ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで188万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
7pt
人は死を前に、何を見、何を思い、何を考えるのか? 死は誰にも平等に訪れるものです。 それゆえ、古来、人は死を恐れ、「死を思う」ことで自らの存在を見つめてきました。 現代においても未知の感染症の拡大で、死の恐怖を身近に感じる事態が起こります。 本書は半世紀以上前に、死を迎えつつある人の心の動きを、二百人におよぶ患者の聞き取りで解明しようとしたものです。 自分や周囲の人の死をどう受け容れるか。 死について考えるとき、道しるべとなる一冊です。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
60年近く前に書かれた本の30年ほど前の新訳版だが昔の話という気がしない。ガンの治療はかなり進化し、情報量は格段に増え家族や周囲の在り方も大きく変わっているはずだが、ひとが死に瀕するということはそう変わるものではないのかもしれない。訳者あとがきによるとこの新訳版では末期患者へのインタビューを省略せず...続きを読むに収録したとのこと。自分もその場でオブザーブしているような感覚で読み進められる。 医療スタッフの拒絶や敵意にもめげず、根気よくアプローチを続け、死にゆく末期患者に寄り添うことの意義という従来になかった価値感を創出する偉業を果たした著者が、その後、死後の世界にのめり込んでいったというのが意外な気がした。人間はやはり複雑である。 P15 私たちの無意識にとっては、死ぬのは殺されるときだけであり、自然現象や老齢のために死ぬなんて考えられないのだ。そのために、死は、それ自体が報いや罰を招くような悪い行い、怖ろしい出来事を連想させるのである。 P[19 人間は基本的には少しも変わっていないんだということをを強調したかったからである。死は今なお怖く恐ろしい出来事である。そして死の恐怖は、もう克服したと思っていても、程度の差はあれ、いまだに万国共通の恐怖なのである。変化したのは、死・死の過程・死に瀕している患者に対処する私たちの姿勢のほうである。 P21 そもそも点滴が用いられるのは、大勢の人の手を煩わさず、個別の世話をしなくても身体に必要なものを与えることができるという単純な理由からに過ぎない P24 (病院の環境は)健康な時だったらとても我慢できないようなものだ。騒音、照明、ポンプ、人声、そのどれもが耐え難く、到底言葉では言い表せない。わたしたちは、シーツと毛布の下にいる患者のことをもっと考え、善意めかした能率主義と大騒ぎはやめ、患者の手を握り優しく微笑みかけ、質問に耳を貸したほうがいいのではないか。 P119 一人でいたいこともありますから。孤独が怖いのではないのです。健康であれば人を必要とすることもありません。怖いのは拷問のような痛みなのです。【中略】(ある種の人間的尊厳を失わないためには)一人ではそれが不可能な時もあります。 P129 あるがままの自分を受け入れてもらってもいいと思うんです。みんなにうるさく要求することになろうと、誰かが何かしてくれるのを待つことになろうと。どちらでも構いません。みんなは私に腹を立てていますが、自分で勝手に腹を立てているのです。私が怒らせたわけではありません。 P132 人に頼むのは精神的に負担かもしれませんが、頼むことは乞うこととは違います。おわかりになりますよね、もっと勇気がいる。 P195 家族やスタッフは(受容に到達しようとしない)患者を強いと思い込み、最後まで生きるために戦えと励まし、自らの最期を受け入れるのは臆病者のあきらめ、家族に対する裏切り、ひいては家族の拒絶だとほのめかすかもしれない。それでは、患者自身にわずかでも戦う意思があり、しかも医師たちの助力があれば延命の可能性があると思われる場合、どうすれば患者の諦めが「早すぎる」と判断できるのだろうか。医師たちが延命を望むのに対し、患者が安らかに死を迎えたいと望んでいる場合、諦めと需要の段階を見分けるにはどうしたらいいのだろうか。 