【感想・ネタバレ】妄想銀行のレビュー

あらすじ

人間のさまざまな妄想を取り扱うエフ博士の妄想銀行は連日大繁盛。しかし博士が、彼に思いを寄せる女から吸いとった妄想を自分の愛する女性に利用しようとしたのが誤ちのもとだった――奇想天外なユーモアのあふれる表題作。ほかに、道で拾った風変りな鍵に合う鍵穴を探すことに情熱を傾ける男の物語『鍵』、人生修行に出て説教癖のついたロボットの話『人間的』などS・S32編。

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Posted by ブクログ

すっかり星新一さんづいているw
今回の中では、映像化も「鍵」
拾った鍵に合う穴を探し続けた顛末。その男の最後のセリフがきいている。
「半人前」や表題作の「妄想銀行」も素晴らしい。
だから、星新一を読むのはやめられない。

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2025年03月25日

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ネタバレ

保証
大黒さま
あるスパイの物語
住宅問題
信念
半人前
変な客
美味の秘密
陰謀団ミダス
さまよう犬
女神
海のハープ
ねらった弱味

繁栄への原理
味ラジオ
新しい人生
古風な愛
遭難
金の力
黄金の惑星
敏感な動物
宇宙の英雄
魔法の大金

人間的
破滅
博士と殿さま
小さな世界
長生き競
とんでもないやつ
妄想銀行

解説:都築道夫

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2024年12月23日

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1話1話が短いので、隙間時間にピッタリ。でも1話だけ読もうと思っていても、惹き込まれてどんどん読み進めてしまう作品。

見たことのないSFの世界でも、読んでいるとその光景が頭の中に浮かんできてドキドキわくわくします。

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2024年08月25日

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32編収録の星新一ショートショート集。星新一はSF作家だとよく言われるが、それ以外にも、ファンタジーの作品であったり、リアリティのある作品もある。それらに共通して言えるのは、どこか寓話的であったり、風刺の効いていたりするものである。表題作「妄想銀行」は、人々の妄想を管理する銀行と、その利用者を描いた物語で、人の妄想は人の数だけあり、ショートショートショートショートは数ある“妄想”の中でもかなり面白い部類に入るのではないか。また、星新一のショートショートは会話文で結ばれることが多く、結末を読者の想像に委ねられることも、多くの読者を獲得している要因と言えるかもしれない。

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2024年08月17日

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「信念」が一番面白かった。人はどうしてもわがままな生き物で、すごい人物になるには、何かを成し遂げるには、世の中のために立つためとかではなく自分の利益のために、という目的でなければやっていけないのかもしれない

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2023年02月23日

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某大手動画サイトを想起させる「住宅問題」、不気味な余韻「陰謀団ミダス」、星新一には珍しく悲しい情感に満ちた「古風な愛」などを経て、表題作「妄想銀行」のどえらいオチで締める。

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2022年10月30日

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「古風な愛」が、他の話とテイストが違く、面白かったです。
最後に一気に疑問が晴れ、もう一度読み返したくなりました。
全体的に、宇宙や近未来のお話が多く、想像も膨らみ、短編で読みやすく、楽しく読めました。

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2022年03月25日

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こりゃ面白い。流石は星新一と言ったところ。昔の作品なのに今読んでも全く違和感がなく、すっと読める。話の想像をするのが面白いし、発想が何よりすごいと思う。現代への皮肉もうまく入っているのも面白い点だと思う。人間は、、、。

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2021年09月01日

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瀬尾まいこさんの新刊で主人公が選んだ本だったので、読んでみた
ルビもふってあり小学生向けかも知れないが、大人になって久しい自分にも、どのお話も面白かった。
短編で、次はどうなるのかとドキドキしながら読んだのはいつ以来だろう。

小学生の姪っ子たちにもすすめたが、この面白さは大人向けな気もする。
彼女らが大人になって、この面白さに改めて気付く時がくるのが待ち遠しい。

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2021年04月09日

Posted by ブクログ

1カ月前に読んだ「きまぐれロボット」は児童向けで、1つの話が5ページほどだったが、
本書は1話10ページ程で、想定読者の年齢も中学生寄りかと思う。

星新一だから軽く読もうと思っていると、しんどさを感じる30ページの長さの話もあった。

本のタイトルにもなっている「妄想銀行」が面白かった。
妄想吸い取り装置を作った博士が妄想銀行を経営している。
手数料を取って人が持っている「妄想」を吸い取り、カプセルに封じ込めて保管する商売だ。
カプセルを飲むとその妄想に憑りつかれる。
顧客の要望に合った妄想が手に入るとそれを売ることでも儲けられる。

博士は自由に妄想カプセルを使うことができる。
ある時博士のことが好きで好きでたまらない人からその「妄想」を吸い取ることに成功する。
博士は自分が気に入っている女性にこのカプセルを飲ませることを企てる。
しかし、飲ませるカプセルを間違えてしまった結果……

