【感想・ネタバレ】最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

やはり彼らは、只者ではなかった。入試倍率は東大のなんと約3倍。しかし卒業後は行方不明者多発との噂も流れる東京藝術大学。楽器のせいで体が歪んで一人前という器楽科のある音楽学部、四十時間ぶっ続けで絵を描いて幸せという日本画科のある美術学部。各学部学科生たちへのインタビューから見えてくるのはカオスか、桃源郷か? 天才たちの日常に迫る、前人未到、抱腹絶倒の藝大探訪記。(解説・澤和樹)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

東京芸大の学生や大学について、たくさんのインタビューを基に書かれています。音校と美校に分かれていて、かなり雰囲気が違うんですね。芸大の祭り、一度行ってみたいな、と思いました。
功名心やお金を稼ぐことに関心がないわけではないけれど、芸大生には「好きだからやってる」という人が多そうで、「好きこそものの上手なれ」という言葉が、久しぶりにポッと浮かびました。芸大、いいですね。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

知らない世界に少し近づけた気がして、とても楽しかった。藝大には多くの専攻があるが、どの領域も学校側は環境を提供すること、知識や技術を指導することまでしかできず、その先は学生自身で築き上げるしかない。学生自身がそのことを深く理解しており、責任感の強さが感じられ、自分の学生時代を振り返って少し恥ずかしくなった。
学生は一つの専門領域の技術をひたすら極めるようなイメージをもっていたが、歴史やつながりを学び、広い視野で理解を深めつつ、自分らしい表現を作り上げるという、非常に複雑で終わりのないような努力を積み上げているのだと知ることができた。苦しく不安がある中で、それでも楽しそうに芸術に向き合う様子がとても魅力的だった。

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2025年08月31日

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最高だった!!
藝大すごい!楽しい!
岡本太郎の「芸術は爆発だ!」は本当だ。
藝大生みんな大爆発してる。かっこいい。

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2025年08月26日

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著者の知り合った範囲での、藝大の生徒さん達のエピソード集ですが、それだけでも充分面白く、また知られざる藝大生の日々の活動などが知れて、とても良い作品でした。日々それぞれの分野に打ち込む学生のエピソードを見ていると、何かしらに打ち込みたくなる、そんな雰囲気にさせてくれる本でした。

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2025年07月27日

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ネタバレ

芸術を極めた人たちの日常やそれにかける思いがとても素敵でした。今まで少し遠くに感じていた人を知ることができる1冊でした。

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2025年05月17日

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美術と音楽を愛し、極めるため日々努力するユニークな変態(天才)達の生態調査本!すごい面白かった!実際に藝祭に訪れてみたいね

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2025年03月11日

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藝大って、頭が良い上に技術も必要。なんかすごいところのイメージがあったけど、さらに上を行く!音楽系と美術系の違いや、学生の現状を知れば知るほど中に入ってみたくなる面白さだった。

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2025年03月10日

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すごい、面白かった。
発売当初に話題になって気になっていたけど、その時はなぜか読まず。最近になってから文庫を見つけて、ようやく読めた。
美術と音楽で藝大。どちらにも縁がない生活をしているけど、案外身近なところにあるはずの芸術たち。苦労や喜びなどの様子が、やはりカオスというか。異世界な感じはするけれど。人が作り上げる温かみみたいなものが感じられ流ような気がした。
声楽科の井口理さん、が出てきて笑ってしまった。

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2025年11月14日

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藝大の学生のインタビューを通して、芸術にひたむきに向き合う学生たちが日々やっていること・感じていることを、筆者の視点を通じてまとめられた一冊。
様々な科がある中で、どの学生も4年間を一生懸命全うし、今の世界で頑張ろうと努力する姿が素敵すぎる。何かに熱くなれるものに出会えるなんてほんとに幸せでしかないし、羨ましいとさえ思う。
来年の藝祭に行ってみたいなあ。

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2025年11月02日

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縁遠いけどとても気になる東京藝大、憧れの存在。そこに通う人々のインタビュー形式のノンフィクション。ちょっと藝大を知った気になった。

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2025年09月13日

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アートはなんでもあり、カラーコーンを見た時にああすごく美しいなと思って、それをみんなにも体感してもらうために作った。

