あらすじ
39歳になったカメラマン・横道世之介が暮らすのは、東京郊外に建つ下宿「ドーミー吉祥寺の南」。元芸者の祖母が始めた下宿を切り盛りするあけみちゃん、最古参の元芸人の営業マン礼二さん、書店員の大福さん、大学生の谷尻くんらとゆるーっと暮らす毎日に、唐突に知り合いのベテラン教師ムーさんの引きこもりの息子一歩が入居することになって……。下宿仲間たちと繰り広げる、温かくてしょっぱい人間ドラマ。
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最後の最後に死亡フラグが立って少し悲しくなった。今を大切に、周りの人と楽しく生きる、と言うことを実践することの難しさ、勇気よね。今が幸せなんだよなあ。
P50もちろん筆者も含めてだが、人の人生にそうそう派手な物語はないのではないだろうかと思うのである。もう少し言わせて貰えば、人生というものは、人の一生から、その派手な物語部分を引いたところに残るものではないかと思うのである。
P346そうだなー。俺だったら、こう思いたいかなー。あー、いっぱい笑った。あー、いっぱい働いた。いっぱいサボって、そんでもって、いっぱい生きたなーって。
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やっぱり世之介やなあ。はやく文庫本出してや笑
もう40歳近く。ということは世之介の最後が近づいてるって事で…。結末を知りながら読むのもつらいところはあるんやけど、でも世之介は大学生の頃から世之介のままで、大人になっても素直すぎたりするけどそれがまわりの人に慕われる魅力なんやろなあと。
各作品で登場する女性のなかでもあけみちゃんすきやなあ。いやみんな好きやけど。
さすがに現実で世之介みたいな40歳おったらわりと衝撃かもしれんけど、でも、きっとそれでもほんまにおっても憎めないそんな人なんやと思う。下巻気になる。。
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小説というもの最近読んでなかったんだけど、これはよめた!場面展開が段落ごとに時空が変わり、後からこれが繋がってたんだと頁を戻すら何度もやりながら世之介の生き様を味わいました。
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世之介が本当に好きだったので、また読めて嬉しいです。
こんな人と出会えていたら、私も引越し手伝って欲しいし、色々飲みたいし遊びたいって心から思う。
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一番好きな作家、吉田修一さんの作品。
あまり本を読まない人におすすめの小説を聞かれたら『横道世之介』を勧めることが多いくらいこのシリーズが好きです。
世之介もちゃんとおじさんになってる、でもやっぱり世之介は世之介だなあ、
好きだけど内容をうろ覚えの『横道世之介』『続横道世之介』だったので、この本を読んだときに「こんな人物いたっけ…読み直さなきゃ」と何度か思ったけど、やっぱり以前のシリーズにはでてきていない人物がふつーに登場していたのですね!
世之介にもいろいろあったんだなあ…としみじみしつつ、下巻に進みたいと思います。
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世之介くんにまた会えた~。ほんとうに癒される。マイペースに見えて情に深く周囲の人々をホッとさせてくれる温泉のような布団のような人。一番大切なのは一緒にいてリラックスできること。世之介くんに会いたくて時間があれば本を開いていた。読み終わってロスすぎる。
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上下巻の感想です。
以下の順番らしいですが、またまたやってしまいました。
◯横道世之介→読んでない
◯続横道世之介→読んでない
(文庫本は おかえり横道世之介 らしい)
◯永遠と横道世之介(上下巻)→読んだ
作品順に読まなくても大丈夫と本文に書いてあり、充分良い話しでしたが、やっぱり 永遠と横道世之介 は最後に読んだ方が良いです。
著者が場面を説明しながら進むスタイルなので、何だかちびまる子ちゃんのような。
内容は良い人の楽しい日常で、悲しい出来事もあるけど、総じて気持ちが晴れるような作品、女性が描いたような優しい物語です。
(吉田さんイケメンなおじさん。)
年始にのんびり読むのにちょうど良かった。
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横道世之介シリーズ第三作目。このシリーズはハズレがない。あいかわらずおもしろかった。
筆者の吉田さんは次のとおり書いてる。本シリーズは気の利いた伏線も回収もなし。世之介とその周辺の人たちのなんてことない日々が綴られている。もう少しいうと、人生とは人の一生から、派手な物語部分を引いたところに残るものではないか、と。
そのとおり、派手な物語がない本作。でも引き込まれるし、胸をうたれる。それは世之介のなんとも憎めないキャラクターがそうさせているところも大きいけれど、「事実は小説よりも奇なり」の部分もあるなと思う。
例えばあけみの父の勉の言葉「反対はするよ。…でも、こうも言うよ。芸者は立派な仕事だって。俺は誇りに思ってるって」は涙出たし、世之介のあけみに対する「2番目」発言は世之介なら言いそうで納得感があった。
小説なので、「事実は小説よりも奇なり」というのはおかしいけれど、本シリーズはいい意味で小説っぽくない雰囲気がとっても好きです。本当に世之介と生活を共にしているような気分になります。
下巻も期待です。
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待ってました!世之介!!
