あらすじ
東京でキャリア街道まっしぐらの管理栄養士・日元みなほ。ところが突如、紀伊半島の田舎町にある家具メーカーの社員食堂への異動を命じられる。しぶしぶ赴いた彼女を待ち受けていたのは、ベテランパート調理員・郷力だった。社員の健康を考えて試行錯誤するみなほに、郷力は何かと難癖をつけてくる。東京が恋しいみなほだったが、次第に町の人のやさしさや美味しい郷土料理に出会って……。ハートフルな絶品お仕事小説!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
東京で、バリバリ働く。反対に、田舎で人に触れながら丁寧に働く。憧れがちな都会の生活をする姿を想像してしまう今の自分にとてもしっくりとハマった。今は今の環境で、できることを積み重ねていきたいという勇気をもらえた一冊。
Posted by ブクログ
2025/7/5
この人の本読むといつも「こういうのが読みたかったんよ」ってなる。
めっちゃハッピー。がんばろって思う。
ありがたいありがたい。
こういうの摂取しないとしんどい日常を生きられんのよ。
重い部分を抜けて最後大団円の話もいいけど、その重いパートが最近はつらくてな。
あんまり重いともう斜め読みしちゃうし結末部分読んでからじゃないと読めない。自らネタバレしていくスタイル。
でも山本さんの本は圧力段階のとこも笑える感じに書いてくれるので安心して没入して読める。
助かる。
定期的に摂取したいので新刊お願いします!
Posted by ブクログ
期待通り面白い作品だった。
できる栄養士みなほは東京の社員食堂を成功させた手柄を上司に横取りされ紀伊半島の家具メーカーへ飛ばされてしまう。キャラの濃いパートのおばさま達の反発を交わしながら徐々にその土地や仲間たちの良さに馴染んでいく。
社食、郷土料理と楽しいテーマで登場人物のキャラもストーリーも楽しく久しぶりのヒット。
著者の他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
アヒルバス出してくるとは、コラボの極みですーで デコ以外に覚えていない自分はもう一度読みましょう。実は似た様な病院給食の仕事をしていて女性社会の雰囲気を知っている側です、見て見ぬ振りもイジメも病院に遜る会社も全部当てはまるしリーダーだった若いおねーちゃんにいじめられた1人です、それ以外の女性とは上手く出来ていたのですが、今なら訴える所ですが〜あー思い出して途中読むのが嫌になる。ラストで端折ってドタバタであっさりした終わりだと思いました。会社から逃げたくない為に後輩の為に逆に辞めないとか、好条件の引き抜きを辞退するとか ちょっと何言ってるかわからないとサンドの富沢さん的なでした。
Posted by ブクログ
派遣でいろいろな企業に就業してきたが
社員食堂があると本当に助かるし嬉しい。
そんな社食が舞台なんて興味津々で読みました。
後から入って気付くこと、改善したいことあれど
古株の頑固さや気難しさってホント厄介。
もちろん、そういう人たちが培ってきた大切なノウハウや
意見も大事なのもよくわかるが…
主人公の大変さにハラハラしたけれど、
最後は明るいエンディングで良かった。
Posted by ブクログ
お仕事小説。
舞台は、紀伊半島の白波町。
絶対、和歌山県の白浜町じゃないか。
小説に出てくる場所から、実際の場所を想像するのも楽しかった。
続編、期待したい。
Posted by ブクログ
地方の社員食堂に赴任(追いやられた)栄養士みなほ。
女帝と呼ばれる古参パートの郷力とバチバチしながら、地元食材を取り入れることでお互いを認め合いワンチームになっていく。
上司は古い体質で若い女性が大きなプロジェクトをまとめ上げたことが信じられず、手柄を横取りするやうなバカおっさんの策略に騙されたことで、本社に戻れるチャンスだったけど留まることにした。
東京にはない地元の野菜や魚に魅了された。
美味しそうな料理がいっぱいで、こんな社員食堂に行ってみたい。
Posted by ブクログ
面白かった〜
めげずにがんばってる主人公に感動した。
社会って理不尽だよな〜
いいとこばっか取っていく上司。こんな人には絶対なりたくない。
私もがんばれ、挫けるな。を心の中で唱えながら生きていこう
Posted by ブクログ
田舎町の会社の社員食堂に、ガッツのある栄養士さんが異動してくることからお話は始まります!
