【感想・ネタバレ】CARPE DIEM 今この瞬間を生きてのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月22日

人間も虫や他の動物たちと同じで、生まれた時から死に向かって歩いている。広い宇宙から見れば、私の命も虫の命も同じ一つの命であり、それがいつかなくなるのは自然なこと。だからこそ命は尊いものであり、今生きているのだから精一杯に生を全うしようと思えた。
大切な人との別れは辛いものだし、自分がいつか死ぬのも想...続きを読む像つかないが、亡くなったら結果的に宇宙の一部になるんだよなぁ…と考えると、生を純粋に受け止められたら、死についても自然に受け止められるような気がする。
ヤマザキさんの捉え方はスケールが大きくて、身近な悩みがどれもちっぽけなものに思えるから好き。読むといつも元気をもらえる。

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Posted by ブクログ 2023年11月27日

手に取り、読み進み...
「なんか理屈っぽいなぁ〜」なんて思いながら読み進んでいました。
老後対策どうしようと思って読んでいるのに...

まっ最後まで読んで見るか...って感じで読み進みました。

賢く理論的な展開で進みます。本人の実体験から構成されています。
「年老いること」を前向きに捉え、今ま...続きを読むで読んだ「老後の・・・」etcとは全く別物のように感じました。
メメント・モリ(死を思え)&カルペ・ディエム(今この瞬間を生きて)
この二つの意味がとても善く理解できた。
(彼女の周りのエピソードから)

自分を肯定して老人力を身につけ逞しく生きるぞ!みたいな気持ちになります。

いい本でした。

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Posted by ブクログ 2023年10月25日

ヤマザキマリさんの家族の話を混じえた老いることや死についてなど、わかりやすい内容でした。
老いを感じ始めた40代の私ですが、
老いていいんだ、と思えてこれからの人生を受け入れることができそうだなと、本当に読んでよかったです。

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Posted by ブクログ 2023年10月21日

ヤマザキマリさんのエッセイ。
とても読みやすいものでした。

ヤマザキマリさんと言えば、テルマエロマエの作者で
少し前までは漫画家さんだと思っていましたが、歴史を取り上げたテレビ番組でお見かけして
こんなに知性があってこんなにしっかり話される聡明な女性なんだと驚きました。

この本でその聡明さの理由...続きを読むがとても良くわかりました。
この本の内容はヤマザキマリさんの生い立ちから現在までにも触れつつ、ビオラ奏者のお母様の旅立ちを通してその死生観や生きる事生活する事を綴っています。

この本を読んで今まで以上に、ヤマザキマリさんに好感を持ちましたし、またこうして絵以外のものも世に出してお考え拝聴したいなと思いました。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

静かな本という印象。死との向き合い方、死生観に心を揺さぶられた。『メメント・モリ』いつか必ず死ぬことを忘れないで、「善く」生きるとはどういうことか、考えながら過ごして生きたい。

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Posted by ブクログ 2024年03月25日

あまりにも自分とかけ離れたタイプの方とお見受けするので余計に憧れる。
テルマエロマエの人,くらいにしか知らなかったけどEテレの読書の森へで拝見してから、そのきれいなお顔とドスの効いた声(笑)とサバサバした物言い、猫をかわい〜という笑顔、などなどにすっかり魅了されてしまった。

メメントモリ 死を思え...続きを読む
カルパディエム 今この瞬間を生きて

胸に刻む。

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Posted by ブクログ 2024年02月20日

老いや死について、ぼんやりとは考えていた。
老いや死は、避けたいし、受け入れられるのか不安があった。
この本を読み、枠にはめずに淡々と、できることをしながら生ききることが大事だと思った。

この本に今出会えて、よかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月19日

作者はイタリア生活の中で食卓に誘われると祖父母をまで一緒に連れて行き、ごく自然に迎えるホスト。「老害」などと言われる日本のそれとは大きな違いを感じた。核家族で普段から老人をみないで葬式でしか死に立ち会え無いと生まれてくる老人に対する全く違うだろうと想像出来る。
最後のお母様の北海道での生き様をみると...続きを読むこの本がお母様へのレクイエムだったのでは無いだろうか。そしてこの素敵なお母様あっての作者ヤマザキマリさんの才能が開花したのでは無いだろうか。

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Posted by ブクログ 2024年01月06日

読んで、おだやかな気分になれる本だった。死とか老いとか、わりとネガティブに遠ざけたくなることがらについて、たんたんと受け入れるというかなぁ。正直、最初のうちはなんとなく読みづらかったんだよ。なにか、読み進めるのに抵抗があるというか。ひっかかる気分について、自分のなかでためつすがめつしてみると、内容に...続きを読む対して表現が直球で向かってくる気がして、鼻白んでいたのだろう。読みながら、もう少し迂回した言い回しって、できないものか、なんて自分の中で思った後で、あぁ俺はこういう話はもっと遠回しに行ってほしい、って思っていたことに気づいたんだね。でも、内容自体がべつに迫ってくるような激しさがあったわけじゃない。むしろ穏やかな筆致ではあったのだ。だから、内容なんだね。

 読み進めていくうちに、老いや死に限らず、自分の身の回りの変化や、仕事や趣味でうまくいかないこと、思い通りにならないことについても、同じような姿勢で向かえばいいんじゃないかな、なんて元気な気分になった。

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Posted by ブクログ 2023年11月24日

読んでいて穏やかな気持ちになった。

マリさんも母リョウコさんも、エネルギーに溢れた生き方をされているのに、それを読むと明日への活力をもらえるというより、老化も死も避けられないものなのだから、抗わずにそのまま生きてよいのだと安心感をもらえる。
自分の存在価値など求めずに、ただ生を全うするだけでよいと...続きを読む言ってもらえ、肩の力が少し抜ける。とは言え、家の外に出るとまた力が入ってしまうのだろうけど。

