あらすじ
相模湾沖で爆発炎上しながら全速航行する漁船が発見された。
このままでは沿岸に激突するーー阻止すべく、巡視船ひすいは緊急出航する。
あの漁船はどこから来たのか。なぜ海上で炎上したのか。操船しているのは誰なのか?
それらの謎はすべて、かつて被災地で起きた悲劇とつながっていた。
痛ましい過去、おそましい罪。あらゆるものを奪い去り、再び沈黙する海。
無慈悲な天災の傷跡は、時に思わぬ刃となる。
無力でなにもできない自分が、いま何をすべきか。日本でただ一人の海上保安庁女性潜水士が問う“人間の業”。
「海蝶」シリーズ最新作!
※海猿にならい、海上保安庁の女性潜水士は「海蝶」と呼ばれる。
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Posted by ブクログ
「ヨダ」とは三陸地方の方言で大津波のことだそう
特に地震を伴わない津波や前触れなしに寄せる海面のうねりを言い表す語として使われたとのこと(1960年のチリ地震津波では、三陸地方では地震を感じられずに大津波が発生、この時の津波もヨダと呼ばれました)
また、海面が高い壁のようになり陸地に押し寄せる様を「よった、よった」と表現し、それが訛ってヨダ(よだ)になったという説もあるようです
という訳で、『海蝶』シリーズ第三弾はまたしても東日本大震災の闇を描く問題作をぶち込んできました
正直もう目を背けたくなる深淵を白日の下に晒すこの物語はヨシエリさんにしか書けない物語だと思います
「明けない夜はない」度々人は善意からそう口にします
どんなに苦しくても、どんなに悲しくても、今を乗り越えれば、必ず朝はやってきて、希望の光があなたを照らすだろう
しかし、ヨシエリさんは突きつける
「明けない夜はある」
光のない道を今なお歩き続ける人に私たちは何が出来るのか
そして「何が出来ないのか」をあらためて知るべきだ
これはそのための物語だ
Posted by ブクログ
海蝶シリーズ第3弾
サブタイトルは「沈黙のヨダ」
ヨダとは津波のことである
津波だけどあまり潜らない
もちろん津波に立ち向かい潜るわけではないけど、海蝶の愛ちゃん本作ではあまり潜らない
海上保安官は海の警察だから海の事件を捜査するのはおかしなことではない
だけど、愛ちゃんは海上保安官でも潜水士です
もっと潜って欲しかったです
なんか今回は刑事捜査部門に力を入れちゃってる感じかな
もっと潜って欲しかったです
なーんだ海蝶シリーズなのにあんまり潜らないのか…
んじゃ、なんで「沈黙のヨダ」なの?
それはね、今回起こった事件の謎が「三陸津波」「チリ地震津波」「東日本大震災」の被災地で起きた悲劇とつながっていているからです
今回、あまり潜らないけどこれはこれで面白い!
だけど、やっぱり愛ちゃんにはもっと潜ってもらいたいです
4作目は潜る愛ちゃんに期待です