【感想・ネタバレ】平場の月のレビュー

あらすじ

須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。50年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。第32回山本周五郎賞受賞の大人のリアルな恋愛小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

アンテナを張っているつもりでも、本作のような名作を知らずに年月を経てしまうときがあります。今回映画の予告を見て、原作を読みました。

「人生の酸いも甘いも経験した年齢」とよく表現される年齢ですが、実はそれほど経験しているわけでもなくて。
本作を読みながら、昔の同級生と互助会みたいな間柄っていいな、と思ったり。
付き合い始めでも、素敵なレストランへ食事に行くようなデートを重ねるより、近所の居酒屋で気兼ねなく飲むような間柄がいいなって思いながら読み進めました。

でもね、もう最初の方で結論が出ちゃってまして…。
結婚がゴールだなんてシンデレラストーリーを望んでいるつもりはなかったのですが、この年代ならではの結末に涙。
なんだよー夢見させてくれよーってな感じです。

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

アラフィフの私にとっては、とても考えさせられたり、突き刺さるところが多い小説でした。

私のパートナーとのこれからのあり方について、とっても考えることが多いものでした。とてもありがたかったです。

映画を映画館で見たかったなぁ…

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

『平場の月』かぁ。
タイトルが秀逸だなぁ。
大人の恋愛小説という意識で読んだのですが、それだけでは言い切れないものが多く盛り込まれていたように思います。
中学生の時に出会った青砥(君)と須藤(さん)。
自分自身のことを振り返ると、中学生の頃から頭の中はあまり変わっていないように思います。今現在の中学生を見ると、随分と幼いように見えたりするのですが、結局、自分もその幼い感じを基礎に持ちつつ年齢を重ねてきたんだろうな、人格や人間関係などこのくらいの時にある程度出来上がっているのだろうなと。
本書でも年齢を重ねて地元に戻ってきた青砥と須藤と、周りの元同級生たちが、基本的に変わらない人格と人間関係をもう一度やり直す感じです。
青砥が言うところの“ぬるっとした目”で他人のことを決めつけてくる知り合いとか、いるよねーいるいる、って感じで読んでるだけで疲れちゃいました。地元に住み続けるというのはある程度覚悟がいることなんだな、と思ったりしました。
まぁ、そんなことはいいとして、青砥と須藤の恋愛ですよね。お互い、色々人生経験積んでからの恋愛。もっと素直になればいいのにとか、もっと甘えていいのにとか思ったりもするけれど、できないのもよく分かる。やはり若い頃とは違う心の動きがあるのですよね。(さらには、中学生の頃に出来上がっている人格がある!)それに、読者は初めから須藤のやがて訪れる死を知っているわけで、物悲しさと共にページを捲ることになります。
これは是非とも映画も観てみたくなりました。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

やられた。
これはもう、全オトナが読んでください。

不器用な2人の不器用なセリフにグッとくる。
大人になればなるだけ次の恋には慎重で、失敗してきた分、優しくもなれる。

会わない、は優しさだったんだろうか。
その意見を尊重するのは愛だったのだろうか。
一歩踏み込めよ、でもその勇気が出ない、のもわかる。オトナだから。

一生背負う青砥の後悔がいつか軽くなりますように。

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2025年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画を見てから読みました。読んでみて、映画が原作にとても忠実だったことがわかりました。

不器用としか思えない須藤の行動には本当に気を揉みましたが、きっと青砥はそういう行動をするから須藤のことを好きになったんだろうなと思ってなんとか納得させてます。

それにしても切ない。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

恋愛モノなのだろうが、焦点はそこだけにはなく、ままならなかった人生とその閉じ方にも同じだけの熱量が割かれていたと思う。
大人になると自分の気持ちだけでは進められない。現在の環境やそれまで背負ってきたもの、貸し借りの価値観、そして健康など要因が多すぎる。
家飲みの始まり方がロマンでないところも現実的でとても良かった。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

若くはない2人の恋は、居酒屋より家で飲んだりお互いの家で夕飯を食べたりしながら、なんてことない話や仕事の話などざっくばらんに話し、時には笑う。平場だからこその「ちょうどよくしあわせ」な時間を過ごしていた。そんな中で須藤に病気が見つかる。青砥と須藤の関係はゆっくりと走り出し濃密な時間を過ごし、割と深く根を張った関係になったけど、後半青砥が葛藤していた場面は共感した。
あの時、須藤に対してどうすれば、どのような言葉をかけたら良かったのか。
本気で人を好きになって、この先ずっとこの人と一緒にいたいと思えた人だからこそ、凄く辛いなと思った。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

「ちょうどよいしあわせ」、激しい恋も、手痛い仕打ちも経験したからこその感情。

大人になった今だからわかる感情の揺れに共感度高い。のみこんだ言葉、どうにもならない人生であることをわかっているからこそ、相手への思いやりが切ない。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

