江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

小説・文芸
781円 (税込)

3pt

見るも無残に顔が潰れた死体、変転してゆく事件像(「石榴(ざくろ)」)。絶世の美女に心奪われた兄の想像を絶す る“運命”(「押絵と旅する男」)。謎に満ちた探偵作家・大江春泥(しゅんでい)に脅迫される実業家夫人、彼女を恋する私は春泥の影を追跡する――後世に 語り継がれるミステリ「陰獣」。他に「目羅博士」「人でなしの恋」「白昼夢」「踊る一寸法師」を収録。大乱歩の魔力を存分に味わえる厳選全7編。(編者解説・日下三蔵)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    江戸川乱歩名作選(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1897144
  • 電子版発売日
    :
    2025年06月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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江戸川乱歩名作選(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    傑作選に続き、乱歩本の2冊目。こちらも面白かった。中でも個人的には「人でなしの恋」と「陰獣」が好みかな。
    あとこういう古い作品を読むと、知らない単語を知ることができて勉強になる(調べるのが少々手間ではあるが)。

    人でなしの恋は当時はフィクションとして書かれたものだろうけど、現代ではこういう人って普通にいるよね。人形がフィギュアやドールやぬいぐるみ等に代わっただけで(結局は人形なんだけれども)。先見の明があるというか何というか、そういう意味でも怖さが増した。

    0
    2026年07月20日

    Posted by ブクログ

    傑作選と名作選で、はじめして乱歩さんからすっかり虜になってしまった…。
    名作選では、人でなしの恋が好きだったかなぁ。目羅博士に出てくる表現や、陰獣の最初の方に出てくる表現が全く素敵すぎて、ミステリしたくない!と思いながら乱歩の世界にハマっていました。
    また読み返したくなる本だなぁーと感じています。
    全集集めたいので、またどこかで、今回出会った短篇、中篇と再開したいです。
    何故か、コナンくんのイメージが強くて子供向けだと長年読んでこなかった自分……!!勿体ない!!
    まぁ、これから全部読むから良いか。
    ほんとに楽しい読書時間を過ごせました!

    0
    2026年07月14日

    Posted by ブクログ

    『江戸川乱歩傑作選』に続けて読んだ。
    『傑作選』と比べるとやや大人しい印象。しかし『石榴』、『押絵と旅する男』、『陰獣』は乱歩の魅力が発揮されていて、本書も読み応えのある内容だった。

    特に『石榴』と『押絵と旅する男』はどちらも余韻がすごい。『石榴』は『ニ癈人』的なストーリー展開だが、終わらせ方が鮮やかで素晴らしかった。『押絵と旅する男』はこれぞ怪奇譚、夢のような読書体験ができる。この二作だけでも、本書を買って良かったと思える。

    大人しい印象の原因としては、この並びだと『目羅博士』は少し物足りなく感じる。月光の妖術を題材にした話だが、肝心のトリックが説得力にやや欠けているように思えた。『人でなしの恋』も佳作ながらもどこか滑稽に感じるのは、乱歩得意の奇人の描写が少ないからだろう。
    また、『踊る一寸法師』はエドガー・アラン・ポーの『Hop flog』から着想を得たのだと思うが、西洋の宮廷を日本の見世物小屋に置き換えていて、不気味さはそのままによく出来ていると思う。エドガー・アラン・ポーを先に読んでいたのでどうしても既読感があったが、『Hop flog』 を読み返してみたら結構違ったので、興味のある人は読み比べると面白いかもしれない。

    最後が『陰獣』なのは素晴らしい。『陰獣』は手塚治虫のスターシステムばりに、江戸川乱歩の過去の作品が出てくる。多くの代表作を持った人気作家でないと使えない手であり、この時代にメタ的な(本人は楽屋落ちと評しているが)アイデアをここまでうまく使っている作品も他に例がなさそうである。ストーリーも読者を飽きさせない仕掛けがこれでもかと組み込まれていて、(苦心も伺えるが)最後まで楽しく読んだ。タイトルからはエログロを連想させるかもしれないが、乱歩作品にしては抑えめで、かなりエンターテイメントに寄せてると思う。そういう意味ではタイトルで損してそうに思えた。