人生と作品は血管でつながっている。自分の好きなところも嫌いなところも見つめ、それを描く。

アートは知覚できる幅を広げるもの。

先端芸術、に行ってみたいなあ、と思った、改めて

星の王子様を読んで、言葉にならないものを表現することをやろうと思った

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2025年08月16日

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しおり欲しさに買ってみたのですが、読んでみて思ったのは、自分のためというよりも、息子のために読んだ感があります。

息子が美大に行きたい(現時点で)と言っているので、その最高峰である東京藝大とはどんなところなのか、情報収集を目的に読みました。

やっぱり親としては、MONEYが気になるところ。具体的な金額が書いてあるわけではないけれど、「やっぱりそれなりにかかるんだろうな」ということは想像通り、伝わってきました。

それから、藝大生って二世が多いんですかね?
親が音楽関係の仕事をしているから自分も…という流れがあるように感じました。

「問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい」でも思いましたが、親が受験のノウハウを知っているし、芸術が当たり前の環境で育ってきたことも、合格へのアドバンテージになっているように思います。

受験の様子や、実際に藝大生にはどんな人がいるのか、インタビューが盛りだくさんで面白かったです。
特に、美術系と音楽系とで雰囲気がまったく違うところは、読みごたえがありました。

この本の情報は、子どもを藝大に入れさせたい親にとっては、喉から手が出るほど欲しい内容かもしれません。

そういえば、インタビューで気になる人物が登場していて…。
声楽科で井口理という名前が出てきたのですが、あのKing Gnuのボーカルの人でしょうか?
年代など詳しく調べていないので確証はないのですが、もしそうだとしたら、著者の先見の明に感動してしまいます。

多分、藝大でも美大でも、芸術関係を目指す人というのは、このような感覚の中を生きているのかもしれません。

”やりたいからやるのではなく、まるで体に刻みこまれているように、例えば呼吸することを避けては通れないように、人はモノを作るのかもしれない。”

息子を見ていて、このフレーズがとても響きました。

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2025年07月30日

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ネタバレ

日比野学長きっかけで読んだ本。
外からはあまり見えていない藝大の内情がのぞけて楽しかった。藝大祭いきたいなー
King Gnuの井口さんも出ていて面白い。
突然職場の話出てきたのもびっくり!

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2025年07月28日

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芸術系の人とはほとんど接点がないので、興味深く読む。著者の方も、生態観察的な感じで綴っていそうな。
やはり、「芸術家になりたい」わけではなく、「どうしても芸術をやってしまう」人々なんだなあ…。羨ましいような、大変なような。
井口さんが出てきて驚いた(事前知識なかったので)。

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2025年07月19日

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3.5
藝大に入る人ってやっぱり違う。テレビで見た口笛の達人やKingGnuの井口さんもご登場。藝大が日本の文化を守る、に納得。藝大も上野動物園の一部なのかもしれない。

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2025年07月17日

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めっちゃ藝祭行きたくなるー!!!!!

King Gnuの井口くんがインタビューでてる、きっかけで手にした藝大インタビューノンフィクション。

彼、かなりトリッキーだと思ってたけどこの本の中だとむしろ普通寄り。もっとトリッキーなのたくさんいるwwwww

自分がどう転んでもたどりつかない境地、人間性、感性。だからこそ面白い。

2025.6.14
126

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2025年06月14日

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おもろいなーーー。やはり藝大なだけあって人生全てにつくること、かくこと、演奏することが染み付いてるし根本原理なんだなとおもった。素敵。藝大祭行ってみたいな

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2025年06月02日

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藝代の中でも美校、音校と校舎が分かれており、
それぞれが異なる輝きを放っている。
大きな括りで見れば音校の方が時間に厳しく、その根源は音楽の評価の一過性にありそうだ。

美術は作品として手元に残り、将来にわたって作品として残り続ける。しかし音楽はその時、その場にいる観衆に向けて演奏するものであり評価されるのは今現在である。それゆえに音楽は一過性であり
今この瞬間をベストなものにするために普段から労力を惜しまない。
こう書くと美校はサボっているように聞こえはするが、作品を長い時間かけて己の気持ちや表現を昇華していく姿は決して非難されるべきものではないだろう。

各学部生との対話をもとに展開していくストーリーは目を見張るものがあり、自分と彼らを比較して
改善するべき点が見えてくる、学びのある一冊だった。

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

私は元々、普通とは異なった変わった人に興味関心がある。だからか、この本をよんでとてもワクワクしたし、藝大にとても興味がもてた。ふらっと立ち寄ってみたいし、藝大祭にも行ってみたいと思った。

