あらすじ
林真理子さん推薦「もう、ほかの作家も食べさせてる!」
ここまで書くか!
アニメ化も始動したデビュー以来の人気シリーズ『羽州ぼろ鳶組』
直木賞を受賞し転機となった『塞王の楯』
Netflixで実写化された圧倒的活劇『イクサガミ』 etc.
いま話題の直木賞作家が、小説家稼業の裏側を大公開。
作家の仕事の理想と現実。
そして、人気作家であり続けるために考え、実践していることとは?
こんな人におすすめです。
・小説家になりたい人
・小説家の頭の中やライフスタイルを知りたい人
・どんなことでも、夢を叶えたいと思っている人
・仕事に心が折れそうになっている人
・好きを仕事にしたはいいものの、思うように稼げず困っている人
全てを書き終えた時に思ったのは、これは小説家以外の職業を志す人にも、当て嵌まる部分が多いのではないかということ。小説家で食っていこうとする人はもちろんのこと、志した何かで食べていこうとする全ての人に、何かしらの手掛かりになることを強く願っている。――「はじめに」より
※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
単なるハウツー本とは一線を画し、非常におもしろかった。
今村氏の言う通り、作家に限らず、全ビジネスパーソンに通ずる内容であった。
この本はタイトルにあるように、執筆して本を作って売り、生計を立てていくためのものである。
甘いことは一切書かれておらず、極めて現実的で、作家として生き残っていくための、再現性の高い内容がおさめられている。
あまりにも読みやすかったため、購入してすぐに読み終わった。
目次の大枠は次の通り。
第一章
作家になる方法
第二章
作家で食っていく方法
第三章
売れる小説を書く方法
第四章
これから生き残る方法
読み終えて、特に印象に残ったのが次の3つだ。
①圧倒的な量を強調
作家で食べていきたいのであれば、読書量がマスト。それから、執筆量とスピードも重要。
今村氏が言うには、質を上げていくために絶対的な量が前提となるとのこと。
これは、作家に限らず、どの職業にもあてはまるのではないだろうか。
量をこなしていくなかで、次第にわかってくること、身につけられるスキルがあるのは、読者の私も身をもって経験済で共感できた。
②テーマの見つけ方
執筆テーマの設定の仕方で、売れるか、売れないかが決まる。
今村氏は連想ゲームをすることで、売れるテーマを見つけられると述べている。
目に映るどんなものでもいいから、連想ゲームのように深掘りしていく。
例えば、本書のレーベルを用いた連想ゲームは次のようになる。
SB新書というレーベルから出ている。
→SBってなに?
→ソフトバンクの略かぁ。ソフトバンクってなんの会社?
→携帯が有名。要するに通信。ところで、通信ってなに?
→遠くの人に伝えること。みんな通信速度を気にするのはなぜ?
→速さが気になるのか。手紙の時代からチャットの現代まで、コミュニケーションの歴史は、とにかく1日でも、1秒でもはやくを追い求めてきた歴史だ。
→こんなにも、人は、速く、遠くと繋がりたいのはなぜ?
→危機を伝えるため? それとも、仲良くなりたいため?
このように、連想ゲームを進めることで、問題意識が普遍的なテーマを導き出してくれるというわけだ。
いつでも、どこでも、脳内でできるので、ぜひお試しあれ。
③五感の使い方
文章は、映像作品とちがい、五感をフルで表現に落とし込める。
ところが、文章表現に注目すると、五感の中でも、視覚や聴覚に頼りすぎなケースが多々あってもったいないというのだ。
今村氏は、キャラクターが燃え盛る家屋に突っ込むシーンの事例を取り上げている。
もし、あなたが作家なら、どのように表現するだろうか?
よくあるのは、燃える炎の勢いを書き連ねるケース。
次に書きがちなのが、パチパチと木が鳴っている音。
著者は、他の感覚も交えて書いた方が立体感が出ると主張する。
「肌を針で刺したような痛み」
「得体の知れない臭いがした。何が燃えている」
「息を吸うだけでも炭の味が口の中に広がる」
流石、今を走る作家とあって、具体例もわかりやすく説得力に富んでいた。
私の感想を読んで、少しでも気になった方は、すぐに手に取っていただくことをおすすめする。
私は満足度が高く、1045円がとても安く感じた。
Posted by ブクログ
ふざけた表紙につられて購入。
私のピックアップは3点。
①作家になるのに必要なことはたった1つ。読書量。とにかく読む。
読むべき本は自分が好きなもの、そして今売れているもの。
良書にあまりこだわらなくても良いという。
ロングセラーよりも、ベストセラーを読むようにしたい。
この辺りはオーディブルになっている書籍に当たれば良さそう。
②ネタの量産方法について
分解と再構築。
1作品につき10個の要素を挙げ、20作品で200のカードを作る。
この200をシャッフルして、8個取り出す。
その8個をお題にして、それを満たす小説を書く。
なるほど、これは面白そうだ。
③毎日、少しでも書かないと後退する
書かない日は全くないらしい。
作者の仕事納めは12月31日23時半、仕事始めは1月1日0時半と決めているという。
作者の、執筆・仕事に対する迫力が伝わった。
作家になるというより、ビジネスの基本を学べる本。
#作家で食っていく方法
Posted by ブクログ
これは一つのビジネス書です。
作家で食っていく方法として、小説を書くテクニックや作家の条件を出し惜しみなく語ってくれる。
ただ、全部の仕事に共通する部分も多いです。
それに、作家としての生き残り戦略の考え方は正にビジネスと同じロジックでした。
作家で食べている人は、ビジネス人ではなく作品を生み出すだけ。
そんなイメージでしたが、売れるために貪欲に戦略を立てて行動する事が作家にも求められるのが、作家の印象を覆されました。
小説を書いて売れたい人はもちろん、働いてるビジネスマンにも今村さんの熱い思いが伝わる一冊です。
Posted by ブクログ
これから小説家になりたい方!
