あらすじ
六十代の主婦・雅美は、大谷選手の書いたマンダラチャートを真似て、マス目を埋めてみる。
もし、人生をやりなおせるならば、「女性が胸を張って生きられる世の中にしたい」。
そう記した途端、雅美はマンダラチャートに飲み込まれ、中学生に戻ってしまう……。
同じくタイムスリップした、かつての憧れの人・天ヶ瀬とともに昭和の古くさい価値観を変えようと、奮闘する雅美だが……。
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Posted by ブクログ
おもしろかった〜
タイムスリップして人生をやり直すというファンタジー感ある設定に男女平等の世の中を目指し懸命に二度目の人生を歩む過程には羨ましさを感じた。同時にどれだけ頑張っても昭和における女性の社会的立場の弱さを変えることができないリアルさに悔しさも感じた。
憧れだった天ヶ瀬くんとのタイムスリップ生活だけど臆することなく彼に対し堂々と意見を言う北園雅美がかっこいい。
結末は意外で良かった!天ヶ瀬くんとの第二の暮らし、2人とも自分を大事にした決断ができて嬉しい。
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近々、ドラマ化されるんじゃないか、と思わせる内容。
転生というか、やり直し系のお話。二周目の人生を、うまく渡っていけるのか。
主人公が、私よりちょっとだけ年上という設定で、もう、共感度MAXでした。
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何これ、私のこと!?
すごくおもしろかった。
大谷選手はすばらしいけど、妻子は大谷選手の脇役ではない。(もちろん大谷選手だってそうは思ってないだろう。)
言いたいこと全部言ってくれてありがとう!
Posted by ブクログ
垣谷さんの小説は読みやすく一気に読めます。
今回もあっという間に読めました。
マンダラチャートって何?と思いましたが内容を見てなるほど!
私もタイムスリップしたら中学生に戻り勉強をやり直してトップの成績を取って良い高校に入りたい、と思いました。タラレバですが···
そんな夢のような気持ちにさせてくれた本でした。現実は甘くない、今の生活も不満はあるけど······お互い様かな?
それでも昔はこんなことあったよね?
そうそう、女性は就職に不利だった、医学生も点数下げられてた。と怒りを覚えました。
今は少しでも改善できているのだろうか?
パワハラ、セクハラ、色々聞くけどそれじゃ社会人を育てられない、という意見もあるし、教育の立場でも上を目指すなら熱血指導があった時代に比べると今は手ぬるい、と思ってしまうのは私だけか?
いづれにせよ、とても良いテンポで読めた小説でした。
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「女性が胸を張って生きられる世の中にする 」
マンダラチャートにそう書き終えた瞬間、63歳の北園雅美は中二時代にタイムスリップした…。
著者の垣谷美雨さんはこれまで「女性の生きづらさ」をテーマに数多くの作品を書かれている。集大成にも思えるこの本からは「とことん言わせてもらいますよ」と、ご本人の声が聞こえてくるような気がした。
「昭和ってこんなに男尊女卑な時代だったのか!」
田舎娘にとってそれが当たり前の日々で疑いもしなかった時代。東京の短大を出て、結婚、出産、年を重ねるうちに少しずつ違和感と失望感が膨らんでいく。
63歳の雅美は中学生に戻り、もう一度人生をやり直す。「結局女の人生は、自身の経済力に左右される」と考え、家族への接し方から変えていこうとする雅美に共感させられた。
初恋の人、天ヶ瀬良一が二人目のタイムスリッパーだなんて、なかなか心憎い演出だ。外見だけでなく性格も良く、雅美にとって唯一の理解者。
今後、この二人がどうなっていくのか期待度が増した。
スマホは無く、交換日記でのやり取り。ラジカセから流れてくる流行歌。雅美は歌詞に問題ありと抗議文を送る。
「声をあげなければ世の中は何も変わらない」
マスコミの影響や世間の風潮に惑わされ、人生を搾取された女性たち!
「だから私はあきらめない」雅美は四年制大学の建築学科に合格したが、彼女の前にさらなる壁が立ちはだかって… 。
2回目の人生も決して甘くない!
