あらすじ
世之介、最後の恋の相手は余命2年!?
吉祥寺“の南”のシェアハウスで繰り広げられる、
温かくてしょっぱい人間ドラマ
一目ぼれの相手をふり向かせたくてサーフィンを始めた谷尻くんの恋模様、余命わずかと知りながら結ばれた恋人・二千花との思い出、後輩エバの娘の誕生、――そして、世之介亡き15年後の世界まで。世之介を取り巻く人々の一年を中心に彩り豊かに描く。
横道世之介の世界、堂々の完結編!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
横道世之介の1作目を読んでからだいぶ立つが、その時から感じていたのは知り合いからこんな奴いるんだよって言う話を聞いてる感覚。
そんな世之介の話を久しぶりにあった友人から聞かされて、あー相変わらずだな世之介は、でもなんだかんだ色々経験してるんだな、自分もこの10年とかで色々あったなと振り替えさせられるような感覚。
人生で一番大切なことはリラックスすること、と本の帯にも書いてあった。帯を見たときは違和感があったが、世之介がどういう思いで誰に言ったのかを知ると、あー世之介はこういう奴なんだな、と思わされる。
人って変わってないようで少しずつ変わっていく、それが良いことどうかはわからないけど。
後になって思い出せる一日が自分にはどれだけあるだろうか。
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「劇的なことは起こらないのが人生」「その人のいた世界と始めからいなかった世界は違う、それが生きるということ」「永遠を感じる瞬間を撮る」「リラックスして生きる」 これらの言葉が心に残った。
他の小説に記憶がないほど、普通の、ありきたりの、忘れてしまいそうな会話が続く。その一つ一つの積み重ねで人生が成り立っていること、人との関係ができあがっていくことを、いつのまにか感じ入る。時折顔を出す軽妙な、講談を聞いているような語り口も味わい深い。
実は自分の周りにも「世之介」はたくさんいるのかもしれない。日々普通に生きていること、他者が周りにいてくれること、その人達が生きてくれていることの意味を考えさせてくれた。おそらく心に残り続けるであろう読書体験だった。
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遂に読み終わりました三部作の最終巻。
読んでる途中で「国宝」の原作者と知って吃驚しながら読んだ「横道世之介」
続編があると知ってオチが決まってるのに何を書くんやと思いながら読んだ第二作「おかえり横道世之介」。登場人物がほぼ一新して、なるほどこーゆー描き方するんだーと感心して遂に最終作「永遠と横道世之介」。今までの集大成かと思いきや、前2作以上に話があちらこちらに飛び回り集中力が途切れそうな描き方。でも二千花さんが出てきたり、終生のパートナーっぽいあけみさんが出てきたり、永遠や一歩やエバや咲子ちゃんは、人生の終焉に相応しい賑やかな顔ぶれでしたね。
大円団でした。
最後の一瞬はとうとう描かれず仕舞いで、それはそれで良かったのかも。
15年後に皆が懐かしむシーンも嬉しい。
最後の最後はやっぱり手紙。しかも横道世之介からの手紙でエンディング。
最初はこんな日常を描いた小説が面白いか?と訝りながら読みましたが、最後は夢中になって読み終えました。オススメです。
Posted by ブクログ
あの列車事故のカメラマンの方を題材にしてたとは上巻では知らず、最後に知った次第。何気ない大切な人との触れ合いを異常な程大切に生きる世之介のスタイル、今の日本には居ないんじゃ無いかと羨ましい生き方。色々な伏線が走りながら、人が結びついて、世之介の周りの方は皆それぞれ幸せにつながってるみたい。 楽しかった。いつ終わるかも分からな人生を味わいたいもの。
Posted by ブクログ
ついに完結....