この本の通り行動すれば本当に小説家になれると思います。
まずめちゃくちゃ面白かった。
これは小説家を目指す人だけではなく、漫画家になりたい人やその他クリエイターを目指す方にも通ずると思います。
夢を叶えるとはどういう事か?
お金について学ぶ事や人間関係もどの様にしていけば良いか事細かに書いてあります。
漫画家になりたい人は、漫画家に起き変えて考えたら良いと思います。
小説でしか表現できない物があるのなら
漫画でしか表現できない事が必ずあります。
映画監督やアニメーターを目指す人も同じです。
初めて今村先生の文章を拝見しましたが
読みやすく書いてあり、新書に抵抗があった私でもスラスラ読む事ができました。
Posted by ブクログ
仕事論史上、最も潔く、深く、男らしく、大胆な断言が豊作な一冊。ガバっと掴まれ、元気が出る。
異業種である私にも通じる具体策のオンパレード。業界業種を超えて、「何かを作って、お客様に届ける」すべての客商売に適用できる。
個人的には、改造万年筆でサイン書き自体にも効率化のメスをいれだすシーン。「あー、この人は信頼できる」と、心から感嘆した。
「よい作家とは何か?」の定義問題が、哲学的な拡散の中で、結局曖昧なアドバイスに陥りがちな中、「食っていく」つまり「持続的に作品提出し続ける構造づくり」にフォーカスされていることで、ここまで鮮やかに、そして恐ろしいまでに現実的に、努力の方法を示してしまっている。
ここまで明かされてしまったら、もうやるしかない。そういう意味で、作家志望者にとっては、もう逃げられなくなる、恐ろしい一冊でもある。
私のような職能からすると、イクサガミの、もはやズルいとすら言えるエンタメ詰め込み幕の内企画力はもちろんのことだが、むしろ今村さんのホンミライの活動に、ワクワクがとまらなかった。
一人の本好きとして、「秘境の文筆家プロジェクト」の大成功は全力応援だし、その他の動きについても、何かしらご一緒できる機会ないかしらと妄想したくなった。
Posted by ブクログ
この本で通底しているのは、プライドを捨てること、コミュニケーション能力が大事であること、の二つ。
他の作家の方もコミュニケーションについては大事であることを言及していたので、改めてやっぱりそういうものなのかと知れた。(コミュ症にはどうせいと)
印象に残ったのは、アイデアの出し方とテーマの出し方。
アイデアの分解と再構築は、とても参考になるし、面白い。
テーマの連想ゲームも、そういった発想は無かったので普遍性を見いだせれば快感物質ブシャーッとなりそう。
Posted by ブクログ
面白かった!(月並みな表現)
言ってることは、アホほど努力せい!ってことと人として誠実であれ!ってことの2点のみ
そりゃそやろなっていう2点のみ
それをこれだけ膨らませて、これだけ面白く書けるってやっぱ今村翔吾さんすげーわ
作家で食っていく気などさらさらないわいにも『作家で食っていく方法』の細かいところが興味深く、うんうんと刺さってくる
そしてけっこうデカイことも言ってるんよ
自分を追い込むような意味もあるのかもしれんけど、今村翔吾さんならやってくれそう!っていう期待感をめちゃくちゃ抱かせてくれるお人でもある
とにかく10年先、20年先も見続けたい作家さんなんだけど、今村翔吾さん今41歳?うわーきっと最後までお付き合いできないわー
すごく残念で泣けてきた。゚(゚´Д`゚)゚。
Posted by ブクログ
物語の書き方ではなく、作家として生きていく為の本。
分かりやすい。
根性論ではなく、まずこれをやれ。という事が細かく具体的に書かれている。
現実を生きている人へ向けた確かな応援の本でした。
Posted by ブクログ
何かで紹介されてて、それを書店で見かけたら、表紙のインパクトがすばらしくて。
なんでこんな大食い大会みたいな表紙なのかなーなんてぼんやり思ってたけど、読み終えて何時間も経ってようやく気づいた(^_^;)
「食っていく」が、「作家で」と「方法」と頭がそろってないし、とにかく強調するとこなんやわ。だからやわ。
小説の書き方、文体とか芸術的な面についてももちろん書かれているけれど、それよりも何よりも重要な「食っていく」ことの重要性、具体的な方法に重点を置かれている。食っていけるようになってようやくやりたいようにできるんやで、と説く。真理。
めっちゃビジネスマン。スマホにハックされた私のYouTubeタイムラインに今村さんの動画が流れてきたが、この本を書く前だけど、同じこと言ってた。ブレてない。そして、この人の小説を読んだことがないんだけど断然読みたくなった。こんな気にさせるんだから、すごいマーケティング本だ。
Posted by ブクログ
質問「作家になりたい?」
この本の購入目的の
答えは
「もっと読書力を上げたい」
作者の意図を知りたい、特に第三章は
役立つ事ばかり!