反対派もいながら、でも、その誠実さで、食堂の人や地域の方々とどんどんつながっていく感じ、とても気持ちよかったです。
Posted by ブクログ
なんとなく展開が読めるにもかかわらず終始ワクワクしっぱなしだった。随所に過去の作品のキャラクターがちりばめられていてお宝探しの様相にもテンションがあがる。
時折流れる曲名は自分にとってはあんまり馴染みのないものだったのがとても残念。脳内で一緒に踊れたらもっと最高だったのになぁ。
アヒルバス、またまた読みたくなってきた。
栄養士さんの苦労も丁寧に描かれていてとてもとても身近に感じたのはさすが。
Posted by ブクログ
ハートフルなお仕事小説の多い山本幸久さんの文庫新刊。表紙が可愛すぎて買うのを迷ったが、パラパラ読んだら面白かったので、即買い。
東京の大手食品会社に栄養士として採用された主人公の女性が、上司に騙されて地方のある社員食堂に飛ばされる。その社員食堂にはずっと何十年も勤めているパートのお局のおばさんがおり、言うことを聞かず、これまでも何人も栄養士が辞めている…こんなあらすじだ。
主人公は東京の本社に戻るために悪戦苦闘しながら、だんだんと地方の人たちのあたたかさに触れ、価値観が変化してゆく。特に最初は嫌で仕方なかったお局との関係も雪解けに向かう…よくありがちなハッピーエンドだけど、感情移入してしまいました。
僕も新入社員でスーパー入社した時は千葉の木更津で一人暮らしをはじめ、職場にはオフクロよりも少し年が下くらいのおばさんたちがたくさんいた。中には何十年も勤めて『主』となってる重鎮のお局さんがいて、どんなに頑張ってもこの人に嫌われたり、疎まれたりしたら終わり。有名大学を出てうちの会社に入ってきた優秀な奴が、おばさん(軍団)にいじめられて一年以内に辞めていくのを何人も見た。
幸いにも僕は『人当たり』は悪いほうではなかったので、あまり悩まず仕事ができたかな。
一点なんか気になったのが、主人公の女性がミゼット(ダイハツの三輪自動車)を通勤に使っているのだが、これが擬人化して時々主人公を励ましたり、喋るのだ。これは無しでしょう…(レビューを見ると、ほとんどの人が同じ意見だった)
これさえ無ければ5つだったなあ。
Posted by ブクログ
社食、ほんとに感謝しかない。
寒い日に温かいものが食べられることだけでも
ありがたい。
いろいろ癖のあるパートさんも出てくるけど、
うちの食堂の裏側ってどんな感じなんだろう。
ちょっと気になる。
Posted by ブクログ
面白かった。
登場人物がそれぞれちゃんとしてるのと、なかなか主人公が強い。
ちゃんと仕事として結果を出して、でも最後までしっかりやり残さないように、という考えがえらいなあ。
あと食堂の話なのでメニューが美味しそうでよいね。熟れ鮨食べてみたいわあ。
Posted by ブクログ
管理栄養士のみほなは、東京でキャリア街道を邁進していた筈が、突然紀伊半島の田舎へ異動となった。そこにはベテランパート調理師の郷力が幅を利かせていて、一々突っかかってくる。だが、次第に町の人の優しさに支えられて…
明らかに理不尽な左遷の様な人事だったけれど、小さな町の人々と触れ合ううちにやる気を見せていくみほなを応援したくなりました。
目の敵にしていた郷力も、娘との不仲をみほなが取り持ち、次第に協力していく様子も爽快でした。
Posted by ブクログ
この本のタイトル「三つ星」が一体何なのか? それがこの物語のメッセージだ。
そこにあるのは、信頼できる、リスペクトできる仲間達と力を合わせ、工夫して食べることへの喜びを共感し合えること。
高級であることよりも新鮮であること。
収穫する喜びを共感し合えること。
昔から地元の人達に受け継がれてきた食材や料理の意味合いを深く理解すること。
そんなメッセージが物語の味として仕込まれている。
「ええか、悲しいときには美味しいものを食べるのが一番なんやで、そうすると悲しいより美味しいが勝って元気になるんやで!」
一番気に入った台詞だ。
