あらすじ
鬼才スタンリー・キューブリック監督による映画化作品でも有名な、世界最高の「恐怖の物語」
雪に閉ざされたホテルに棲む悪霊が、管理人一家を襲う。天才キングが圧倒的筆力で描き出す恐怖! これこそ幽霊屋敷もの、そして20世紀ホラー小説の金字塔
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Posted by ブクログ
下巻は怒涛の展開で、読むのがやめられない。閉鎖空間のホテルという場所で主要人物はたったの3人(プラス1人)なのに緊迫感が凄まじい。その奥にはホテルの亡霊の強烈な悪意があり、ジャックを得体の知れない存在に仕立て上げ、読者の恐怖心を膨らませる効果があった。
ジャックが心の弱点につけこまれていく様子は他人事ではないなと思わされる。非常に巧妙な描写で、人間が追い込まれていく様子が手に取るようにわかった。
小説を読むことのおもしろみが凝縮されていて、余すことなく堪能した。大満足。
Posted by ブクログ
いや〜怖かった。
映画よりも詳細で、シャイニングの意味がよく理解できる。
何より少年ダニーがポイントだったとは!
読みながら5歳にしては賢すぎだろうと思いながらも、すこぶる応援してしまうのだった。
コックのハローランがラストで見た影のような蜂の大群のようなもの。人の心に入ってきて操る“それ”。
なんだか非常に現実的で、迫るものがあった。
Posted by ブクログ
映画版ではよく分からなかったジャックが狂った理由とかが分かって面白かったし、オチが映画と全く違ってびっくりした。
ホテル燃えちゃったけど、ドクタースリープではどうなるんだろう?
終盤、ディックまでもホテルに乗っ取られそうになった場面で怖すぎて鳥肌が立った。
全体的に勢いがあって不気味で、最高だった。
Posted by ブクログ
長かった〜〜〜〜翻訳が読みづらくて苦痛はあったけど、やっぱりシャイニングは面白いなあ 映画と違って屋敷自体が化け物って感覚や家族それぞれの過去が深堀されてたのが印象的だった。最後は死ぬ人が少なくて良かった、、キューブリック版も大好きだけど 仮面を取れ!赤死病、舞踏会、クラッカー、時計、それぞれ不気味でよかった 映画の謎も解けてきて面白い。次は映画だ
Posted by ブクログ
ホテルに何か怪異があることはハッキリしているのに、なんだかんだと理由(主に経済的な)をつけてホテルを離れられない一家。
本当に怪異がのっぴきならないところまで来たと思った時にはもう遅く、ジャックは取り込まれた後だった…。
もう、ここまでくると読むのがやめられません。
狂ったジャックと雪に閉じ込められたウェンディとダニーがどうなるのか。
一命を顧みずにダニーを助けに向かうハローランは間に合うのか!?
作者は気に入ってないらしい映画の方も見たくなりました。
続編があるらしいので其方も読みたいです。
Posted by ブクログ
上下巻、読み応えあった~。
ダニーだけが生き残るのかと思ったら瀕死の状態ながらママのウェンディも助っ人に駆けつけた黒人のディックも生きててほんとほっとした。
あんな凶暴化して罵詈雑言を吐くジャックを、”あれはパパじゃないのよ、ホテルが乗り移ってあーなってるのよ”って言えるのがすごい。まぁそうなんだろうけど。
ディックとダニーの友情の話しでもあるんだね。
たった一回会っただけなのに自分の命を懸けて救いだすなんて。また飛行機で隣合わせた女性や猛吹雪の中でスノーバイクを貸してくれた”かがやき”を持った親切な人たちにも救われた。
読後感は爽やか。
キーワード 児童遊園のライオン、犬、うさぎ
仮面 パーティ ボイラー室
Posted by ブクログ
心配していたグロ要素は、思っていたほどではなかった。
グロよりも、ジャックの抱えるアルコール依存や癇癪がとにかく重くてしんどかった。
過去に何があったのか、なぜ彼がそうなってしまったのかという背景も丁寧に描かれていて、単なる狂った父親ではないのがわかってくる。それでもやっぱり共感はできないけど。
壊れてしまった父親だけど、息子ダニーへの深い愛情は確かにある。
その愛情が、少しでもダニーの心の救いになっていますように…。
ホラーとしての怖さよりも、人間の弱さや苦しさがじわじわ効いてきて辛い。
私は人の辛い話を読むと、自分まで引きずられてしまうタイプなので、ずっと「早くこの物語から解放されたい…」という気持ちだった。