後半は、奮闘を続ける雅美にエールを送りながら読んだ。
天ヶ瀬を通し、男性側の人生にも触れてある本作では、生きづらいのは女性だけではないと教えてくれた。
ラストは希望を持たせる終わり方でとても良かったと思う。
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共感、共感の嵐でした!
60代になった時に10代20代を振り返り、その経験からやり直せたらどんなに素晴らしいことか!決して実現することのないそれを教えてくれたのが、この本でした。
「あー、そうだったなー、あんなことこんなことあったなー」と若い時を思い出しながらも、今の現実を懸命に生きていこうと思いました。
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アイドル的存在の天ヶ瀬くんがいい。高校生の時も、大人になっても。
人生をやり直せるチャンスをもらった63才の雅美が、どういう人生をやり直せるのか、マンダラチャート通りに書いたことを達成できるのか。
今1度目に比べて、どのように成功するのか…と期待して読ませられるが、2度目の人生でも大苦戦。むしろ、1回目以上に、男女差別の厳しさを味わって苦戦する。
結局もがいて終了の昭和時代を経て、令和に帰ってくる。
昭和は、自律してきちんと働きたい、コネなし地方出身の女性に世間は厳しい。誰しも、当時の常識に違和感や生きづらさを覚える人は多かったと思うが、抗うことは厳しい。自分を振り返っても無意識のうちにレールや上司から外れる選択肢を避けていた様に思う。
今は自分の気持ちや個人が尊重される時代。時代は変わったな〜と思う。いい時代になっていると思った。
嫌なことも目につくけど、でも振り返ると昭和はひどかったり、理不尽なことが今以上に多かったし見逃されていた。だから、たくましく今ある、ということもあるけどね。
一つの時代や事象に対して言語化して振り返るって大事。
私は著者の本が大好き。それは、差別される側の女性を描きながらも、その他様々な登場人物の生き方も尊重し、共感させる様な視点があるからだと思う。
Posted by ブクログ
垣谷美雨さんの書く物語って、パート主婦の私にはとても刺さる。読んでいて、共感して、笑えて、何度も吹き出してしまった。
男性側の主張?も書かれていたのが良かった。皆、自由がほしいんだな…仕事もほしい、自由もほしい、孤独もほしいし仲間も家族もほしい…
童話の最後のようなラストでした。
Posted by ブクログ
大谷選手が学生の頃から人生の目標設定を立てていたことを知った60歳の主婦・雅美。平凡な人生を送ってきたが、自分も試しにとマンダラチャートを作ってみた瞬間、なんと中学時代にタイムスリップしてしまいます。
しかも初恋の相手である同級生の天ヶ瀬もタイムスリップしてきます。二人は支え合いながらもう一度人生を思うように生きてみようとします。しかし進学や就職を合理的に選び、理想的な未来にに進もうとする雅美の行く手を阻むのは、いつの時代にも根強く残る女性蔑視でした。
雅美が中学から新卒社員になるまでは男女雇用機会均等法もなかった時代です。雅美のように女性というだけ理不尽な思いをする女性は多かったと推測します。「あたりまえ」に麻痺してしまっている女性もいたので、「女性の敵は女性」という悲しい現実もあったはず。ノルウェー人の女性取締役の人が、女性蔑視されていも戦わない日本の女性に対して「情けない」と語ったというエピソードが印象的でした。
また、天ヶ瀬という男性を登場させることで、彼も「男性だから」というバイアスに縛られて、苦しい人生を生きたことがわかり、性別で人を縛る社会構造がうまく伝わってきました。
道半ばでタイムスリップから覚めてしまった雅美ですが、天ヶ瀬も帰ってきて納得のいくラストでした。還暦を迎えた男女が織りなす「世界系ファンタジー」が楽しめました。
Posted by ブクログ
いつも痛快なストーリーには感激します。この度は男女差がテーマでした。
男女差について、主人公くらいの熱量がないと社会は変わっていかない。でもそのなかにいて、いちいち反応してると疲れてしまうのも事実なんですよね。まわりからちょっと浮いてしまったりね。自分も流されていたひとり、わかるわかると思いながら読みました。社会全体が意識し始めたのでこれからどんどん変わっていくでしょう。
