【感想・ネタバレ】最悪の将軍のレビュー

あらすじ

生類憐みの令によって「犬公方」の悪名が今に語り継がれる五代将軍・徳川綱吉。その真の人間像、将軍夫妻の覚悟と煩悶に迫る。民を「政の本」とし、泰平の世を実現せんと改革を断行。抵抗勢力を一掃、生きとし生けるものの命を尊重せよと天下に号令するも、諸藩の紛争に赤穂浪士の討ち入り、大地震と困難が押し寄せ、そして富士山が噴火――。歴史上の人物を鮮烈に描いた、瞠目の歴史長編小説。

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Posted by ブクログ

歴史物は全然読んで来なかったが朝井さんで読み始めした。歴史物に慣れておらずとも読みやすいです。登場人物の教養が高いため、読み手も知識があればより楽しめると感じました。

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2025年11月11日

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読む前から疑心暗鬼で、好きじゃないと思うけど、朝井まかては読まなければという使命感の様な変な感情を持ちながら読み始める。犬公方が主観の本って初めてでは。生類憐みの令は人民の為に出したのが受け取る側の意趣を受け止めていないとか書かれている。一瞬本気になったけど、犬公方は犬公方なんだろうなと、じゃないとあれで罰せられて亡くなった人が浮かばない。悪政だったはず。読んでいてやめたい何度思ったのか自分。最後まで読んだ事が奇跡ですね。朝井まかてさんは何故に犬公方を題材にしたのか、未だにわからない何故でしかない。

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2024年01月16日

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タイトル通り、一般には悪評高い将軍綱吉。有名な生類憐れみの令の背後にあった綱吉の真意、綱吉が目指した政治、それらへの新しい解釈を知る事が出来てとても良かった。もちろんこれもまた、一つの綱吉像に過ぎないだろうが、歴史をみるとき、様々な解釈があってこそ、現代に役立てられる視点を得られると思う。

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2023年05月30日

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政治を志す人に一読してほしい施政者の難しさが、描写されている一冊。
元禄時代、徳川綱吉、その教科書的なイメージとはかけ離れた、苦悩の連続であった将軍の姿、そして当時の民衆の困難具合が手に取るように伝わる作品。
経済、社会的に混迷を極める現代に、読まれる歴史小説ではないか。泣ける。

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2022年01月28日

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江戸幕府の5代将軍であった徳川綱吉の物語である。
“最悪の将軍”という題名が酷く目立って、同時に強く好奇心を刺激されたので当初は然程気に掛からなかったが、表紙イラストに犬が描かれている。徳川綱吉と言えば、“犬公方”なる綽名を賜った人物で、平和になった時代に君臨して、「犬を大事にする」というような、何やら不思議な政策を採っていたというイメージが在るかもしれない。そしてそんなイメージがふわふわと漂う他方に、「どういう人物だったのか?」ということを正面から捉えて描き出そうとするような小説や映画やテレビドラマのようなモノが思い浮かぶのでもない。
そういう中、本作『最悪の将軍』は、徳川綱吉という人物が将軍に就任することになる辺りから物語が起こり、逝去するまでの生涯に起こった様々な出来事、徳川綱吉によるそれらとの向き合い方が綴られている。なかなかに興味深い。そして本作の徳川綱吉の「在りたい…」というような想いには、少なからず「惹かれる」というような感さえ否定出来ない。そういうことを丁寧に、同時に読み易い分量の中で描いた本作は、なかなかの秀作であると思う。
徳川綱吉は「大きな戦乱から免れている=平和な時代なりの人や社会の在り方」を模索し続けていたような面が在る。その故に「平和で華やいだ時代に君臨」というようなイメージが生まれたかもしれない。しかし…徳川綱吉の治世の下では、自然災害や都市での大規模火災、天候不順等のための飢饉という事態が少なくなく、江戸城内での大老暗殺や「赤穂浪士の討入」という不穏な事態も発生している。本作では、そういう事態に懸命に向き合う徳川綱吉の姿も描写されている。
本作の徳川綱吉は「邪無し」という言を座右の銘のようにしているようだ。「邪無し」とは、“考え”に留まらず、公務から私生活に至るまでの“あらゆる行動”について「正しい」を追い求めようという姿勢のことであるようだ。時代や場所を問わず、こういうことはなかなか言えるものでもない筈だと考える…
申し訳ないが、徳川綱吉は「古い時代の妙な指導者」とでも言うような、変なイメージが漠然と在るだけの史上の人名ということになるのかもしれない。対して本作は、この人物の「漠然としたイメージ以外の部分」に踏み込んでいる。そしてそこに浮かび上がる人物像は、「一定以上の敬意が払われて然るべき人物」というように思える。
様々な自然災害が続くような状況下で自身の理想の体現を願う為政者…古い時代の話しながら、“現代”に通じるテーマが潜んでいる…本作はそんな作品で、広く薦めたい。

