あらすじ
芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの向こうに何があるのかを──。少女たちの才能が、熱となってぶつかりあう! 興奮と感動の演劇ロマン。
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Posted by ブクログ
久々の恩田陸先生。
文体に慣れるまで50ページ程かかったが
それ以降は一気読み。
展開は予想できるが、その過程の書き方が逸材過ぎてずっとワクワクしながら読みました。
本当に舞台を観ている様で情景がはっきり浮かびます。
そして、飛鳥と響子の今後を仄めかしているのに
続きがまだない。なぜ。
恩田陸さんは凄い勢いで執筆してるイメージなので意外でした。気長に待ってます。と言いたいですが、早く続きが読みたいので今すぐ続編お願いします。
Posted by ブクログ
ゆっくりと読んでいましたが、続きが気になり過ぎて後半は一気に読み切ってしまいました。
お芝居のオーディションの話。
個人的に以前お芝居をやっていたこともあり、懐かしい感覚と共に、物語の進み方や演出の仕方にびっくりしました。
いやぁ……うん、面白かったです。
続編、読みたいなぁ……
Posted by ブクログ
まず読み終わって思ったことは演技舞台はすごい!と率直に思った
最後の二次オーディションではまるで客席から一緒にのぞいてるような臨場感があり思わず呼吸浅めで読んでしまった
タイトルの回収もすばらしくてとにかくあっという間に読み終わってしまった
Posted by ブクログ
劇中劇のシーンがたくさんあって、どれも魅力的だった。劇中劇の観客になりきってしまうということは、それだけこの小説世界に没入していたというわけで、、とにかくあっという間に読み終わった。映画を観ていたみたい。
あとがきに、なるほどと思った。演出を考えるのは、とても難しくて面白そう。
Posted by ブクログ
面白かった!!!!!
主体がころころ変わっていくけど、世界観は同じで、何より佐々木飛鳥が魅力的過ぎて。
凄い人がすごいことをすると気持ちがいいなあ。
劇場で生の演技を観てみたくなった。
あとこの続きが観たい!笑
Posted by ブクログ
こんなにも面白い作品に出会えた感動と、続編の刊行が止まったままである事実の衝撃。
ガラスの仮面の新刊と同じくらい、「ダンデライオン」「チェリーブロッサム」を永遠に待ってます。本当にお願いです。先生、見てますか?
Posted by ブクログ
やっぱり恩田陸先生最高でした。二人の女優の演技がぶつかり合って生まれた火花は、とても眩しく、星みたいでした。まるで生の舞台劇を見ているかのように、視線を釘付けにされ、読み終わった後はこの上ない爽快感を味わいました。舞台また見に行きたいです。物語の終わりが惜しいと思うのが久しぶりでした。ご馳走様でした!
Posted by ブクログ
ほんっっっとに恩田陸さん大好き。
いやまじで今回は演劇だし、
もうその時点で神だし、
アクタージュ感じさせる。
オーディション良すぎた。
映像で見たいなぁ。。
こういう興奮をやっぱり私は求めてる。
私もそっち側に行きたい。
飛鳥ちゃんや、響子さんの側へ。
2人が見ている景色を私も見たい。
天才の景色を。
Posted by ブクログ
まさに小説版ガラスの仮面!私が本を読むようになったきっかけは三宅香帆さんのなぜ働いていると本が読めなくなるのかを読んでからだったがその彼女が全国民読むべきと言っていた本書、たまたま手に取ったら本当に一気読みだった…。夜のピクニックと蜂蜜と遠雷しか読んでなかったけど恩田陸ワールド、どんどん試してみたい!
Posted by ブクログ
大学生になり佐々木飛鳥が演劇に目覚める。彼女の演技には誰もが目を奪われるうまさがある。演出まで考えてしまう天才。演劇は小宇宙のよう。未来にも過去にも行ける。色んなものになれる。ピンクのコスモスは宇宙で、少し小さめの花チョコレートコスモスは演劇を指していると最後まで読んでやっと分かったこの本タイトル。飛鳥がどんな演技を見せてくれるのか読む手が止まらなくなる作品でした。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった、こんなにも分厚いのにあっという間に読んだ。続きが読みたすぎるのに出てなくてものすごく悔しい。
メモ:割と前に読んだけど記録してなかったやつ!だから面白かった記憶はあるけど細かい内容覚えてなくて感想が薄い!!