P240 患者には死について語りたいと思う日がある。【中略】同じ患者が翌日には、人生の楽しい側面についてだけ語りたいと思うかもしれないという事実を、私たちはつい軽視しがちである。しかしそういう患者の気持ちは尊重しなければならない。 P293 家族の怒りが、直接私たちや個人や神に向けられても、広い心で受け入れてやれば、彼らは罪悪感を持たずに紙の需要へ大きな一歩を踏み出せる。彼らが社会的には許されないような考えを口にするのを責めれば、彼らの悲しみや羞恥心や、しばしば肉体的・精神的不調をもたらすこともある罪悪感を長引かせてしまうことになる。 P334 (死とは)すばらしいものだと思います。家に帰るみたいなもの。神様の近くにあるもう一つの家にね。【中略】なんとなく思うのは、みんなに再会できる場所っていうか、とても居心地がよくて、誰か他の…なんていうか特別な人がいるところなんじゃないかしら。【中略】欲求もなくて、ただそこにいればいい。二度と一人ぼっちにならないし。【中略】(食べる必要も)ないと思います。力は自分の中に備わっているのだから。この世のものは何も必要ない。 P403 (シセリー・ソーンダンス医師は)末期患者の大半は死期の近いことを自覚しており、それは告知されていたかどうかには関係ない、と断言する。だから患者と死について語り合っても、決して嫌な思いをすることはないという。 P413 看護婦は私たちにとって生徒でもあり教師でもあり、セミナーのために大きく貢献してくれた。 P425 関心のある人たちが自分を注目していることにはっと気づくのだ。この注目こそが、末期患者を力づけるのである。 P448 「言葉を超える沈黙」の中で臨死患者を看取るだけの強さと愛情を持ったひとは、死の瞬間とは恐ろしいものでも苦痛に満ちたものでもなく、身体機能の穏やかな停止であることがわかるだろう。人間の穏やかな死は、流れ星を思わせる。
読むべき1冊だと思う。 末期患者と病院という場の相性の悪さを感じた。 この本の中では、看護婦や医師の態度の悪さが度々書かれている。末期患者側からしたら、怒りを感じるだろうが仕方ないのかもしれないと思いながら読んだ。 治療して良くなることを目指す場であるから。だからホスピスという場が生まれたのかもし...続きを読むれない。 末期患者の孤独、不安を汲み取り死をタブー視せずスタッフたちと向き合える病院があって欲しい。 死は死に至る過程が終わる瞬間に過ぎない。患者にとって死そのものは問題ではなく、死ぬことを恐れるのは、それに伴う絶望感や無力感、孤独感のためである。
死を告知されてからの反応について、5段階に分けてインタビュー形式で解説されていた。自分もおそらく数十年後に死の際に、命の終わりを受容できるだろうか、等と考えさせられた。
年末に重たいテーマに臨んだ。誰もがやがて訪れる死。死に至る心の5段階のプロセスは言葉として学んでいたが、この本を読むまでは、200人以上の臨死患者のインタビューが基になっていることや、精神科医である著者がインタビューを行う際に、周りの医師から異端とも捉えられる困難な状況であったことは知らなかった。人...続きを読むが死を迎えるにあたり、決してこの5段階の順序は踏まなかったり、受容まで行き着かない場合もあるだろうとは思っていたが、著者はその点をかなり深堀して、患者に向き合い、死を恐れるのは患者だけでなく医療者側もそうなんだ、その恐れを患者に向かわせてはいけないといった警告も発せられている点はもっともだと思った。多くの臨死患者と向き合い、苦悩や痛みをしっかり受け止めるには、多くの患者と接する経験が必要なんだと改めて感じた。もう少し自分が死に対して距離が狭まってきたと感じた時に再読してみたい。
「死ぬ」ということを語ることによって、どこかで苦しみが理解される実感、孤独が和らぐ瞬間があるのだろうか。それは、「死ぬ」ことをタブーとしてきた私達にとって、驚くべきことだろう。もちろん人によって感じ方は様々だろうが、タブーを超えること、またはタブーを受容することによって、生身の私が浮き上がり、機械的...続きを読むではない対話へ繋がっていくのかもしれない。「言葉をこえる沈黙」は、言葉を交わした後にしかこないのかもしれない。しかし、死の過程の諸段階は、どのような形であれ必ず私に訪れるものだ。それを忘れてはいけない。
