あらすじ
〈久遠の島〉そこは世界中のあらゆる書物を見ることができる不思議な場所、心から本を愛する人のみが入ることを許される楽園だった。あるとき、ひとりの王子が島を訪れた。魅力的で、島を守る氏族の少年ともすぐに打ち解けたが、その真の姿は強欲で身勝手で目的のためなら手段を選ばない人物だったのだ。そして彼の野心が島に悲劇をもたらした……。書物の護り手である氏族の兄弟がたどる数奇な運命とは。連合王国フォト、呪法の国マードラ、写本の都パドゥキアを舞台におくる、著者のデビュー作『夜の写本師』に連なる本の魔法と復讐の物語。/【目次】久遠の島/テズーとヨーファン/あとがき
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Posted by ブクログ
久遠の島
世界中の本が成る木にあふれた島
初めの魔法をかけた人望みは何だったのだろう
島に終わりをもたらした人の望みは何だったのだろう
生き残った三人の願いは少しずつ少しずつかなえられて行く
生き続ける その道を歩きながら
Posted by ブクログ
前半の悲劇が大きすぎる。
それでも人生をあきらめず、進んでいく2人にエールを送りつつ読み進めました。
途中、川の中でドラゴンに遭遇するシーンが好き。やはりドラゴン、ファンタジーに欠かせない。
そして最後の一行に、わっ!となった。
その最後の一行が、次のページをめくって、たった一行書かれてるってところが、くーっ!となった。
完全なる乾石ワールドにおののく。
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった一冊。
乾石智子さんのファンタジーの世界観は大好き。後半は一気に読み進められた。
復讐に向かって進んでいく話ではあるが、主な登場人物3人はそれに囚われることなく前に進んでいく姿が頼もしい。それでいて自分たちのできる方法で復讐を果たすのだから清々しい。
夜の写本師に連なる物語とあるが、夜の写本師より明るくて読後が爽やかでよかったなあと思った。