小学生の頃、母や妹相手に、身近な親戚のお葬式を振り返ったり、死について話すと縁起でもないと嫌がられたことを思い出した。
人間はいつかは死ぬもの、どうやって死ぬかはどのように生きるかと同義だと思っていたし、どう弔ってほしいか考えるのは自然なことだと考えていたけど、日本は(わが実家は)避ける傾向にあるのかな。
読後は、死について語ることはタブーでも不謹慎でもなく、人生観を語ることと同じだとストンと落ちた。

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Posted by ブクログ 2023年11月04日

「老い」や「死」について考えさせられる。
ヤマザキさんのようにはできないと思うけど。
「あたかもよくすごした1日が安らかな眠りを与えるように、よく用いられた一生は安らかな死を与える」
そもそもよくすごした1日というものがあまりないのでそこからか。
良き人生を。

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Posted by ブクログ 2023年09月05日

人は誰でも必ず老い、死に至る。平凡な人生なんて一つもない。だから誰の人生でも、数奇な人生なのである。
著者のマンガ作品は読んでいるが、エッセイを読むのは初めて。
これだけ特徴的な人生を送っている著者ならではの死生観が表れている。
人は人生の経験が深みとなって、言葉に重みを加えていくのだと改めて感じた...続きを読む
著者の若い頃の体験も記載があったが、なかなか普通の人生ではない。
今となればマンガで成功した大先生と言えるが、経歴からすれば遅咲き。
決して若いとは言えない年齢での成功だった。
つまり、この成功を掴むまでは、相当な苦労をしたのだと思う。
こういう人生を送っていること、そのものを運命と言ってしまってよいものか。
基本的にお母様の死について記した本書であるが、まさにこの母にしてこの子あり。
子は、親の影響からは逃れられないものだと改めて思う。
お母様の子育ての影響が、著者の人生を形作っているのは間違いない。
全員が全員そうではないかもしれないが、お母様の著者への愛、そして著者のお母様への愛が溢れていて、読んでいてすごく心地が良かった。
「この親の子どもに生まれてよかった」
そう思える人生を送りたいし、自分の子どもにも少なからずそんな風に思ってもらえると幸せだろうと思う。
人は必ず老いて、そしていつか死ぬ。
人間とはそういうものなのだから、拒絶感を持つことは間違っている。
若者は老人を敬えばいいし、老人も節度を持って、人生を送ればいい。
なぜ日本人は老人を老害として扱うのかという記述があった。
これは単純に日本では老人の人口が増え過ぎているという問題もある。
誰だって好き好んで他人に迷惑をかけたい訳じゃない。
しかしながら、人は一人では生きていけないのが本来なのだ。
野生動物には老いがないのに、人間にはある。
野生動物は、死期を悟ると群れから離れ、一人静かに死ぬという。
人間と言うのは、そういう意味では、動物の中でも特に不便な生き物であると言える。
だからこそ、自分も50代になって感じるのだが、「善く生きる」という意識が大切なのだろうと思うのだ。
日々を一生懸命生きればいい。
楽しく、朗らかに。
そして、清く、正しく、美しくか。
「夕焼けは雲があるほど美しい」
夕焼け空を見ただけで、感動したり、生きていることを実感したり、そういう人生を送れれば良いのだと思う。
何歳になっても、今この瞬間を一生懸命に生きることが大切なのだ。
(2023/8/12土)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月16日

ヤマザキマリさんのエッセイ。漫画「テルマエ・ロマエ」の作者。
「老い」と「死」について。死生観。

「老害」という言葉が示すように、歳をとることが悪であるかのように捉える日本人に、一石を投じる。
一石といっても、綿雪のような包み込む柔らかさで…

ヤマザキマリさんの人生をこの本ですこし知れたが、一般...続きを読む的な日本人とはかけ離れている。
シングルマザーの母はヴィオラ奏者。なにより音楽が最優先、エネルギッシュな人。子供時代のマリさん姉妹は知人や教会に預けられたりしていた。母とは親子の愛情はあるがつかず離れずの関係。

そして彼女は画家をめざしイタリア留学、現地で結婚し暮らして10数年。そのほか海外での暮らしも多く経験している。
イタリアでは親、祖父母、子どもという3世帯での同居は一般的。なので、祖父母の物忘れや好き勝手な言動も、お年寄りはそういうもんという諦観があるそう。

彼女は昆虫や動物が好きで、それらは生存競争に残ることはあっても、老いに争うことはしないという。
ただ生まれ、食べ、子孫を残し、死ぬ。
そのままを受け入れ、次の生へ繋ぐ。

日本人のもつ、死を「穢れ」とする感覚は彼女の中にはないという。
死は当たり前にやってきて、当たり前に受け入れる。
歳をとればできないことが多くなり忘れることが増えていく、それも受け入れて死ぬまで生きていく。

この本の最初一文にあるように、
「あたかもよくすごした1日が安らかな眠りを与えるように、
 よく用いられた一生は、安らかな死を与える」
と、レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉を引用している。

人生を自分で納得して生きてきた人には、死の時を迎えることができる、そんな意味にとれた。それをマリさんの母ショウコさんが実践されたのを見てきたからだろう。

穏やかに語られる話に心が動かされもするが、そんな簡単に人は変われない。
死は怖いし、老いも恐ろしい。
それでももう少し素直に受け止める心の余裕をもっていきたい、そう思えた。

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Posted by ブクログ 2023年10月19日

 ヤマザキマリの生き方、価値観が少しわかったような〜〜

 人としての命を出し惜しみなく懸命に生きてきた人の死は、残された人を前向きにする。それが理想の、命の締めくくり方と言える。

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