【感想・ネタバレ】パルティータを鳴らすまでのレビュー

あらすじ

幼い日に実の母と離れ、弦楽器職人の里父のもとで育った中学2年生の時本拓実。
10年の委託期間を終え、実母の家へ戻る時間が迫っている。
音楽が導く、里親との別れの半年を描いた愛の物語。
note主催「創作大賞2023」受賞後第一作!

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Posted by ブクログ

主人公の生みの母親の境遇が自分とかさなり、ぐっと物語りに入り込んでしまいました。私の息子も主人公のような思いをしてたのかなと思い、涙が止まりませんでした。とても繊細で暖かい物語りでした。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

9冊目。
繊細で不器用な主人公の心情が丁寧に描かれていて、読んでいて何度も胸が痛くなり、思わず泣いてしまった。
人の温かさや拓実の成長にもまた涙。
読み終えたあとはとても清々しく、読んでよかったと心から思える一冊だった。

ヴァイオリンの場面では曲を流しながら読み、この本がなければ出会わなかった音楽の良さに気づいて、自分の世界が少し広がった気がした。読書のすごさを再確認できた。
拓実のその後をもっと追いかけたいので、続編を強く希望。映像化もぜひ見てみたい。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

【作中に登場するバイオリン曲】
タイスの瞑想曲
ブラームス 子守唄
ブラームス 雨の歌
くるみ割り人形よりトレパーク
ラフマニノフ ヴォカリース
クロイツェル練習曲集 第一番
きらきら星変奏曲
バッハ無伴奏パルティータ第三番全曲

アマチュアバイオリン弾きとしてはバイオリン曲がたくさん出てくるだけで嬉しいです。
拓実君、ずっとバイオリン続けて欲しい。

登場人物みんないい人達で、それぞれがそれぞれの形で主人公のことを考え、見守っていました。

心が温かくなるお話でした。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

感動しました。この作品で養育里親のことを知りました。主人公時本拓実が里親岸根央太郎との関係、バイオリン製作者としてのバイオリンとの関係性が実に見事に表現されていました。実母の元に帰ることへの不安やバイオリンの演奏に対する考え方などすばらしいことだらけでした。央太郎の父から教わるバイオリンの演奏場面は感動ものでした。ラストの演奏会に対する拓実の試練はもう胸がいっぱいになってしまいました。あなたも読んで震えて下さい。感動して下さい。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

パールマンのパルティータを聴きながら読んだ(第三楽章は演奏したことあり)

養育里親という制度で家族になった3人。家族で居られる時間は最初から決められていて、実親の元に帰ると、里親とはもう一生会えないそうだ。

なんて残酷な制度なのだろう。拓実が、自分の気持ちを抑えて、実母の気持ちを優先して行動しているのが、本当にかわいそうだった。里親も、わかっていたこととはいえ別れは辛すぎると思う。会いたい親子は会うし、会わなくても良い親子は会わないしという選択肢にはできないのだろうか。

拓実には、少しずつ実のお母さんと仲良くなって、バイオリンも続けて、幸せになってほしい。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

音との成長が主題なのかもしれない。人は人生の曲を永遠に鳴らし続けている。苦しい音も淋しい音も楽しい音も、全てその人の楽譜に浮かんでいるのだろう。里子という観念、やはり難しいジャンルであると実感した物語。

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2025年12月14日

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