感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年03月26日
5つの短編。
せつない内容だけど、静かで穏やかで読後じんわり温かい感情が残る内容なので、
静かな夜、一人で読むのにもってこいの小説だった。
あとがきに、つらいラブストーリーばかりで、
人生で一番つらかった時期のことがよみがえる。だからこそ大切な本になったと、
短編の中のデッドエンドの思い出という...続きを読む小説がこれまで書いた作品の中でいちばん好きだと、
よしもとばななさん本人のコメントが書かれていた。
わたしもデッドエンドの思い出がとても良かった。
ハッピーエンドになるとかは関係ない世界。
本当に人の感情をこんなにも優しく、やわらかく、丁寧に書けるよしもとばななさんが大好き。
温かい気持ちになりたい時。
また読み返したい。
Posted by ブクログ 2023年11月22日
表紙絵からも分かるように読むならば秋。5つの短編集。つらい出来事、落ち込むことがある各話の主人公たち。でもなぜこんなにも多幸感があるのだろう。よしもとばななさんが当時「これが書けたから小説家になってよかった」的なインタビューがあったように、魅力あふれる読むたびに引き込まれるような作品だった。表題作が...続きを読むとにかく好き。何度も読み返すが、毎度良いという奇跡。
心に残り続けている。
Posted by ブクログ 2023年03月23日
デッドエンドの思い出良かった。切ない話が多いけど良かった。平凡な生活を送っても心の中に広い世界が広がってるのは本をたくさん読んでいるからだと思った。またメタバース空間に浸れてしあわせな時間だった。
よしもとばななはじめて読んだ。社畜で忙しくして読めなかった良い文章をたくさん読んでたくさんの経験値を増...続きを読むやして、いつかくる死の準備をしたい。死生観を養いたい。
危うく維持されてる平凡なことの中に幸せなことってたくさんあるんだよな。体が普通に動いてトイレに行けて自分で食事ができてってすごいことや。
Posted by ブクログ 2023年01月02日
失恋したり悲しいことがあったり、立ち直れないほど自暴自棄になったりする主人公に自分を重ね合わせて心を揺さぶられる一冊。
日々の暮らしのなかにあるささやかな幸せだったり、慎ましく生きるなかで感じる家族や周りの人の思いやりや優しさに気づけて、それを大事にできる大人でありたいな、と思わせてくれる。
そして...続きを読む、それぞれの登場人物が自分の仕事に信念を持って向き合っているところも魅力的でした。
Posted by ブクログ 2022年12月02日
どの話も状況がすごく残酷なのに、なぜか悲観的でない。
目の前のことを受け入れて、
流れるままにあったかい方へ進んでいく。
ばななさんの本を読むたびに、
こんなふうに自然を感じたい、と思う筆致。
きっと受け取れきれていない部分も多いから、
繰り返し繰り返し読むと思います。
もの悲しい、しかし悲しいばかりでもない、あれ、薄く光る希望的なものがそこにはある、みたいな話の収められ短編集。
よくよく考えると出てくる人たちめちゃくちゃ大変な目にあってるじゃん
Posted by ブクログ 2024年04月21日
名前の通り、人生で行き詰まった人たちが主人公の短編集
重たい話ばかりだったけれど、真っ暗闇の人生の中で描かれる温かな穏やかな時間がとても繊細でどの話も読み終わった後そこまで暗い気持ちにはならなかった
大それたことではない日常の些細な出来事がその人にとっての生きるための光になる瞬間がとても眩しくキラキ...続きを読むラしていた大切な人とのわざわざ人に話すこともないようなほんわかとした時間は想像以上に人の心を癒すんだと思った
代表作の「デッドエンドの思い出」に出てくる袋小路という名前のカフェは英訳するとそのまま「デッドエンド」になる
袋小路は主人公の傷ついた心を癒してくれた場所で、この話を読んでから作品名の文字を改めて見返すと、とても温かい気持ちになる
「デッドエンドの思い出」なんてどう考えても暗い題名なのに「袋小路の思い出」の意味も含めていると考えると、全然違った気持ちになるからすごい
こういう本を読むと私は今までの人生でそこまで行き詰まったことってないんだなぁと思う
それと同時に行き詰まっても癒してくれる人やコンテンツが周りに溢れていたからそれに気づかなかっただけなのかなとも思った
これからの人生で辛いことがあった時や疲れて歩けなくなってしまった時はこの本を読み返そうと思う
日常の中の光を見つけ出せるかもしれない