この最後のシリーズは読みたかったような読みたくなかったような複雑な気持ちで読み進めた。大人になった世之介は1作目当初の世之介とはまた少し違ったように感じられたから。でも最後まで読み切った今思うのは、やっぱり本当に素敵なシリーズだということ。世之助の魅力を堪能できて幸せな読書時間であったということ。完走してよかったということ。
Posted by ブクログ
よかった。
押し付けがましくなく、優しく爽やかに、生きることのすばらしさを教えてくれる小説でした。
生きることや死ぬことは文学のテーマとしてあり続けるものだけど、こういう形で描くのはけっこう難しいことなんじゃないかなあ。
生きることをポジティブに描いてもどこか説教臭くなることが多いけど、この小説は本当に爽やか。それがすごい。
けど、シリーズ初代の『横道世之介』のほうが個人的には好きでした。
Posted by ブクログ
評価なんてつけるの野暮
殿堂入り
横道と出会えてよかった
横道の1日をずっと見てきて
本作を読み終えて
今は自分もこの世界の1人になった気分
もうこのシリーズは終わりやけど
自分の人生が、1日1日は続いていく
うまく言葉にできないけど
その1日1日がこの本であったら嬉しい
Posted by ブクログ
上下巻の感想です。
以下の順番らしいですが、またまたやってしまいました。
◯横道世之介→読んでない
◯続横道世之介→読んでない
(文庫本は おかえり横道世之介 らしい)
◯永遠と横道世之介(上下巻)→読んだ
作品順に読まなくても大丈夫と本文に書いてあり、充分良い話しでしたが、やっぱり 永遠と横道世之介 は最後に読んだ方が良いです。
著者が場面を説明しながら進むスタイルなので、何だかちびまる子ちゃんのような。
内容は良い人の楽しい日常で、悲しい出来事もあるけど、総じて気持ちが晴れるような作品、女性が描いたような優しい物語です。
(吉田さんイケメンなおじさん。)
年始にのんびり読むのにちょうど良かった。
Posted by ブクログ
あぁ…こういう生き方良いな〜(*´∀`*)ゆる~いのに、一番大事なところはぶれない(゚∀゚)私もこんな風に生きていけたらなぁと思うけれど、なかなか…(-_-;)
Posted by ブクログ
世之介シリーズを読むと世之介が確かにこの世にいた、という気持ちになる。
読む前と読んだ後では、世界が少し優しく感じる。というか、自分が少し優しくなれる気がする。
人間の営みとはなんと愛おしいものか。
最終集ということで、これまでより、少し重いというか、真面目な感じがしたし、世之介を独り占めしてる二千花さんにすこしジェラシーを感じたり、あけみさんに同情したりした。(世之介はこれまで、成り行き的に付き合ってたけど、二千花さんだけは自分から好きになったんだね。)最後に一歩がベストセラー絵本作家になってるのも、ちょっと盛りすぎな感じもあった(自費出版、もしくは静かな広がりくらいでよかったけど、最後はわかりやすい社会的な位置付けをだすんだな、と)
けど、ほんとに世之介いいんだよね。情景がいい。
Posted by ブクログ
39歳になった世之介の1年間
つまり最後の1年間でもあり。
ドーミー吉祥寺という下宿屋の人々
仕事仲間やカメラマンの後輩
亡くなった恋人への想い。
世之介は最後までみんなに愛されたんだな。
普通の何気ない日々の愛おしさが詰まった1冊
Posted by ブクログ
読み終えるのがさみしかったです。
いっぱい笑って、いっぱい涙がでて、たまにいろんなことを考えさせられました。
ずっと世之介とあけみちゃんとニ千花ちゃんとドーミーのみんなと何気ない1日を過ごしているようで。読み終えちゃうと、その雰囲気の中から出てしまうのがとってもさみしかった。そしてとっても愛しい作品でした。
世之介って特別能力が高くはないし、というか小学生みたいなデリカシーのなさだし、二枚目というより三枚目だし、でもめちゃくちゃいいやつで、何も考えてないようで周りをよく見ているようで…どこにでもいそうで、現実にはなかなかいないような、つかみどころのない人。
つかみどころはないけれど、これだけははっきりしている。世之介に出会う人はみんな「リラックス」している。こっそりのぞき見している私もリラックスしていました。
だから惹かれるのだなあと、読み終わって感想を書いている今、気付きました。
舞台が平成真っ只中、私の青春時代がまさにこの時代というのも、この作品が好きな一つの要因かもしれません。やれコンプライアンスだの一億総監視社会だの言っている令和の現代は息がつまります。そんな現実をいきているからこそ、世之介の、ドーミーのみんなの生き方が羨ましく、なんともリラックスできたのかもしれません。
世之介が「なんとかなるよ」あけみちゃんが「まあ中入って」と声をかけてくれているような、決して普通とは言えない私のこれまでの人生を、肯定してくれるような気がしてくれたのです。
こころに少し余裕がないな、と思ったらまた読み返したい作品です。
Posted by ブクログ
とうとう終わってしまいました…世之介ロスです(ToT)
最後までゆるゆるな話でしたが、ほのぼのと癒されました。
題名に隠された意味に涙です…
私もドーミーで暮らしたいなー
リラックスした人生を送ることがいいんですねー!