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2019年11月16日

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ネタバレ

歴史というものは、人々が見たいものが積み重なり、出来上がるのかもしれない。

ここで描かれているのは、心ならずも将軍になってしまった男の生き様であろう。

戦国の世はすでに遠く、何を持って、この国を治めるのか、彼が出した答えに、家臣も民も理解が及ばない。

正室の信子だけが真意を理解して、その背を押す。

その繋がりが愛おしい。

最悪とは、最善を尽くしても、報われる事のない綱吉の墓碑銘なのかもしれない。

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2019年10月26日

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ネタバレ

読む前から読者の読む気を削がすほどの悪評芬々の犬公方綱吉は子のない兄である4代将軍の後を継いで5代将軍となった。

綱吉は優れた政治を行ったにも関わらず、犬公方などと不名誉な名で歴史に残っている。生類憐れみの令というものが、権力者への恐れと忖度故に歪んだものとなったのか、そこのところもよくわからない。後世より「最悪」と「断罪」される将軍綱吉の光と影を見せてくれる。

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2024年04月27日

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五代将軍綱吉と言えば、生類憐みの令で、評判が良くないのは広く知られているところ。
その時代と、綱吉の真意は?
新たな角度から描いた作品です。

五代ともなれば世は穏やかで繁栄しているというイメージがありましたが。
当初はそういう空気でもなく、過渡期だったのかもしれない。
将軍になるとは思わずに育った綱吉は勉学好きで、理想主義者。
戦国時代の荒々しさが残る世の中を憂い、命の大切さを説こうとしていた。
動物愛護の精神まで先取りした先駆者だったのではないかという。
そんな彼を理解していたのが正室の信子。公家の出で教養はあるが、大らかで形式ばってはいない女性。

生類憐みの令は、跡継ぎに恵まれない綱吉が、母親の干支である犬を大切にすることで子が出来ると信じたという、今から見ればマザコンで、迷信に振り回されたという印象がありましたが。
実は夫婦睦まじく、自立していたイメージに塗り替えられていて、感じよく読めます。
ただそれが史実だったのかどうかは‥

極端な政策に、人心を読めない面があったのは、否定できないところではないかと。
その辺はガーッと通り過ぎていく描き方でした。
御台所との関係も、仲がいい時期はあったかもしれないが、結末は悲劇に終わった説の方が説得力あるような気がします。

ただ綱吉本人が本心目指したものは、高邁な理想だったのかもしれない。それはあり得ることでしょう。
将軍の立場の難しさ、それは端からはわからないこと。
政策も施行への段階のどこでどう歪んでしまうか。
今も昔も、上に立つ者は意外と辛い?!

