あらすじ
きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。おまけに難事件もめいっぱい。幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、新品の布団から泣き声が聞こえたり……。でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して、シリーズ第2弾、ますます快調。(解説・藤田香織)
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シリーズ2作目。
今回は6つの物語の短編集。
どの話も面白かったけど、空のビードロが一番好き。
1作目で若だんなの出生の秘密が明かされたけど、こちらではその他の登場人物の過去や生い立ち、思いなどが描かれていて興味深かった。
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・ぬしさまへ
仁吉への金釘文字の恋文
・栄吉の菓子
栄吉の菓子を食べた隠居が亡くなった!
・空のビードロ
青いビードロが取り持つ兄弟の縁
・四布の布団
若旦那の布団から鳴き声が聞こえる。
・仁吉の思い人
仁吉が千年も片恋に終わった女性とは・・・。
・虹を見しこと
一太郎の誰にも話せない思い。
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仁吉がなぜ若だんなに仕えるようになったのか。若だんなに出会う前の松之助にいさんのお話も。
●空のビードロ
辛い境遇で追い詰められても、自分を失わなかった松之助さんがいじらしくていじらしくて…。
若だんなも探していた兄さんにようやく会うことができてよかった…。
●四布の布団
妖怪がらみかとおもいきや、一番怖いのは人間というお話。若だんなの布団から夜ごとすすり泣きが聞こえる。
若だんなは「気にするな」といったものの、怒った佐助と仁吉は旦那様をたきつけて布団のを注文した田原屋へ文句を言いにいくことに。
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しゃばけシリーズ2冊目。
今回は短編集になっており、切ない話が多かった。
特に好きだったのが
「空のビードロ」
「仁吉の思い人」
「虹を見し事」
他の2作品も良かった。
一太郎の人柄や、この物語のの世界観が好きでタイムスリップして出来事を覗いているみたい。
続編も楽しみ。
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いやぁ面白かった!
前回の1作目はどうも俯瞰なのか主観なのか視点がうろちょろしてよくわからなかったのも今回は解消されたのか私が単に慣らされたのか分からないけど全然気にならなかった。
今回急に安楽椅子探偵みたいになってるけど、前回もそうだったっけ?前回はもっと泥臭かった様な気がするけど、それは短編風だからかな。
ストーリーは相変わらず分かりやすく読みやすい。所々可愛い一面の妖も愛おしい。
特に今回は一太郎に求心力が働いてるストーリーだったかな。
相変わらず永遠に読んでられそうなスキームで良かった!
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腹違いの兄、松之助さんのエピソードや、イケメン仁吉さんの失恋エピソードなど、周りのキャラクターの物語も加わってさらに厚みが出て、好みの作品に。
文庫の外伝を含めて、シリーズ作品がたくさん読めることがとてもありがたく、楽しみ。
私の脳内で、若だんなにラウールさん、仁吉さんは岩本照さん、佐助は宮舘涼太さんで読んでます。
匿名
若旦那と妖怪達のやり取りも両親の甘々なところも面白い。
松之助さんも居場所が出来て良かった。
栄吉の腕が上がったらな~
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しゃばけシリーズ、引き続き面白かった。
飽きることなく、えっ!?という事件が起こったりしんみりしたり。
そもそも、金持ちで甘やかされてる主人公って珍しいよね。
でも貧乏より金持ちの方が読んでてラク。
主人公、イヤなやつじゃないし。
続きも読んでいきたい。
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しゃばけシリーズ第2弾。以下の6話からなる短編集。
「ぬしさまへ」「栄吉の菓子」「空のビードロ」「四布の布団」「仁吉の思い人」「虹を見し事」。
どの話もそれぞれに面白かった。
若だんな・一太郎の腹違いの兄・松之助さん、桶屋東屋の奉公から長崎屋に奉公することができて良かった。
仁吉は千年もある一人の妖を思い続けてるのですが、その思い人の吉野どの(お吉)が一太郎の祖母のおぎんだったとは。祖父母の恋路がロマンチックです。
そして、栄吉さん、菓子作り頑張って!