前半なかなか話が進まないのをモヤモヤしながら読んでいたのだが後半一気に流れが速くなります
青砥と須藤の関係性にどちらにも共感できて切なくて悲しくなりました。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

こうあるべきだ、という考えが自分の望みなのか、自分の思う正義なのかがわからなくなる時がたまにある。
自分が正しさを信じて拘っていることも、相手からしたら大きな問題ではないのかもしれない。
日常の小さなターニングポイントがいくつもあり、その中で積もった後悔と、それでもたどり着いた束の間の幸福を感じる作品だった。
余談だが、本を読んだ後に映画を見ると、映画は拾いたいセリフを集めて、駆け足に詰め込んだように見えてしまった。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

映画と合わせて読ませていただきました。
どんな選択をしたら正解だったのか分からないけど、それを青砥のように何度も考えてしまいました。
映画は最後の星野源さんの「いきどまり」でそこで終わると監督が仰っていたのですが、まさにそうでした。曲が流れた瞬間、感情が溢れてきました。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

映画の予告を見て読んだ。
結末はわかっているのに良かった。
「大人の恋愛はいいな」と思えるような年齢に自分もなったのかな。
「マチネの終わりに」を読み直したくなった。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

映画化していたことで知ったので読んでみた。
なんとも言えない気持ちになった。若者の恋愛話よりも、50代の恋愛の方がグッとくるものがある。

かつては50代になって恋愛なんてと思っていたが、年齢を経るごとに人間はそんなに変わらないし、誰かを求めてしまうんだろうなと思うようになった。

須藤の強がってしまうところや青砥のもっと頼ってくれたらみたいなどうしようもないエゴが、何とも言えない気持ちになる。

別に大した感動ストーリーがあるわけでもないが、それがかえって良い。平場の月というタイトルは、言い得て妙だなと。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

50代の男女模様を描く本作は、自分にとって将来の想像をするきっかけになりました。
たまたま再会して家で宅飲みをする関係にまでなるものの、ずっときらきらすることなくむしろ少しどろっとした恋愛なのかもしれない。
でもそれが、朝倉さんの表現にかかればなんと美しいことでしょう。じっくり読んでいく読書体験が心地よかったです。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

平場=特定の形式にとらわれない、自由な場や空間。
登場人物が互助会的というように、主要2人は同志のような関係性。派手では無いけど、そこがいい。
月=月並みという意味も込められているのだろう。
独身で、両親も亡くした先の未来に何が待っているのだろう。不安だ。

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2025年12月24日

Posted by ブクログ

中年の恋の話。中学生のとき、お互い好きだったのに、付き合えなかった二人。ひょんなことから50代になってから巡り会う。
人生やり直しがきくのなら・・・
切ない。ジンとくる話だった。

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2025年12月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

聞き慣れない「平場」という言葉の意味が観終わった後に効いてくる作品であった。
青砥、須藤は、まさに一般的な中年の男女で中学の同窓であった。
それぞれに人生の辛酸を経験して再会した時から始まった不器用な二人の関係がいじらしくもあり、歯がゆかった。
最後は悲しい結末とはなったが、青砥の愛を感じながらも天へ召された須藤。須藤への想いをぶつけながらも思うようにいかず、約束を待ちながらも彼女の死を後日知った青砥。
それぞれ相手の事を考えた上での行動であっただろうが、あまりに切ない結末となった。
でも、二人が過ごした時間はお互いにとって「宝物」であったと私は信じたい。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

『よむよむかたる』から5ヶ月ぶりの、朝倉かすみさん。
映画の予告で知りつつも、ラジオで星野源さんの歌う映画の主題歌で観に行きたいと思い、原作を読みたいと思いました。

地元で再会した須藤と青砥。お互い中年の50代での恋愛。中年世代でもある自分だが、こういった恋愛は憧れる。が、須藤の我の強さ、青砥の自分の気持ちを表に出すことのできないもどかしさが目についた(それがお互いの繊細な気持ちが緻密に描かれている)。

特に過去の出来事(家族関係・結婚・離婚・恋愛)が性格を生成されていくこと、お互いの気持ちを紡ぎ合うことの難しさを痛感する部分。そして自分の体の変化や家族のことなどと課題が広がっていき、心がざわつくことが増えていってると思った。
それを表現する須藤の言う言葉には、そういった部分が見え隠れしてて胸が痛い。

いきなり不幸から始まる物語ではあるものの、青砥の須藤に対する思いが強く純愛そのもの。だけど儚くもある物語だった。★は4.5。

映画観に行けばよかった…。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

50歳男女の恋愛小説で映画化もされた本。一緒にデパートに行ってご飯食べるとか、大切な人とただ一緒に過ごすことの大切さが身に染みる。結末が最初からわかっているので途中は読んでいて辛かった。

