【感想・ネタバレ】最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年02月19日

「ブルーピリオド」を読んで東京藝大に興味を持ち、どこまでが本当の東京藝大なのかを知るために購入した本。 音楽科についてや、美術科の中の陶芸分野等、幅広い分野の学生のインタビューがあり、満足できる内容だった。 芸大生時代のKing Gnuの井口が普通に登場していて、得した気分だった。

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Posted by ブクログ 2023年02月15日

漆焼きの製造工程やヴァイオリニストの骨格についてなど普段知る由もない知識に触れることができ,好奇心をくすぐられながら楽しいままに読めた作品だった。藝大生の卒業後や早い段階で芸術に傾倒するリスクなど課題を感じたが,今に打ち込む学生たちの芸術への視点は,新鮮で面白かった。藝祭には絶対に今年行きたいと感じ...続きを読むた。

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Posted by ブクログ 2022年11月17日

すっごく面白かったし、泣くような本ではないと思うけど、泣けた。

「よくわかんないけどこれが好き。」
「これがしたい。」
「楽しい。」
「やってみたい。」

それって誰にも教えることのできないことで、その人だけのもの。その人特有のもの。だから尊い。大事にすべき。
それって…これがつまりidntity...続きを読むか!!と、なんだか分からなかったidentityというものがちょっと分かった気がした。

そして、この本を読むと出てくる強烈な個性に対して、自分の「好きなこと」「やりたいこと」が全然分からない自分を再認識した。

理由なく好きなもの、ただ楽しいからやりたいこと。

本に出てくる、そういうものを持っている人たちが羨ましいし素敵だと思うし、それは強さだと思う。
子供の「I want to〜」をもっと大事にしてあげたいと思ったし、自分のそれも見つけたいと思った。

なんでも理由や言い訳がないといけない気がして、後付けしてきた気がする。
理由のない好き、があることが一番強くて、尊い。
誰のものでもない、自分の気持ち。
それをこんなに真っ直ぐ突き詰めて、打ち込んでいる人達がいるんだと思うと、何故か泣けた。

来年の藝祭には是非行ってみたいと思えた。
藝祭ゲリラサンバの動画をみて、ますます藝大ファンになった。

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Posted by ブクログ 2022年10月16日

ブルーピリオドのアニメを見て、継続中のマンガを読み、このタイトルに惹かれて読みました。
インタビュー形式に作者の感想が軽く入る文章は読みやすかった。大変興味深い内容でした(≧∇≦)b

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Posted by ブクログ 2022年10月09日

東京芸大はエリートだと思ってましたが、みんながやりたい事で食べていけるわけではない現実もあり、でも逞しく自分の好きなことを追求していく学生さんを取材していくルポタイプの一冊。
面白すぎます、みんなに読んでもらいたいです。

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Posted by ブクログ 2022年10月05日

東京藝大の学生のインタビューをまとめた一冊。
藝大がいかに異質な大学かよくわかる。
いわゆる普通に勉強をした大学生である私にとって、藝大は視野にすら入っていない未知の世界だったが、この本を読んで藝大への憧れを持つようになった。学歴偏重、履歴書偏重の現代において、最近は高校生のような大学生、つまり授業...続きを読むに真面目に出てハメを外さない真面目な学生が増えているという。かくいう私もその一人だ。私のような大学生は中高の時に夢見ていた自由なキャンパスライフと現実との乖離に希望を失ったはずだ。藝大はそんな私たちが憧れるキャンパスライフが存在する大学である。一人一人が自らの芸を究めるため自由に活動し、互いに協力して作品を作り上げながらも必要以上にに干渉しない。そんな素晴らしい環境が藝大にはある。物質的に充足した現代においては、芸術を楽しむことが正しい人生の生き方なのかもしれないと考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2022年09月11日

私は音楽をやっているがやっぱり音楽などなど芸術をやる人は独特な何かを持っているんだなと改めて実感。日常生活でもそう感じているがこの本を読んで確信した気がした。芸術を極めていく中で「独特」という言葉はとても大事だと思った。

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Posted by ブクログ 2022年08月28日

読書会で取り上げられていたので、ずっと気になっていた。が文庫化されていたのでついに手をつけてみた。

カオス、だが、ピュアで芸術にまっすぐな人たちの生き様に心打たれる。そしてその学生をがっつり受け止める、教授や大学のハード面にも驚き

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月13日

井口理のエピソード何回読んだか笑
藝大生って底知れぬ才能と努力があるんやなって思った。
凡人には真似出来へん、、、
めっちゃ文化祭行ってみたい。

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Posted by ブクログ 2022年08月10日

笑えました。
ウケました。
面白かった。
天才なのかどうかわからないけど、少なくとも本格的な芸術家の考えていることがよくわからないことが日常にあふれているんだけど、わかりました。
だから、普段から変なんだと納得しました。