Posted by ブクログ 2024年04月09日
いつかのJ-WAVE「BEFORE DAWN」真夜中読書倶楽部で紹介されていた「デッドエンドの思い出」。幽霊の家とデッドエンドの思い出が良かった。ラストは情景が素敵でニヤニヤしながら読んでいた。
Posted by ブクログ 2024年02月20日
吉本ばななさんの世界の見方がとても好き
いつもと変わらないような日常、怠惰で送るような日常、人生色々ある中でちっぽけな幸せも取りこぼさない。そんな感受性を私も持ち合わせたい
私が話すと不幸に捉えられてしまうようなエピソードも心がポカポカするような内容に変換できるのは生きていくうえでとても重要な能力
...続きを読む日常で起こる幸も不幸も、すべてそういう運命
縁が切れても、大切な縁は周り回ってまた繋がるからしがみつく必要は無いのだと安心させられるようなお話しでした
Posted by ブクログ 2023年11月25日
銀杏並木の表紙が今の季節とぴったり合う。
5つの短編小説で構成され、いずれも男女が織りなす淡いラブストーリー仕立てになっている。
登場人物たちの心理をさらっと日常の情景に例えて表現することが多く、よしもとばななさんの美しい感受性を読み取ることができた。
肌寒くなってきたこの季節に、暖かい布団の中...続きを読むにくるまってこの本を読むとなかなか心地よい。
Posted by ブクログ 2023年11月17日
よしもとばななさんって、パフェみたいだと思いませんか?
贅沢品
甘くてキラキラしてて切なくて、、
チョコやおせんべいみたいに日常おやつとちがって、
特別だから、
年に数冊、大事に読みたいかんじです。
デッドエンドの思い出、
何一つ同じ経験をしたわけじゃないのに、
なんかこれまでの人生の中のどこか...続きを読むのわたし、辛かった頃のわたしに、うんと優しくしてもらえたような、肯定された感じがありました。
不思議な読書体験、
うまく言葉にできないけど、
なんか大丈夫っておおきなものに支えてもらえてる感覚になれました。
ありがとう
Posted by ブクログ 2023年09月28日
そうか。私と別れたあの人やこの人は、彼らが私を彼らの人生から追い出したのではなくて、私が彼らを私の人生から追い出したのかもしれないんだ、と思えた本でした。
失恋直後に読んだら元気をもらえたかもしれない、そんな本でした。
よしもとばななさんは、輪廻転生やら生まれ変わりを信じているんだろうな、と再認させ...続きを読むてくれた本でした。よかった!
Posted by ブクログ 2023年08月22日
西山くんの存在の大きさ
別れ際で、あの日々はどうしようもない気持ちだった私に神様がふわっとかけてくれた毛布のように、たまたま訪れたものだった。
Posted by ブクログ 2023年07月03日
何でもない日常に中でキラキラしてるもの
を掬い取ったような短編集
一つの場所から物理的に動かない人でも、その人だから持てるような心の豊かさがある、っていう言葉が印象的
外にどんどん積極的に行動する人が評価される世の中だけど、そうじゃなくても良いよね
Posted by ブクログ 2023年05月20日
学生の頃に一度読んだことがある。憧れの人がこの本を好きだと言っていたからだ。その時は、なんだかいやらしい、不潔な話だと感じて一話で読むのをやめてしまった。若くて、潔癖なところがあったのだろうな、と今読み終えて思う。
今は、そこかしこに棒も穴もある事を理解している。大人になったなあと思う。
Posted by ブクログ 2023年02月25日
お話と似たようなことが自分の身の回りで起こったことはないのに生活している中で感じた感情と一致した気がして、共感した。その感じた感情を自分では中々言葉として表現ができなかったから読んでいくことで考えがまとまり気持ちが浄化された気がする。読んで良かった。
Posted by ブクログ 2023年01月18日
短編集。この本のタイトルにもある「デッドエンドの思い出」が特に良かった。
悲しい出来事なはずなのに優しく包まれていくような感じ。
キッチンで初めて吉本ばななさんの小説を読み「好きだなあ、こういうの」と感じていたものが、デッドエンドの思い出を読み、やっぱりこの人の作品が好きだっ!!になった。
Posted by ブクログ 2022年10月25日
「幸せ」も「辛さ」も「悲しみ」も一瞬の運命が作り出したもの。
運命はほんの偶然でしかなくて、でも、その偶然の重なりが、死ぬ時に幸福の象徴になってくれればいい。
