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検索エンジンとSNSで世界的な成功を収めた企業・ハルウィンには、超能力研究の噂があった。それを受け、ハルウィンはジョーク企画として「4月1日に年収8000万で超能力者をひとり採用する」という告知を出す。そして審査を経て、自称超能力者の7名が3月31日の夜に街中で行われる最終試験に臨むことに。ある目的のために参加した大学生・市倉は、同じ参加者の日比野という少女と組み、1通しかない採用通知書を奪うため、策略を駆使して騙し合いに挑む。『いなくなれ、群青』、〈サクラダリセット〉の著者が贈る、ノンストップ・ミステリ。/解説=大森望
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Posted by ブクログ
世界的に有名なIT系大企業ハルウィンが出した、たった一名分の求人告知の内容は、「年収8000万円で65歳までの雇用を約束。ただし応募条件は超能力者であること」。
数多の応募者から審査を経て残った7名の「超能力者」たちが、社員の椅子をかけてコン・ゲーム形式の最終試験に臨みます。
超能力者同士の争いと言えば、横山光輝の「バビル2世」と言ってしまうと年齢がバレますが…
比較的最近なら飯田譲治さんの「NIGHT HEAD」や本多孝好さんの「ストレイヤーズ・クロニクル」、漫画なら「文豪ストレイドッグス」などが思い浮かびます。
ただ、本作の超能力者たちの能力はそれらの作品でメインとなっているような格闘や争いごと向けのド派手なものではありません。そう、時に地味ですらありますが、まさに騙し合いにうってつけの能力揃いなんです。
最終試験の時間は6時間。その間に7人たちは誰かと手を組み、また離れ、別の誰かと手を組むなど登場人物同士、何度も騙し騙されつつ、社員の切符を巡って手に汗握る頭脳戦を繰り広げます。
(社員という立場でなく金目当ての候補者たちもいるので、社員になった時の年収の分け前を約束すれば彼らを味方につけることも可能というわけ)
彼らの能力はどんなものなのか、それを使ってどんな風にゲームを進めるのかは述べませんが、タイトルの意味と合わせて、ぜひ本書を手にして読んで確かめてほしいと思います。
予想もつかない展開に目まぐるしく、でも心地よく引きずり回されて、たどり着くラストでは「あー、面白かった」と言いつつ、また最初から読み直したくなる。そんな体験ができること保証します!
※これは嘘ではありません(笑)
Posted by ブクログ
『鋼鉄都市』のSFミステリを思い出させるような
超能力者同士のMF(マジックフィクション?)ミステリ
『ジ・エンターテイナー』のリズムでさくっと読める一冊
『サクラダリセット』もそうだったけれど
よくぞこの設定で破綻なくミステリ仕立てに出来るものだと感心する
ただライトノベルだった『サクラダ』と比べると
登場人物の造形着地点がもうひとつ定まらない感じ
感心はするが娯楽小説として不可欠の感動に至る押しがどの作品でも弱いと思う
悪い意味であざとくなく自然に押し付けがましくない
より印象深く記憶に残る揺り動かしとなる舞台上の場が欲しいところ
『ジ・エンターテイナー』が示すようにそういう効果を狙ったお話ではないのだろうけれど
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