【感想・ネタバレ】平場の月のレビュー

あらすじ

須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。50年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。第32回山本周五郎賞受賞の大人のリアルな恋愛小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

色々あって、人生が後半にさしかかった大人の恋愛。

恋愛の物語ではあるが、それだけではない。ハッピーエンドで終わらない。最初から、青砥くんの相手の須藤さんが亡くなったことが描かれるからだ。

離婚、親の介護、都会から地元へUターン、お金、仕事、ままらない人生を生きている。
そもそも再会は病院の検査がきっかけ。リアリティがあり過ぎる。

丁寧な心情やリアリティのある日常が描かれるが、何か乾いた、ドライな空気感を読み進めるうちに感じる。

須藤さんの入院、治療、求め合う気持ちとすれ違う思い。もどかしく感じるし、不器用にも感じるが、ふと我にかえると、そもそも人はそんなに器用ではないのだ。

一日一日、青砥くんや須藤さんのように人は丹念に生きていくのだ、楽しいことも、悲しいことも、辛いことも、喜びも悲しみ、さまざまなことに向き合いながら。

単なるラブストリーではなく、深みのある物語だった。

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 あぁ…と。須藤は最後まで須藤らしかった。

 私自身、父を癌で亡くしているので、癌患者が出てくる話はなかなか堪えるし、構えてしまう。が、気になったので手に取りました。

 青砥と須藤のやりとり、微笑ましくて、もっと続いて欲しかった。だからこそ、須藤にとっては最後のご褒美になったんじゃないかな。

 ストーマの扱いや抗がん剤の副作用など、細かい描写があり、癌患者の大変さや辛さが身に染みて分かりやすかったです。

 異変があればすぐに病院、そして定期的な検診が大切ですよね。ラブストーリーなのでしょうけど、健康意識も向上させてくれる内容でした。

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わった後に星野源のいきどまりを聞くと、彼は本当に天才だと思う。呪いと表現する言葉選びがすごい。
呪いとはなんだろう。自分の名前を呼ぶ声、彼女との記憶、匂い、思い出の場所。あらゆる場所に散りばめられた2人の時間が忘れられないものになったんだろうな。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生後半戦となってからの恋愛、若い人たちのようにはしゃいだりせずに訥々と気持ちを吐露していくあたり、感触が伝わってくるようだった。二人をそろえて抱きしめたくなった。でもどうしても解せないよ、須藤はどうして、最期のときを青砥と過ごすことを避けたのだろう。いや、わかるよ、あそこに書かれていることで十分察しはつく。でもそれじゃ須藤、ストイックすぎないか。青砥は可哀想すぎないか。二人のささやかな愛の暮らしの締めくくりとして、これがふさわしいものなのなんだろうか。

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

健康でいたいと思った。
悲しいことがあって、でもそこから訓練する須藤だから好きだけど、だからこそ結婚には至らないんだな、大人になるとそういうこと多いよね。でも、愛を愛のままで終わるのも幸せなんだろうなと思った

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2026年05月14日

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ネタバレ

最初の方の息巻くような地の文が少し読みずらいかもと、思いながらも後からその伏線も回収されており2回目に戻ってみるとわかった。

成熟してからの再会。今読めてよかった。

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2026年05月11日

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ネタバレ

一人の女性が、自分の人生を自分の力でいきていこうとする力強い意志が伝わる小説だった。

自分の今までの行動の結果の今を、受け入れようと、自分の人生に、きちんと向き合う生き方、誰かに頼ることを良しとしない行動は、痛いほど切なく感じた。

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2026年02月04日

匿名

ネタバレ 購入済み

胸が切なく

平場の月、映画化決定の数秒の予告ムービーを見て。映画公開前に読みたくなった作品。読みながら、キャストや数秒の予告ムービーから演じてる俳優と重ね合わせて読むのも、これもまた良く。より、作品の切なさが移入出来た気がします。あと少し早かったら、それともこのタイミングで正解なのか。辿ってきた運命とは、切っても切れない自分の道なのだなと改めて感じる作品でした。