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2025年04月16日

Posted by ブクログ

知らない世界が広がっていて興味深かった。
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やはり彼らは、只者ではなかった。入試倍率は東大のなんと約 3 倍。しかし卒業後は行方不明者多発との噂も流れる東京藝術大学。楽器のせいで体が歪んで一人前という器楽科のある音楽学部、四十時間ぶっ続けで絵を描いて幸せという日本画科のある美術学部。各学部学科生たちへのインタビューから見えてくるのはカオスか、桃源郷か? 天才たちの日常に迫る、前人未到、抱腹絶倒の藝大探訪記。

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2025年04月15日

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知らない世界について知ることができた。

学科、専攻によって、内容がガラッと変わる。
いつか、学祭に行ってみたい。

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2025年11月24日

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世界が違いすぎた。大学に行ってないから普通の大学が分からないけどここが普通ではないことだけは分かった。知らない世界が知れるのは面白い。

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2025年11月21日

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少し現実につかれた時に読むと気がまぎれるかもしれない。
東京芸大の人たちは何かのスペシャリストであると各エピソードを読んで都度思った。そしてスペシャリストであることに憧れる自分を感じた。
それは何かとしっかり向き合う。好きと向き合うことでそれを表現することで、彼らは自分の人生の謳歌しているように見えた。
もちろん私は一般人です。

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

漫画やYouTubeチャンネル等で以前から東京藝大に興味を持っていたため、タイトルに惹かれて購入しました。
実際の当時の在学生へのインタビューを通して藝大のリアルを知ることができ、とても満足です。
もっと美術館や演奏会に行こうと思える一冊でした。

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2025年10月18日

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日本で一番入るのが難しいと言われる東京藝大。自分は一度も考えた事もないし、行ったことも無いけど、藝大の中を垣間見た感じ。変わり者ばかりのイメージだったけど、そうでもなく、様々な思いを抱えている学生たちだった。

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2025年09月15日

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こんな大学が日本にあったとは。。驚きの連続だった。学長が絶叫するのも頷く。彼らに日本の芸術を任せた!

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2025年08月02日

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タイトルに惹かれ、読んでみたいと思っていた作品でした。
タイトル通り色んな人が居ましたが、最後の方は慣れたのか(笑)あまり驚かなくなっていましたね。
でも、本当に好きなことを貫き通すって大変だと思うんですよね。仕事にしたり、勉強したり、と。好きだから続けたいけど、出来ないってことって、理由は色々あると思うけど、諦めた人も少なからずいると思うんですよね。理想や希望を持ってみたけど、強制的になったときに変わったりもするし。だからこそ、藝大に入学しようとした、してる人達がそれだけでも凄いと思ってしまいました。将来だって確約されていない中で不安だってあるはずだろうに。私には到底できないので、本当に尊敬しました。
あとは、他の方も話してましたが、井口理さんの名前を見た時にもしかして?と思いながら読んだので、現在こんなにすごい人になっているとは…。インタビューした彼らのその後を追ってみたいと書いてあったので、是非とも続きとして読んでみたいですね。

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2025年06月26日

Posted by ブクログ

面白かった。小説だと思い込んでたけど読み始めたらまさかのノンフィクション。井口さんも出てきて、びっくり。

うーん、私には理解難しいぞ、これぞアーティスト?!というところもあれば、それぞれの学生がそれぞれの興味や探究心で悩んだり考えたり迷ったりする姿は、普遍でもあるし、そこにかけるパワーは唯一無二さも感じるというか。

いままでもふらっと美術展にいったり音楽を聴くもの好きだったけど、また色んな視点で見られそう。上野にも久々行きたくなりました。

二宮さん初めましてだったけどインタビュー相手に誠実な感じが伝わって、でも頭の中のツッコミにクスッとなるところもあって読みやすかった。あとがきの奥さんの指輪のエピソードも素敵でした。

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

藝大の知り合いがいなくて、具体的にどんな雰囲気なのか知りたかった。読んでみて、やはり常人じゃないよね、、、と妙に納得してしまった。自分と全く違う価値観ですごいし面白い。素晴らしい!

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

藝大はまさに秘境!というくらい新しい発見だらけで、おもろっっと思う本でした笑
なかなか出会わない藝大生、藝大卒だからこそ本で知るのは最高です!

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2025年03月09日

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