Posted by ブクログ
読書で知らない世界を体験する→今回は改めてそれを感じました。
私自身、あまり演劇には縁がありませんが今回のオーディションシーンに臨む女優さんの臨む姿に引き込まれ、この世界に興味ももち始めました。
このオーディションシーンは【蜂蜜と遠雷】のコンクールのシーンにも通じるものがありますが個人的には今回の方が好きですね。
主人公の飛鳥にもとても興味深いです。こういう天才の人には憧れがあります。
彼女が空手で兄から痛みを知らないと強くなれない!これを克服する姿も見てみたいです。
そういう意味で続編に期待したいですね。
Posted by ブクログ
神谷さんが、少女を初めてみたのは今年の桜も終わり
どことなくまが抜けた、やたらと眠い4月半ばの
午後のことでした。
久々に古巣の劇団の書き下ろしで 力がはいりますが
なかなか書き始められない焦りのなか
ぼうっとした頭で窓の外を見て座っていました。
窓からの景色は 山手線の駅前の改札口を出た所。
行き交う人達の中で 1人何故か気になる少女が
いました。何をしているのか?観察していましたが
突然消えてしまい まるで白昼夢でもみていたのか
との思いでした。
それから1週間後の同じ場所。神谷さんはまだ
書き始める事ができないで 更に焦りを感じて
いました。
また 窓の外を見ていると あの時の少女が。
今回も注意深く観察していると どうやら少女は
誰かをみつけては物真似をしているんだなと思いました。いつのまにか少女はいなくなりましたが
広場を見下ろしながら 身体のなかでは不思議な
爽快感があり 霞がかかっていた頭の中が晴れ渡り
原稿を書き始める事ができました。
東響子さんは 家族も皆役者で ものごころをついた
頃から当たり前のように舞台に立っていました。
この職業には もっと凄い もっと恐ろしい面白さが
この先に続き どんなに求めてもきりがない。
その予感が怖くて 足を踏み入れる覚悟をできて
いないでいました。
そんな中で 同じような境遇で友人の宗像葉月さん
の試写会をみて 衝撃をうけます。
普段は感じない 嫉妬と羨望がじわりと込み上げ
てきました。
響子さんは 子役のオーディションの時に噂で
芹澤泰次郎さんが20年ぶりに芝居に復帰する事を
知ります。芹澤さんの 作品はどれも質が高く
内外から高い評価を得、観客からも根強い支持を
受けています。彼の作品に使われたのちに
俳優として開花した者も多いそうです。
佐々木飛鳥さんは 代々空手家の環境で育って
自身も凄く強いんですが いろいろな経験をして
今は 自身がどうしたいかと考える時間でした。
そんな中 友人と ある舞台を観て
その先にあるはずの景色をみてみたい との思いを
抱きます。
梶山巽さんは 大学のサークルの劇団の練習で
日々汗を流しています。もともとは脚本家希望ですが
劇団の練習をしながら こつこつと脚本も書いて
います。
ある日公園で練習をしていると こちらを真剣に
見つめている少女に気づきます。
少女が、こちらに近づいてきて
この劇団に入れてもらいたいんですけど
と言われて みんなびっくりしましたが
入団テストをする事になります。
劇団の人達は少女の演技をみて、驚き戸惑い
不思議な感覚を覚えます。こうして 無事に
入団した少女が佐々木飛鳥さんです!
飛鳥さん達の劇団に
二日間の公演のチャンスが巡ってきました。
劇団員で話し合い やってみよう!
との決断になりました。
公演まで時間のない中 みんなで必死に作品を
つくり 大成功の公演でした。
この公演を神谷さんが観ていました。初日に感じた
疑問を確認したくて二日目もみましたが混乱と興奮
の衝撃で、なかなか上がらない幕をぼんやり見つめて
いました。
この事がきっかけになり 飛鳥さんはあの
芹澤泰次郎さんの舞台のオーディションを
受ける事になります。
飛鳥さん自身の気持ちも揺れながらも 支えてくれる
仲間や 応援してくれる思いに 背中を押してもらい
無事にやり切る事ができました!
最終オーディションで 響子さんの見た景色を感じ
飛鳥さんが 共に得た感覚は、私ではわからない
ですが 凄いものなんだろうなぁと 精一杯
想像する時間でした。
天才とは どういう事か?なかなか実際に感じる事は
少ないですが、私も若い時に 有名な漫画家さんに
凄くお世話になった事を久しぶりに思いだしました。
同じ物を観ていても もしかしたら色彩までも違う
のかも知れないと 感じたことが沢山ありました。
この物語の 飛鳥さんがこれからどうするのか。
響子さんの これからの景色もどこまで続くのか。
そして この チョコレートコスモスは
どんな公演になっていくのか。
読み終えての 感動の中にいるのに
この物語の人達がどうなっていくのか
凄く知りたい思いが溢れる不思議な読後感でした。
恩田陸さんの素敵な物語、
この チョコレートコスモス を読むことが出来て
凄く幸せです!(^^)
Posted by ブクログ
「ガラスの仮面」が好きです。
二人の全く異なる才能を持つ女性が、舞台という場所で互いの才能をぶつけ合う。
マヤが、亜弓さんが、どんな演技をするのか?
