あらすじ
豪州発、姉妹をめぐる新感覚心理スリラー!
シングルマザーに育てられたファーンとローズの双子の姉妹は、12歳のときに母親がオーバードーズで入院、それからは里親を転々として生きてきた。2人には、決して人には言えないある秘密があった。
現在は地元の図書館で働くファーン。人混みや騒音や特定の匂いが苦手で、規則正しい生活を好み、28歳のいまも、結婚したローズと週に3回、夕食を共にしている。
ある日、ローズの不妊の悩みを知った彼女は、自分が代わりに出産することを思いつくが…。
双子姉妹それぞれの視点で繙かれ歪む真実と虚偽。不穏と癒やしが混在する、NYタイムズベストセラーリスト入りの豪州発新感覚心理スリラー!
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Posted by ブクログ
とても大事な存在で愛しているけれど、憎らしい時もある。それが姉妹なのだろう。周りは無意識のうちに比較するし、自分達もお互いを比べながら成長する。容姿や能力だけでなく、どちらの方が親に愛されているか。
この小説はローズとファーン、それぞれの視点から違う事実が描かれる。片方が歪んだ記憶であっても、幼い子供にとって例えば母親が「悪いママ」だったということは、ある意味では真実なのだろう。親が平等に子供達を愛しているつもりでも、全く性格の違う子供からの見え方や感じ方は異なって当然だ。成長するにつれ、自分にとって都合のいい記憶や、こうあってほしかったという願望に取って代わることも、きっとある。
色々な問題を抱えるファーンが、自分を助けてくれる人の存在に気付き、愛してくれる人と出会い、やがてその事実を信じられるようになる。その描き方がとても良く、じんわりと心が温かくなった。
Posted by ブクログ
適応障害と感覚処理問題を抱える妹
常に寄り添い、支え続けてきた双子の姉
不妊に悩む姉のため、
日頃の感謝から代わりに出産する事を思いつく妹
始めた計画は、やがて本物の恋へと。。
妹とどこか似たところがある相手との恋が
すーっごく良かった!
しかし、物語は、
何か常に靄がかかったような
妙〜な違和感があり、
やかて靄が晴れ、物語の全容が見えた時の
恐ろしさ
これは、恐怖と極上ロマンスが
見事に融合した稀有な作品
Posted by ブクログ
タイトル、表紙からは想像もつかないようなお話。
タイトルは、ケヴィンの問いに対する答えなのかな。真意はどうであれ、今まで共に生きて助けてくれたローズ。私にとってはあまりにもローズが怖い存在となったので、思い通りに生きてくれたファーンへの嫌味かと思ったが。
一人称視点で紡がれる物語は何が真実か分からないから、どんどん真相が暴かれてページをめくる手が本当に止まらなかった。
最後、ローズの日記の章で人間の悪意はなんてこんなに残酷で恐ろしいものなんだと鳥肌が立った。ちょとは罪悪感とか反省とかあるだろー!
でも結末は明るくて、自分の周りには、助けてくれる人達が沢山いるということをファーン自身が気づけてとても良かった。