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見るも無残に顔が潰れた死体、変転してゆく事件像(「石榴(ざくろ)」)。絶世の美女に心奪われた兄の想像を絶す る“運命”(「押絵と旅する男」)。謎に満ちた探偵作家・大江春泥(しゅんでい)に脅迫される実業家夫人、彼女を恋する私は春泥の影を追跡する――後世に 語り継がれるミステリ「陰獣」。他に「目羅博士」「人でなしの恋」「白昼夢」「踊る一寸法師」を収録。大乱歩の魔力を存分に味わえる厳選全7編。(編者解説・日下三蔵)
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Posted by ブクログ
小学生の頃から大好きな作家さんです。あのポプラ社のレトロ怖い表紙(笑)な少年探偵シリーズを、図書室で何度借り続けた事か。懐かしい~。若かった…← 推理・怪奇・幻想・グロテスク・エロティックなど色々なイメージが浮かぶ、大正から昭和期の作家さん。こちらの本は多数の作品を残している中の一つ、短編、中編を収...続きを読む録している名作選です。 江戸川乱歩と言えば、名探偵・明智小五郎や怪人二十面相、少年探偵団の小林少年などが登場する作品が有名で、メディア化も多数されており、特に少年探偵シリーズは子供も読める作品としてのイメージがあるかもしれませんが、この方の書かれる大人向けの作品も独特の面白さがあり、強く惹き込まれます。読みやすく、わかりやすく、グイグイ引っ張られる吸引力のあるストーリー。先が読みたくなる高揚感高まる文章の巧みさが魅力。あっという間に読める。 幾重にもかけられたトリック、大どんでん返しもさる事ながら、全てに潜む『人間の異常心理と狂気』がゾッとさせられながらも病みつきになる、味のある作品。 結構グロイ描写のものもあるので、苦手な方もいらっしゃるかと思います。でもグロイの苦手な私ですが、乱歩作品は結構読める。っていうかゲームや映画や漫画なんかはそういうの苦手なのに、小説だと耐性がついてる謎(笑)。あ、でも『蟲』とか『盲獣』は更にグレードアップできつかったような。もう随分昔に読んだのでほぼ記憶がうすら。←憎き老化!(せいにすんな)。こちらに収録の『踊る一寸法師』もですが、こちらは生理的に嫌悪感を覚えるやも。まあ無理無理ー!ならば短編なので飛ばしても…。いや読んだけど(笑)。挑戦も良いものですよ。駄目だったとしても。←何のフォローでもないがな。 この7作品中、一番読後が良かったのは『押絵と旅する男』。走る汽車の中で出会った、押絵を持つ男から語られる話。それは現か幻かも不明瞭な、不思議な幻想空間へと誘われます。異様さも含みながらどこか柔らかさを感じるのは、そこに確かな愛情を感じるからかな、と。 『目羅博士』『白昼夢』『踊る一寸法師』などは今でわかりやすく例えるなら『世にも奇妙な物語』と言えば馴染が良いのかも。 でも話の完成度は圧倒的に乱歩。映像で補える視覚、聴覚をもたらさずして文章だけでゾッと肌を粟立たせる人の狂気と残虐さ、陰湿さを与えてくる。心霊現象よりも何よりも、一番恐ろしいのは人間の持つ狂った部分ではないのかと、それをまざまざと見せつけられるようでした。特に『踊る一寸法師』は読後悪いったらなかったです。これはかなり酷い内容なので好きではないんですけどね。 『人でなしの恋』は…何か何だかなぁ…言葉もなく唸ってしまう。何が誰が悪い?って、そらめっちゃ悪いけどね?どっちもこっちも悪いんですよ。悪いけども…うーっ!と唸りが(動物ですか)。何とも言えない女の恋情の果ての哀れさがありました。こんな恋情は一生持ちたくないなぁ。 『柘榴』はですね、何かめっちゃ好きなんですよ。この真犯人、本当酷いし悪いし狂ってるし殺し方なんて凄惨だし、何も悪くない身近なある人に関しては、気の毒なくらい一番可哀そうな扱いなんですけど、この真犯人のもう一面にある決して揺るがないものがね、男の魅力と色気を感じてしまう。人としては完全壊れているのにね。ラストなんか狡い男だなって思います。全部持って行ったぞこの男!って。