【感想・ネタバレ】シャイニング(下)のレビュー

あらすじ

鬼才スタンリー・キューブリック監督による映画化作品でも有名な、世界最高の「恐怖の物語」

雪に閉ざされたホテルに棲む悪霊が、管理人一家を襲う。天才キングが圧倒的筆力で描き出す恐怖! これこそ幽霊屋敷もの、そして20世紀ホラー小説の金字塔

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Posted by ブクログ

映画を観ていたためある程度内容は知った上で読み始めましたが、下巻からのたたみかけるような著者の筆致に引き込まれて、読まされます。

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻は怒涛の展開で、読むのがやめられない。閉鎖空間のホテルという場所で主要人物はたったの3人(プラス1人)なのに緊迫感が凄まじい。その奥にはホテルの亡霊の強烈な悪意があり、ジャックを得体の知れない存在に仕立て上げ、読者の恐怖心を膨らませる効果があった。
ジャックが心の弱点につけこまれていく様子は他人事ではないなと思わされる。非常に巧妙な描写で、人間が追い込まれていく様子が手に取るようにわかった。
小説を読むことのおもしろみが凝縮されていて、余すことなく堪能した。大満足。

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2025年04月10日

Posted by ブクログ

聞きしに勝る大傑作。面白さ半端なし。エンタメなのに文学。(文学が何なのかはよくわかってません)いや〜読後の余韻と興奮が納まらない。ホラーを舐めてた。モダンホラーの帝王の名は、あながち間違いではない。

癇癪持ちの酒癖が悪い父、ジャック。
離婚を考えるが踏み切れない母、ウェンディ。
そんな父母を心配する、特殊能力「かがやき」を持つ5歳の息子ダニー。
オーバールックホテルの冬の管理の仕事の為に家族で移り住むが、そこは長年の怨念が積み重なった血塗られた呪いのホテルであった。

家族三人三様の過去、人物像、心理描写が徹底的に描かれるので、共感し没入してしまう。
上巻はほぼ、それにページが割かれる。
もう息子ダニーが聡明で愛おしい。(幽霊と子どもで怖さ倍増。ホラーの鉄板)父として再起を計ろうと奮起するジャックは、オーバールックホテルの幽霊に弱みをつけ込まれ、変貌していく。そうなるよね〜って感じで読者は納得してしまう。
ウェンディもやり直そうとホテルに来たものの、ジャックの不可解な行動に不安が募り…。
しかし、ホテルの霊が狙っていたのは、かがやきを持つ子どもダニーだった。
雪に閉ざされたホテルは外部と遮断され、絶望感極まりない。
ホテルの霊達が暗躍する様子が不気味すぎる。恐怖と狂気がヒタヒタと迫り、もうやめて〜、行っちゃダメ〜、ギャー、怖っ、の連続。ラストは手に汗握る展開で、本を読んでる事を忘れるぐらいの臨場感だ。文章でこれほど書ける筆力に圧倒される。(ちなみにこれも映画は観ていない。)

もう、止められず読み耽ってしまった。はい、寝不足です。
エロ、グロ、ホラー、スリル、アクションそして愛。私はこういうのが好きなんだと気づきました。面白さてんこ盛りで、読み応えたっぷり、今年のNo.1本になりそうです。(まだ4月だけど)スティーブン・キング恐るべし。

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

さあ皆様、お立ち会い。
ここに描かれるのはあるホテルでひと冬を過ごす事になった親子三人の物語だ。
何? そんなのつまらん? そんな事言わないで。ほら、頁を開いて読んでごらん……。
キングがキューブリック版をこき下ろしたのは有名だが、わからなくもない。ここにある親子の絆は欠片も出てこないし、ジャックはただの危ない親父で、次第に精神を狂わせていく怖さが出ていないからだ(個人的にあれはあれで悪くないし、面白いのだが)。
ここで目を惹くのはエンターテインメントとしての構成の上手さだ。何度読んでもドキドキ、ワクワク、同じところで怖がってしまう。
オーバールックホテルにようこそ! 入る時はニコニコ、出ていく時はどうなっているかわかりません。当ホテルでは永遠に遊べる楽しい仕掛けがたくさんございます。皆様にご愛顧頂ければ幸いです……。

