新免武蔵を心の師と仰ぎ、剣道とは斬るか斬られるかと考えている全中準優勝の剣道エリート・磯山香織。日本舞踊から剣道に転向し、勝敗には固執せず自分自身の成長を重視する西荻早苗。
まったくタイプの異なる2人の女子高生が剣道を通じて成長し、苦難を乗り越えていく青春エンタメ小説!
この作品の特徴は2人の主人公の視点が交互に入れ替わりで書かれている為、非常にテンポよく読み進めることが出来る点です。2人がそれぞれどのようなことを考え剣道に取り組み、お互いの事をどのように考えているのかが分かるので、作品に深くのめり込むことが出来ます。
剣道をする意味や勝ち負けを重視することへの葛藤、家族との関係性など様々な問題に悩み、時には躓きながらも成長していく2人の姿が見事に描かれています。最初は良好な関係とは言えなかった香織と早苗が、剣道を通してかけがえのない同志へとなっていく過程を感じられます。
もちろんメインとなる剣道シーンも非常に面白く、スピード感のある描写と手に汗握る展開で、青春エンタメとスポーツ物の2つの側面を楽しむことが出来ます!
香織と早苗の出会いから始まる武士道シリーズ1作目となる本作、是非読んでいただきたいです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年01月29日
好みドンピシャな作品だった。読み終わった瞬間、続編も速攻で購入してしまった。
剣道に青春を費やす2人の主人公、香織と早苗が剣道を通して成長していく姿を描いた作品。
まさに動と静と言った感じで対照的な性格をしている2人がお互いに支え合いながら成長していく姿に胸が熱くなった。
2人の剣道に対する向き...続きを読む合い方も素敵で、この作品内で語られた考え方はすごく大切にしたいと思った。
この先の人生、あらゆる事で人と比べられ、時に劣等感に打ちのめされることもあるだろうけど、そういう時にこの2人の武士道を思い出せたらいいな。
Posted by ブクログ 2024年01月08日
なんかあった時に誰かにすかさずプレゼントできるようにもう一回買って包装して手元に置いとこう、ってくらいには感動したし広めたいしうーーーーん良かったーーーー(大の字)
香織ちゃんほどじゃないけど割と苛烈に部活に打ち込んでた記憶があるのでその頃に読みたかったなぁ。
Posted by ブクログ 2023年12月03日
香織と早苗、2人の剣道少女物語。
目の前の敵を斬る、勝ちに執着する香織と
自らの成長に喜びを感じるお気楽不動心の早苗。
いちばん好きな場面は、戦う意味を見失い
進むべき道に迷ってしまった香織を
真っ直ぐ歩けるように立ち直らせる早苗。
2人が最初に出逢った市民大会で
決勝戦で再び相対する香織と早苗。
...続きを読む試合内容は描かれていないけど
おそらくシリーズを通しても最高の試合だったのだろう。
Posted by ブクログ 2023年11月12日
主人公である2人の女学生剣士が、交互に話者となり展開していく構成でした。
最初は戸惑いましたが、慣れてくるとあまりにタイプの違う2人の掛け合い、情景の違いに、だんだん引きこまれていきました。
気づけば一気読み。剣道をテーマに、物事に熱中する意味、成長、家族、友情、教育、などなど。
最後もスカッ...続きを読むと、青春をテーマとした爽やかな終わり方で気持ちよく、読後感もサイコーでした!
Posted by ブクログ 2023年04月30日
本当に面白い‼︎高校生の部活動の話という枠だけでは収まらない面白さ。
青春感はもちろん懸命に打ち込む姿や悩む姿に恋愛がないのもいい。
誉田さんのテンポの良さも冴えていて最高でした。続きは必読だと思った。
Posted by ブクログ 2023年04月27日
青春スポーツもの。剣道を扱うというのも、なんだか珍しい。このジャンルは基本的に甘めに評価してしまいがちですが、類に洩れずとても楽しく読み進められました。次のセブンティーンも楽しみ楽しみ。
Posted by ブクログ 2023年02月23日
「青春小説 おすすめ」とかで検索するとヒットするので、どんなものかと思い購入。
これぞエンタメ作品という感じで非常によかった。中高生はもちろんのこと、大人が読んでも十分に楽しむことができると思った。
まず、文章がよみやすかった。
本作はいわゆる一人称目線で、(ぼく、わたし、などの主語で語られる)...続きを読む小説だとよく
『あたしは竹刀を強く握りしめながら相手をにらみつけた』
のように、登場人物たちの目をかりて「状況を説明する文」があるのだけど、本作はそういった文がほとんどない。主人公の独白と登場人物たちのセリフだけでうまいこと状況を説明してくれるので、小説に慣れていない人でも気軽に読めると思う。
次にストーリー展開がよかった。簡単にいってしま少年漫画的なアツい展開が、いい。
「剣道の強豪である主人公が、(ちなみに全国二位。一位じゃないところもいい)ノーマークの無名校の選手に破れ、進学先の高校で今度は二人が一緒に戦う」
剣道一筋だった主人公が、悩みながらも仲間たちの交流を経て少しずつ変わっていく、素晴らしい青春小説でした。
Posted by ブクログ 2022年10月29日
こりゃあ、いい❗️
純粋に青春小説かとおもいきや、ちょっと深い部分もあり、でもストーリーはテンポがあって
面白い、とは聞いてたけどほんと、いい❗️
さぁセブンティーン読もっと
Posted by ブクログ 2022年08月13日
高校受験の塾に通っていた時、出題された作品。
もちろん、内容は切り取られたものだったけれど、あっという間に引き込まれて、翌日自転車を飛ばして本屋に買いに行った思い出の作品。
作者の誉田哲也さんはストロベリーナイトで有名だが、この作品は全く毛色が違う。
相反する二人の主人公という、今まで幾度となく使わ...続きを読むれてきた設定だが、この作品の二人は本当に生きていて、ページをめくるたびに新鮮だ。
剣道を通して、二人の関係性や考え方が変わっていくのがただただ胸を動かす。
とても楽しいが、どこか儚い二人の旅路を丁寧に紡いでいくこの作品を是非とも手に取って欲しい。
Posted by ブクログ 2022年06月08日
『独りでは生きる意味を見出だせない』
・宮本武蔵の五輪書をガチ読みする剣道部の現代JK
・日本舞踊出身の初心者だがなぜか強い剣道部JK
誉田哲也さん。ホラサス特別賞なのにゆるふわほっこりさせられて感謝。
Posted by ブクログ 2024年02月01日
まぁこんなもんかな?
