あらすじ
“敗れた強者”学連選抜! ゴールの瞬間まで目を離せない
母校代表としての箱根駅伝出場を逃した大学の中から、予選で好タイムを出した選手が選ばれる「学連選抜」。
究極のチームスポーツとされる駅伝で、“敗者の寄せ集め”のメンバーは、誰のため、何を背負って襷をつなぐのか。
東京~箱根間往復217.9kmの勝負の行方は1?
ランナー達の葛藤と激走を描ききったスポーツ小説の金字塔、装いも新たに発進! 著者による「新装版のあとがき」を収録。
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Posted by ブクログ
読みたい本リストから手に取った。
昨年10月に新装版が刊行されたので、タイミングが良かったようです( ¯ᵕ¯ )♡
母校代表としての箱根駅伝出場を逃した大学の中から、予選で好タイムを出した選手が選ばれる「学連選抜」。彼らは何を背負って襷を繋ぐのかー…?
「風が強く吹いている」は駅伝を舞台にした青春小説という印象でしたが、こちらは競技としての駅伝が描かれていて。
箱根駅伝について詳しくなくても、綺麗事だけでは語ることのできない箱根駅伝のリアルさが、ギュッと詰まっているかのように感じた。
例えば、学連選抜メンバーに選ばれた選手たちの戸惑い、大学陸上部の仲間たちへの罪悪感、それらを抱えてまで走る意味であったり、走っている選手たちの心情や走りざまであったり…。
彼らの気持ちがひしひしと伝わってきて、時折胸が苦しくなった。
それでいて、フィクションならではの見せ場もしっかりと用意されていて、フィクションで魅せるところと、リアルさとのバランスが絶妙だった。
そして、スポーツ小説の監督って選手たちを導く完成された大人という感じがすると思うのですが、こちらの監督は一味違っていて。
監督も選手たちと同じように、迷うし、悩むし、自分の判断を後悔することもある。
監督も決して完成された大人ではなく、選手たちと同じように人間味があって、運営管理車で選手たちと同じように戦っているんだということが、とても印象的だった。
監督の思いには、何度も何度も涙した。
価値観も、目標も、走る理由も、背負っているものも違うメンバーたちが、どのようにチームになっていくのか。チームとは一体何なのか。
必ずしも心を一つにする必要はないんですよね。
ある選手の言葉で、チームの意味が分かった気がしたし、それこそがきっと彼らを繋いだものなんだろうなぁと感じた。
箱根駅伝は学生の時は好きでテレビで見ていたのですが、社会人になってからはずっと年始から仕事をしていたので、見る機会がなく( 'ᵕ' ; )
主婦になってから見るチャンスはあったのに、見てなかったなー。
来年は絶対見ようと思いました!!!
✎︎____________
常識なんて、何だっていうんだ。何十年も陸上に関わってきた俺の常識だって、これからひっくり返るかもしれない。(p.41)
自己暗示。催眠。何でもいい。言葉にすることで、夢は目標に変わる。夢なんか見なくてもいい。目標に向かって走ることだけが大事なのだ。(p.102)
陸上は終わりのない戦いだ。永遠に破られない記録などはなく、それはつまり、いつか必ず自分より上の人間が現れるということを意味する。(p.143)
チームのためだが、自分のためでもある──それが駅伝という競技の矛盾であり本質でもあるのだ。(p.277)
自分のためだけに走る。それは決して間違いではないが、それでできることには限りがある。誰かのためを思って走る時、人は一段強い存在になれるのだ。(p.286)
Posted by ブクログ
何度も何度も読んだ作品だけど、新装版ということで迷わず購入
毎回読む度に選手たちの心の機微に涙が出る
つい先日予選会がありましたね 今年はどんなドラマが起きるのだろうか
『チームⅣ』楽しみすぎます
Posted by ブクログ
箱根駅伝のファンです。
学連選抜の学生たちも様々な思いをかかえて箱根に臨んでいるんだなぁ。もっと学連の学生たちにも注目したいですね。
おれたちの箱根駅伝に続いてワクワクしながら読み切りました。
Posted by ブクログ
誰かのために頑張る。それは美しく、思いもよらぬパワーを生む。苦しい時に「誰か」を思い浮かべると踏ん張ることができ、嬉しい時には「誰か」と一緒にその感情を共有できる。
自分のために頑張る。それは当たり前なことで、誰もが備えている考えだ。しかし、それだけでは出力に限界があり、独りよがりと蔑まれることもある。苦しい時には自分の心が折れれば終わり。一瞬でそうなる可能性があるからこそ、恐怖に変わることも往々にしてある。嬉しい時には自分でしか感情を捉えることができないため、どうしてもその大きさには限界がある。
だが、「自分のために頑張る」を突き詰めた先に、「誰かのために頑張る」が待っている。「自分」を超えて「誰か」に繋がった時、それは「誰かのために頑張る」を最初から選択している時よりも大きな力になるのだ。
