【感想・ネタバレ】ぼくは本を読んでいる。のレビュー

あらすじ

家の「本部屋」で見つけた、両親のどちらかが小学生のころに読んだはずの本。どうしてだかぼくは、それを親に隠れてこっそり読みたくなった――。『小公女』を読み始めたルカは、主人公にツッコミを入れつつ、両親がスマホを与えてくれない理由を聞きつつ、幼なじみや転校生と日々の雑談をこなしつつ、この本を読み終えることができるのか? 「読書離れ」とか言われてしまう今時の子どもたちよ、本好きでなくても、読書はできる!

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Posted by ブクログ

主人公が本を読んで色々考えたり、学んだりするお話で斬新でした。子供の頃、分からないことや気づきを疑問に思い考えることが多かったように思います。小さなことでも何故と柔軟に思うのは素敵だなと感じました。
本に難しい言葉や知らない書き言葉が出てくるときは、私も何となく流すときがありましたが調べてみようと思いました。小学5年生の主人公が子供の古典やクラスメイトと話をすることで様々なことに触れて、学ぶ姿がよかったです。小公女セーラは愛読書ですが、あしながおじさんは読んだことがないのでこれを機に読んでみたいと思いました。

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2025年10月11日

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 本や本を読んでのルカの考えを通して、1度は読んだことがある『あしながおじさん』を思い出すことができた。ルカやその他の子どもたちの関係が良かった。
 私も子どもたちとスーパーの陳列の違いや本についてなど、あんな積極的に話をしてみたい!

小学校5・6年生の感想も聞いてみたいな。

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2025年07月15日

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ぼくの気持ちになって、新しい本を読む体験が出来る。読書嫌いに勧めたい!
3冊目に手に取った本の題名に思わず笑った。
泥沼にはまりそうな予感。

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2022年10月09日

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本のお部屋羨ましい。親子の会話も素敵でした。何かに興味をもって本を読んだり、調べ物したりする姿勢って自分を広げるのにすごく大切なこと。それが物語の中で自然に描かれててよかった。学校の図書室に置きたい。

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2021年09月09日

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さわやかな風が吹きぬけるオアシスのような作品。

たぶんこんな会話をする小学校5年生はいないだろうと思うけど、それだからこそ、本のなかでであってもそういう世界があるのは貴重。だからオアシス。

本を読むことを含めて、自分の居場所を見つけるというのがテーマのような気がした。体育館の裏の、金網とのあいだ、外の世界でもないし学校本体でもない、そのあわいのような場所。昔からいう「体育館裏」だけど、それをいじめの場所ではなく、ちょっとなじみきれない子たちの語らいの場所にしているのがいいな。

そしてルカは、本のなかにもそういう居場所を見つける。しかも親の本なのに親と感想を話しあうのはいやで、本好きの転校生カズサとまるで読書会のように語らっている。すごく幸せな展開。

いじめがあったり、親が死んだり、事件があったりという、児童書にありがちな展開のない物語。こういう本があってもいい……っていうか大歓迎なのであった。

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2020年05月10日

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ドラマチックな事件は起きないが、読んだ本の世界から、または転校生を含む友だちとのやりとりから、主人公ルカの発見や驚きが伝わってきて、本当に楽しかった。
私が子どもの頃読んだ二冊を、ルカがその時その時感じたことを呟きながら、読み進めていく。自分も通った道をルカも通っていく。けれど、大人になってしまったことでそのお話の道を忘れてしまったこともあって、ルカの発見や疑問も新鮮で、不思議でおもしろい感覚だった。
ご両親とルカとの会話もステキだ。
頭をなでられるのを嫌がるところ、我が家もただ今全く同じ。大人になっていくっていうことね〜
そういう細かな所も含めて、楽しかった。

子どもの頃に読んだ本を、再度読んでみたくなった。

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2020年01月19日

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主人公の少年のように
小学4〜5年生の頃夢中になって読んだ本。
小公女もあしながおじさんも。

お母さんにゴッホのひまわりを見た時の
感想を聞かれて言語化するのが
難しい理由を考えてみたり
翻訳本の翻訳者が違う時のニュアンスの
違いを考えたり、大人の意見が
人それぞれ違う理由も
主人公は一生懸命考えている。