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2024年01月20日

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綱吉に対する見方が180度変わった。頭が硬すぎたのが悪かったのか。もっとABテスト回して良い悪い吟味しながら政策進められる世の中だったらなあ。

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2023年12月03日

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犬公方などとあだ名される江戸の五代将軍徳川綱吉の話。
何となく知られた人物を、意外な側面から違った評価をら加えて描く手法、大好きです。

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2023年05月07日

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生類憐れみの令で人々の心に養いたかったもの。
戦国の世から、泰平の世にするのに必要だったもの。

文を以て、真に泰平の世を開き申す。

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2022年04月26日

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読みはじめは文章が固くなかなか進まなかった。慣れると歴史再発見で綱吉の見方が変わってきて面白い小説だった。理想を追い続けた政治をした人だったんだなぁ。

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2021年12月30日

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評価は難しい。信念を理解することも難しい。
ひとはやすきに流れ易いから、みの周りの事で精一杯。五代将軍のイメージが変わります。

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2021年08月09日

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ネタバレ

学校で習った歴史上の人物で、その後大きく評価が変わったのが田沼意次とこの徳川綱吉だと思う。
人間より犬の方を大事にする法律を作った暗愚な将軍、と習いましたが、それは当時の江戸の庶民レベルの評価だったようです。

戦国時代はすでに過去のものとなり、太平の時代を迎えているはずなのに、武士の意識だけが変わらずにいる。
そんな世の中を変えようと、武よりも文(法律)で世の中を統べようとする綱吉。
しかし、世間はそんな綱吉の思いを一向に理解することはなかった。

学校で習ったのは暗愚な将軍。
その後、将軍になった当初は善政を布いたが、その後民衆を顧みることなく「生類憐みの令」を発して庶民を苦しめた、とした説も聞いたことがある。
けれど、この本に書かれる綱吉は最後まで誠実で、最後まで清廉で、最後まで公正だった。

堀田正俊や柳沢吉保のように、綱吉を理解し支えてくれる家臣がいなかったわけではない。
けれど、前将軍の直系ではなく、将軍就任直後の強権的な治世の方針転換に反発するものも多く、在位が長かったにもかかわらず逝去後にあっという間に綱吉の政策は撤回または停止となった。
つまり全然浸透していなかったということだ。

将軍として無能だったわけではないと思う。
しかし綱吉の時代、地震が頻発し、富士山が噴火するなどの自然災害が多発したというのは、当時、将軍の治世に問題があるからだとみられてしまったのはしょうがない。

にしても、だ。
元禄文化を謳歌できたのは、綱吉が太平の世を創り維持してきたからではないの?
確かに極端な政策は庶民を混乱させただろう。
命は等しく大事であるというのは理想だけど、人間と野良犬が飢えていたら、野良犬を見捨てるのはしょうがない、くらいの余裕がなかったのが敗因なのではないかとも思う。
だけど将軍と身近に接する幕臣たちの多くが、綱吉の政策を支持しなかった理由は、今後の研究をもう少し待ちたいと思う。

「我に邪無し」
最期にそう言ったのは、自身を誇っていたのか無念だったのか。
ほかの作家が綱吉を書いたら、また読んでみたいと思う、興味深い人物。

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2021年07月31日

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第五代将軍徳川綱吉、と聞くと思い浮かぶのは生類憐みの令。
歴史の授業でしか知識がなかったのだが、この作品で、悩み、決意し、様々な思いを抱きながら、ただひたすらに政に邁進した姿を見せてもらえたように感じる。
武士が、戦のない世を続けていくことの難しさ、いびつさを、改めて思う。
武ではなく文で治めることを目指したこと、犬にフォーカスされがちだが、慈悲の心、命を大切にしたいという強い思いから令を発したことなど、新しい視点で綱吉を見て感情移入してしまった。

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2021年07月27日

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綱吉の小説を初めてしっかり読んだ。愚かな将軍として描かれているものにしか触れたことがない分、新鮮だった。綱吉の思いや賢さに周りの理解が届かなかったのか。今の世の中なら当たり前に通用する考えが通用しない時代だったのか。