磯山の個性が強すぎたかなー。この子の変化が青春なんやろうけど、もうちょい男子が出てきて色恋事があって欲しい。何せ青春やし。
少年剣道やってたからまだ分かるけど、未経験者にはちょい入りにくいかもね。
Posted by ブクログ 2024年01月25日
登場人物の心情、会話がたくさんあったのでサクサク読み切れました。
やっぱり好きなことを好きなようにやってさ、後々結果がついてきたら嬉しいな、くらいがいいよねって再認識。
印象に残った文は"やりたいことと不安を天秤にかけたときに、どっちに傾くかでやるやらないかは決めよう"でした。
...続きを読む好きなことを好きなときに好きなようにするって聞こえはいいけど、その分のっぴきならない覚悟、決意も裏にはあるんだぞって思いましたとさ。
けど、僕はそれでも好きなことをしたいなあ。
Posted by ブクログ 2024年01月18日
こんな女子高生いるか?って感じの香織。読んでる最初は、「やばいだろこの子、、、」って感じだったけど、もう1人の主人公の早苗と関わることで早苗も香織も成長していった。特に香織はとんでもなく人間的に成長したと思う。悪い意味で女子高生らしくなかった香織が普通の女子高生のようにミスドに行ったり友達ができたり...続きを読むするのは見ていて心地が良かった。続編もあるので気になるところ
Posted by ブクログ 2023年09月01日
シリーズ本は基本読みませんが、見事な別腹枠でした。
そして剣道を頑張っていた人なら
よりこの面白さが楽しめるかと思います。
あさのあつこ以来の文才か!と、ページを捲る手が
気持ち悪いほど止まりません。
あっという間にめでたく全シリーズ、読破しました。
ちなみに私の身内に剣道を教えているしてる人が...続きを読むいるので勧めましたが、
寝息が活発になる例外事例も発生しました。
感性は人それぞれ、も学べました。
Posted by ブクログ 2023年07月30日
ヤングアダルト小説、だそうです
誰も死にません
かなり面白く一気読み、中学生3年〜高校2年の剣道女子物語
子供の頃ちょっとだけ剣道していたので、内容に入り込みやすく、分かりやすく読んだ
セブンティーン、エイティーンも有るので楽しみ
Posted by ブクログ 2023年05月05日
中学生以来の再読。
内容なんてほぼ忘れてたのに、おもしろいって感じるのは変わらないんだなって思った。
早苗とお父さん、香織とお兄ちゃん
2人のかわるきっかけのシーンがよかった。
特に早苗のお父さんの「好きなもの」についての話はすごく刺さった。好きなものがあるって本当にすごいことだと思う。
Posted by ブクログ 2023年05月01日
剣道バカな香織と、ゆるキャラな早苗、中学3年の時に、たまたま偶然、剣道を始めたばかりの早苗が香織に1本とられてしまうという所からストーリーが始まる。
一章ごとに香織と早苗のストーリーが交互に展開されて、それぞれの気持ちが相反して、とても面白い。
誉田 哲也という著者はもともとハードボイルド、アクシ...続きを読むョン物の小説を書く作家のようだが、私は1冊も読んだことがなかった。
でも、先にこの本に出会えて良かった。
16歳の女の子二人が主人公だけど、この子達の気持ちが凄く良く書かれている。
やはり、私は男性が描く女性ってのが好きなようだ。
昨日紹介した本は面白くなかったけど、こっちの「武士道シックスティーン」はお勧めです。
で、これ映画になってたんですね。
映画『武士道シックスティーン』公式サイト
香織が成海璃子で、早苗が北乃きい。
抜群なキャスティングだと思います。
ただ予告編を見る限り、原作にはないセリフとかシーンとかあります。
やはり、原作を読まなきゃ。
で、この映画、浜松では上映されませんでした。
ブルースやソウル&ファンクセッションで、よくご一緒される方とたまたま知り合ったんですが、わざわざ豊川だか岡崎まで見に行ったんだって。
私も、豊橋まで見に行った事がありますが、浜松ってのは決して映画館が少ない訳じゃないと思うけど、ビック資本がバックについた映画しか上映されず、こういった作品が見逃されてます。
残念です。
本の方は、シックスティーンからセブンティーン、エイティーンと続きます。
高校卒業まであるわけですね。
ただし、まだセブンティーン以降は文庫本になってません。