とんでもない殺人犯であるのに、うっかりある部分に置いては良い男だ…などと、ちらっと、ちらーっとかすめてしまう。悔しい(笑)。 そして『陰獣』。収録作品の中でも一番長いんですけど、このトリックに次ぐトリック、どこまでいったら真犯人にいきつくのか、どいつもこいつも(←)狂いまくってる上にサディスティックもあればマゾヒズムもあり、エロティックもありの推理と絡み合う人間の心理と、全てが上手く融合されている作品です。凄く先が楽しみで、ゾクゾクとワクワクが押し寄せてくる物語。 こちらを読み終わった後に映画版と明智小五郎の美女シリーズ版の陰獣もU-NEXTで観ましたが、やっぱり原作が最高です。 乱歩自身に似せた、人嫌いの怪しい作家が出てくるのも面白いんですけど、その存在の濃さと同時にはっきりしないあやふやさもまたそそられる展開でした。 畳みかけるスピードと艶と醜さに、にやついてしまう(変態か)。 でもやっぱり一番心に残ってるの柘榴の人です。
石榴、押絵と旅する男、目羅博士、人でなしの恋、白昼夢、踊る一寸法師、陰獣 それぞれがゾッとするようなお話でありながら、それぞれ違った怖さ不気味さがある。 これぞ江戸川乱歩。 トリックの読み合いが深く、推理するのが楽しかった。真犯人や結末を予想しにくかったのも良い。(『石榴』)
人でなしの恋が好きだったと記憶していたのだが、どんな話だったのか朧気でした。人間の記憶あてにならん。久しぶりに読んでみて、やっぱり好きだと思った。なんとも言えない危うい雰囲気が魅力的。 色々な話が収録されていて満足な一冊。陰獣が面白かった。
語り手が過去の出来事を振り返るかたちで、自身の経験談や懺悔を語るように物語が進む形式が多い。聞き手に自分を重ね、不思議な話に半信半疑ながら引き込まれていくことで、もしかしたら実際の出来事なのかもしれないという気持ちになるのが楽しい。「陰獣」は初期の短編集の集大成のような作品なので、同社の傑作選を読ん...続きを読むでから読むことをおすすめしたい。最後まで江戸川乱歩の良さが詰まっててよかった。
傑作選に続き、こちら名作選も読みました。 サスペンスでミステリーなんだけど、それだけではなくて人間の闇の部分がなんとも厭らしくて、それでいて淫らで、陰鬱で…。 時代設定を意識しながら、読むとそこがより際立つ。
恐怖の対象は異形の怪物や呪われし霊魂ではない。ここに登場する屈折した愛情や憎悪、その果てにある世間との乖離が事件を引き起こす。もしや私たちにもその気があるかも知れぬが理性で萌芽しないままであって、加害者としての登場人物に至極惹き込まれていく理由が江戸川乱歩の筆致に潜んでいる。セルフパロディを加味した...続きを読む「陰獣」の展開には感嘆する。さすが。
冒頭で読者を惹きつけられるのは素晴らしい作家だと思うけれど、江戸川乱歩は読者を作品世界に引き摺り込む天才だと思った。「石榴」から「陰獣」まで余す所なく本当に面白かった。これらが発表された時代を思うと、時代をこれだけ経ても面白かったと舌を巻かせる作品に脱帽。
顔のない死体が魅力的な『柘榴』、とある汽車で絵を持ち歩く老人の奇妙な話を聞く『押絵と旅する男』、意外な真相が明かされる『陰獣』などミステリー、ホラー、怪奇幻想小説など様々なジャンルの傑作短編が七編収録されていて大満足だった。
久しぶりに読み返したけど、やっぱり気持ち悪い(褒め言葉)。探偵小説家としておもしろいのはもちろん、怪奇作品が好きすぎる。
江戸川乱歩を久々に手に取って読んでみたが、やっぱり表現に古さはあれど面白さは色褪せない。 真夏に悪夢を見てじっとりと汗をかいて起きる感覚、文章だけで気持ち悪いことを表現する天才だ。 読んでいる時の不快感や異世界感が江戸川乱歩でしか書きえない表現の仕方で、本当に後味が悪い。 短編とは思えない重圧感ある...続きを読む物語をこれでもかと詰め込んである良作。
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江戸川乱歩名作選(新潮文庫)
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