がん宣告されないことも多かった、宣告することが残酷とされていた時代の中、患者はそれでもある程度死期を悟っていたよう。直接的に触れてはいけないものとして扱われており、死に対する医師の考えも今とは全然違うみたいだ。死を目前にした人々にインタビューを行い、死に向かう過程を提唱したキューブラー・ロスのインタ...続きを読むビュー記録や、考察を読める。内容の濃い一冊。
読み初めは退屈でしたが、2章3章と読み進めていくにつれ面白くなってきました。 最初のうちに合わないと思っても断念せずに最後まで読んでみることをおすすめしたいです。 大きなショックを受けた時の感情の移り変わり、そして抑圧された気持ちを認め・解放することがどれほど大切か、さまざまな患者さんたちの話や病...続きを読む院スタッフとのやり取りから浮かび上がってきます。 人に優しくすること誰かの役に立つ事は生易しいものじゃないのだと思わされます。 何かしてもらわなくてもいい、分かってもらいたい、それだけで救われる…という心境は、死が迫る人だけじゃなく生きている人全てに言える事なのでしょう。 どんな生涯であれ自分の内側に立ちかえる事で見える景色が変わるのだと、そっと大きな愛に包み込まれたような気分です。
『死の五段階説』を提唱したエリザベス・キューブラー・ロスのベストセラー書籍。2001年新訳バージョン。旧訳で「死の瞬間」という邦題が付けられたためそのまま旧タイトルが採用されているが、本来は「死の過程」を意味したものを著述している。200人以上の末期患者とのインタビューを経て、患者自身の死に対する受...続きを読むけ止め方や、医療従事者や身内の反応などが報告されている。この書に関しては、キューブラー・ロスの死生観というより、死に瀕した人々が残してくれたメッセージと受け止めたほうがいいだろう。個人的には、穏やかな死の準備は、患者を取り巻く周囲の反応も大きな影響を及ぼすということが、非常に勉強になった。生きているうちに、自らが今後死に向かう過程でどのような姿勢を周囲に発信していくかということを熟考していきたい。
読み継がれて50年。まさに、万人が読むべき一冊。200人に及ぶ末期患者への直接面接により、死に至る人間の心の動きを探る。 ただ延命をすればいいというわけでもない。患者の家族の意見が優先されがちであるが、死に臨む患者の暗黙の訴えにもっと敏感になるべきである。
死に直面した人達のインタビューがたくさん載っていて 死ぬ前の不安や気がかりについて色々聞くことが出来る 無意識下では自分は不死身であるという言葉にハッとさせられた 確かに普段からあと1年で死ぬかもしれないとかそういうことを考えてはいないが、可能性としてはいつでも、なんなら明日にでも死ぬ可能性はある...続きを読む 死というのは命が消える瞬間ではなくその過程であるらしい そして命が消える瞬間は穏やかな身体機能の停止でしかないとのこと 本書を通して死への恐怖が薄れた 死が迫っている人に対してその話を避けるべきではなく、死にゆく人も残される人も死を受けいれた方がお互いに良い結果になるようだ もし自分も死が迫ってきたらその意識で無理はしないようにしたい
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
死ぬ瞬間 死とその過程について
新刊情報をお知らせします。
エリザベス・キューブラー・ロス
鈴木晶
フォロー機能について
「中公文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
ビジネス・実用
フロムに学ぶ 「愛する」ための心理学
小説・文芸
ある葬儀屋の告白
イデオロギーの崇高な対象
永遠の別れ―悲しみを癒す智恵の書
死後の真実
「死ぬ瞬間」をめぐる質疑応答
生産性が高い人の8つの原則
ニジンスキーの手記 完全版
作者のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲死ぬ瞬間 死とその過程について ページトップヘ