ハッピーエンドで終わらないのが星新一のショートショートですから。

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2025年11月22日

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星新一のちょっと外したネーミングセンスが好きだ。
全然怖くなさそうな秘密結社「陰謀団ミダス」
一聞ではわからない「味ラジオ」
大変な危機に瀕した星を救うのは「宇宙の英雄」

今回もイソップ童話のような、シンプルなのに心に響く教訓がある話。

大黒様
美味の秘密
が面白かった。

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2025年05月12日

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妄想を閉じ込めるカプセルとかラジオみたいな電波放送によって味覚が変わるとか
その想像力の豊かさに驚いた
40年以上も前に書かれたとは思えないほど素敵な妄想がてんこ盛り

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2025年04月13日

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あまりSFを読んでこなかっため、
挑戦したいと思い、この本を手に取りました!
SFって小難しそうなイメージが個人的にはありましたが、短編で、親しみやすい感じで、何度読んでも面白くてニヤってしてしまいます笑笑

SFに手を伸ばしにくい方にぜひお勧め!!

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2023年12月28日

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小学生の頃、朝読の時間で星新一のシリーズばかり読み漁った。ショートショートは短い時間で読み終えれて、いつもオチが面白い。読書好きになったきっかけの本。

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2023年05月07日

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ショートショートなのでとても読みやすい一冊でした。

個人的には「黄金の惑星」「繁栄の原理」が好きです。

短いからといって侮るなかれ。
どことなく「キノの旅」を連想しました。

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2022年12月27日

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ネタバレ

安定の面白さ。
これだから定期的に買って読んでしまう。


・住宅問題
無料のアパート。宣伝がひたすら流れる。
うーん。こういうアパートできそうだな。
いまの世の中は特に。
それを何十年も前に思いついてるっていうところが本当にすごい。

・信念
こういう、悪いこと考えてるけど辛抱して辛抱して、
結局いい人みたいな星さんの話大好き。
おそらくこの人は一生悪事を働けないんだろうな。

・陰謀団ミダス
これも本当にありそうな話。
敵対させておいて、本当は仲間。
テレビドラマ一本できそうなシリーズ。

・味ラジオ
ラジオで味を流して、無味無臭の食べ物を口に入れて、
ラジオから発せられる味を楽しむという未来の話。
すごいなぁ。発想がすごい。
楽しそうだし安くすみそう。

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2022年04月29日

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「住宅問題」「信念」「鍵」「黄金の惑星」「とんでもないやつ」が特にお気に入り。おもしろくないのは一作もないなあ。さすが、、。
どうしたらこの時代にこんな展開を思いつくんだろう!
すごすぎて、短編であることがもったいないと思う。
もっと詳しく知りたい、もっと読みたい。

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2022年01月12日

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星新一氏のショート・ショート集。32作品を収録。どの作品も短編ながらスパイスとウィット、そして少しのシニカルが含まれており面白い。個人的なお気に入りは「鍵」と「古風な愛」だが、あとがきで都築道夫氏が自分と同じ作品を挙げておりなんだかちょっとだけ嬉しい。

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2021年12月12日

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星新一2冊目。ほぼ親が生まれた年ぐらいに刊行されてるけど全く古臭さがない。女神とか特にそう。こんな昔に整形を題材にした話があったことにびっくり。
好きな話は以下3つ。
信念…「善良であっては、たいした人生をすごすことができない。」って本当にそうだと思う、例え汚くても野望や欲があったほうが計画を綿密に経てたりするし人生が豊かになるよね。
半人前…ポンコツ死神と老人の話。ハッピーエンドなんだろうけどバットエンドとも言いきれない、でもちょっとほっこりした。
古風な愛…皆良いって言うのも納得。ここまで真っ直ぐ過ぎる愛だと逆に歪んでるって捉えられそう。残酷だけど美しい愛の話。

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2021年11月28日

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食べ物に味がなく、代わりにラジオで流れt食べ物がそのまま味になる「味ラジオ」。この話は鯵に集中しているが、味をスマホやSNSに変えたらまさに現代のことだと思った。

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2021年10月10日

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2021/07/14

登場人物に重きを置くわけでなく、ストーリー・話の流れが重要だからか、人物描写がほぼなくあっさり読める。刺激が多い一日を過ごした後に読むには、目まぐるしくてちょっと疲れちゃうかもだけど、育休中のわたしにはちょうど良いわくわく感。いっぱいコント?漫才?でも見てるかのような気分。

収録作品では、妄想銀行、小さな世界、宇宙の英雄
のあたりが面白かったなー。
宇宙船とかたくさん出てくるのと、こんな商品あったら面白いなーというのが言語化されてるのが特徴かな。

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2021年07月14日

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昔星新一作品を読んだ時は今ひとつ毒が足りないとかヒネリが無いとか生意気な感想を持っていた気がするんだけど、本作を面白く読めたのは、私が素直になったのか、本作が既読作に比べてやっぱり面白かったのか。
とにかく、隙間時間に読むのに最適な一冊でした。
読書初心者とか、最近本読めてないけど読みたいなーな人に特にオススメ。

