あらすじ
「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!? 三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて――。兄・松之助の縁談がらみで剣呑な目に会い、若き日のおっかさんの意外な恋物語を知り、胸しめつけられる切ない別れまで訪れて、若だんなと妖たちは今日も大忙し。くすくす笑ってほろりと泣ける「しゃばけ」シリーズ第6弾。(解説・村上健司)
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いつもはホッとしたり、心温まったりする展開が、今回初めて涙が出てしまった。
妖の時の長さと、人の短さ。だから佐助と仁吉もあれほどまでに若だんなを守ろうと必死になり、甘くなるのだと、納得がいく。
三途の川で、佐助や仁吉に頼れぬが、それでも妖を浮世に戻したい若だんな。前作、箱根の湯治旅のおかげか、兄や不在の若だんなが少し頼もしく感じられた。
そして、若だんなの三途の川で出会った子ども達への対応や、小紅にしろ、本当に情の深いこと。
相変わらず、脳内配役は
若だんな:ラウールさん
仁吉:岩本照さん
佐助:宮舘涼太さん
松之助:目黒蓮さん
三春屋の栄吉:向井康二さん
屏風のぞき:渡辺翔太さんときて
秋英さんは阿部亮平さんになりました。
SnowManの残り二人もきっとピッタリな役どころがあるに違いないと、残りの作品もますます楽しみです←←←
匿名
両親の馴れ初め素敵でした。
藤吉に拍手です。
最後はしんみりきました。
未来、きっと兄や達妖はおばあ様のように若旦那の生まれ変わりを待ち、探し続けるでしょうね・・・。
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「しゃばけ」シリーズの中で一番好きなシリーズです。
まだ6つ目なのでこの先もっと好きになるシリーズが出てくるかもしれませんが…
特に
桜の妖の小紅ちゃんが長崎屋の中庭で生まれて風のように散っていなくなってしまうまでの短い時間のお話
「はるがいくよ」は切なくて、はかない感じが大好きです。
柴田ゆうさんのさし絵の鳴家の可愛いこと。
小紅ちゃんを守ろうとする若だんながちょっと男らしく見えた気がしました。
他のお話もどれも面白くて次が楽しみです。
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しゃばけシリーズ第6弾です。今回は短編です。
1作目からかなり驚きました。なんと若だんなが死んでしまいました。妖の袖の中にいたがために一緒に三途の川まで来てしまうという・・・。川辺には、小石を積む子供達、そしてその石を崩す鬼。鬼は決して子供達に手を上げることはなく、ただ、石を崩すだけ。
秋英が初めて妖怪を相手にした「ちんぷんかん」。和算のくだりは題名のとおり、ちんぷんかんぷんでしたが、ちょっと悔しいので後で解いてみようと思います。
「男ぶり」は若だんなの母君と父君の馴れ初め話。本当に素敵なだんなさんと一緒になったんですね。というか、やっぱりお母さんも妖見えていたんですね。
「今昔」では、ついに松之助に兄さんが結婚!そしてなんとも怪しい陰陽師が・・・。陰陽師ってまだ家系が残っているのかなと軽い気持ちでネット検索したら、これまた怪しい陰陽師のブログが出てきました・・・。
若だんなの寂しさ、仁吉と佐助の寂しさ、ラストの「はるがいくよ」は少しもやっとした気持ちにさせられました。
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長崎屋の火事により賽の河原へとやって来た若だんな。そこにいる死者たる子どもたちのことを思うと切なくなる。その後の冬吉がどうなったかも、気になるところだ。「はるがいくよ」も切ない。桜の精との出会いと短すぎる別れ。それが、若だんなと兄や達との関係の縮図であるというのが深い。
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【あらすじ】
「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。兄・松之助の縁談がらみで剣呑な目に会い、若き日のおっかさんの意外な恋物語を知り、胸しめつけられる切ない別れまで訪れて、若だんなと妖たちは今日も大忙し。くすくす笑ってほろりと泣ける「しゃばけ」シリーズ第六弾。
【感想】
Posted by ブクログ
このシリーズがこんなに続いてて人気なのがよくわかる。
読み終わるやまた若だんなや妖に会いたくなる。
今回は最後にほろりとさせられました。
普段アニメは一切見ないけど、ちょっと見てみたくなってます。
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ついに冥土行き!?となっても落ち着き払っている若旦那はやはり肝が据わっている。火事で店が移転したり松之助に縁談が来たりと若旦那の周りにも変化があり、若旦那が精神的により大人びていく姿も感じられて面白かった。小紅との出会いと別れの物語で描かれる仁吉と佐吉の想いがほろ苦い。
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このシリーズの展開に少し飽きてきてしまって、読むのに時間がかかるようになってきた。でも最後の『はるがいくよ』は物悲しい雰囲気がずっと漂っていて、胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちがした。大切な人といつか別れるとわかってはいても、つらく切なく、なんとかもっと一緒にいられないかともがいてしまう気持ち。それは若だんなだけではなく、佐助も仁吉も抱いている思いだったというのが切ない。妖だからといって、大切な人を失うことに痛みを感じないわけではない、残される者もまたつらいのだということが胸に響いた。
