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Posted by ブクログ
東京で管理栄養士をしていた日元みなほは、昇進ではなく、いきなり紀伊半島にある地元家具メーカーの社員食堂へ飛ばされた。
自分ではアイデアを出し、それが成果となって現れていたので、まさか遠くに異動になるとは思ってもいなかった…
ただ、みなほは東京に戻った時には昇進を約束されたので、ここでも何かやってやろう!と気合いが入っていた。
しかし、新しい職場には恐ろしい鬼がいた…
今までに何人もの栄養士を辞めさせたパート調理員の郷力だ。
何かにつけて難癖をつけてくる。
それにしても、アヒルバスのバスガイドだった真琴や料理人の赤星の娘の瀬里奈がとても可愛い。
やっぱりホッコリする、山本幸久作品だなー。
2026.7.30
Posted by ブクログ
料理の描写が丁寧で、読んでいるだけで美味しさが伝わってくる作品。
社員食堂という舞台設定も新鮮で、食を通じて人や組織が変わっていく様子が心地よい。
郷力さんという、いわゆる女帝・お局的な存在の描写がとてもリアルだった。
管理者としていくつかの職場を見てきた身として、「こういう人いるよな」「こういう人がいる職場はやりづらいよな」と思いながら読んだ。だからこそ、少しずつ彼女が味方になっていく過程には説得力があり、みなほの接し方や人柄の大切さがよく伝わってくる。
上に立つ人間として、部下とどう向き合うべきかを考えさせられる一面もあった。
この物語を通して改めて考えさせられたのは「何のために仕事をするのか」という問い。
お金や出世のためという理由ももちろんある。けれど、それ以上に、共に働く仲間や環境、そして身の回りの人たちが、自分の仕事によって喜んでくれること――それこそが、仕事をするいちばんの目的なのだと感じさせてくれる一冊だった。
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