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Posted by ブクログ 2022年08月04日

私の知らない世界…。
芸術を学ぶのって本当に大変なんだな〜。好きなことを楽しくやっていければいいんだけど、上手くいく人間はほんの少し。青春を感じられて、面白かったです。

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Posted by ブクログ 2023年03月15日

うちの子も美大生。
やっぱり美大生って不思議に変わってる
東京藝大と比べたらランクは違うが、どこの美大生も独特の世界観があるんだなと思った

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Posted by ブクログ 2023年02月28日

天才たちの変人ぶりを楽しもうと思って手に取ったし、作者もそれを意図してるのかなと思うけど、私はどちらかというと同じ人間だなあと感じた。
もちろんぶっ飛んでるところはぶっ飛んでるし、行動力も努力もすごいんだけど、悩み方は普通の大学生と変わらないなと。
私もやってやるぞ〜という気持ちになれる。

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Posted by ブクログ 2023年01月26日

東京藝大が、いかに天才の溜まり場かが分かって面白かった。
印象的だったのは、芸術や音楽が好きでたまらないとかいう気持ちじゃなく、離れたくても離れられない、違う道に行っても結局戻ってくる、というような、芸術が何となく人生そのものになっている、という人もたくさんいること。自分には分からないが、なんだか苦...続きを読むしそうだけど天賦の才ってそういうことなのかな、と。そんな学生たちから語られる言葉には重みを感じた。
藝祭、ぜひ足を運んでみたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月26日

勝手に東京藝大に通う主人公が秘境に住むおかしな天才達と過ごす日常を綴ったノンフィクション作品だと思って読んだらノンフィクション作品でしたw
普段ノンフィクションは読まないのですが、これはこれで面白かったです。ノンフィクションなので気になった登場人物はググれば出てきて、卒業後の活躍ぶりなんかも見れたり...続きを読むします。逆に今は超一流な人たちの藝大時代のお話も綴られていたりと小説の枠に捉われることなく楽しめるのが良かったです。(例えばKingGnuのボーカル・井口理さんのお話なんかもあります。)
他にも藝大の学祭で出てくる神輿のお話なんかも、実際に「藝大 神輿」なんかで調べると出てくるので面白いです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月24日

デビュー前のKing Gnuの井口さん出てきた笑
一般人には経験できない藝大生の日常が面白い。
あと単純に知らない業界だから勉強になる。

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Posted by ブクログ 2022年10月21日

インタビューを受けてる人全てがバイタリティに溢れて魅力的です。どのパートもわくわくしながら読むことができました。

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Posted by ブクログ 2022年10月15日

芸術科は個性が強くて、音楽科はのだめカンタービレの印象が強かったが、より詳細が知れて面白かった。やはり芸術科は(デザイン科等一部を除き)、将来のことより今好きなことをするに尽き、音楽科はとにかく金がかかるし顔を売ってなんぼの芸能なのだなと。科の中でもさらに細分化され、指揮科は1学年に2人しかいなかっ...続きを読むたり、少なさに驚いた。文化祭は絶対にいつか行きたい。

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Posted by ブクログ 2022年09月19日

好きだから創っている、がとても伝わる一冊。
自分だったら働き始めても、そんなピュアな気持ちでずっと向き合い続けられるだろうか。
悲しいかなそんな風にも思ってしまう瞬間があるけれど、だけど、そうありたいと思う、すごく心が真っ白になる面白い本だった。
読み終わった後、芸術に触れたくなる爽やかな一冊。
...続きを読むつまでもキラキラしてたい!

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Posted by ブクログ 2022年08月19日

面白かった〜!
聞いたことのないような経験談が盛りだくさんだった!
King Gnuの井口さんが登場していたことに驚いた

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Posted by ブクログ 2022年08月18日

原田マハにハマってる流れで芸術の世界に触れたくて読んでみたけど、あまりに別次元で凄い世界だった。
自分の大学も天才と紙一重の変人が多いことで有名だけど、種類が違うというか、、芸術界の東大が藝大ではなくて、学問界の藝大が東大というワードがしっくり来た。自分じゃ100浪しても合格できない自信がある。やり...続きを読むたいことと才能の間で葛藤しながら闘う人は無条件でカッコいいと思う。
あとKing Gnuの井口が普通にカッコいいこと言ってて笑った。
原田マハの小説と併せて、芸術の分野に少しは興味を持ってみようと思う良い契機になったと思う。

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Posted by ブクログ 2022年08月16日

自分が選べなかった青春を想う本。
自分も学生時代にオーケストラにどっぷり浸かった頃があり、仲間のうち何人かは今も音楽の世界に生きている。
自分は根性がなく途中で放棄したが、彼ら彼女らはこうした世界を生きてきたのか、と楽しく読ませてもらった。
楽器を選ぶタイプの談義は、「そうそう!」と頷きつつ楽しく読...続きを読むませてもらった。