日々、目にする景色や何気ないことを温かく愛おしく、有り難く感じられる言葉の選択・視点が読んでいてとても新鮮でした。
Posted by ブクログ 2024年03月17日
幸せについて色々考えさせられる本でした。
それぞれ人によって幸せの感じ方は違うものであるという事を改めて感じました。家族といる時、恋愛している時、綺麗な景色を見た時、美味しいご飯を食べている時など、、
「デットエンドの思い出」→幸せとはなんぞやと教えてくれる素敵な男性がいましたね。彼は一体どんな...続きを読む経験をしたらあれだけ冷静に分析ができる人なんだろうって思いました。彼はきっと誰に縋ることもなく、自身の考えを大事にしつつ相手の考えも尊重できる人なんだろうなだって思った。
「あったかくなんかない」→部屋というのは明かりがあるからあたたかいわけではなく、そこに住んでる人たちの内面から滲み出る光が部屋を照らしているから、あたたかいものだと感じた。
「ともちゃんのしあわせ」→自分が大切にしている物、人、場所が居れば恋愛をしていなくても幸せなのではないか?と思った。
Posted by ブクログ 2024年01月30日
切ないなぁ切ないなぁと思いながらもポッとあたたかい幸せも垣間見える。スーッと入ってくるけど「あれ?どんな話だったかな?」って霞のように消えていく。読み返してみようと思う。
Posted by ブクログ 2023年10月19日
おそらく6,7年ほど前に読書好きの方がお薦めする本を探している時に知った本で、当時よしもとばななの著作も何冊か読んで好んでいたので手に取った。
久しぶりに読み返してみようと思い再読。
女性視点の少し切なさのある短編集で、いわゆる恋愛の成就をゴールにしているわけではないのが自分好みと思った。
最初に...続きを読む読んだときはもっと好みだった気がするが、今回はそんなに心に刺さらなかったので評価は普通くらい。
最初の「幽霊の家」が淡々としつつ、ほんのりしあわせと切なさがあって今回も好きだった。
Posted by ブクログ 2023年10月09日
人の生き死になんてもんは、誰にもわからんものです。私も、自動車教習中にパタッと死んでしまうかもしれないし。そう、今日から2週間、免許合宿なのです。
Posted by ブクログ 2023年10月02日
確かに切ないけれど、
今の私には むしろ温かさ(というと安っぽい程に、お腹の奥がじんわり暖まる感じ)を感じました。
5つの短編が詰まった短編集。
甘々の恋愛小説が苦手な方にオススメです。
Posted by ブクログ 2023年06月07日
出会いと別れの中で感じる幸せがふわっとにじむ四篇の短編集。起こったことそのものというよりも、それをどのように自分の物語として解釈するのかが大切なんだということを心理学などから淡々と言われるとイライラしたりもするけどばななワールドだと心地よい不思議。
Posted by ブクログ 2023年01月17日
家族、恋人、親、友達、あるいは見知らぬ人との断絶から大事なものを学び、前を向いて生きていく話。往生した人の走馬灯に入り込むような短編集だった。
よしもとばななは短編集が好きかなと。
Posted by ブクログ 2023年01月12日
何度も繰り返し、思い出した時に読みにいく本。なんだろう。こう、この優しい感じを体感したい時読みたくなるんですよね。
疲れてる時なのか、前を向きたい時なのか。どんな時も言葉一つ一つが芯から温めてくれる、そんな作品です。
Posted by ブクログ 2022年12月19日
なんとなく敬遠してたよしもとばななを初めてちゃんと読んでみた
おもしろかった
思ったより全然読みやすかった
今度は短編集ではなく長編を読んでみたいなと思った。
最後の四年付き合ってた彼氏が遠距離恋愛中に作った彼女と結婚することを知って失恋して落ち込んだ主人公のミミがおじさんの経営するバーの2階で居...続きを読む候しながらそのバーで雇われ店長をしてる西山と穏やかな時間を過ごす話よかった。
この時間に色々と落ち着いて考えるんだけど、元彼に百万円貸してたことを西山に告白して、その百万円で妹と海外旅行に行くことを考えると頭の中で百万円が暖かい色になって、元彼がずるい考えでミミにお金を返さないようにしてたと思うとドス黒い色に変わった、みたいなところがすごいいいなー、と思った
同じものでも考え方とかで印象が変わるみたいな。
なんとなくもってたイメージを上手く言語化してる!!ってなって感動した
他の話もこんな感じで複雑な感情を綺麗な言葉で言語化されててすごいな、と思った