アニメで入りましたが、本当に面白い作品だと思います。
あの興奮をもっと味わいたい!
そんな想いに応えてくれるのが、本作です。
オーディションのみで完結していますが、二人の異なる才能を持つ女性が、舞台を通して運命の出会いを果たすまでの話だと思います。
与えられた役に対し、どう解釈し、色をつけるか?
オーディションなので数名の役者も登場しますが、一つの役、課題に、一人一人答え方が違うのが面白い。
天才肌すぎる飛鳥は、本能だけで演技を完成させてしまう。
「ガラスの仮面」のマヤは葛藤を抱えているけれど、飛鳥は演技の仕方をすでに知っている、かなり得体の知れない存在として描かれています。
本作の着地は、飛鳥の中に欠けているのは何か、というところになるのでしょう。
別次元の天才と、人間らしいプライドを抱えた響子さんだと、響子さんのほうが圧倒的に共感できる。
プロの世界の話だけど、素人よりもプロのほうが、悩み、傷つき、もがくというのも面白い。
天才だから悩まないわけではない。
本気になるために、他人と比較すること、競っていくことも必要になる。
人と比べないことは楽だけど、高みに登るためには、自分の心のみっともなさとも対峙することが必要になる。
果たして飛鳥は、欠けているものを得られるのか。
続編も読みたい作品です。
Posted by ブクログ
複数の劇中劇が登場するが、特に飛鳥の初舞台となった「目的地」が強く印象に残っている。その設定や観客を巻き込んだ演出が非常に面白かった。彼女の演技からは鬼気迫る様子が伝わり、手に汗握る思いであった。本書は読者を舞台の客席へと連れて行ってくれる。
すごい世界!!!
演劇って元々すごい好きなんだけど、天才たちの共演(競演かも…)のすさまじさ。観て演じて楽しいとか、そういう話じゃなく、ひとつのセカイって感じで哲学みたい。
こんな人生、素敵だな。大変だろうけど、憧れます✨
Posted by ブクログ
読み終わってため息をついてあとがきを読んで飛び上がって喜んだのは私だけじゃないはず…?(文庫派なので事前情報はなるべく避けてるからかも。
続編があって、また彼等に会えるのですね!
すっごい楽しみです。
Posted by ブクログ
たぶん『蜜蜂』以来の恩田作品。前回は音楽家、今回は役者。恩田さんは「天才」たちを描くのが本当に上手。それぞれキャラクターの魅せ方も巧いし、言うことないわ!笑。こういう作品を読むたび、作家もまた「天才」なんだなと尊敬するよホント。星四つ半。
追記。
(個人的に思うこと)これから一番面白くなってくる分岐点があるとするなら、ここだと思う。p385。まさに前フリだ。あと、p494〜495にかけて。『蜜蜂』のときも感じたが、ゾーンの表現が本当に巧いなぁホント。これは一体なんの涙なの?別に嬉しいわけでもなく、ましてや悲しいわけでもないのに…。こんなよくわからない感情は初めてだ。嗚呼。
Posted by ブクログ
演劇を始めたばかりの天才、佐々木飛鳥が業界を席巻する物語。舞台は誰もが敬うプロデューサー、芹澤が主催するオーディション。
アイデアに困り嘆く脚本家の神谷や舞台俳優一家の女優として名を馳せる東、飛鳥が所属した演劇サークルのメンバーの視点から、飛鳥の奇想天外な演劇が光る。
熾烈な戦いの中で飛鳥が到達した境地に読者は心を震わせる。
個人的に一番好きだったのは東響子の嫉妬に燃えて何がなんでも勝利を掴み取ろうとするタフネス。彼女がいたからこそ、オーディションでの戦いが逼迫しページをめくる手が止まらなかった。
Posted by ブクログ
面白かった。
「ガラスの仮面」の北島マヤを彷彿とさせる飛鳥の天才ぶり。
何をやってくれるのだろうという期待を優に超えてくる辺りが快感。
劇団ゼロの面々も魅力的だった。
神谷さんの書く脚本での本番の芝居も読んでみたかった。
あとがきをに「ダンデライオン」「チェリーブロッサム」に続く予定とあったので検索したら、なんと続きは出ていないそうで、とても残念、、、
Posted by ブクログ
演劇はおろかドラマすら観ないのに、物語の吸引力が凄まじくて2日で読み切ってしまった。
没入感が抜群で、久々に読書を通じて自分とかけ離れた世界を追体験した。
200ページに達する前までは、この本を読み終えるビジョンが全く見えなかったのに、中盤からはページを捲る手が止まらなかった。
オーディション編はガラスの仮面っぽさがあって、あっという間に読み切ってしまった。
Posted by ブクログ
最後の加速が素晴らしい!