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2025年12月13日

匿名

ネタバレ 購入済み

胸が切なく

平場の月、映画化決定の数秒の予告ムービーを見て。映画公開前に読みたくなった作品。読みながら、キャストや数秒の予告ムービーから演じてる俳優と重ね合わせて読むのも、これもまた良く。より、作品の切なさが移入出来た気がします。あと少し早かったら、それともこのタイミングで正解なのか。辿ってきた運命とは、切っても切れない自分の道なのだなと改めて感じる作品でした。

#切ない #感動する #じれったい

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

後半、青砥が、あの時どうしたら良かったのか、相手がどういうふうに思っていたのか、とぐるぐると考えながら時を過ごす描写がリアルだった。
悩んでいる間に現実は着々とすすんでいる。そういうことって、よくある事だけど人は悩んでしまう。

青砥の目線から描かれているが、須藤はもっと切なかったのではないかと思う。本当は青砥の申し出を受け入れたい、生きたいと。でも叶わないことがわかっている。自分がいままでの人生であんな悪いことをした、だからこういう辛いことになった、と他人から見ればそんなわけないと思える発言も、無理やりにでもそう思わなければ「なんで私がこんな事に?」って、もう崩れてしまうような絶望感だったんだと思う。大人になって残された時間も体力も僅かになっていく寂しさも感じた。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

大人の恋愛とあるが、まさしくそうだと思う。
ただ、ヒロインが亡くなるのは切ない。
色々と思うことはあるが、ゆっくりと静かに読む作品である。


須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。50年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。第32回山本周五郎賞受賞の大人のリアルな恋愛小説。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大人の穏やかに静かに描かれている恋愛小説。

親の介護や病気、40〜50代が直面するシビアな内容も描かれていて劇的な展開はないけれど、青砥と須藤がお互いを一途に思う描写に心が灯される感覚があった。
青砥が須藤の死を知ったあと、菜園を掘り返しているシーンが印象的。どんな須藤の姿や声もしっかり頭に焼き付いている青砥。自分の死の訪れの予兆を全く青砥に伝えない須藤のある意味強がりでもある優しさを、噛み締めてるようにかんじた

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

もやもやして気持ちが晴れない読後感です。
死が身近に感じる50代。自分はこのイベントを乗り越えられるのか不安になりました。
少しも考えたくないし、できれば避けて通りたいのに、スラスラ読めてしまいます。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

映画の予告を観て、是非原作を読みたくなった。2人の会話はテンポよいが、須藤さんが病気してからは重い。寝る前に読むのがキツくなった。50歳の恋愛って明るい未来がないんだなと思い知らされるけど、外国映画なら高齢の恋愛めちゃくちゃハッピーなの多いから、50歳を暗く受け止めたくないな。あとがきでは「50歳は死の始まり」と書いてあって、ずしんときた。自分も今年50歳。なんか始めたいと思った。

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

映画を見た直後に読み始めた。結末は分かっているものの、何とか変わらないかなと思ってた。大人の等身大の恋が切ない。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

素直になれてたなら、自分の人生も違ったものになったのかなと思わずにはいられなかった。
甘えたい相手がいるうちは、甘えきってしまってもいいのかもしれない。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

映画を見に行きたかったけれど、残念ながら見に行けず、先に本を読む。
50代の恋。青砥目線で語られる物語は須藤への愛情深さが、いたるところにちりばめられていて、須藤幸せじゃないか、と何度も感じる。
須藤は過去の苦い経験や病気の患いから青砥への遠慮?により身を引いてしまう。年齢も経験も恋愛には臆病に働いてしまうことが多いと感じる。
最後の呆気ない別れが悲しかった。須藤は最後何を思い、どんな気持ちだったのだろう?知りたかったな。

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2026年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

50歳の男女の話。
中学の同級生の青砥と須東。どちらも過去結婚してたり、それなりのひどい人生を送ってたり、認知症の母親を介護してたりまあ一般的な50代。

偶然再開してひかれていき、須東はストーマになり、ガンが派生して死んだりする。青砥を引き離したり、なんだか寂しくなる晩年感。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

…で?となってしまった。男女お互いちゃんと言うべきことを言えばいいのに、伝えずに永遠にお別れしてしまう的な恋愛小説が私は好きでないのだなとふと気づかされる。こういう展開て、ロマンチックなのではなく、登場人物たちが恋愛偏差値低いだけやん(非合理的で賢くないだけやん)と思ってしまい。。

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2025年12月19日

Posted by ブクログ

あの頃は若かったなぁ、痛かったなぁ、馬鹿だったなぁ、って振り返って言い合える相手がいること。あの頃の延長線を、あの頃より老いて弱くなった身体ですること。ぜんぶいとしいと思いたいなあ。
淡々と現実的な感じがよかった。変に読者の感情を煽ってこないところが、個人的には特によかった。きっと特別ドラマチックじゃない、ありふれているかもしれない、でもかけがえのないものをひとつ見たような気がする。

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2025年12月30日

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