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約1年ぶりに読んだ本シリーズ。
前回までの内容もボヤッとしか覚えておらず、読み進められるか不安だったが、さらさらと読むことができた。
特に「はるがいくよ」では、若旦那と小紅の儚い別れに涙しそうになった。
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最後の小紅のお話はとてもぐっときました。
6作目ともなると読者の私もキャラクターへの愛情は深くなっていて、このお話を読んだ後は若だんなと一緒に涙ぐんでしまいました。
人間と妖の時間の長さを桜の花と合わせて表現しているのがとても素敵でより儚さを感じました。
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はるがいくよ
切ないお話でした。誰でもいつか、大切な人を見送るんですね。自分も見送られる時が来るのが世の常。見送るばかりでは辛いです。
人ではないとは言え、きっと。
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安定の面白さ。今回も、妖が関わる、若旦那が巻き込まれる様々なトラブルとその解決のストーリー。これまでのシリーズに流れる、「滑稽なんだけどホロリとする」仕掛けが満載で裏切らない。テッパンの小説。
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人間と妖との交わりで、人の命の儚さと、そのためにいかに生きるかを考えさせる話がいっぱい詰まっている。
だんだん妖怪どもとの話の中で人がいかに生きて行くかをしっかり読者に考えさせる話だ。
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シリーズ第六弾の本作。短編5編の内容でしたが、主人公の若旦那一太郎が大火事の煙にのまれ三途の川までたどり着くという奇想天外な話から母のラブストーリー、兄の縁談、桜に関連した話など、どれも面白かったのですが、個人的には三途の川の話が一番面白かったです!
次いで第七弾にいきます!
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シリーズ第6弾。
江戸時代が舞台の短編連作時代小説。
日本橋での大火に巻き込まれて三途の川まで行った若旦那の話や、おっかさんの若い頃の話、兄の話など家族の話も出てくる。
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三途の川で立ち往生するお話が、面白さと切なさのマーブルで刺激してくるので、笑いたいのに泣けるし、泣きたいのに笑ってしまう。
別のお話でも、屏風のぞきの若だんなへの口のききようが、とっても好きですわ。
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若旦那、三途の川まで行って帰ってこれるのか?
どんどん周りの人が離れていくのに自分だけがそのままで、、、そんなこんなでも、今日も明るく病気をしながら生きていく。
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「はるがいくよ」がすごく良かった。1000年以上生きる妖からしたら、人の一生も桜の花弁と同じくらい短いのだね。だけどやっぱり、1000年も生きたいとは思わないもんな。
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可もなく不可もなシリーズ第六弾。
相変わらず、星は3つ。安定感はあるが、期待値は低い。
本作は生きること死ぬことについて、考えさせられ、なくもない。
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★3.5
やっぱり…ホッとしますね〜。若だんな。
江戸通町一帯が火事に見舞われる。長崎屋も被害に。
・鬼と小鬼
若だんなが冥土行き?
が、タイトルにある小鬼こと鳴家も着いてきた。
鳴家を元の世に戻すため若だんなが戦います!
・ちんぷんかん
ここでは目線は広徳寺の僧・秋英。
成長する秋英が見れます。
・男ぶり
若だんなの母・おたえの若き日の恋物語。
父・藤兵衛との馴れ初めも❤︎
・今昔
若だんなの兄・松之助に縁談が。
縁談の決着版です。
・はるがいくよ
離れの庭先に植えられた桜の木。
寂しい若だんなの心と合わさり、不思議な出来事が。
感動の物語り。
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五つの話からなる短編集。
長崎屋が大火事に巻き込まれるところから物語は始まる。煙を吸った若だんなは意識を失ってしまい……三途の川の畔で目を覚ます。なぜか鳴家たちが付いてきていて、若だんなは妖たちを長崎屋へ帰そうと決意する。若だんなたちは無事、長崎屋へ戻ることができるのか……?!
大火の後、焼け落ちた町の復興と共に物語は進む。個人的に『はるがいくよ』が心に残った。桜の花びらの一生を短いと感じた若だんなが、自分の一生もまた、妖たちにしてみれば短いのだと、気づいたところで物語は終わる。
「去って行かねばならない者は、悲しくて哀れかもしれないけれど……残される者もまた、辛い思いを持てあますことになるんだね」