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2021年01月15日

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最悪の将軍犬公方綱吉を文治の治世を行った将軍として捉えなおす時代小説。もともと話の展開、心をつかむ挿話の見事さなど筆力のある作家だが、災厄の世を治める権力者を描き切ろうと力が入っている。最後に「我に邪なし」と言い残したと書くあたりに作者の権力者像が買い切られていると感じた。

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2020年02月02日

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徳川幕府の将軍で、評判の悪い筆頭に挙げられるのが「犬公方」と称される五代将軍綱吉だろう。
その綱吉を主人公にした歴史長編。
心ならずも将軍となった綱吉は、己の理想を実現せんと、「武」ではなく「文」で治める世の中にと、改革を断行する。
赤穂浪士の討ち入りも、彼にしてみれば暴挙としか見做しえない。
時代は大地震や富士山の噴火が相次ぎ、綱吉は民の安寧を一身に祈る。
正室の信子は、「断じて、最悪の将軍にあらず」と断言する。彼女との仲睦まじい関係は、良き家庭人として、現代の理想の夫婦像にも匹敵。
そんな綱吉の姿勢は、「我に邪無」という言葉に集約される。
綱吉の死後、彼の政の評価について問う信子に対して、側用人の吉保が答える。
「それを判ずるには時を要します。・・・5年、10年。あるいは、100年かかるやもしれませぬ」。
視点を変えれば、人物評価も変わる。
読者にとって、従来の評価を一変する鮮烈な魅力にあふれる綱吉を、著者は生み出してくれた。

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2020年01月21日

Posted by ブクログ

徳川綱吉、徳川五代将軍、生類憐みの令、犬公方……
単語でしか知らなかった一人の将軍の生き様を見せてもらった。
こんな人だったかもしれない、こんな人だったらいいなと思える。そして 側近の二人は仕事上の、妻 信子は心を支えてくれる強力な味方だったのだろう。
特に 姑や側室にも気持ちを寄せながら夫との気持の繋がりを豊かにしている信子の在り様に惹かれた。

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2019年12月16日

Posted by ブクログ

味わい深い名著。文治を貫く綱吉に、邪なところは何一つない。にもかかわらず、次々と起こる天災と悪評。静謐な文章が、世の理不尽さと人間の怖さを増幅して感じさせる。しかし、吉保の言葉にあるように、最後は歴史が評価する。そして、信子が、仔犬を飼いたがる子供達の姿に、綱吉の目指した真の憐みを見出だしたラストシーンに救いを得た。

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2019年11月01日

Posted by ブクログ

朝井まかてさんは初めて読む作家さんだ。きっかけはなんだったろうか。。忘れてしまった。それだけ積んどく期間がながかった。
徳川五代将軍綱吉と御台所の物語。四代将軍家綱が薨去するところから物語が始まる。綱吉が主人公はとても目新しい。時代小説としては、儒学の思想が色濃い。文治政治推進として堀田正俊の抜擢による最初期の政治。その後、親政期を経て側用人牧野、柳沢の時代へ29年の治世が綱吉目線とそれを精神的に支える妻の目線を交錯させるように描いている。
封建制という今と違う社会であるので将軍の考えていることを下層へどう伝えていくか。宮廷政治化する江戸城内の雰囲気も良く分かったが、綱吉個人の考えと老中、奉行さらには庶民の思いの乖離を綱吉は嘆くのだが、伝え方にも問題はなかったのか小説としての表現に歯がゆさがあった。
この小説は、江戸城内だけが舞台だ。とにかく城内から動かない。最後の最後、御台所が増上寺境内にて柳沢吉保会話を交わすところが印象深い。ただ、全体的に思考小説というべきか。最新の史実研究が反映されているので犬公方、生類憐みの令、貨幣対策など今とは違う評価の元、内容が構成され主人公の思考が紡がれているので江戸時代前中期を学び直すという点では驚きも多かった。

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

歴史小説や時代小説を読み慣れている私でも少し読みにくさを感じた。実際読み進めるのに結構時間がかかった。
歴史小説を嫌う人は、内容とは関係なく独特な言い回しなどを嫌うのだと思う。
徳川綱吉については改めて調べてみたいと思う。