時短にも繋がり、より読解力が上がりそう。
Posted by ブクログ
直木賞作家が自身の専業作家としてのノウハウを惜しみなく開陳した内容。ただ単に本を出版するのではなく、出版不況の下で商業作家として継続的に何十年もヒット作を生み続ける方法論を磨き上げている。
とくに参考になったのはネタ出しの方法。たとえば『SPY FAMILY』のようなヒットコンテンツをスパイ物・家族愛・超能力・東西冷戦、、、といった10程度の要素に因数分解し、他のヒット作の要素と組み合わせて再構築するといった手法は、小説のみならず企画を立てる上で参考になる。
そして小説を出版というビジネスで捉えると先細りするが、漫画や動画といったコンテンツ原作やIPまで含めた複相的な事業として捉えるとかなり可能性を秘めていることが理解できる。それを体現しているのが『羽州ぼろ鳶組』であり『イクサガミ』であろう。
Posted by ブクログ
●2026年1月23日、グラビティの「読書の星」で投稿してる女性がいた。
「こんな田舎にサイン本があるなんて本当に奇跡なんですよ☆
しかも、とてもとても気になっている作家さん!
今村翔吾さん
この方の人柄がとても好き♡
読書好きすぎ、楽しすぎて頭溶けそう
#読書
#読書好きさんと繋がりたい
#購入本 」
Posted by ブクログ
気持ちの持ち方から仕事として作家をこなしていくやり方や、編集者や出版社とのやり取り、会社経営の話まで幅広く今乗っている売れっ子作家さんから見た感じた作家として生きていく方法論がたくさん紹介されていて、クスッと笑えたりなるほど!っと知らなかった事などたくさん知れた本でした。
かと言って読んだからと言ってなれる訳ではない笑。
Posted by ブクログ
作家としての生き方系で一番好きになった本。ところどころ声を出して笑いながら読んだ。
とにかくたくさん本を読め、そして作家になると決めたなら人よりたくさん書け、デビューしてからも長編を年間3冊のペースで出版せよ。といった自己啓発本のような内容なのだが、結局天才以外はそうするしかないのだと思う。あるいは天才ですらそうなのだろう。
熱血マインドや泥臭い努力は嫌いじゃない。
Posted by ブクログ
『作家で食っていく方法』というタイトルながら、社会人一般にも通じる“仕事論”が詰まった一冊。ひとつひとつのトピックで今村先生が自分のやり方を惜しげなく公開してくれるけれど、簡単に真似できるものではないと思う。これを当たり前に続けられているからこそ今村先生の作品は“売れ続け読まれ続けているんだな”と腑に落ちた。作家としてだけでなく複数の書店を経営する姿勢には尊敬しかないし、「厳しい時代だが私は作家を諦めない」という言葉も力強くて嬉しくなった。
Posted by ブクログ
松岡圭佑にならぶ億り人だ
おもろい。ですます体なのに熱々の本である。
今村氏の小説には、学者から時代考証の瑕疵がつっこまれてゐるが、これを読むと売れるためには年3冊、とかく短いスパンで本を書かねばやっていけないとあり、そりゃ粗雑にもなるわなと納得したのであった。
ほとんど今村氏のYouTubeを見れば、この本の内容はわかるが、文章には文章にしかないグルーヴがあると感じた。「イクサガミ」は始めからNetflixに取りあげてもらふことを企図したのださうで、少年マンガ的導入、ジャンプ的熱さを兼ねそなへて、計算づくの売れ方をしてゐるといっていい。
作家の精神、作家の心がまへ、それはすなはちコミュニケーションだといふことが随時文章のあひまに飛びだして、会話できない作家像といふものが「売れる」ことからかけ離れてゐる證明かのやうに、今村氏はコミュニケーションと縁こそが今の時代を生きるために必須なのだと説いてゐる。それが印象的だった。