やっぱりいいですね、世之介の日常^_^
他人に対して正直で、憎めなくて、ほんとぬるま湯につかっているみたいな心地良さ…笑
人が生まれる理由は前世でいい事したご褒美っていう理由が素敵です。ブータンの考えが素敵だなーと思いました。
あっという間に半分読み終わってしまって、残すところ下巻。さみしいなー
あと半分、大事に読みます!
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代わり映えのない毎日のなかで、ほのぼのとした展開の上巻。世之介さんを始め、取り巻く人達が温かく、複雑な人間関係のはずなのにのほほんとした気分になってくる。悲しみを乗り越えながらやり過ごす毎日のなかで、些細な幸せを見つけて楽しく生きている姿がとても微笑ましい。今後の顛末に向かって突き進んでいくのはとても辛いが後編もほんわかした物語であって欲しい。
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2023年初版。著者の作品、映像作品が好きです。後味の悪い・何とも気分の晴れない作品も書けば、横道世之介のような気持ちが穏やかになり善人ばかりが出てくる作品も書ける。著者の懐の深さを感じます。上巻も、心地よく読み終わりました。ただ、彼がどうなるのかがわかっているだけに複雑な気持ちにもなります。下巻が楽しみです。
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飄々と、そして一生懸命に、人生を楽しむ男、横道世之介。
現在はカメラマンとして生計を立てつつ、「ドーミー吉祥寺の南」という東京郊外の下宿屋で、家主のあけみや3人の店子たちと共同生活を送っている。相変わらず暮らし向きは豊かでないけれど、やはり毎日が楽しそうだ。
世之介不惑の歳までの約1年間を描くシリーズ最終作。上巻は、前半の半年間の物語。
◇
前巻から14年ほどが過ぎ、世之介39歳を迎える年。カメラマンとして (かろうじて) 身を立てられるようになっている。
現在の住居は東京郊外の下宿屋。でも店子というわけではなく、寝起きするのは家主のあけみの居住スペースである。
あけみと入籍はしていないので、内縁の夫という位置づけだ。だけど2人の醸す雰囲気からはまったく不安定さを感じない。
あけみのサバサバした性格も大きい。けれど、何と言っても世之介の魅力でもあるフレンドリーさが主たる要因だろう。
店子は3人。気さくな営業マンで元芸人の礼二さん、書店員で何やらとっつきにくいところのある大福さん、純で気弱な大学生の谷尻くん。
狭い生活空間ではあるけれど、世之介を中心に、付かず離れずの絶妙な距離感で暮らすメンバー。ドーミー吉祥寺の南は毎日が平和である。
ところがある日、そんな下宿屋の空気にそぐわない入居者がやってきた。
全6章で9月から2月までをひと月ごとに描いていく。
* * * * *
付添カメラマンとして修学旅行に帯同している世之介が、男子中学生のザコ寝部屋で写真撮影をするシーンから物語は始まります。
イキがる中坊を茶化すことなく飄々と受け止めていく世之介の姿に、ああ変わってないなあとうれしくなりました。
この上巻でもっとも注目したのは、世之介とあけみさんの関係。というか世之介の恋愛事情。これまでの祥子ちゃんや桜子さんのときとは違う世之介を見られるのではと期待しました。
祥子ちゃんとは学生らしい初々しい恋人関係でした。「布団が吹っ飛んだ」でウケまくったり、長崎の世之介の実家に押しかけて世之介の両親や友人たちと仲よくなってしまったりする祥子ちゃんが実に微笑ましい。でも世之介は、そんな祥子ちゃんに常に押されっぱなしだったのを覚えています。
桜子さんとは格が違っていたのか、世之介は土俵にすら上げてもらえなかったように思います。
そして今回のあけみさん。どしっと構えた素敵な女性。気立てがよくさっぱりしているし、心遣いも細やかです。
けれど、世之介も女性をしっかり受け止められるようになっているではありませんか。内縁ではありますが、あけみさんとおしどり夫婦の関係です。
前巻から14年。世之介もいい感じに成長したのですね。
ところで、あけみさんと知り合う前、世之介には二千花という恋人がいたのです。二千花は不治の病に冒されており、2年間にも満たない恋愛期間だったけれど、世之介にとっては最愛の女性として永遠の存在になっています。
でも恋人とこんな別離を経験すると、なかなか違う女性を好きにはなれないし新しい恋にも踏み出せないのが普通であるように思います。
けれど世之介は、あけみさんとの新生活に踏み切ります。しかも「いちばん好きなのは二千花」とあけみさんにことわったうえで。
あけみさんから言い寄ったのだし、あけみさんの気持ちを世之介がまじめに受け止めたというのはわかります。でも世之介が逡巡したとの描写はないのです。