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2025年05月24日

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星新一は学生の時に読み漁ったからおそらく読んでいるでしょうが、まったく初見の状態。
あらためて読みますと、一番印象に残るのは上品さですな。だからか古いようで古くなく、新しいようで新しくないという独特の空気を纏ってます。
いつどのショートショートを読んでもokという意外にないです、こういうのは。教科書には載らないかもしれないけれども、中学生・高校生とかにお薦めします。

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2024年01月29日

Posted by ブクログ

初作家 星 新一でショートショート全32作品。
気軽に隙間時間に読みやすいのがいい
2021年の新潮文庫のプレミアムカバー版であることを購入後に知る

1話の【保証】は衝撃的‥契約書はサインする前に読むべし

他でお気入り作品は【信念】【古風な愛】【鍵】
特に残ったのは【味のラジオ】
口にある電子機器が放送局から電波を受信して味を再現し楽しめるという

恐らく放送局がいくつもあって趣向にはそえそうだけど
常に無差別に流れて嫌いな味だったらどうするんだろう‥
寝る間にも休む暇がなさそう
故障からのレストランへの駆け込みは通勤時の車両故障に通じると思ったりした

不満点は頭のおかしな人は精神科の流れが多くて
わかるけど‥単調で飽きやすかった

40年以上前の作品とは思えないほど面白かったので
他も読んでみたい全1001作品膨大に感じるが
解説にあるように「甘みを押さえたマシュマロみたいに口あたりよく、どんどん胃袋へおさまって、たちまち消化してしまう」きっとあっという間に消化するのだろう


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2022年11月23日

Posted by ブクログ

星氏の人間に対する冷徹な洞察力には舌を巻く。それを、コミカルで、ユニークで、シニカルなショート・ショートに仕上げて我々を楽しませてくれる。新潮文庫「ボッコちゃん」では、人間がどんどんドツボにはまっていき、科学文明の落とし穴にひょいと落ちていくシニカルな話が多かった印象だが、「妄想銀行」では、「鍵」「古風な愛」「海のハープ」のような、単純な言葉遣いになるが、ハッピーエンドめいたものが多い。

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2022年05月12日

Posted by ブクログ

久しぶりに、新潮の100冊に残っていた、星新一のショートショート。若かりし頃、当時新潮で文庫化されているものは全部購入し、まだほとんど持ってますね。
星新一から小松左京へ筒井康隆へと、その世代の流れだった。

さすがに古いかと思うところはあるが、主人公はエヌ氏かエフ氏。それ程、社会情勢を書き込まれていないので、今でもSFの範疇だと思う。

中では、「古風な愛」が良い。珍しく人間味のある結末になっている。又、「小さな世界」は、現在のスマホ生活の様。
1001編の作品を残した作者には、SFの面白さを教えてもらい感謝してます。

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2022年01月27日

Posted by ブクログ

「妄想銀行」というショートショートも収まっているのだけれど、全体として「妄想銀行」なんだというのは後から気がついた。星新一さんの未来先取り能力もすごいんだよな。(ダントツは藤子不二雄さんだと思うは余談)。基本的にはやとちりな人が主人公。はやとちりと妄想は紙一重なのかもしれない。思い込んだ結果、成功する人もいれば、身を滅ぼす人もいて、その分岐はなんだろう。ユーモアたっぷりにかかれているが、たまにシニカル。死生観が独特で、たまにぎょっとする。大黒さま、犯人前、鍵、敏感な動物、宇宙の英雄、人間的が気に入った。

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2021年12月19日

Posted by ブクログ

夏といえば新潮文庫の100冊。新潮文庫の100冊といえばプレミアムカバーですよ(笑)
今年はこちらが対象だったのでノールックで購入。昨年の「ボッコちゃん」が面白かったのでワクワクで読み始めた……んですが。

今回はわりと風刺が効いたのが多い印象。ワクワクよりはうーむ、と唸りながら読んでました。

下、印象的なタイトル。
住宅問題→住宅費無料だけどエンドレスでスポンサーのCMが強制的に訴えかけてくる。コレ、結構今の私たちの環境に近いよな。
変な客→もやっとするオチ。
美味の秘密→これは好き。食べてみたい!
陰謀団ミダス→大掛かりなペテンだなー(笑)
繁栄の原理→なるほどなーとなった。こんな星に住みたい。
遭難→綺麗なオチ。てか今だと普通にありそう。企画で。

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2021年08月01日

Posted by ブクログ

32編のショートショート。シニカルな落ちのある作品が多く、「笑点」の回答に似たような印象。宇宙、未来の話題多く、「味ラジオ」では発明品とともに未来の風景が描かれた場面があったが、通勤のモノレール内で新聞を広げている人がいるというのには、さすがの星さんもちょっと予測を誤ったな、と頰が緩んだ。2021.7.20

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2021年07月20日

Posted by ブクログ

中学校のとき授業で星新一の短編アニメを見て面白かった記憶があるので文庫も読むことにした
どの話もなるほど!ってなるし、自分にはない視点でおもしろい
良い人になりたくない、無駄に頑張りたくない人の話が1番おもしろかった!

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2021年02月06日

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