今自分を振り返っても
確かにその年齢は
色々考えていたかもしれない。

両親の本部屋で見つけた古い
少女文学から考えが広がる。
そんな部屋が自宅にあって
こっそり持ち出して本を読める
環境が羨ましい。

結局カバーがしてあった本は
誰の本なのか、なぜカバーしてあるのか
わからないけれど、そんな事はどうでも
いいんだな。

また児童文学、読んでみよう。

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2024年08月16日

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『両親の本部屋にあったカバーのかかった文庫本。こっそりと読み始めた小5のぼく。
友達や両親との会話や本を読むことで拓かれていく意識。自分で考えて自分で調べることで構築される意識。自分と違うものに出会うことで知る自分の意識。
本を読む面白さを知ったばかりの楽しさがここにある。

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2022年10月03日

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ネタバレ

本部屋が羨ましい・・・。

小学校5年生の自分は、主人公のようにそんなに本読んでなかったなぁ~と。(ずっこけ三人組くらい?)どれも、一生に一度は読んでみようかな、と思った本がたくさんあった。

買い物に行くシーンでは
大阪から転校してきた女の子が、慣れたように買い物し、会計時に1万円つかい「おぉ~。」1万円からおつりもらっても「お~。」と反応する小学校5年生がかわいくてクスリと笑ってしまった。

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2021年10月19日

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有名な海外古典作品。両親の本棚から未知のそれらを見つけ、自分の部屋へとこっそり持ち帰り、読み進めながら湧き出る感情に思いを巡らせ、調べたり話したり、周りへと広げ繋げて考える。なんと理想的な読書だろう。そう思いながら読んでいた。生まれた時からインターネットが当たり前の日常で育つ小学五年の子供たちと、それがなかった世代の人々。読み手の背景が異なり本の訳者が違えば受ける印象も変わる。だから楽しい。

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2021年04月10日

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小学校5年生のルカくんが、両親の子供の頃に読んでいたであろう「小公女」「あしながおじさん」を「本部屋」から偶然みつけ出して読む話。
まず、家に本の部屋があることが、なんとも羨ましい。
大人になってから読むと「名作」と聞くだけで敷居が高くなりがちだけど、子ども目線からの二つの物語が、とても面白く感じられて良かった。
本作品は児童書なので、子ども達がこれを読んでから「小公女」や「あしながおじさん」へも興味が出て読んでみる、というきっかけ本になっているのかな?という部分に引っ掛かりを感じたが。わざわざカバーをかけてあったという設定まで、両親の策なのでは?とか考えだしちゃって、星4。いや、そんな、斜めな読み方はしない方が楽しめるか。反省。

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2020年07月02日

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小学校5年生。
会話は大人っぽいし、こんなことまで話すかってこともあるけど、
全体としてはおもしろい。
本を読みながらその時々の思いを書いていくっておもしろいと思ったし、世代によって、本の訳者によって書き方が全然違うってことに主人公が気づいていくのもよかった。
今の子たちは生まれた時からスマホやパソコンがあるんだということを改めて考えさせられた。

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2019年12月03日

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ネタバレ

ぼくの家には「本部屋」と呼んでいる部屋がある。
その部屋で、ルカはカバーのかかった数冊の本を見つける。それは古い児童書だった。
ルカはこっそりとその本を読むことにした。

現代っ子のルカが淡々としながらも、揺れるお年頃を思わせる。
そこに読んでいる本が微妙に絡んで、本を読むこと、考えること、感想を伝えることがジンワリと染み込んでくる。
チビちゃん達に是非読ませたい。
けど、「小公女」「あしながおじさん」は先に読ませてからがいいのかなー。
最後のアンの本は手元にある本の方が古くて、ルカの両親は私より年下なのかも。
この本は何と言っても、会話がいい。
ちょっと、ハルキっぽいけど。

「部屋のあちこちに、ゴキブリがはいって毒の餌を食べるやつを置いた。食べたゴキブリが巣に戻ると、そこにいるゴキブリも死ぬらしい」
「なんか、人間ってすごいことをするね」
「ああ。人間には気をつけろよ」
ぼくは、父親も人間だから気をつけようと思った。

ぼくはネット検索で、大津絵と公衆電話のことをちょっとだけ知ることができた。でも、それは今のぼくには必要なことじゃない。ひょっとしたら、いつか必要なときが来るかもしれないけれど、今はいらない情報だと思う。というか、ネットがなかったら調べてなんかいなかったと思う。ネットがあるから調べたんだと思う。
それって、便利なんだろうか?不便なんだろうか?