別に『好色一代男』になぞらえたわけでもないでしょうが、一般的には誠実さが疑われる行動なのに違いありません。
それでもこちらの世之介には、嫌悪感どころか違和感さえ感じない。そんなところが、横道世之介の横道世之介たる所以なんだろうなと思ってしまいました。
本文中に、世之介の人生観を象徴する次のようなことばが出てきます。
人生の最後に、どんなことを思っていたいかについて。
「そうだなー。おれだったら、こう思いたいかなー。『あー、いっぱい笑った。あー、いっぱい働いた。いっぱいサボって、そんでもって、いっぱい生きたなー』って」
1年後に訪れる世之介の運命を知っているだけに、強烈なインパクトを感じることばとして印象に残りました。
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横道世之介シリーズがついに完結。
上巻からすでに名残惜しくて、1ページ、1ページ、大事に読ませていただきました。
割とタイムリーに読んできた自分としては、いつの時代も、あぁ、これが世之介だよなぁと思わせてくれるキャラクターで、まるで実際に存在しているかのでは思わせる。小説なのにここまで生き生きと描ける吉田修一さんはやっぱり巧い。
体温と同じくらいの温度で、浸かってんのか浸かってないのか、よく分かんないぬるいお湯のような世界観に浸かりながら、最後まで見届けたい。 ★5.0
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少し前に読んだ『太陽は動かない』でもコメントしたが、改めて吉田修一の表現力の広さ(深さ?)には恐れ入る。『横道世之介』シリーズの三作目として、これまでの軽妙な表現や内容は、『悪人』『怒り』『犯罪小説集』等の「重さ」と『太陽は動かない』の「ダイナミックなアクションもの」とは全く別物で、シリーズの期待どおり思わず笑ったりホッとさせたりしてくれる。第一作目の映画化のとおり、世之介は主演の高良健吾君をイメージしながら読んでしまった。
(小説の内容については下巻も含めて全て読んだところでコメントさせてもらう。)
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もう直ぐ完結が名残惜しい。
"人の人生になぞそうそう派手な物語はない"
"もう少し言わせてもらえば、人生というものは、人の一生から、その派手な物語部分を引いたところに残るもの"
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あ、4月始まりじゃないんだ、の読みはじめ。
上下巻になってるので、世之介の日常が心なしかのんびりとしている。
最後の一言が下巻に起こることを感じさせて切ない。
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安定の横道世之介。出てくる人みんな好き。
あと,輪廻転生の話がすごく良かった。死ぬことが楽になる。吉田さんのオリジナルなんだろうか。心から御礼を言いたい。
もう映像化はしてくれないのかな。いい感じで年をとってはると思うのだが。
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世之介って等身大なんだな。
きっと二十代独身を貫けば、こんな生き方になったか?なってたら楽しい人生だな。
小説は、登場人物の生き様に自分を重ねて人生を擬似体験出来るって聞いたけど、そうなのかもしれない。
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遂に読んでしまったって感じかな…。この作品では、主人公の横道世之介が38歳~39歳の1年間をベースに描かれています。世之介は修学旅行に同行するようなカメラマンとして、そして暮らしているのは「ドミー吉祥寺の南」という下宿です。この下宿を切り盛りしているのが、交際相手のあけみちゃんで、世之介の他にも営業マンの礼二さんや書店員の大福さん、大学生の谷尻くんなど個性的な面々が暮らしています。そこに、教師のムーさんの息子でひきこもりの一歩が加わります。
世之介って、どの年代にもちゃんと交際している彼女がいて…あ、あけみちゃんとは内縁関係か、でもその前にもう一人、二千花という彼女もいたようで…あけみちゃんには2番目に好きだと!!えっ?世之介、いいの?なんかイメージが崩れる…と、思いきや、読み進めていくとそうでもないんですね…。私が、好きな人から2番目だけれど…なんて言われたら、ちょっと、だいぶ引くかな(汗)。
だけど、世之介キライにはなれないんですねぇ…だから不思議だったりするんです。『あー、いっぱい笑った。あー、いっぱい働いた。いっぱいサポって、そんでもって、いっぱい生きたなー』って、こんな風に思える人生、世之介ならではですよね!!