「頑張る」の原動力のあり方を、箱根駅伝で予選落ちした学校から寄せ集められた関東大学選抜チームを描いた本作品から学ぶことができた。いや、正確にはその一端なのかもしれないが。
古傷が痛い
「俺たちの箱根駅伝」読んでこちらへ。
学連チームに記録がついていたり、本選に出場経験のある選手が選ばれたりと、上記作品との違いから学連選抜の歴史を感じられます。
予選会敗退からはじまり学連チームへ……という入りが共通しており、まさかの同じ構成かと思いましたが、キャラクターの尖り方はこちらの方が強烈。俺たちの〜が学連チームとテレビ局側の2軸展開なのに対し、こちらはガッツリ学連チームに焦点を当てています。そのためレース中の描写はこちらの作品の方が濃厚。
……とまぁ総評はさておき、表題です。
学生時代、長距離で膝を痛めて今でも完治していない身としては、9区10区は非常〜〜に辛かったです。読みながらランニング時の膝の痛みが思い出されて、何度自分の膝をさすったことか……。
メンタル的にも自分の駅伝経験を思い出してしんどくなったり(特に山城の存在に)、読み進めることが難しかったです。
駅伝におけるチームワークって難しいんですよねぇ……。
とりあえず今日は膝をよくストレッチして寝ようと思います笑
Posted by ブクログ
関東学連選抜というものがあるなんて知らなかった私。無知なだけかもしれないけれど、本を読むと本当に色々な知識が増えていく。これは2025年ラストに読んだ小説ですが、今年はきちんと感想も書いていきたいと思いました。
箱根駅伝の関東学連選抜チームの話。
読んでる時の臨場感を感じられた。
選手の考えている事とか走ってる時のフォームの良し悪し。ランナーの感じ方や想いを初めて知りました。チームってすごいんだなぁ。誰かのために走るって1人より力が出るとは思ってはいたけど、すごくリアルだった。
感動でした。お正月の箱根駅伝楽しめました。
これは一万円選書の中の一冊でした。
Posted by ブクログ
箱根駅伝の予選会で敗れたメンバーが集まる学連選抜。その日だけのチームで、それぞれが自分のために走る。ランナーが走っている時に考えていることが、リアルに表現されており、レースの緊張感が伝わってくる。限界を超えて走り切ろうとする最後のシーンが感動的でそれぞれの走る意義を考えさせられる。
Posted by ブクログ
関東学連選抜という予選会で敗れた選手たちの急造チーム
そでキャプテンに任命された「浦」チームをまとめようとするが、絶対的エースは悪態を吐くばかりで和を見出す。
レース模様が画面に映し出されるような!臨場感がある展開、躍進する学連選抜
一方で浦自体は怪我を抱えてレースに臨む
ラストは私も含め大城、門脇、朝倉、広瀬が
「浦!」叫びたくなる
感動のラスト
函嶺洞門や蒲田の踏切など今のコース違うので、懐かしい!
Posted by ブクログ
箱根駅伝を舞台にしたストーリーはいくつかあると思うが、この作品は、大学としては出場を逃した選手のうち、予選で好タイムを出した選手が選ばれて出場するチャンスを与える"学連選抜"に焦点を当てている。
正直、学連選抜のことはほとんど知識がなく、
監督には11位のチームの監督がなり、12位と13位のチームの監督がコーチ役になるといったことも本書を読んで初めて知った。
ある意味、急ごしらえのチームで各選手の思いもちがう中、キャプテンとなった浦が、なんとかチームワークをよくして一丸となって優勝を狙おうとするために苦戦する。
1人、それを無視して自分のためだけに走ると公言していた山城が、走っている途中で脚を痛めたことで、計らずもチームや浦のことを考え始めるという、ストーリー。
学連選抜チームが2位になるという、あまり想定されない結論ではあるが、箱根を走っている選手の胸中が描かれていて、読んでいる方もドキドキしてくる。
あとがきによると、続編が出ているようなので、読んでみたい。
Posted by ブクログ
「だけど、山城 以外に走れる人間は」
「1人いますよ」
いきなり聞こえた 第三者の声。ドアが開き 門脇が 監督室の中を覗き込んできた。
「僕が走りましょうか?」
「準備はしてたから」
「俺、裏方をやるって言ったよな」
「裏方 ってそういう意味か?」
「ああ」 照れたように言って、門脇 が含み笑いを漏らした。「当然だろう、チーム なんだから」
「そうか」胸の中に温かなものが流れ出すのを感じた。
自分のためだけに走る。それは決して間違いではないが、それでできることには限りがある。誰かのためを思って走る時、人は一段 強い存在になれるのだ。
今のお前に必要なのはそういう気持ちじゃないのか?今のままでもお前の天才ぶりは大したものだが、今よりもっとすごいやつになりたいと思わないか?