分厚い本で途中まではまだまだあるなぁって思う時もあったけど、終盤からあとこれだけ?って思うし、終わったら続きないの!?って思わせてくれる本でした
Posted by ブクログ
序盤はのろのろと書けない作家さんや
クセ強な学生劇団などの話で
読んでいられなかった
ひとりの少女がクローズアップされて
演劇の演技描写に話が進むと
一変
めくらずにはいられなくなってしまう
最終その先はどうなったの?
もっと読みたいと思ってしまう
Posted by ブクログ
飛鳥の設定や性格がピンと来ず、乗り切れない時はあったけど、それ以外の人物の目線の話は面白かった。特に響子目線のときと、巽目線の時が好き。
巽の書いた脚本達は普通に面白そうなので、舞台を見てみたい。
もし実写化とかをするなら、この話自体じゃなくて作中劇の舞台化が一番興味があるかも。
個人メモ
飛鳥:全ての部分に共感できなかった。天才なのでまあそうなのかな、、
響子:誇り高くて好き。山田さんみたいなビジュアルのイメージ
巽:一番ふつうの人。作る話がわりと好み。
演出家の人:どうしても四畳半のアニメの小津のビジュアルで想像してしまう
脚本家の人:妙に気になる集団って時々いるよね
(この作品では就活のセミナーだったらしい)
Posted by ブクログ
演技と演技のぶつかり合いに圧倒される力作。演技の視覚的なイメージが文字で表現されているので、多少の分かりにくさはあったけど、それを差し引いても面白かった。
Posted by ブクログ
随分と久しぶりに読んだ
やっぱり面白い
前半は「むろん」が連発されすぎて気になるものの、中盤以降はなりを潜めて没入できる
ダンデライオンは連載再開しないんだろうか
角川ではドミノ上海以降何も出してない?サクッと単行本書き下ろしてくれたらなぁ…
Posted by ブクログ
芸術系恩田陸作品。
役者家系で子どもの頃から役者として活躍している響子と芝居を始めて数か月の天才飛鳥が、伝説の映画プロデューサーの開くオーディションに参加する物語。
舞台が主題の話だけど、実際に観客に見せる舞台は一回だけで、それ以外はオーディションのシーン。芝居は見たことないけど、「なんかすごい」と感じさせられる圧倒的表現力。「ゼロ」の初公演、一次オーディション、二次オーディションで飛鳥はどう演じるのかが楽しみでワクワクしながら読めた。
あと、エピローグの雰囲気がすごく良かった…そして最後のタイトル回収もチョコレートコスモスというワードと物語がマッチして気持ちよかった。
Posted by ブクログ
小説版のガラスの仮面か?と思わせるような演劇ものです。
天性の勘を持つ天才少女の飛鳥。幼少からキャリアを積んできた若き女優の響子。終盤の二人の演技のぶつかり合いがすごいです。
演劇やお芝居のことは詳しくないので、ちょっと難しいところもあったけど、臨場感があって引き込まれました。
飛鳥のキャラクターが興味深かった。本人が自分の才能にかなり無自覚でわかっていない。すごいことをやってのけながら、迷っていて、この子がどこに着地するのか目が離せない。この先も気になるなぁと思いながら読み終えました。
長編で読み応えあり。ただ私は「蜜蜂と遠雷」の方が好きだったな。あそこまでのワクワク感は得られなかった。個人的な好みかもしれないけど。
Posted by ブクログ
この著者の書く作品をいくつか読んでみたが、天才が沢山出るイメージ。読みやすく流れるように長文が入ってくるが、感動にはたどり着かないイメージがある。基本的にハッピーエンドなのでいつでもどこでも読めるのが利点かなと思った。
Posted by ブクログ
冒頭のシーン、佐々木飛鳥がどんな人間で、どう活躍していくのかが描かれていて引き込まれた。
劇中劇のシーンでは視点がどんどん変わるので、食らいつくにのに必死だった。
個人的には、前半佐々木飛鳥にぐいぐい引き込まれたが、後半は誰を際立たせたいのかがちょっとボヤっとしている感じはした。
中盤まで俺TUEE系
中盤で飽きて最後まで読めませんでした
序盤の男性の部分は好きだったのですが、途中からはずっと主人公の少女の天才エピソードばかりで飽きてしまいました
もしかしたらその先は別な展開があったのでしょうけど、自分には合わなかったようです