文豪、社長になる

文豪、社長になる

950円 (税込)

4pt

名プロデューサー・菊池寛

大ベストセラー作家にして、稀代のプロデューサーだった男は
いかにして時代を読み、大衆に愛されたのか?

芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、
菊池寛が発行した「文藝春秋」創刊号はたちまち完売する。
読者が求めた雑誌は部数を伸ばし、会社も順風満帆の成長を遂げていく。

天才を見抜く天才で、芥川賞・直木賞の「父」でもある菊池寛。
「通俗者」と馬鹿にされても『真珠夫人』など徹底したエンターテイメント作品を書き続け、お茶の間を明るくすることを願った。

生涯を懸けて「文学」を娯楽にかえ、映画に携わり、
エポックメイキングな仕事をし続けた男の生涯と、
戦中戦後を生きた数々の「文豪」や出版人の奮闘に涙する感動作。

解説=秋元康

単行本 2023年3月 文藝春秋刊
文庫版 2025年7月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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文豪、社長になる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ■内容
    時は大正から昭和初期。主人公は作家 菊池寛。作家と名乗りはしても、まともな作品はなく、燻っていた時期。やがて「真珠夫人」が大ヒットし、一躍流行作家となる。

    筆一本で世間を沸かせた寛は、ただ名声を得るだけでは満足せず、仲間と共に文学を広げたいという思いから私財を投じ、「文藝春秋」を創刊。とは

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    菊池寛と聞いて文豪をイメージする人は少ないのではないだろうか。
    何を隠そう私もその一人だ。
    名前は聞いたことあるけれど作品名やら経歴をなにも知らなかった。
    師の夏目漱石、天才芥川龍之介に比べると知名度が低く陰が薄いイメージを持っていたけれど、本書を読んで180度ひっくり返った。
    作家としても人間とし

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    名作「父帰る」の作者、菊池寛
    流行作家として成功した後、文藝春秋を立ち上げ、直木賞、芥川賞も設立。
    この物語は夏目漱石の死去後の弟子たちの集まりから始まる。
    その後に弟子たちが活躍して菊池寛も成功を収める。
    菊池寛の生き様が面白い。

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

     本作は、『真珠夫人』などのベストセラーで知られる一方、『文藝春秋』の創業者として活躍した一面も持つ作家、菊池寛を主人公に、夏目漱石から向田邦子まで様々な有名な小説家がオールスター的に登場する大変賑やかで、楽しい一冊です。

     直木賞、芥川賞の生みの親的な存在でもあり、本作でも創設の過程や芥川や直木

    0
    2025年07月12日

    Posted by ブクログ

    菊池寛さん、功績デカすぎ!戦前戦中戦後の文壇の様子が面白く描かれていて作家同士の繋がりがとても興味深かった。作家って個人プレーな感じがするけど、みんないろいろ協力したり刺激しあったりして良い作品を生み出そうと頑張ってくれているんだなぁと。そしてそのおかげで私たち読書好きは日々の楽しみを享受できるんだ

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    菊池寛。作家兼文芸春秋創設者。その内面性と人間関係を描き出した小説。主人公の二面性や思考を含め、魅力あふれる人物を教えてくれる。名前しか知らなかった存在を、時代を駆け抜けて、日本の文学界に影響を与え続けた一人の人間として初めて認識させてくれた小説。かつて教科書や学校指定図書として読んだ作中登場作家の

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    菊池寛(本名はひろし、筆名はかん)
    肩書きは小説家・劇作家・ジャーナリスト
    そして実業家。

    文藝春秋社の創業者。

    この時代の文壇は世界が狭くて、
    大抵の名前は登場するから見ごたえがあって面白い。
    直木三十五は賞の名前になっている以上の知識がなかったので、
    今回会えてよかった。

    それにしても文藝

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    「真珠夫人」や「恩讐の彼方に」などヒューマニズムに溢れた大衆小説が人々の心を掴み、菊池寛は一躍ベストセラー作家に。『文芸春秋』創刊。芥川龍之介や川端康成ら才人は引きも切らず、雑誌は売れに売れ・・・お茶の間を沸かせた天才プロデューサーの実像とは?

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    せんじつ、夏目漱石記念館に立ち寄った時、菊池寛の名前があり?となっていた。文藝春秋の歴史含め面白く読んだ。

    0
    2025年07月14日

    Posted by ブクログ

    日本の錚々たる文豪の名前が次々に連なる作品
    日本の近代史と文豪菊池寛の人生を綴った一冊
    作家仲間で雑誌を創刊し、発刊部数を伸ばし、組織を作り、と順風な中、日本が戦争の渦に飲まれていき、自分の思想とは真逆の文章を綴り、それでも自分のやり方は変えられないジレンマを感じた
    途中、後述といって先に進める割に

    0
    2025年09月18日

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