Posted by ブクログ
復習読書で「二千花」問題もクリアし(出てなかったことを再確認しつつ、小岩の人情を堪能)、いざ下巻。
世之介の善良さとおおらかさがパワーアップ!
しかし、そんなドラマチックな一目惚れってあるのかね~
世之介ならあるんだろうな...
世之介の生きた時は、ほんの少し前のことなのに、
スマホの登場、コロナの蔓延などで、人と人との距離感がすっかり変わってしまったなぁと感じる。
実際は見えているのに、見て見ぬふりをして過ごしてしまっていることが多くなった。
何でもない日常の風景の中に、世之介に気づかされることが多い。
2024.3
Posted by ブクログ
途中から、噛み締めるようにしっかりと読みました。
もう、この作品で世之介の物語は終了なのでしょうか。
もしそうなら、寂しい。もっと世之介の日常を読みたい。世之介を知りたいと思う作品です
Posted by ブクログ
飄々とかつ一生懸命に人生を楽しむ男、横道世之介。
現在は東京郊外にある下宿屋「ドーミー吉祥寺の南」で、家主のあけみや4人の店子たちと共同生活を送っている。
暮らし向きが豊かでないのは相変わらずだけれど、やはり毎日が楽しそうだ。
世之介不惑の歳までの約1年間を描くシリーズ最終作。下巻は、後半の半年間の物語。
◇
世之介は39歳を迎えた。カメラマンをしながら東京郊外での下宿屋暮らし。大家で妻のあけみと、気心の知れた3人の店子たち。そんな平和な空間にやってきたのは引きこもり男子高校生。名を一歩という。
一歩は世之介が仕事で知り合った中学教師の一人息子で、誰ともコミュニケーションを取ろうとせず、不満があれば下宿中に響く爆音で音楽を流したりする。
両親ですらお手上げ状態の一歩なのだったが、下宿屋のユルい空気の中で徐々に変化が訪れる。
また、世之介やその周囲でも、人生に新たな希望が芽生えはじめていた。
全7章で「三月」から「八月」までをひと月ごとに描いた本編と、エピローグとしての「15年後」からなる。
* * * * *
下巻の中心になるのは世之介の溢れる人間味です。適宜挿まれる二千花との日々。もう涙なくしては読み進められませんでした。
まず、世之介の好意を察知した二千花が余命2年を告げるシーン。世之介のリアクションがいかにも世之介で、安堵の笑みが漏れます。
結婚式場でのウェディングドレス体験に゙二千花が応募する話もいい。タイムアップのときが刻々と迫る人生を精一杯生きようとする姿が美しい。また、彼女を懸命に支える世之介のふわっとした優しさがよかった。
そして、海辺での2人のシーン。もう言葉にならないほどです。
世之介のよさは、二千花の余命をカウントダウンしながら彼女に接する、ということをしないところです。
世之介が見ているのは目の前にいるいま現在の二千花だけ。だから二千花も、その時の体調に合わせた過ごし方を世之介に伝えるだけ。瞬間瞬間をきちんと生きようとする2人が胸を打ちます。
心が繋がっているような密度の濃い2年間でした。
また、世之介の両親の出会いから世之介誕生の日のことまでの描写も印象的です。
「世之介」命名の意味もストンと腑に落ちました。「名は体を表す」のことばどおり、まさに世之介の生き方そのものだったからでした。
あとは運命の日に向かって物語が盛り上がりを迎えていきます。
世之介の日々は明るく希望に満ちた展開であるだけに、読んでいて却って辛くもなります。
ブータン人のタシさんの言葉。
〈私が誰かに生まれ変わる。そしたらその生まれ変わった誰かは、きっと今、私が愛している人たちの生まれ変わりにとても愛されるんだと思います〉
目の前の人を愛する。助ける。でも決して押しつけない。誇らない。得意にならない。まことの愛は輪廻転生を越え永遠に受け継がれていく。
世之介にはタシさんのような確固とした哲学はないと思います ( 偏見です、ごめんなさい )。けれど、本能というか根っこのところで、世之介にはタシさん同様の行動原理が備わっている気がします。そんな天然の「愛の使徒」っぽいところに人は惹かれるのだろうと思いました。
世之介と関わった人たちは皆、素直で優しい愛でもって周囲に接するようになります。その展開の心地よさこそ本作のかけがえのない余韻なんだと思います。
* * * * *