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初めて世之介が世に出たのはもう15年ほど前でしょうか。
続編かと思っていたら、この間にもう一冊「続」があって驚く。次に読みましょう。
さて、世之介は40歳前になっていて、下宿屋をしているあけみちゃんと暮らしながら、カメラマンをしている。
といっても、売れっ子でもなんでもなく、レストランのメニューを撮ったり、修学旅行について行って学生の写真を撮ったり・・・
時には先輩カメラマンのアシスタントをしたり、ゆる~くだけれど、何事にもまじめな世之介である。
あけみちゃんとは事実婚の仲だけれど、あけみちゃんはぼくの2番などと公言して、亡くなった婚約者が忘れられない世之介である。
婚約者の実家にもたびたび顔を出し、両親に歓迎される世之介である。
下巻に続く。
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女性に困らない世之介は、カメラマンとなり、あけみちゃんの経営すること下宿で同棲する。
仕事の友達、下宿の人々…世之介が穏やかで楽しい人物のおかげで、周りに人が集まってくる。
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読みやすい。
けどなんとなく過去作に比べて変にこなれた感じもした。
下巻を読まないと評価を下しづらいけど、
上巻の最後のシーンはジーンと来た。
なんか、前は未来との行き来で、今回は過去と行き来する、しかし、あまりそれが興味を持てないもんだから、なんとなく気持ちがのれない。
面白いのですし、読みやすいのですが、気持ちがのらないかな…
下巻を早く読もう。
Posted by ブクログ
何気ない1日。何気なく自由気儘に暮らしている世之介。
横道世之介シリーズ、第何弾だろうか?三作目くらいかな。
作中で作者自身がこの物語には、大波や波乱は起こらずごくごく普通の世之介の日常が描かれていると、まさにその通りである。
思えば自分の人生だって、小説やドラマのようなジェットコースターのようなことは早々起こらない。
波乱はないけど、読んでいて安心する。
色々な本を読む中でたまにはこのようにホッコリする小説もいいな。
本編には全く関係ないが、作中で世之介が紹介したアメリカ軍で導入されている寝方は、自分も実践して役立っているw。
1.舌の力を抜く、2.口を緩める、3.徐々に瞼を閉じる。
あらすじは、恋人の二千花と死別して、9年経った世之介も40歳になろうとしていた。
カメラマンとして大成することもなく、下宿を営むあけみと事実婚状態で居候の身である。
そんな世之介を周りの人に支えられ、そして頼りにされながら、今日も日常生活をおくる。
下巻で波乱ならずも何か動きはあるのかな?
Posted by ブクログ
読み終わってから気がついたんだけど、
これ上下巻あるうちの上巻だった。
下巻を手に入れなければ。
特に大きな事件が起きる訳じゃないけど、
日常のさまざまは他人から見たら
こんな温度感なんだと思う。
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評価が高かったので読んでみましたが、私の趣向には合いませんでした。100ページまでは、きちんと読んでいたのですが、後は流し読みになってしまいました。
ラストの世之介と南郷のやり取りは、心に残りました。
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こんな下宿っていいなぁ癒してくれる。横道さんと一緒にいたら楽しいだろうなぁ。ブータンのタシさんの心の大きさは偉大。生まれ変わっても、今愛してる人たちの生まれ変わりに愛されてる。人の繋がりを大事にしたくなる。