【感想・ネタバレ】ぼくは本を読んでいる。のレビュー

あらすじ

家の「本部屋」で見つけた、両親のどちらかが小学生のころに読んだはずの本。どうしてだかぼくは、それを親に隠れてこっそり読みたくなった――。『小公女』を読み始めたルカは、主人公にツッコミを入れつつ、両親がスマホを与えてくれない理由を聞きつつ、幼なじみや転校生と日々の雑談をこなしつつ、この本を読み終えることができるのか? 「読書離れ」とか言われてしまう今時の子どもたちよ、本好きでなくても、読書はできる!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本部屋が羨ましい・・・。

小学校5年生の自分は、主人公のようにそんなに本読んでなかったなぁ~と。(ずっこけ三人組くらい?)どれも、一生に一度は読んでみようかな、と思った本がたくさんあった。

買い物に行くシーンでは
大阪から転校してきた女の子が、慣れたように買い物し、会計時に1万円つかい「おぉ~。」1万円からおつりもらっても「お~。」と反応する小学校5年生がかわいくてクスリと笑ってしまった。

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2021年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ぼくの家には「本部屋」と呼んでいる部屋がある。
その部屋で、ルカはカバーのかかった数冊の本を見つける。それは古い児童書だった。
ルカはこっそりとその本を読むことにした。

現代っ子のルカが淡々としながらも、揺れるお年頃を思わせる。
そこに読んでいる本が微妙に絡んで、本を読むこと、考えること、感想を伝えることがジンワリと染み込んでくる。
チビちゃん達に是非読ませたい。
けど、「小公女」「あしながおじさん」は先に読ませてからがいいのかなー。
最後のアンの本は手元にある本の方が古くて、ルカの両親は私より年下なのかも。
この本は何と言っても、会話がいい。
ちょっと、ハルキっぽいけど。

「部屋のあちこちに、ゴキブリがはいって毒の餌を食べるやつを置いた。食べたゴキブリが巣に戻ると、そこにいるゴキブリも死ぬらしい」
「なんか、人間ってすごいことをするね」
「ああ。人間には気をつけろよ」
ぼくは、父親も人間だから気をつけようと思った。

ぼくはネット検索で、大津絵と公衆電話のことをちょっとだけ知ることができた。でも、それは今のぼくには必要なことじゃない。ひょっとしたら、いつか必要なときが来るかもしれないけれど、今はいらない情報だと思う。というか、ネットがなかったら調べてなんかいなかったと思う。ネットがあるから調べたんだと思う。
それって、便利なんだろうか?不便なんだろうか?

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2019年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ぼくはぼくで考える。

本の部屋にあった本をこっそり読んでいる。父親か母親が昔読んだ本らしい。『小公女』『あしながおじさん』わかるところもわからないところもある。幼馴染やクラスメイト、転校生とも話す。一緒に帰ったり、スーパーに買い物に行ったりする。そしてぼくは考える。

大きな事件は起こらない。主人公は本を読みながら、毎日過ごす。両親とも話すし、管理人や友人たちとも話す。小学5年生というのは自分がはっきりしてきて、両親をひとつの大人として捉え直したり、時間の流れを意識したり、自分と他者を比べたりする。その時に本を読んで考えを深めるのはとてもよい。時代も国も超えて、同じところと違うところを見出すのは、自分を広げ、深める。同時にリアルな人との対話から自分を育てていくことも大事だ。両方を自然に行っている主人公はとても健やかに感じた。

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2025年08月09日

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