世之介は、宮沢賢治さんの詩「雨ニモマケズ」を体現したような人だなあと、ずっと感じていました。亡くなるその瞬間まで世之介は、「サウイフモノ」だったと思いました。
Posted by ブクログ
上巻とは打って変わって、お別れが近いからか、ほっこりエピソードも、悲しいエピソードも、すべて切なくなる。まるで、楽しい旅行の最終日のような。
でも素敵な旅行のような、嫌な日常を全て忘れてはしゃぐような読書体験をさせてくれた世之介に感謝したい。
自然体で生きること。長さや短さ、濃さや薄さに違いはあれど、人と比べることなく満足して一生を終えられることが素敵な人生なんだなと感じた。世之介や、二千花のように。 ★5.0
Posted by ブクログ
上下巻、長いからなかなか読む気しなかったが、読み始めればあっという間。
ずっと読み続けていたいような楽しくて幸せな時間だった。
「この世の中で一番大切なのはリラックスできてること」
忘れないようにしたい。
「月の光というのはありがたいもので、こんななんの身にもならない会話を続ける世之介たちにもちゃんと降り注いでくれる。」
「夏というものは、夏真っ盛りの、そのど真ん中でとつぜん終わってしまうものなのかもしれない。」
この辺りの文章好きだな〜
Posted by ブクログ
横道世之介を読んだのはもう、随分前だけど、世之介のことがとても気に入り、吉田修一の中ではベストワンだ!と思っていた。しかし、内容を全く覚えていない。読み始めてもなかなか思い出せない。それもそのはず、世之介と彼を取り巻く人々の日常がほのぼのと綴られているだけの小説である。まるで、サザエさんやちびまる子ちゃんのように。けれどもこの小説にはそんな、普通と言われる人は誰も出てこない。けれども、彼らの織りなす1日1日がとても愛おしい。セリフの一つ一つに幸せを感じる。結局、普通の人々なんて、現実世界にも存在しない。それでも、世之介たちの日々からは幸せのカタチが見える。この世之介ワールドにいつまでも浸っていたい、、そんな読後感だけを私は覚えていたのだと、読み終わってから気づいた。
Posted by ブクログ
終わっちゃうのかー,と悲しくなりつつ読んだけど,やっぱり良かった。みなさん大好き。
ただ15年後は,想像するに任せて欲しかったかかなー,と。南郷さんが繋いでくれたんだろうなとか,いろいろ想像するけど,書かれてしまうと,そんなにうまくいく話でもないと思うんだよなとか思ってしまう嫌な人間なので。
Posted by ブクログ
世之介をとりまく人々、またその人たちをはぐくんできた人たち、たくさんの登場人物がでてくる。
世之介の父母の出会い、世之介と事実婚にあるあけみちゃんの芸者だった祖母。。。
それらは、今を生きる世之介やあけみちゃんが語るのではなく、その当事者たちの時代に戻るためそのたび読者は時代を行き来することになり脳が忙しくなる。
どのエピソードも特にドラマティックではないがあたたかくやさしさにあふれている。
特に、世之介の父母の出会いの話が好き。
多恵子(母)が結婚前に洋造(父)の母に初めて会う場面。
長く漁師町で働いてきたのちに姑となる母の手で握られた多恵子は「ここが私が幸せになる場所だ」と確信する。「ウチは男親がおらんけど、私が多恵子さんのことは守りますから」ってまるで
天皇陛下の言葉じゃないか。(涙)
そして、その多恵子が世之介を出産するシーン(これは、第1巻で都会に出てきた世之介が故郷に電話した時に母が難産だった話をオイオイ涙ながらにしたことを思い出す)
洋造は叫ぶ「人の半分しか生きられないんだったら私が人の二倍、この手でその子を抱きしめます。1日しか生きられないとしても一生分その子の名前を呼び続けます!」
世之介という名前はこの父が世の中の人のためになるようにと名付けたものだ。
そのとおり、世之介は人助けで命を落とす。
最初から世之介は人助けのために自らの命を落としてしまうことを知っているため
どれも、例えば、南郷さんの母に会いに行く世之介も、どういうわけか、元気のない桜を見分けてしまう世之介も余計に切なくなってしまう。
世之介が亡くなる場面は一切描かれていない。
その時、どんなふうにみなが慟哭し、その後の日々を生きてきたのか、空白期間があり、最後は、引きこもりがちだった一歩が夢だった絵本作家となったところで締めくくられる。そして、「永遠」をテーマにして写真を撮っていたことがエバへの手紙で明かされる。