機会があれば、芸大に足を運んでみたいし、もう一度オケに復帰してみようかな…?そう思わせてくれる本だった。

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Posted by ブクログ 2023年02月21日

専門用語が多く使われているので想像しがたい部分もあったが、自分が知らない世界を知ることが出来るのはやはり「読書」の強味だと再認識できた。
実際の生徒さんにインタビューしているので、その後何をしているのか調べることが出来る。"ノンフィクション"の面白いところである。興味がある人は調...続きを読むべてみるのもオススメである。

美校と音校を比べて、外見や服装は想像通りだったが、校舎や設備、風習がかなり違っていて驚いた。美校は良い意味で自由な印象を受けた。芸術は判断基準が曖昧だからこそ「芸術は教えられるものじゃない」とう言葉がかなり響いた。
音校は『のだめカンタービレ』の印象が強かったが、そこで描かれていることのより奥深いところまで知ることが出来た。音楽は一発勝負だからこそ厳しい世界であり、面白い印象を受けた。個人的に楽器の種類ごとにどんな事に気を付け、何を意識して練習をしているのか知ることが出来て興味深かった。指揮者=「交通整理」という表現がお気に入り!
ただ、何かに特化した学校については、芸術や音楽が得意で好きな人達が集まった学校のイメージを抱いていたのでそうではないことは意外だった。(当たり前なんだけどね)

藝大=「芸術界の東大」の表現の通り、入試は厳しいしただ芸術や音楽が好きなだけではやっていけない世界だと感じた。「光るものを持っている」人だけが通用する世界。自分が通っている普通の大学とはまるで違う世界だ。

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Posted by ブクログ 2023年02月08日

自分が芸術系総合学科の出身だからか、似たような感じだなぁ、と想像通り。もちろん、それの最高峰なのは間違いないでしょうが。ダメ人間製造大学、は同じくで、本当に青春だった学生時代が懐かしく思い出された。

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Posted by ブクログ 2022年10月22日

藝大生を妻に持つ作家のインタビュー記事。音楽には興味があるので、いろんな番組で「音校」の様子は観たことがあったし、なんとなく想像できる。逆に「美校」は未知の世界だったので、とても興味深く、「美校」の日常を覗いてみたくなった。先日、上野公園で学生達の作品を観たけど、こういう作品群がごろごろと置かれてい...続きを読むるのだろう。また学生達の奇人変人ぶりなど垣間見れるであろう藝祭は、一度観てみたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年09月01日

何かに突き動かされてものを生み出していく美校のひとたち。色々しっかり考えているひとと考えてないひとがいて、浮世離れした空間で藝祭は楽しそう。一度は行ってみたくなります。

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Posted by ブクログ 2022年08月12日

芸大卒の知り合いがいないので興味があって読んでみた。大学生たちが色んな目標を持って何かを成し遂げる姿は、今目標の無い自分自身を奮い立たせる材料になった。デビュー前のKing Gnuのボーカルの人がインタビューに答えてるのはレアだと思う。

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Posted by ブクログ 2022年07月30日

藝大の学生の生態を知ることができる本でした。

普段、何かを始めるときに、
これをやる意味あるかな?とか
これをやったら将来役に立つかな?
という考えかたをしているから何だかつまらないと感じるのかもしれないなと思いました。

そうじゃなくて、とりあえずやってみて楽しくなかったらやめればいいか、ぐらい...続きを読むの気持ちで始めれば、藝大生みたいに目の前のことに夢中になれるのかもしれません。

ひとまず、あまり考えすぎずに動いてみようと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年07月26日

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『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』

著 : 二宮敦人



野生の藝大生(東京藝術大学生)の生態図鑑。
多種多様な学部
(ピアノ・声楽・作曲・指揮・打楽器・ハープ・リコーダー・パイプオルガン・三味線・楽理・油画・彫刻・建築・デザイン・陶芸・日本画・染色・鍛金・彫金・鋳金・漆芸...続きを読む)
を満遍なく書き綴るミステリーハンター本?とでも評するべき本でした。

ノンフィクション本なので気軽に読めて、学祭の神輿やら、斜め上のミスコンやら、学長との対談やら、唐突に登場する声楽科井口理さん(後のKing GnuのVo.)やらのトピックも楽しいのですが、何より学生一人ひとりをフィーチャーした文章が面白かったです。

私自身音大出身者なので、共感を覚える部分、背筋が凍る部分などあり頁を捲る手が止まりませんでした。
そして、未知の部分”美高”の価値観が新鮮で目から鱗と思うことが多くありました。
やはり社会性を切り離している面は少なからずあり、そうした世界での文字通りの生き方の字引で考えさせられる点が多かったです。
登場された皆さんがこれからどうなっていくのか、とても興味を持ちました。

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Posted by ブクログ 2022年07月19日

フィクションでしょと疑ってしまうくらい奇行に走る藝大生の行動、発言、考え方を目の当たりにした。もはや、ちょっとしたコメディドラマだとも思った。また、こういった藝大生の特徴を知れただけでなく、美術音楽そのものに対しての教養も深まった。

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