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2024年09月24日

Posted by ブクログ

2022.5th
映画を観てから本作を読みましたが、映画を観ていないと上手くオーバールックの情景が描けなかったように思います。
映画では、即死だったハロラン氏が生き残り、ダニーにとって最高の友人になった展開は良かったです(^^)
映画も小説もいずれも名作であることは間違いない!
キングの作品は多分10年以上ぶりですが、これからも忘れたころに読んでみようかと思います。

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2022年04月08日

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乗り移りや幻覚の描写が、ジョジョのスタンドを思わせる。そう、ホテル全体がスタンドなのだ。
恐らく荒木飛呂彦氏もスティーブンキングから影響を受けているはずなので、シンクロする部分が多い。

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2020年10月09日

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「自分たちがどういう危険に踏み込んでいこうとしてるか、それを知らなかったために、いまその山のなかで立ち往生しているのは、その登山者たちだけじゃないんだ。」p.230

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2019年12月07日

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下巻の後半、一気に読んで寝不足(そして眠れなくなった・笑)

ジャックが自分の心と戦う場面で、もっと頑張ってよ!!と思ったりもした。癇癪持ちの父親でも、ダニーは本当にジャックのことを愛しているんだもの。頑張ってほしかった…
そしてハローランがいてくれて良かった!

一応、ハッピーエンドにはなったので、キングを読む時のいつものモヤモヤ感はなく終われた。
けれど…
ハッピーエンドなのに、不安感が残るのはキングならではだなー

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2018年08月09日

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いよいよ本格的狂気炸裂の下巻。キーワードたる”レッドラム”は、なるほどそういうことか。ごく限られた登場人物に、ホテル内という閉鎖的空間。そんな中、次から次へとトラブルが起こって、飽きさせられることもない。それはもう、売れますわな。あと、自身で製作した映画版、そんなつまらんのなら逆に観てみたい。

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2018年07月20日

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一気に読んだ。
なんか、ジャックといい、ダニーといい、ウェンディといい、ホテルの“管理人”といい、全てが気の毒に感じた。何故かは分からないけれど。
そのホテルの跡地には、やっぱり“管理人”の無念や思念が残り続けるんやろか。
ハローランが、資材置き場で取り憑かれかけたシーンはゾクっとした(笑)

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2018年07月07日

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ネタバレ

いや〜怖かった。
映画よりも詳細で、シャイニングの意味がよく理解できる。
何より少年ダニーがポイントだったとは!
読みながら5歳にしては賢すぎだろうと思いながらも、すこぶる応援してしまうのだった。
コックのハローランがラストで見た影のような蜂の大群のようなもの。人の心に入ってきて操る“それ”。
なんだか非常に現実的で、迫るものがあった。

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2016年05月05日

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キューブリック版は狂気と化した父親が描かれるが小説版は父親が最後まで息子を愛している様子が描かれている。ホラーより感動

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2025年06月29日

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ネタバレ

映画版ではよく分からなかったジャックが狂った理由とかが分かって面白かったし、オチが映画と全く違ってびっくりした。
ホテル燃えちゃったけど、ドクタースリープではどうなるんだろう?
終盤、ディックまでもホテルに乗っ取られそうになった場面で怖すぎて鳥肌が立った。
全体的に勢いがあって不気味で、最高だった。

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2021年09月27日

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ネタバレ

長かった〜〜〜〜翻訳が読みづらくて苦痛はあったけど、やっぱりシャイニングは面白いなあ 映画と違って屋敷自体が化け物って感覚や家族それぞれの過去が深堀されてたのが印象的だった。最後は死ぬ人が少なくて良かった、、キューブリック版も大好きだけど 仮面を取れ!赤死病、舞踏会、クラッカー、時計、それぞれ不気味でよかった 映画の謎も解けてきて面白い。次は映画だ

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2021年07月31日

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翻訳物を避けてきたので、恥ずかしながら初キング。
例の映画をこのコロナ禍で再鑑賞して、やっぱり何か釈然としなかったのでこちらに戻ってみた。