カバンの中でかさばるので、文庫本になるまで待とうか。
あぁ、でも続き早く読みたいなぁ。
映画の方が先かな?これもまだDVDになってないみたいだけど。
Posted by ブクログ 2022年12月21日
「人の一生なんて、いつどうなるか分からない。でもね、それに打ち勝つ方法を見つけたんだ」
「それが好きだっていう気持ちを、自分の中に確かめるんだよ。好きだって気持ちの方が重たかったら……そのときはもう、やるしかないんだよ。負けたっていい。失敗したっていい。やるしかないんだ。だって、好きなんだから。」
...続きを読む不安を乗り越える方法は、好きって気持ちを強く持つこと。
とても素敵な言葉だと思った。香織も早苗もキャラとして大好き!いい作品に巡り会えて嬉しい。
Posted by ブクログ 2022年10月24日
先にセブンティーンを読んでしまっていたので、あー、これが繋がってるのか!と思い出しながら読みました。
人それぞれ、取り組む対象への考え方が違い、それを認めることも大事だと思いました。
Posted by ブクログ 2022年08月28日
爽快感あふれる小説であった。
天才肌と超努力家。
比べることにしか価値を見出さない少女と、比べることに価値を見出せない少女。
似ていないようで似ている二人の、青春。
涙もアツさもそこそこに、程よく盛り上がり、程よく終わる。
すべては続編のために。
Posted by ブクログ 2022年04月11日
おもしろい。剣道の道を極めたい剛の女子高生剣士と、ふわふわした柔の女子高生剣士が、同じ高校の剣道部で切磋琢磨する青春小説。
口語っぽい表現で、やさしく短い文章でポンポン話が進むので、気軽に読め進められる。王道的なストーリーにも思えるけど、飽きずに読んでしまった
舞台といい登場人物といいストーリー展開といい、全てラノベの王道をゆく青春学園スポーツ小説である。正々堂々と何の衒いもなく描ききったところは、それはそれで立派だと思う。主たるテーマだから当たり前ではあるが、剣道についても臨場感あふれる描き方をしている。
Posted by ブクログ 2021年09月30日
2013年5月30日
武士道シリーズ。かなりおもしろい。この本もおもしろいのに、セブンティーン、エイティーンと、どんどんおもしろくなる…おそるべし!
Posted by ブクログ 2024年02月20日
•登場人物が今後どのように生きていくのか、最大限までに興味を惹きつけた本作。次作の為の、プロローグ。
•漫画やアニメのように、主人公(西荻)が異常なスピードで剣道が上達する。
•磯山の勝つ事への貪欲さは凄まじいもので、自分なら関わりたくはない存在である。西荻は能天気というかお人好しというか、磯山...続きを読むのようにはっきりしない、つかみどころのない人間だった。
Posted by ブクログ 2024年02月12日
はじめ磯山さんの性格がなかなかハードでついて行けず、、、自分の武士道のために同じ部活の子を傷つけるとか、あり得ないと思いつつ頑張って読み進めた。最後はちょっとお決まり的なハッピーエンドだったけど、2人がいい関係になり、青春になっていいなと思った。
Posted by ブクログ 2023年08月07日
香織と早苗の正反対やけど互いに影響を与えてるライバルの関係性が好き。剣道カッコいい!これからの2人に期待!岡先輩が言ってた「いいなぁ、女の子同士って。なんか楽しそうで」っていうのめっちゃ同意!
Posted by ブクログ 2022年06月04日
眩しい〜‼︎青春だ〜!
「女子高生×部活」だけでも既に爽やかさ満載なのに、+で武士道という格好良さ極まりない要素が入ったことによって、ただの青春小説じゃないエネルギーを感じました。剣道は未知な世界でしたが、読み易く、試合のシーンはドキドキしました。
早苗と香織のチグハグコンビの掛け合いは読み応え満載...続きを読むです笑笑
Posted by ブクログ 2022年04月30日
女子高生の剣道の青春小説。性格の違う2人。こういうライバルがいて青春でいいな。香織が軍国思想みたいで極端すぎて小説とはいえちょっと苦手だった。家族構成とかそれぞれの思いが細かく背景が作られている。
周りの人に勝つことも、昨日の自分に勝つことも、比較対象がいて勝敗がある時点で考えが同じというのになるほ...続きを読むどと思った。