その気持ちが作者が伝える「三つ星」なんだな、、って感じる。
元気に食べること、美味しく頂くこと、仲間に感謝すること、そんな気持ちいっぱいになる作品。
Posted by ブクログ
スカッとはしないけど、結構スッキリするお仕事小説。
強すぎずでも弱くはない主人公に、女帝と呼ばれるベテランさん。
この2人が仲良くなるのかと思いきや、仲良くならない笑
他の登場人物達も必要以上に馴れ合わないのがなかなか面白い。
でも仲はいいのよね。
仕事だもん、これくらいでいいよね〜。
ラストも強気でいいじゃない。
Posted by ブクログ
社員食堂で働く管理栄養士が主人公のお仕事小説。管理栄養士・日元みなほは東京で活躍していたが、紀伊半島のとある家具メーカーの社員食堂に派遣される。モデルは白浜町のよう。そこで敵ができ、味方ができ、田舎で活躍していく。筆者の作品は読みやすいです。
Posted by ブクログ
管理栄養士のお仕事小説?ってな感じで
手に取って読んだけど面白かった。
みなほの脳内グックーはちょっとやばい
ヤツじゃないかなんて思ったけど、私が
読むにあたって全体を通してちょうど
いい塩梅にストーリーや小難しい部分を
和らげてくれるパートになって面白く
読んでたんですけど、これは実際やってる
人がいて声にまで出てたらやばい人認定だな!
社員食堂でのベテランパートとの
やりあいだけではなく社員の健康を考えての
メニュー作りや地産地消を取り入れたり、
さらに郷土料理までも取り込んでいくところは
すごく魅力的に見えたし実際にそういった
社員食堂が一般開放されたら行ってみたいな
とも思いました。なんだかんだと大変だった
みなほも元凶だった上司にもやり返せたし
スッキリしたけど、読んでて思ったことが
いくら料理が好きだといってもみなほさん
休みの日まで仕事しすぎでは?なんて
心配になりました。あぁ~面白かった。
Posted by ブクログ
栄養学の知識や野菜の知識が色々出てきて勉強になった。洋楽の方はあまり好みには合わなかったけど。
赤星さんの料理が全部美味しそうなので、食べてみたいなぁとずっと思いながら読んでた。
車に人格持たせて会話するキャラクターは初めて見たけれど、他人乗せてるときくらいやめなよと思わずにいられない。
「うっさい」とか毎回聞き流されてたけど現実では絶対相手に聞かれて覚えられてるやつじゃん。
以前他の作品でも「がいな」という言葉を聞いたから主人公のように品種とは思わなかったけど、他の作品の主人公が「すごいとかそういう意味らしい」というのを真に受けていたことにこの作品で気づいた笑
なんだよ、大きいってことなんじゃん笑笑
Posted by ブクログ
東京から紀伊半島の会社の社員食堂に異動となった管理栄養士のみなほ。そこの社員食堂には、女帝と呼ばれるベテラン調理員がいて、みなほの考えるメニューに難癖を付ける。
みなほと車のミゼットのグックーとの会話が、相場という感じで、何だかよいです。
女帝の剛力も意地悪だけど、実は社員食堂を愛するひとで。
三つ星の由来となる凄腕の料理長の赤星も、社員食堂を愛して、勤務先の陽々子社長は、みんなの良きお母さんという具合。
出向元のウマカフーズのマネージャーは、こんな上司がいる会社で大丈夫か?という始末
みんな、考え方は違えど一生懸命に生きているんだなという感想
Posted by ブクログ
美味しそうな料理がたくさん出てきて
読んでいてお腹がすきました
想像したりして楽しく読めました
社員食堂のある企業に勤めたとこがないので
羨ましくもありました
Posted by ブクログ
がっつり管理栄養士がメインの小説が珍しいので題材にしてくれて嬉しい。
そんな物珍しさで手に取ってみた。
長らく経営されている厨房によくいる女帝(お曲様)の存在は期待通りだったが、栄養は二の次のような言動で主人公に噛み付いていたので、じゃあなぜここで働いているの??と強く思った。
地方の田舎へ行けばそうゆう人間も珍しくはないのだろうか???