よかった。映画だけで終わらせなくてよかった。
ジャックがただのヤバい人でおわらなくてよかった。
蝕まれていく過程や心の葛藤が丁寧に描かれているからじわじわとこわい。
そして何よりも、ダニーの良き先達としてのディックが良い。
ただのホラーじゃない。この作品の良さがわかってよかった。

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2021年07月20日

Posted by ブクログ

下巻である。
上下巻あわせて、800ページ。読みごたえがあり、読むのにかなり時間がかかった。
1回では理解できないところもあり、時間があればすぐにでも再読したい。

下巻はホテルが完全に起きている。
下巻は終始、登場人物たちは危険にさらされている。上巻でたっぷりと登場人物の内面に踏み込み、下巻でたっぷりと恐怖を味わう。

とても内容が濃い。

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2020年01月22日

Posted by ブクログ

映画とは結末が全然違う!

映画では男の子の特殊な能力が全く活躍していないし、核心である家族の物語を省いている。代わりに鮮烈な映像の数々を見ることができるが。

結末に近づくにつれて、緊張感がどんどん増して途中で止められなかった。

悪意、殺意のどす黒い心の動きや混乱した意識を描ききっているところが作者の真髄と思った。
汚い言葉=悪という位置づけか。

『IT』なども読みたい。

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2018年05月08日

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ダニーと、彼の持つ不思議な力“輝き”が中心に描かれているだけでなく、父親の心理描写も原作では多く描かれている。
アルコール中毒になった父親が、教師という仕事から離れざるを得なくなったことや、アルコールが原因で息子ダニーを傷つけてしまったことなどに悩み、後悔し、アルコールを断ち切ろうと努力するが、うまくいかない生活のためにアルコールに依存したくなり迷い葛藤する。
こういった描写がされているのは、キング自身がアルコール依存症であったからかもしれない。

物語のラストも映画と原作では随分異なっている。
映画では、ダニーに焦点が当てられていないため、ダニーを救おうと孤軍奮闘するハローランといった描写はあったのかどうかさえ憶えていない。

不思議な力や迷い悩む父親など単なるホラーというよりは、ファンタジーな要素もある作品だった。
確かにキングの描いた「シャイニング」と映画「シャイニング」とは同じであって同じでない。キングに不満があっても仕方ないかもしれない。
それでも映画は視覚的な効果は最大限に活かされた魅力のある作品だと思う。

映画には映画の、原作には原作の、それぞれに面白さのある「シャイニング」。
映画を観てから原作を読んだわたしは、またもう一度映画を観たくなった。

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2016年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホテルに何か怪異があることはハッキリしているのに、なんだかんだと理由(主に経済的な)をつけてホテルを離れられない一家。
本当に怪異がのっぴきならないところまで来たと思った時にはもう遅く、ジャックは取り込まれた後だった…。
もう、ここまでくると読むのがやめられません。
狂ったジャックと雪に閉じ込められたウェンディとダニーがどうなるのか。
一命を顧みずにダニーを助けに向かうハローランは間に合うのか!?
作者は気に入ってないらしい映画の方も見たくなりました。
続編があるらしいので其方も読みたいです。

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2016年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上下巻、読み応えあった~。
ダニーだけが生き残るのかと思ったら瀕死の状態ながらママのウェンディも助っ人に駆けつけた黒人のディックも生きててほんとほっとした。

あんな凶暴化して罵詈雑言を吐くジャックを、”あれはパパじゃないのよ、ホテルが乗り移ってあーなってるのよ”って言えるのがすごい。まぁそうなんだろうけど。
ディックとダニーの友情の話しでもあるんだね。
たった一回会っただけなのに自分の命を懸けて救いだすなんて。また飛行機で隣合わせた女性や猛吹雪の中でスノーバイクを貸してくれた”かがやき”を持った親切な人たちにも救われた。
読後感は爽やか。
キーワード 児童遊園のライオン、犬、うさぎ
      仮面 パーティ ボイラー室

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2016年06月04日

Posted by ブクログ

ダニー、大人っぽすぎないか、と思った。
小説でも怖いのに、映像はもっと恐ろしいだろうなーと感じた。
キング自身は気に入っていないらしいが、少し興味がある。

夏なので、もっとホラーも読みたいと思った。
でもまずは、宿題の源氏物語(~_~)

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2015年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