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短編集。6話入ってました。各話の最初に一太郎がどういう人物なのか背景が書いてあるので、1巻読んでなくても大丈夫なつくりになってました。
「空のビードロ」が義兄、松之助が長崎屋に来るまでのエピソード、1巻しゃばけの裏側、松之助サイドの話が書いてありました。
魔が差して井戸に毒を入れようとしてましたが、拾ったビロードを見て我に返るところが好きでした。
お店が家事になっても、働き口がなくても不貞腐れないで生きようとするところはこちらが励まされました。
仁吉の思い人は想像通りの人でした。
虹を見し事は、一太郎が妖怪が見えなくなって寂しそうでした。昔から一緒にいたものがいないのは寂しいでしょうね…。
私たちは一般人はそんな感じです。妖怪といっしょにお風呂入ったりしません。羨ましい…。
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前作と舞台を同じくした短編。
全編共通して感じたのは「切なさ」「やるせなさ」。
仁吉の片想いは言わずもがな。
長崎屋に対する若旦那の思いや、とある人物の自らに向けられる感情。
短編ながら心に残るものばかりでした。
しかしながら、グサグサと心を抉るようなものではなく、少しだけ哀しい思いを残しつつも、軽快に進むストーリーでした。
前作よりも、よりミステリー感があったように思います。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目は短編集ですが、なかなかに面白い。
仁吉の想い人がわかったのは良かったが、寂しくてため息です。
江戸の日常が分かるともっと面白くなりそうです。
きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。
おまけに難事件もめいっぱい。
幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、新品の布団から泣き声が聞こえたり……。
でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。
ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。
ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して、シリーズ第二弾、ますます快調。
【シリーズご案内】
お江戸は日本橋。大店・長崎屋の一人息子である若だんなこと一太郎には秘密があった。
大妖の血を引く彼には、鳴家や猫又といった妖(あやかし)が見えるのだ。
しかも若だんなを支える手代、仁吉と佐助も、その正体は人ではなく妖なのである!
そんな病弱だけど、心優しく頭のきれる若だんなが、妖たちとともにお江戸の難事件を解決。
読めば気持ちがほっこりすること間違いなし、累計840万部突破の人気シリーズ「しゃばけ」の世界へようこそ!
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『空のビードロ』がおもしろかった、というかじーんとした。前回のお話で出てきていた一太郎のお兄さん松之助。こんな境遇にいたとは、びっくり。一太郎と再会できて良かった。いい人そうなので幸せになってほしい。
『虹を見し事』は切ないお話。時代こそ違えど、理不尽な事件に巻き込まれたり、想い人がいたり、というのは共通なんだなあと思った。
『仁吉の思い人』は、最後の最後に、あらあらそうだったの!という感じ。
『しゃばけ』ほど、がつーんとは来なかったけど、やはり読みやすく、妖たちがかわいいと思ってしまうこのシリーズ。
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仁吉が好きな人は絶対見たほうがいい!
キャラクターのそれぞれの歴史もシリーズを追うごとにわかってくるのかと思うとわくわくする
そしてどんどん妖たちが愛おしくなってくる
時々、表紙の妖たちを見ながら物語を追っていくと頭の中にキャラクターたちの表情が浮かんできて、それも楽しい
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続編ですが、説明も繰り返され、愛着も湧いてきます。おばあさんやお兄さんのエピソードもしっくりきました。病弱だけどとても賢い若だんなの活躍に胸が踊ります。普通に面白く、1巻よりサクッと読めました。大好き度❤️❤️
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6編からなる短編集
しゃばけシリーズ第二弾
今回も若旦那と二人の手代、そして可愛らしい妖怪たちのはちゃめちゃな犯人探しや謎解きが繰り広げられます!
ほっこりするような話や、心がチクっとする話、恋や人との別れ、ニコッとできてうるっとできるそんな小説。
個人的に最後の話「虹を見し事」は不思議でのめり込むように読むことができ、最後にはいたたまれない気持ちになりながら本を閉じました。
おすすめです。
「私は本当に、もっと大人になりたい。」
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シリーズ2作目という見方もあってか、やはりキャラクターが生き生きしています。
最後の解説にもあるように、ほんとに作者は江戸時代の風景やSF要素のある妖達をものすごく鮮明に描いています。
でもそれも難しい文章ではなく、するすると読める表現なのでどんどん頁が進んであっという間に読み終わりました。
次の作品も読もうと思います。
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今回は短編形式で栄吉や松之助、仁吉がメインのお話が出てきて面白かったです!
