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彼はなぜ絵を描き続けたのか?
〈最後の一撃〉が読者の心を撃ち抜く感動の傑作長編。
北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた、子供の落書きのような奇妙な絵。
決して上手いとは言えないものの、その色彩の鮮やかさと力強さが訴えかけてくる。
そんな絵を描き続ける男、伊苅にノンフィクションライターの「私」は取材を試みるが、寡黙な彼はほとんど何も語ろうとしない。
彼はなぜ絵を描き続けるのか――。
だが周辺を取材するうちに、絵に隠された真実と、孤独な男の半生が次第に明らかになっていく。
〈最後の一撃〉が読者の心を撃ち抜く感動の傑作長編。
解説・末國善己
Posted by ブクログ 2023年10月28日
最後の最後で思わず「うおおおおお・・・」とうなってしまう作品だった。
壁に稚拙な絵が描いてある家が立ち並ぶ奇妙な町、その絵を描いた主人公伊苅の半生、そして、なんでそんな絵を描くのか?という疑問が徐々に明らかになっていくストーリー。
なんでこう不幸は平等じゃなく、偏ってしまうのか。。こういう話を読むと...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月15日
久々の貫井徳郎作品。
数年前に慟哭を読んで以来、10作近く読んで、「慟哭ほどの作品はないか〜」と思いつつあった中での今作。
かなりよかった。
伊庭(いかり)とリエコさんの距離の詰め方や距離感、エミリちゃんとの交りなど、最後にその関係性が集約されていく感じがたまらなかった。
これまでの貫井徳郎作品とは...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月06日
初めてと、2度目からでは物語の印象がガラッと変わる。大どんでん返しってわけではないのかもしれないけど、少しずつ真相が明らかになっていくうちに、伊狩の懐の深さと人間味がわかってきて、一緒に人生を歩んでいる気分になった。
あとは、子を持つ親として、読んでてとっても辛かった。読み終わって思うのは、一人の人...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月12日
集落の壁に奇抜な絵を描き続ける男の話。
章を読み進めるたびに主人公が壁に絵を描く謎が解明されていくので夢中で読んでしまった。
特に「人と人との間にわだかまりを作るのは才能の有無ではなく、劣等感」という箇所があるのだが、伊刈が人生において抱えている罪悪感のかたまりを表していると思う。
病気や離婚...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月28日
孤独な男の半生と隠された真実が、ひとりのノンフィクションライターの好奇心から少しづつ明らかにされていく…
こんな風に、扉が次々と開けられていくような物語をこれまで読んだことがない。
そして最後に、どうして彼が上手ではない絵を描き続けたのか、その絵に魅力される人が増えていったのかという秘密が明かされた...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月03日
なぜ伊苅が町中に絵を書くようになったのか?
取材をする側の人が、色々な人に聞き回ります。
それとは別に、過去の伊苅が明らかになってきます。
あまり上手くは無い絵らしいですが、心に残る絵を書く人らしいです。
本だから、自分でその絵を想像するのも楽しかったです。
そして、最初の答えは、最...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月25日
田舎の住宅街で話題となった、壁や塀に描かれた原色の絵。住民たちの壁や塀に、彼はなぜこのような絵を描いたのか。
貫井さんの本だからミステリー的な動機を探る物語として読み進めたのだが、途中からそこはあまり重要でなくなってくる。彼が絵を描こうとする背景、彼の人生が愛に満ちていたことに感動してしまった。最終...続きを読む
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