    乱歩は人物描写が魅力的で話し方や仕草が妙に生々しい。言葉が脳にこびりつくようでゾッとする。昨今ではこのような外連味は安っぽく思われそうだが、乱歩作品にはこの語り方でなければならない魔術的な魅力があって、新しい物も読むけど、結局乱歩が読みたくなるのだろう。とはいえ現代でも荒木飛呂彦や京極夏彦など多くの作家が
    受け継いでいるので、腕さえあれば現代でも魔術は通用するのだ。すっかり乱歩のファンになってしまった。
    『傑作選』の後に『名作選』を読むと、乱歩の短編がより楽しめる素晴らしいセレクションでした!

    0
    2026年06月14日

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩まじでスキ〜〜〜。生まれてきてくれたことや小説を書いてくれたことに感謝の念を抱くんやが。なに読んでもわかりやすくおもしろいし、時代を経てもまったく褪せない。読んだことがある作品もいくつかあったけど、何回読んでも楽しい。天才天才天才。

    0
    2026年03月06日

    Posted by ブクログ

    小学生の頃から大好きな作家さんです。あのポプラ社のレトロ怖い表紙(笑)な少年探偵シリーズを、図書室で何度借り続けた事か。懐かしい~。若かった…←
    推理・怪奇・幻想・グロテスク・エロティックなど色々なイメージが浮かぶ、大正から昭和期の作家さん。こちらの本は多数の作品を残している中の一つ、短編、中編を収録している名作選です。
    江戸川乱歩と言えば、名探偵・明智小五郎や怪人二十面相、少年探偵団の小林少年などが登場する作品が有名で、メディア化も多数されており、特に少年探偵シリーズは子供も読める作品としてのイメージがあるかもしれませんが、この方の書かれる大人向けの作品も独特の面白さがあり、強く惹き込まれます。読みやすく、わかりやすく、グイグイ引っ張られる吸引力のあるストーリー。先が読みたくなる高揚感高まる文章の巧みさが魅力。あっという間に読める。
    幾重にもかけられたトリック、大どんでん返しもさる事ながら、全てに潜む『人間の異常心理と狂気』がゾッとさせられながらも病みつきになる、味のある作品。
    結構グロイ描写のものもあるので、苦手な方もいらっしゃるかと思います。でもグロイの苦手な私ですが、乱歩作品は結構読める。っていうかゲームや映画や漫画なんかはそういうの苦手なのに、小説だと耐性がついてる謎(笑)。あ、でも『蟲』とか『盲獣』は更にグレードアップできつかったような。もう随分昔に読んだのでほぼ記憶がうすら。←憎き老化!(せいにすんな)。こちらに収録の『踊る一寸法師』もですが、こちらは生理的に嫌悪感を覚えるやも。まあ無理無理ー!ならば短編なので飛ばしても…。いや読んだけど(笑)。挑戦も良いものですよ。駄目だったとしても。←何のフォローでもないがな。
    この7作品中、一番読後が良かったのは『押絵と旅する男』。走る汽車の中で出会った、押絵を持つ男から語られる話。それは現か幻かも不明瞭な、不思議な幻想空間へと誘われます。異様さも含みながらどこか柔らかさを感じるのは、そこに確かな愛情を感じるからかな、と。
    『目羅博士』『白昼夢』『踊る一寸法師』などは今でわかりやすく例えるなら『世にも奇妙な物語』と言えば馴染が良いのかも。
    でも話の完成度は圧倒的に乱歩。映像で補える視覚、聴覚をもたらさずして文章だけでゾッと肌を粟立たせる人の狂気と残虐さ、陰湿さを与えてくる。心霊現象よりも何よりも、一番恐ろしいのは人間の持つ狂った部分ではないのかと、それをまざまざと見せつけられるようでした。特に『踊る一寸法師』は読後悪いったらなかったです。これはかなり酷い内容なので好きではないんですけどね。
    『人でなしの恋』は…何か何だかなぁ…言葉もなく唸ってしまう。何が誰が悪い?って、そらめっちゃ悪いけどね?どっちもこっちも悪いんですよ。悪いけども…うーっ!と唸りが(動物ですか)。何とも言えない女の恋情の果ての哀れさがありました。こんな恋情は一生持ちたくないなぁ。
    『柘榴』はですね、何かめっちゃ好きなんですよ。この真犯人、本当酷いし悪いし狂ってるし殺し方なんて凄惨だし、何も悪くない身近なある人に関しては、気の毒なくらい一番可哀そうな扱いなんですけど、この真犯人のもう一面にある決して揺るがないものがね、男の魅力と色気を感じてしまう。人としては完全壊れているのにね。ラストなんか狡い男だなって思います。全部持って行ったぞこの男!って。とんでもない殺人犯であるのに、うっかりある部分に置いては良い男だ…などと、ちらっと、ちらーっとかすめてしまう。悔しい(笑)。
    そして『陰獣』。収録作品の中でも一番長いんですけど、このトリックに次ぐトリック、どこまでいったら真犯人にいきつくのか、どいつもこいつも(←)狂いまくってる上にサディスティックもあればマゾヒズムもあり、エロティックもありの推理と絡み合う人間の心理と、全てが上手く融合されている作品です。凄く先が楽しみで、ゾクゾクとワクワクが押し寄せてくる物語。
    こちらを読み終わった後に映画版と明智小五郎の美女シリーズ版の陰獣もU-NEXTで観ましたが、やっぱり原作が最高です。
    乱歩自身に似せた、人嫌いの怪しい作家が出てくるのも面白いんですけど、その存在の濃さと同時にはっきりしないあやふやさもまたそそられる展開でした。
    畳みかけるスピードと艶と醜さに、にやついてしまう(変態か)。
    でもやっぱり一番心に残ってるの柘榴の人です。

