【感想・ネタバレ】チョコレートコスモスのレビュー

あらすじ

芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの向こうに何があるのかを──。少女たちの才能が、熱となってぶつかりあう! 興奮と感動の演劇ロマン。

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Posted by ブクログ

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三宅香帆さんがお勧めしていた作品。読み進めながら、昔読んだ蜜蜂と遠雷を思い出した。舞台のセリフと描写だけで、舞台の絵が浮かんだ。響子の力強さ、飛鳥の儚さ、見たことないのに、まるで会場の上から覗いたような臨場感があった。恩田陸さんの表現は素晴らしい。文章だけで、どうしてこんなにも絵が浮かぶんだろう。
オーディションが終わった時、響子はこの作品に参加できないのかな。と寂しく感じた。けど、もともと響子は主役が決まっていて、相手役を探していたことを知る。蜜蜂と遠雷で明石が賞を取った時と同じくらい、嬉しさと感動を感じて泣いてしまった。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「想像以上のものを見せつけられた瞬間の、恐怖とも感動ともつかぬこの感覚だ。」
神谷と巽に加えて、佐々木飛鳥の天才性を知ってる私(読者)もこれを期待してしまう。もっとすごい飛鳥を見せてくれと。飛鳥の演技描写を読むたびに鳥肌が立ってしょうがなかった。
最初から最後まで面白い小説だった。
『蜜蜂と遠雷』か恩田陸を好きな人なら絶対に楽しめる作品だと思う。

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み直し:2021年に読んでその時は以下のメモを残していた
カバーの通り面白かった。
実際のオーディションの情景が臨場感を持って感じられる、楽しい話

また読んで、二人の主人公(サラブレッドの女優 東響子、脅威の才能を持つ新人 みなみ、の続きが見たいととても思った)ガラスの仮面をオマージュしていると
5年前に読んだ本だし当然続編あると思って本屋にいってしまった。2025年末現在ダンデライオン(続編)はまだでていない。

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本を読み終えて、まず感じたのは強い没入感だった。舞台や芝居に特別な関心があるわけではない私でも、物語に引き込まれ、芝居の世界を少し覗き見たような感覚を味わえたのが印象的だった。

一方で、オーディションでの演技シーンはやや難しく感じた。作中で演じられている芝居そのもののストーリーを知らないため、断片的な描写だけでは完全に理解しきれず、少し置いていかれるような感覚もあった。しかし、響子の感情に焦点を当てて読むことで、物語の流れや緊張感は十分に伝わってきた。

この作品で特に印象に残ったのは、飛鳥という存在の描かれ方である。周囲の人物たちの視点から見た飛鳥は、天才的で異質、どこか恐ろしさすら感じさせる存在として浮かび上がる。一方で、飛鳥自身の内面には特別な自覚はなく、ただ自然に体が動き、イメージが湧き、好奇心のままに行動しているだけに見える。この「周囲の評価」と「本人の感覚」の大きな乖離が、飛鳥の凄みをより際立たせていた。

また、私は飛鳥に対して「羨ましい」や「なりたくない」といった感情を抱くことはなかった。それは、飛鳥があまりにも自分とかけ離れた存在であり、同じ土俵で比較すること自体ができないと感じたからである。むしろ、現実の世界で飛鳥のような人に出会ったとしても、その才能に気づけず、「少し変わった人」として距離を取ってしまうのではないかと思った。

だからこそ、飛鳥の魅力に気づけないまま通り過ぎてしまうかもしれない自分に対して、悔しさのような感情が残った。この作品は、天才の存在そのものよりも、それを見抜けるかどうかという「受け手側の視点」を問うているのではないかと感じた。

飛鳥には俳優として成功してほしいという思いがある一方で、もし芝居以上に惹かれるものに出会ったときには、自分に正直にその道へ進んでほしいとも思う。彼女は一つの分野に縛られる存在というよりも、どこにいても何かを変えてしまうような力を持った存在のように感じられた。

『チョコレートコスモス』は、芝居というテーマを通して、才能とは何か、そしてそれをどう受け取るのかという問いを静かに投げかけてくる作品だった。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後半のオーディションがとても面白かった。次の人はこのお題をどう表現するのか、とワクワクした。
お題が実在のネタだとより楽しめるし、楽しみができると思った。
サキは読んだことがないし、「欲望という電車」も観たことがないのでぜひ観てみたい。

響子の嫉妬や闘争心がとてもよかった。
飛鳥については、続編ありきの描写のようなので、続巻を期待したい。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

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演劇を始めたばかりの天才、佐々木飛鳥が業界を席巻する物語。舞台は誰もが敬うプロデューサー、芹澤が主催するオーディション。
アイデアに困り嘆く脚本家の神谷や舞台俳優一家の女優として名を馳せる東、飛鳥が所属した演劇サークルのメンバーの視点から、飛鳥の奇想天外な演劇が光る。
熾烈な戦いの中で飛鳥が到達した境地に読者は心を震わせる。
個人的に一番好きだったのは東響子の嫉妬に燃えて何がなんでも勝利を掴み取ろうとするタフネス。彼女がいたからこそ、オーディションでの戦いが逼迫しページをめくる手が止まらなかった。

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2025年11月25日

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