登山大名 上

登山大名 上

小説・文芸
2,200円 (税込)

11pt

4.3

江戸時代初期の実相に迫る、歴史ミステリーの傑作!
時は四代将軍・家綱の世。天下をゆるがした島原の乱の余燼がくすぶり、幕藩体制が盤石ではなかった時代。公儀の執拗な締め付けに苦しむ豊後・岡藩の第三代藩主となった中川久清が、山中で不思議な娘と出逢う。行方をくらませた娘を探し求めるうちに「中川の誇りを貫いてくれ」と言い残して逝った先代が秘してきた切支丹庇護の痕跡が次々と露わになり、祈りの場に娘の姿を見つけた時、久清の運命は大きく変わり始める。やがて自らの出生にまつわる壮大な秘密も明らかになっていき――なぜ大名はくじゅうの山に登ったのか? 見えない敵と戦ってきた大名が目指した理想郷とは?

【目次】
第一章 娘狩り
第二章 津久丸
第三章 一雲
第四章 遺言
第五章 空井戸
第六章 女傑

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  • 登山大名 上
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    江戸時代初期の実相に迫る、歴史ミステリーの傑作! 時は四代将軍・家綱の世。天下をゆるがした島原の乱の余燼がくすぶり、幕藩体制が盤石ではなかった時代。公儀の執拗な締め付けに苦しむ豊後・岡藩の第三代藩主となった中川久清が、山中で不思議な娘と出逢う。行方をくらませた娘を探し求めるうちに「中川の誇りを貫いてくれ」と言い残して逝った先代が秘してきた切支丹庇護の痕跡が次々と露わになり、祈りの場に娘の姿を見つけた時、久清の運命は大きく変わり始める。やがて自らの出生にまつわる壮大な秘密も明らかになっていき――なぜ大名はくじゅうの山に登ったのか? 見えない敵と戦ってきた大名が目指した理想郷とは? 【目次】 第一章 娘狩り 第二章 津久丸 第三章 一雲 第四章 遺言 第五章 空井戸 第六章 女傑
  • 登山大名 下
    2,200円 (税込)
    江戸時代初期の実相に迫る、歴史ミステリーの傑作! 時は四代将軍・家綱の世。天下をゆるがした島原の乱の余燼がくすぶり、幕藩体制が盤石ではなかった時代。公儀の執拗な締め付けに苦しむ豊後・岡藩の第三代藩主となった中川久清が、山中で不思議な娘と出逢う。行方をくらませた娘を探し求めるうちに「中川の誇りを貫いてくれ」と言い残して逝った先代が秘してきた切支丹庇護の痕跡が次々と露わになり、祈りの場に娘の姿を見つけた時、久清の運命は大きく変わり始める。やがて自らの出生にまつわる壮大な秘密も明らかになっていき――なぜ大名はくじゅうの山に登ったのか? 見えない敵と戦ってきた大名が目指した理想郷とは? 【目次】 第七章 踏み絵 第八章 罠 第九章 大船山 第十章 目黒抱屋敷 第十一章 戦砦 第十二章 天英宗五 第十三章 入山公

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登山大名 上 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    岡藩(九州のたぶん現在の大分あたり)第三代中川久清は、江戸時代初期、伏見で正室ではない女性から産まれ、後継として江戸にやってきた。父の正室には男児がなく、無事跡を継ぐことができたが、父が亡くなった後に39歳にして岡藩を継いだところ、父がかなり切支丹に甘い政策をとっていたことが次々と明るみに出た。

    おりしも天草の島原の乱の後であり、もとより厳しかった切支丹の取締りは更にキツくなり、そして周囲の大名家も徳川に睨まれたくないので、どんどん取締りをキツくしており、周囲より取締りの甘い岡藩領内には切支丹の百姓が逃げ込んでくる。幕府の隠密も入り込み、かなり厳しい情勢になっている。

    0
    2026年02月06日

    Posted by ブクログ

     豊後国岡藩の第3代藩主中川久清は、日本人離れした容貌と言われている。なぜそういわれるかというと、かなり目鼻立ちがくっきりした肖像画が残されているからだ。キリシタン摘発を目指しての絵踏みを行なった。久住連山の一つ大船山を愛し、「人馬鞍」と呼ばれる鞍を屈強の男性に担がせて何度も登山した。墓所は、自身が愛した大船山中腹1,300メートルを超える台地上に作られ、入山公墓と呼ばれる。岡藩中興の英主・天下の七賢将と称えられ、プライベートも充実していた、幸せな人生を送った大名のように見える。

     ところが、諸田氏が描き出した久清は、これらの事実を全て裏返して作られた人物だ。彼の系図が冒頭に紹介されているが、有名人のオンパレードだ。賤ヶ岳の戦いで敵味方となり戦った中川清秀と佐久間盛政を曾祖父に持つ。祖父・秀成は、高山右近と従弟どうしで、父・秀成は、父親と戦った佐久間盛政の娘・虎姫と結婚した。母親紀為君は家康の異父弟・松平定勝の娘で、後に家康の養女となる。第四代将軍家綱のもとで老中となった酒井忠清や岡山藩主の池田光政とも、姻戚関係にある。更に、豊臣政権下で切腹に追い込まれた古田織部とも縁続きだ。

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    主人公の墓は、大船山登山道の結構高い場所であった。石垣が築いてあり、立派な墓であった。ここまで石を運ぶ手間は大変であったろう。また、自分の足で登らず、担いで貰ったようだ。城からは、随分離れた場所。ここに墓を作りたかったとは、よほどの山好き。登った日の大船山山頂からは、遠く大分市に停泊の船、阿蘇の山々迄見えた。おそらく領地の殆どが見えたのではないか。この物語を知らなかったら、墓所に何の感慨も持たなかったであろう。

    0
    2025年11月09日

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