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2025年10月17日

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ネタバレ

タイトルから通説の綱吉像が見られると思いきや
主人公に配慮した「理想の政治を想う将軍綱吉」
つまり民は国の本、を実践している・・・御台所
信子との穏やかな様が良い読後感になっている

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2024年09月18日

Posted by ブクログ

歴史に悪名を残す将軍綱吉を彼の目線から描いた物語。
本書を読んで思うことは、たとえ崇高な思想をもって文治政治を目指したとしても、その意図を正しく伝えようとせず言葉少なに、かつ結論や指示だけを出したのでは上手く浸透するはずがなく、やはり彼は将軍としての資質に欠くということ。
更に桂昌院のような権力があるのに無邪気に欲望のまま振る舞う人をそのままにしたこと、彼と並んで悪名高い柳沢吉保を自分に忠実という理由で本質を見抜けなかったこと(伝聞が正しいとすれば)も罪が重い。
朝井さんの意図とは違うかもしれませんが、本書を読んで最後まで現実が見えていない最悪の将軍というレッテルに更に確信を持ってしまった。

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2023年12月08日

Posted by ブクログ

政策は全ての人を満足させない
成りたくて成った訳じゃない将軍の地位、綱吉の政策の一つである庶民の為の「生類憐れみの令」は、その時代の庶民の習慣(犬食い)と背景(捨子、捨老親)から「生きるものへの憐れみ」がこの令の発信となった、とある。一方を立てればもう一方が立たず、誹謗中傷的な庶民への「憐れみ」の「逆説」が発信されたことも史実なのだ。現代、政治家の政策はどちらかというと政治家への特典よりが多く、国民の声を反映した政策が消え失せた、と感じる。

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2023年06月08日

Posted by ブクログ

文治の観点で評価が見直されてもいる徳川綱吉。
最悪の将軍というタイトルでどのように描くのか。
目指したもの、為政者としての覚悟。
一番の理解者である正室とのやりとり。
老中刺殺、大地震、富士山噴火、赤穂浪士、疫病。
これほど乗り切れる為政者が今いるだろうか。
だが、為政者としての悩みも垣間見える。

とても面白い本でした。

※評価はすべて3にしています

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2022年10月25日

Posted by ブクログ

時代劇の悪玉でしょう!
が、アララの180度の立ち位置逆転!
そうよね、経済的には繁栄した時代ですものね。
面白かったです。

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2021年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2021/7/3
史実に基づいた話はあんまり好きじゃないのに、まかてさんだからつい手を出した。
切なくて悔しくてつらい。やるせない。
富士山まで噴火しなくてもええやん。意地悪やなぁ。
犬公方とか言ってごめんやで。
本人だけが賢くてもアカンねやな。
教育か。教育なのか。肝は。
でも無理じゃない?全員は無理じゃない?
しんどいです。
嘘でも真実味がなくてもいいからスカッとしたのが読みたいです。
異世界に逃避します。
綱吉様も異世界に生まれ変わって無双すればいい。
そんなことを思うくらいの落ち込み。
どう頑張っても尽くしてもうまくいかないのは現実味がありすぎてしんどいよ。

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2021年07月03日

Posted by ブクログ

新しい綱吉像。彼の目指したものは、そして彼が生きた環境はこうだったのか…。
見方を変えると、変わっていく人物像。だから歴史ものは面白い。
意図が伝わらないもどかしさ、そこから閉じていく感じは、共感できすぎる。
ただただ、正しく、真面目に、真摯に向き合っている人間は、一人憤って、孤立していくしかない。
それが「人の世」なのだけど、それっておかしくないか?
それでも、将軍職を勤め上げる姿に、憧れる。
二人の目線が入ることで、表と裏の両面が描かれ、物語が分かりやすくなっている。が、もっと綱吉に肉薄して欲しかった気もする。

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2021年03月05日

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