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Posted by ブクログ
シリーズ最終巻。能力者をめぐる咲良田市の話もこれにておしまい。
咲良田市から能力が消え去った。過去四十年の能力に関する記憶は全ての人からリセットされ、偽者の記憶に書き換えられた。
浅井ケイ一人を除いて。
能力がなくなった街から、一人電車で咲良田を後にする。 向かった先では、かつて自分が捨てた家族がいた。
家族だったという記憶もない母親だった人にケイは謝り、
咲良田に戻る。
戻った先には一日前とは違う世界があった。
相麻菫は二年前に死ぬことなく普通の高校生だし、
皆実未来の性格は少し捻じれているようだ。
しかし、そこに春埼美空の姿はなかった。
何が正しくて、何が正しくないのか。
そんなこと決められるはずがない。
これは自分のわがままだ。
佐々野が撮影した写真を手にして、ケイは美空に会いに行く。
大団円のラスト。
今まで出てきたほとんどの能力を総動員して浅井ケイが浦地のシナリオを書き換える(使われないのは非通知くんと皆実の幽霊化能力だけ?)。
一巻では幽霊騒ぎを猫で捜査するという小さいストーリーだったけど、最後には街全体の記憶を書き換えるという大きな話に膨らんだ。
死んだはずの娘を再生した母親の話、
夢の世界のチルチルとミチルの話、
友達つくりに励む美空の話を含む短編の四巻、
話の本筋には関係ない話がキャラクターの性格を印象付けるのに必要だった。
最初から最後まで「正しさ」とは何かを考え続ける。
サクラダリセットは文句なしに面白いシリーズだった。
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小説・文芸
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