あらすじ
“敗れた強者”学連選抜! ゴールの瞬間まで目を離せない
母校代表としての箱根駅伝出場を逃した大学の中から、予選で好タイムを出した選手が選ばれる「学連選抜」。
究極のチームスポーツとされる駅伝で、“敗者の寄せ集め”のメンバーは、誰のため、何を背負って襷をつなぐのか。
東京~箱根間往復217.9kmの勝負の行方は1?
ランナー達の葛藤と激走を描ききったスポーツ小説の金字塔、装いも新たに発進! 著者による「新装版のあとがき」を収録。
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Posted by ブクログ
箱根駅伝を舞台にしたストーリーはいくつかあると思うが、この作品は、大学としては出場を逃した選手のうち、予選で好タイムを出した選手が選ばれて出場するチャンスを与える"学連選抜"に焦点を当てている。
正直、学連選抜のことはほとんど知識がなく、
監督には11位のチームの監督がなり、12位と13位のチームの監督がコーチ役になるといったことも本書を読んで初めて知った。
ある意味、急ごしらえのチームで各選手の思いもちがう中、キャプテンとなった浦が、なんとかチームワークをよくして一丸となって優勝を狙おうとするために苦戦する。
1人、それを無視して自分のためだけに走ると公言していた山城が、走っている途中で脚を痛めたことで、計らずもチームや浦のことを考え始めるという、ストーリー。
学連選抜チームが2位になるという、あまり想定されない結論ではあるが、箱根を走っている選手の胸中が描かれていて、読んでいる方もドキドキしてくる。
あとがきによると、続編が出ているようなので、読んでみたい。