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2019年06月09日

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家の本棚の一番上の段に、カバーのかかった本が4冊あった。なぜここだけカバーがかかっているのかな?不思議に思って1冊中を見ると、『小公女』という本だった。読み始めると、古い本なのに面白い。これはお父さんの本?それともお母さんの?
「本を読む」から始まって、転校生と友だちになったり、スーパーマーケットを探検したり、少しずつ世界が広がっていく。本を読む楽しさが伝わってくる物語です。

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2019年05月24日

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改めて本の素晴らしさを感じられたストーリーでした。
物語の構成も面白くて、読みながらワクワクしました。

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2019年03月10日

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『小公女』、『あしながおじさん』の結末が出てくる。
知ってて良かった。

本に限らず、日常のあらゆることからどんどん色んなことを吸収していくルカ。子供ってすごいなあ。

何か大きなことが起こるでもなく、どういう意図があるのかなと読み進めていくうちに、ルカが何をどう考えるのかに興味が湧いてきた。
もっと読みたかったなあ。



「If you wish your instructions to be obeyed, you must have your secretary transmit them in less than two weeks.」
(Daddy-Long-Legs by Jean Websterより)

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2025年10月12日

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ネタバレ

ぼくはぼくで考える。

本の部屋にあった本をこっそり読んでいる。父親か母親が昔読んだ本らしい。『小公女』『あしながおじさん』わかるところもわからないところもある。幼馴染やクラスメイト、転校生とも話す。一緒に帰ったり、スーパーに買い物に行ったりする。そしてぼくは考える。

大きな事件は起こらない。主人公は本を読みながら、毎日過ごす。両親とも話すし、管理人や友人たちとも話す。小学5年生というのは自分がはっきりしてきて、両親をひとつの大人として捉え直したり、時間の流れを意識したり、自分と他者を比べたりする。その時に本を読んで考えを深めるのはとてもよい。時代も国も超えて、同じところと違うところを見出すのは、自分を広げ、深める。同時にリアルな人との対話から自分を育てていくことも大事だ。両方を自然に行っている主人公はとても健やかに感じた。

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2025年08月09日

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特に大きなことが起こるわけではない
読書が好きな女の子が転校してくる
主人公のお父さん、お母さんとても良い
こういう家庭が理想

小公女
あしながおじさん
について主人公と読み進めることができる

スーパーでたくさんの商品から一つを選んで家にある
他人と他人がお互いの好みを確認し合って一緒に暮らしている

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2024年04月18日

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小学5年生のルカ(男子)のクラスに大阪から女の子が転校してきた。本を読むのが好きだからそっとしておいて、とあいさつしたカズサ。ルカの後ろの席に座ったことから言葉を交わす。ルカの幼馴染のナナと仲の良い男子の安田。4人は時々一緒に行動するようになる。
カズサはなかなかの読書家だが、ルカもちょうど両親の本棚で見つけた児童文学の古典「小公女」を読み始めていたところ。父親か母親のどちらかが子どものころ読んでいたもののようだ。ルカは、どちらが読んでいたものなのかを想像しながら、こっそりと読んでいる。そうしてルカは3人の友人と知らず知らずのうちにネット社会についてや「知る」という行為についてを考えるようになる。

おもしろい発想から抽象的になりがちな「情報」というものを具体的に考えていく。出てくる子どもたちや両親が、皆ちょっと理知的(?)過ぎて現実味が薄れる感はある。そして、児童文学の古典とはいえ取り上げる本が古典的すぎないか?

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2019年05月28日

Posted by ブクログ

家の本部屋でカバーのかかった5冊の古い本を見つけたルカ。両親のどちらかが子どもの頃に読んだ本ではと考えたことから興味がわき、読み進めていく。一見関係なさそうなルカの日常と本の内容を絡ませるなど本への考察力は小5なのに半端ない。まさに常に考えてる小5。おかげで小公女をちゃんと読みたくなったよ。

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2019年04月06日

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