    0
    2026年02月20日

    Posted by ブクログ

    石榴、押絵と旅する男、目羅博士、人でなしの恋、白昼夢、踊る一寸法師、陰獣

    それぞれがゾッとするようなお話でありながら、それぞれ違った怖さ不気味さがある。
    これぞ江戸川乱歩。

    トリックの読み合いが深く、推理するのが楽しかった。真犯人や結末を予想しにくかったのも良い。(『石榴』)

    0
    2026年01月23日

    Posted by ブクログ

    人でなしの恋が好きだったと記憶していたのだが、どんな話だったのか朧気でした。人間の記憶あてにならん。久しぶりに読んでみて、やっぱり好きだと思った。なんとも言えない危うい雰囲気が魅力的。
    色々な話が収録されていて満足な一冊。陰獣が面白かった。

    0
    2025年10月28日

    Posted by ブクログ

    傑作選に続き、こちら名作選も読みました。

    サスペンスでミステリーなんだけど、それだけではなくて人間の闇の部分がなんとも厭らしくて、それでいて淫らで、陰鬱で…。
    時代設定を意識しながら、読むとそこがより際立つ。





    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    恐怖の対象は異形の怪物や呪われし霊魂ではない。ここに登場する屈折した愛情や憎悪、その果てにある世間との乖離が事件を引き起こす。もしや私たちにもその気があるかも知れぬが理性で萌芽しないままであって、加害者としての登場人物に至極惹き込まれていく理由が江戸川乱歩の筆致に潜んでいる。セルフパロディを加味した「陰獣」の展開には感嘆する。さすが。

    0
    2025年05月30日

    Posted by ブクログ

    冒頭で読者を惹きつけられるのは素晴らしい作家だと思うけれど、江戸川乱歩は読者を作品世界に引き摺り込む天才だと思った。「石榴」から「陰獣」まで余す所なく本当に面白かった。これらが発表された時代を思うと、時代をこれだけ経ても面白かったと舌を巻かせる作品に脱帽。

    0
    2024年06月30日

江戸川乱歩名作選(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    江戸川乱歩名作選(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1897144
  • 電子版発売日
    :
    2025年06月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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