あらすじ
息子の不登校に悩むパート主婦の「私」。洗顔料を使ったら、祖母が降霊してしまった。掃除道具と洗顔料と生家の思い出を携え、越冬する。第41回太宰治賞受賞。
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Posted by ブクログ
フェイスウォッシュ・ネクロマンシー
不思議な、うまく意味をつかめない物語だけど、そういう小説は結構好み
一生懸命理解しようとするけど、ほぼ間違いなく理解できない
トラック走でいうと、いつも2周遅れくらいで追いかけている感じ
それでもハロー・グッドバイのエンディングとともに上っていく祖母のところは、この小説のためにこの歌が存在していたと思えるくらいとてもいい感じだった
森と百式
10周遅れかな
Posted by ブクログ
表題作も共感できる内容だったが、森と百式の方により共感した。主人公が小学生の頃に娘に諭して返ってきた言葉が胸に刺さる。
人は皆違うし孤独なのだと‥当たり前ながらに思う。
しかしこうも感じる、大層な神もちっぽけな神も許容される、そんなことを考える余地がある日常生活を送れる日本はまだまだいい国なんだなと。
Posted by ブクログ
「美容品で身体を洗うと祖母の霊が見える」という今までにない斬新な設定が面白かった。
祖母は一体、何を伝えたいのか。特に生者(家族)に何を伝えるでもなく、漂っているだけで目的が分からない。しかも、主人公にしか見えてないようだし。
しかし、霊体でも「いてくれる」だけで心が穏やかになるのなら、私も主人公と同様、何度も祖母を降霊(?)させてしまうかもしれない。
優しそうだけれど祖母の霊については分かってくれなさそうな夫と、不登校だけど特に荒れているわけではない息子。家族関係も問題ないように思えるし、なんならこのままでも良いんじゃないかと思った。
物語は淡々と進行し、いつの間にか家族は良い方向へ変化していく。
最後、祖母の霊は姿を消し、そのとき初めて祖母の目的も分かる。
不思議な、静かな余韻が残った。
Posted by ブクログ
中編1、短編1
表題作の主人公の物に動じないというか飄々としているところがいい。学校に行ったり行かなかったりする中学生の息子、手の甲をきれいにすると現れた祖母の霊などへの関わり方が好ましかった。