しかし、主人公も主人公で、名前を叫んだ上で、なんでタマネギを水につけてしまうんですか!?ビタミンB群やカリウムが溶けてしまうでしょ?辛味成分であるアリシンは血液をサラサラにするし、疲労回復にかかせないビタミンB1の働きも持続させるので積極的に摂取した方がいいって話しましたよね。どうして忘れてしまうんですか!〜などと語っておりp132
調理補助員の立場からすると熱血すぎてめんどくさいだろうなと感じてしまう笑
社員食堂で調理補助にそこまで求めるか?
主人公が本当に現場仕事を経験してきたのか疑問。
男性社員が女性社員の手柄をコネで横取りして自分は昇進して本社勤務、女性社員は地方に飛ばされてどこぞの老人施設でチーフ、というのはリアルに聞いたことがある話で、そうゆう昔ながらの男性贔屓な委託業者あるあるも、参考にされた管理栄養士のどなたかが話したりしたのかしらと思ったり笑
管理栄養士要素としてたまに栄養学の教科書に書いてある事柄が語られるのだが、突然抜粋してきたかのような語りで態とらしさを感じてしまった。
参考文献によると、栄養士のなぜ?どうして?シリーズ6給食経営管理論 第2版とある。(他、食堂や会社の関係者や管理栄養士ら)
また、仮想の話し相手(グックー)が存在することは共感できるが、さすがに第三者も同乗している時にその仮想の声も聞こえて思わず返事をしてしまうのはやりすぎな感じがする。
結局、手柄を横取りした男は社員食堂を一般開放するプロジェクトのマネージャーとして働き出すも嘘がバレ、主人公にその尻拭いのため東京に戻ってくれないかと上司に頼まれる。
主人公はちょうど今の勤務地の地方で、地産地消の活動がこれからますます軌道に乗っていくような状況。
私をそのプロジェクトのマネージャーにしてくれるのなら戻りますと言うと、いや…そんな専門卒の若い女の子に重要な役職は付けられない。周りから苦情が出るからね。などと断られる。
なんとリアルな笑
リモートでサポートすることに落ち着くが、そうゆうところもまたリアルだ…
そうやって業務は増えるものの、おそらく賃金はさほど上がらない…そうゆう現実的な終わり方なのは良かった。
頑張れ…
柿の皮をむかずにヘタを切って、その断面に八等分の切り目を入れたら、グリルで焼く。甘みが増す。クリームチーズをのせて粗挽きの黒胡椒をかければ絶品p158
Posted by ブクログ
何年か前にどハマりして大人買いをした作家です。その頃よりはハマりはしないけれど、相変わらず落ち着くし、何よりもこの作家の話には元気を貰えます。
管理栄養士の主人公みなほは理不尽に田舎の家具メーカーの社員食堂に飛ばされる。その先には誰も楯突けないお局パート調理員がいて、みなほ以前に着任した栄養士はみんな耐えきれずに退職。だからこそ自分は絶対に辞めたくない。
根っから意地悪な人も世の中にはいるでしょうが、よく知ってみればいい人というのが本の中。アヒルバスが出てくるのも嬉しい。擬人化されたミゼット2にはちょっと引くけれど。瀬里奈ちゃん推し。