この手紙の中のことばと、祥子ちゃんや咲子ちゃんのことを「自分と世界が同じ大きさ」と評したことがリンクする。
それから、単行本の表紙絵が、顔ははっきりと描かれておらず楽し気な後ろ姿だったりするところがまた物語に深みを与えているような気がする。
この世の中で一番大切なのはリラックスできてること。
世之介はちゃんと、知っていたんだなぁ。
いとこと親戚の子で自閉症の子について話す場面。
人と違うとどう接していいかわからなくて怖い、といういとこを世之介は、
つまらないことを言うね、と笑い飛ばし、「そういう時は相手の目だけをじっと見てやるのだ」という。外見や様子が違ったって目を見てりゃそう自分と変わらないから、怖いなんておもわない、暴れても大丈夫だって抱きしめて呼吸合わせりゃいいんだよ、といとも簡単に言う。
これは、エバの妻咲子が出産で苦しむ病院で、咲子の兄に対してつい語気を荒げるエバに「人ってホントにそれぞれなんだ、心配の仕方、喜び方怒り方悲しみ方、そぞれなんだ、お兄さんたちを悪く思っちゃだめだ」ということと同じ度量。
これはみんな頭でわかっていてもなかなか現実に受け入れられない場面は多い。でも世之介はごく自然に自閉症のこどもにも、考え方の違うひとのことも受け入れるんだ。
リラックスしていないとなかなかできることじゃない。リラックスしているときは恐怖心がないってこと、
こんな強い男、なかなか、いないなー
Posted by ブクログ
遂に…本当にこれでおしまいかぁ…!!一気に読んだけれど、長いとは感じなかったです。
「ドミー吉祥寺の南」の住民たちと、世之介の元カノである二千花、仕事の後輩に当たるエバ…世之介が関わってきた人たちは(前作・前々作の登場人物も含めて)、みんな素敵な人たちでしたっ!
善良な世之介と関わったことで、みな善良になれたのかな…この世で一番大切なことはリラックスできていること、世之介らしいなって感じました。なんでもない一日みたいな人が世之介…こんな風に誰かの心に残る人になりたいなぁ…!
あぁ…読み終えてしまった…!評価は通して、☆4に読み終えたときのインスピレーションでしているけれど…☆5でもいいよなぁ〜と、心の声がしました。もし、再読したら多分☆5にすると思います(*^^*)
Posted by ブクログ
下巻は主にあけみちゃんが切り盛りする下宿屋の下宿人や、世之介の後輩など、世之介を取り巻く人たちにスポットがあてられている。
何事にもゆるく、肩ひじ張らない世之介だけれど、根はやっぱり誠実?
だからあけみちゃんも見捨てないし、みんなが世之介を慕ってくる。
仕事に行き詰って泣きついてきた先輩に掛けた世之介の一言「リラックスしてください」一気に肩の力が抜ける気がした。
春のある1日、夏のある1日、秋のある1日、冬のある1日、あ~今日はいい1日だったなぁ、と思えるような暮らしでいい、そんな毎日でいい、というようなことを世之介が言う。
世之介の生き方。
最後はえっ!?てなるんだけど、これって・・・
カメラマンといい、結末といい、なんか既視感があるんだけど。
やっぱり、最初の世之介再読します。
Posted by ブクログ
横道世之介っていう人。関わっていく人たちを笑顔に変えてくれる人。あったかいなにげない一日の話。永遠を撮ってるなんてかっこよすぎた。最初にこの上下を読んだけど、一、二作目も読みたくなった。
Posted by ブクログ
満足。 なんやかんやで世之介3作目。
これが完結編とわかって読み始めたてみると、
ちょっといつもの世之介が鼻につくように感じた。
が、そんなふうに思ったのも束の間、
すぐに鼻につかないいつもの世之介を取り戻していた。
なんでもないような1日、1日を、愛おしく思えるような、
ええ話のようでなんでもない話。
満足。
Posted by ブクログ
〝初”横道世之介
初めての出会いにして終わり。
何も知らずに手に取ると私のようになります。
何も起きていないようで何かが起きている、そんな話だった。
Posted by ブクログ
これといってすごいエピソードはなく、なんでもない日常なんだけど、毎日忙しく生活する中、その「なんでもない一日」ってのが大切なのかな?
って思った。
世之介さんが亡くなったと聞いて、涙が出て止まらなかった。。