どの話もきらりと光る若だんなの鋭さよ。
最後の「虹を見し事」は妖怪が急にいなくなってしまうというもので、一太郎同様、不安になりながら読みました。
まだまだあるシリーズもの、最後まできちんと読み切りたいです。
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【しゃばけシリーズ02】
短編集。
若だんなのまわりの主要な登場人物のキャラ(栄吉や松之助・仁吉)が際立つようなお話が多く面白かった。
「ぬしさまへ」「栄吉の菓子」「空のビードロ」「四布の布団」「仁吉の思い人」「虹を見しこと」の6篇収録。
何度読んでも面白い。
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一作目を読み終わった時、あんまり好きじゃないかなぁと思ったのだが、本作はまずまずの好感触。
何か二作目にして自分の中でキャラが立ってきた。
そんなことより、
若旦那みたいに甘やかされたい。
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しゃばけシリーズのサイドストーリー短編集。
前作のしゃばけが1つのファンタジー作品として完結してもいいくらいに完成されていたけれど、その登場人物を順番にフィーチャーして掘り下げた話を読むことで、より人柄や関係性が見えて世界が広がった感じがした。
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相変わらず一太郎の虚弱さが気になり、前半はやっぱり一太郎が安楽椅子探偵のスタイルを通すのか?と思ったら、途中から仁吉の失恋話や一太郎が夢に紛れ込んだような話になったのでよかった。
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しゃばけシリーズは短編も面白いんだなあと思った。
この2作目で、一太郎と妖たちの事件解決譚、ドタバタ劇で売っていくではなく、一太郎をはじめとする人や妖の関係性や思いや情に焦点を当てていくんだと、そこを大切にする話なんだとわかったことが嬉しかった。
それを一番感じたのは、松之助にフィーチャーした「空のビードロ」と一太郎の胸の内がわかる「虹を見し事」。前者は、江戸時代、家族と呼べるような人もいなく、当然福祉制度などもなく、自分で身を立てていかなければならない中で生きていくことは、どれだけつらく寂しいことなんだろう…感じた。
大河ドラマなどでは思い至ることがない、市井の人々に思いを馳せることができて新鮮な気持ちだった。
『ぬしさまへ』を読んで著者をますます信頼できるようになった。
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①ぬしさまへ
憎悪が動機のサスペンス系の話。
ハッピーエンドとかではない。
②栄吉の菓子
栄吉の菓子がとってもまずいことと心根が優しいことがわかる話。個人的にはハッピーエンドと言えなくもない。
③空のビードロ
第一巻の時の(一太郎の兄)松之助視点の話。
お互いを思う一太郎と松之助の兄弟の情に感動する。一番好きな話。大ハッピーエンド。
④四布の布団
最終的に改心する的な話。
一太郎の精神的な部分の成長を感じる。
人は死ぬけど物語の筋的にはハッピーエンド。
⑤仁吉の思い人
タイトルのまんま
仁吉推し女からしたら若干見るの躊躇った
誰も死なない話。もやっとした最後。
⑥虹を見し事
まずまずのバッドエンド
これを最後に持ってくるか…。
一太郎の成長には欠かせない話とは思う。
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六つの話からなる短編集。長崎屋の若だんな一太郎が、彼を見守る妖怪たちの力を借りつつ、江戸を騒がす難(怪)事件を解き明かしていく。
どの話も面白かった。ただ『虹を見し事』の話の中で、女中のおまきや松之助の幻は説明がつくとしても、月の光を水からすくえたり、ギヤマンの酒杯が筵から出てきて、その中で魚が泳いだりしたのはどうしてだろうと、疑問が残る。
Posted by ブクログ
「しゃばけシリーズ」第2弾。病弱だけど聡明な一太郎が、ちょっと人とは感覚のズレた憎めない妖(あやかし)たちと謎解きをしていく話。第1弾とは違い、「ぬしさまへ」を含めた5つの短編集。
正直言うと、おれが疲れた体で読んでいたせいか、初めの「ぬしさまへ」のストーリーがあんまり入って来なかったし、3つ目の「空のビードロ」の話は、おれが本当に大嫌いな、動物虐待(犬や猫がむごい形で殺される)の描写があって、ちょっとイマイチかなあと思ってしまったが、「仁吉の思い人」の話で、ずっと出てきていたキャラクターの人間臭い内面の話が、謎解きそのものよりも面白いと思ったし、最後の「虹を見し事」は、謎解きも面白い上に、一太郎の人間的な成長、純粋さというものを感じることができ、そしてちょっと悲しい雰囲気というもののせいで、全体が印象深い本となった。キャラクターに深みが増す、という感じ。それにしても、本当に鳴家(やなり)という小鬼がかわいすぎる。グレムリンみたい。特に「栄吉の菓子」の話に出てくる鳴家は犯罪的にかわいい。キャラクターについてもっと知りたいということに加えて、この鳴家の描写を読みたくて、このシリーズを読み続けたいと思う。でも本当に「虹を見し事」みたいに、このシリーズに鳴家が出てこなくなっちゃったら、悲しいなあ、と思いながら。(21/06/22)
Posted by ブクログ
しゃばけの2冊目
今回は短編集になってる感じ
仁吉は今で言うイケメンだけど
妖だから人間とは180℃(ぐらい?かな)感覚がずれてて
ラブレター貰っても読まないし、読む気ないし
でも、そんな仁吉がただ1人思いを寄せたのは
一太郎のおばあちゃん
佐助は今で言う細マッチョかな?
もてそうだけど一太郎以外の一番はいない
そんな手代2人と一太郎の掛け合いが好きです
Posted by ブクログ
前作「しゃばけ」と違って、短編集でした。
こっちの方が読みやすかったな。
前回のはなんだか「まだ引っ張るのか、まだ引っ張るのか」と思いながら読んでいた気がするから。
若だんなのお兄さんのこともスッキリしたし、仁吉の恋話まで楽しめて、おもしろかった。
こんな風に、主人公だけでなく、周りの人のこともしっかり書いてくれてる話って大好き。
仁吉のことが出てきたら、いつかは佐助のことも出てきたりするのかな?
Posted by ブクログ
前作「しゃばけ」は長編だったが短編の方が断然良い。
キャラも固まってきた様子。
クールビューチィーな彼の別の一面を垣間見れる「仁吉の思い人」が良かった。