#切ない #感動する #じれったい

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3点台前半
・学生時代、恋心を抱き合いながら結ばれなかった青砥健奨と須藤葉子が、50歳になり偶然再会。互いに紆余曲折の人生を経て独り身、金銭的にも裕福ではないながらも、少しずつ友情の枠をはみ出して心近づいていく2人。
・そんな中で須藤は大腸癌を患い、人工肛門装着を余儀なくされるなど生活が大きく変わる。目一杯支えたいと願う青砥に対し、須藤は全てを頼ることをよしとせず、ゆっくりと手探りするような2人の闘病生活は続いていく。
・手術、抗がん剤治療を終えた最初の検診を終えた日、青砥は須藤に「一緒にならないか」と思いを伝える。しかし須藤はそれを受けず、さらにはもう会わないと伝える。青砥はなんとか1年後に温泉旅行で再会する約束を取り付けるが、2人は離れ、以後青砥のLINEにも須藤は反応しない。
・須藤の状況がわからないまま時は流れ、再会を約束した日が迫ったある日、青砥は職場の同僚から須藤が亡くなったことを知る。失意のまま訪れた須藤のアパートで須藤の妹と会い、別れを切り出された日の検診で、実は須藤は癌転移の診断を受けていたことを知る。須藤は青砥への連絡はしないよう、妹に強く言い含めていたという。
・結局、青砥にあてられた遺書も伝言も残っていなかった。青砥はあの日、検診結果をよく確認しないままに求婚を口走った己を悔やむとともに、ただ須藤と一緒に生きていきたかったと振り返り、物語りは終わる。

(感想)
・今(須藤が死んだことを知る)→過去回想(須藤との日々)→今 という形で構成されているが、果たして始めの今の部分が必要だったのか。ネタバレ的な意味合いもあるが、単純に内容がいきなり過ぎて冒頭から読みにくいことに加え、結局この構成の必要性も最後までわからなかった。
・須藤は、青砥に寄りかかることを良しとしないプライドの高さを持つ、少し浮世離れした感じのあるキャラクター。一方で、過去に略奪婚や貢いでの破綻歴を持つなど俗っぽい面もあり、高潔ともまた違う。一抹のかわいらしさがないこともないが、基本的に面倒な独善さを振り回す印象が強く、あまり感情移入できない。あそこまで引き摺り回した青砥に肝心なことは何も伝えず、孤独に死を迎えるのは流石にやりすぎ。
・トータルとしては平均的な小説という評価にはなるが、印象的な一節はいくつかあり、感じ入る場面もあった。あと、中江有里の読後解説の締め部分が素晴らしい。

(印象的な一節)
・「わたし、このこと、だれかに話してみたかったんだ」「おれもそうかもしれない」だれかになにかを打ち明けたい衝動が湧き上がるのは珍しくなかった。愚痴の吐き出したさよりももっと奥から揺すぶってくるものがある。それが自分の暗部ならいっそう鮮明だ。わざわざ言うことではないと知っているのだが、隠しごとをしているような後ろめたさがあった。
・「青砥には充分助けてもらってるよ。青砥は甘やかしてくれる。この歳で甘やかしてくれるひとに会えるなんて、もはやすでに僥倖だ。」
・身の丈で生きるのは決して楽じゃない。大人としての自虐も客観もこれ以上バカげたことをしないための術である。それでも人は人を好きになる。人生の贖罪と残り時間を照らし合わせて、誰かを好きになり、思いが成就したならばそれは幸運と呼べるだろう。
本書は悲恋に終わるが、幸運に見舞われた二人の軌跡でもある。(中江有里の読後解説より)

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2026年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画を先に見て書籍を後に買うという、個人的にはやや少ないパターン。
だいたい書籍の方が良い印象が多いのですが、どちらかというと映画の方が良かったかな?

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2026年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「大人の恋愛」がテーマということだったが
「病と闘う」っていう要素が大きかった気がした。
中学校の同級生で、お互い好意をもっていた者同士の再会。
途中、会っていなかった若い時にはいろいろあって。
交際相手にひどい仕打ちをしてたり
若い男に貢いだり…でも、何があっても信頼と愛情に揺るぎはなくて。
その存在が好きっていうのがすごいと思った。

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2026年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日常の何気ない瞬間こそが最大限の幸せを感じる瞬間であることを教えてくれる。

年齢を重ね、酸いも甘いも知った2人の恋愛は良い意味でも悪い意味でもゆっくりなスピードで、、
何か起きるような起きないようなそんなもどかしい時間過ぎていく感覚なのだろう

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2026年03月01日

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