【感想・ネタバレ】デッドエンドの思い出のレビュー

あらすじ

幸せってどういう感じなの?

人の心の中にはどれだけの宝が眠っているのだろうか――。時が流れても忘れ得ぬ、かけがえのない一瞬を鮮やかに描いた傑作短篇集

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「おかあさーん!」
まるで木々や太陽の光や道で会う猫みたいに、いとおしく見える。
そのことに私は愕然として、何回でも空を見上げた。体があって、ここにいて、空を見ている私。私のいる空間。
遠くに光る夕焼けみたいにきれいな、私の、一回しかないこの体に宿っている命のことを。(P、111)

あったかくなんかない
「ううん、僕、中にいる人の、そのまた中にある明るさが、外に写っているから明るくてあったかくかんじるんじゃないかと思うんだ。だって、電気がついていても淋しいことって、たくさんあるもの。」(P、157)

デッドエンドの思い出
家族とか、仕事とか、友達だとか、婚約者とかなんとかいうものは、自分に眠るそうした恐ろしいほうの色彩から自分を守るためにはりめぐらされた蜘蛛の巣のようなものなんだな、と思った。そのネットがたくさんあるほど、下に落ちなくてすむし、うまくすれば下があることなんて気づかないで一生を終えることだってできる。(P、223)

自分がとらえたいものが、その人の世界なんだ、きっと。(P、224)





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2025年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めてよしもとばななさん読んだ!好きな作家の1人になりそう。

なんやろ、ばななさんの文章は心にぐっとくるなあ。

読んでいて感性が養われた気がする。

「幽霊の家」の2人の関係性が、お互い自立していていいなと思った。女の子の男の子への心情の変化が繊細に書かれててキュン×2一気によしもとさんの世界に引き込まれた。

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2025年11月03日

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