心配していたグロ要素は、思っていたほどではなかった。
グロよりも、ジャックの抱えるアルコール依存や癇癪がとにかく重くてしんどかった。

過去に何があったのか、なぜ彼がそうなってしまったのかという背景も丁寧に描かれていて、単なる狂った父親ではないのがわかってくる。それでもやっぱり共感はできないけど。

壊れてしまった父親だけど、息子ダニーへの深い愛情は確かにある。
その愛情が、少しでもダニーの心の救いになっていますように…。

ホラーとしての怖さよりも、人間の弱さや苦しさがじわじわ効いてきて辛い。
私は人の辛い話を読むと、自分まで引きずられてしまうタイプなので、ずっと「早くこの物語から解放されたい…」という気持ちだった。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

一人一人のキャラクターが映画より深掘りされていて徐々に狂って行く感じもより不気味なので、物語としては小説の方が断然面白い。ただ、どちらが好きかと言われたらキューブリックの全部語らず画で魅せる方が好きかな。

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2024年07月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。
いわゆる幽霊屋敷もののホラー。主人公の5歳の少年の父親が、ホテルに巣食う魔物?幽霊?悪意?に取り憑かれ、狂気と凶暴の世界に迷い込んでしまう、といったような内容。
その過程はなかなか読ませるものがあるのだが、ちょっと冗長な感じもしなくもない。

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2022年01月05日

Posted by ブクログ

面白くなるのが3/4過ぎてからでかなり遅いけど、夫婦?の殺し合いが読んでて怖面白かった。
結局レドラムってなんだったんや.スズメバチが何表わしてるかも分からんかった...

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2019年11月27日

Posted by ブクログ

シャイニングの下巻。概要は上巻のレビューに書いた。後半はホテルの怪異が本気を出してから結末までという内容になっている。
前に呪われた街のレビューを書いていて、これを書く前に呪われた街下巻のレビューを読んでみた。訳のわからない文章になっていて何を伝えたいのかわからなかった。どうしてこんな文章になったのかと考えていたらネタバレに触れずに無理やり書こうとしたので支離滅裂な内容になったんだと理解した。
若い頃に読んで以来2回目の通読なんだけど、ともかく読んだのだから感想を書いとこうと思う。
ホテルの悪意に苛まれていき狂気に侵される父親と、それに振り回される家族が描かれるわけだけど、閉鎖された環境という特殊な状況が逼迫した事態を強調させている。前半のホテルの歴史やホテルにまつわる人々を丁寧に描き積み重ねていくことでホテルの悪意に厚みをもたせることに成功し、逼迫した状況もあいまって恐怖を増大させている。2巡目で内容を知っているので1巡目ほどの怖さやどきどきはなかったけど、今まで読んだキングの作品では文庫上下巻で800ページという分量が構成のバランスも含めて一番まとまっていると思う。

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2019年02月02日

Posted by ブクログ

続編を読んで、どうも気になって再読。キューブリックの映画のイメージが強烈なため、こんなエンディングだったかと。すごく古典的なホラー。

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2017年12月25日

Posted by ブクログ

上下巻の感想をまとめて。
新作『ドクタースリープ』がこれの続編だということで読んでみた。スティーブンキングを読むのは三作目だけどやはり☆3つ。スティーブンキングは後からじわじわ良さに気付くという面もあるのだけど、読み終わった直後は毎度の小噺というか挿話に疲れ果てる。ちょっとした比喩や小噺を入れてくるから、ワンセンテンスが長くて読みづらい。でも下記の引用のような秀逸な文も少なくないのでやはりまた読んでしまうだろう。

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2015年11月26日

Posted by ブクログ

ドクター・スリープを読むための予習として
映画とは結構違うんだなぁというのを再認識。書き込み量は圧倒的に小説だけど、怖さはやはり映画の方か

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2015年10月23日

Posted by ブクログ

上巻ではひたひたと忍び寄っていた恐怖。下巻でついに現実の形となって母子に襲い掛かる。人間ドラマと絡めた丁寧な恐怖感の描写は上手いなあと思うのだけど、物語の展開は結構シンプル。もう少し、どんでん返しを含めたジェットコースター的展開を期待していたので肩透かしを食らった気分。

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2010年12月10日

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