結末、もうちょっと驚きがほしかったです。同じ秘密を共有したから心理的に親しみ湧いただけじゃん!!と思いました。憧れの人は憧れのままでいいと思います。
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あれは違うんじゃないかとか、何であのまま受け入れてたんだろうとか、過去を振り返ると思うことはある。自分自身が経験を積んだり、時代の影響を受けてたり、その時の自分が気付けないのは仕方ないことだと思う。
だからこそ、その時に社会を俯瞰して見ていた人はすごいなと思う。わかっていても、その時代の風潮とか流れに反して動くことはエネルギーもいるし、メンタルにくるし、大変なことなんだろう。
でも逆に、何でも自由とか平等とか行きすぎてしまうと、また違う問題がでてくるだろうし。
良し悪しで決まるものではないのが、社会というか、この世の摂理とかいうか、なんとも難しい。
Posted by ブクログ
面白かったので、長編だけど、イッキに読んでしまった。
夫が妻を見下す。令和の今でも、そんな夫婦は普通にいる。主人公の雅美はタイムスリップして、そんな未来を変えようと無理なんだけど、ひとり頑張る。せめて自分の人生だけでもと。
雅美は私よりも年上なんだけど雅美が受けた仕打ち、特に就職、入社後の事は同じ感じだった。それが当たり前の時代で、上手くかわす事を身につけるしかなかった。
私がタイムスリップしても、雅美のように出来るだろうか?女ひとりでも自由に生きる選択肢を見つけられただろうか?
最後には令和に戻って、雅美も天ケ瀬も60越えていても自由に生きる事を選択するラストだが
タイムスリップしたままで自由を選択する姿も見てみたかったと思う。
パラレルワールドなのかな?
Posted by ブクログ
面白い話でした、どうなるの?と思って読み進めました。
結果的にはハッピーエンド?なのかな。
ちょっと主人公がうざい、天ヶ瀬さばさばしていて顔もいいならいいなと思った。
Posted by ブクログ
いつもの如く読み応えあり。現在の生きづらさからのまさかのタイムスリップ。昭和の中学生に戻る。どの時代に行っても違う意味での生きづらさがある。やり直したとしても、その時代ならではの、当たり前の出来事がある。となると令和がいいのか。色々と考えさせられたが一番いい方向で終わった。やっぱり面白かった。
Posted by ブクログ
笑えない話なのに滑稽過ぎて笑ってしまい、一気読み
垣谷美雨さんも、この物語の主人公北園雅美も、私より一回りちょい年上なんだけど…確かに大学進学時に(優秀なのに)女の子だから県外の大学には行かせてもらえないという同級生が一定数いたし、バブルが弾けて就職氷河期だったから実家住みでない女子大学生は就職出来ないなんてのは普通だった
そしてそれがおかしいってことに当時の私は気付いてもいなかった
今大学生の娘が知ったら絶望するだろうなぁ〜
今の私、少しはアップデート出来てるかな?
無意識に刷り込まれた価値観を刷新するのって本当に至難の業
雅美のやり直しの人生を一緒に戦ってるみたいで、楽しい読書タイムでした
垣谷作品の中でも一番好きかも
Posted by ブクログ
2024年出版。373ページ。表紙のイラストが何やら絶妙に...と思ったら、意図的でしたね。主人公の63歳の女性の精神だけが、何故か中学生時第の自信の身体にタイムスリップすると云う設定から始まる。女性である事の差別・苦悩、自信が無自覚に抱えている古い価値観などに苦悶しつつ。生き直しと、可能な限りの周囲の改善を目指すが、別人になる訳では無いので難しさも。思っていた以上に無自覚な差別が根深く、抗い術もなく挫折しそうになり...。
かなりのセクハラシーンも描かれるので、65歳男性である自分ですら腹立たしく不快感が甚だしい。これが現実として多くのシーンが存在した・し続けていると思うと、男ってモノがつくづく情けなくなるが...。
「楽しい」という本ではないが面白かった。
Posted by ブクログ
マンダラチャート
垣谷美雨さん
大好きな作家さん
今回も良いスタート!
大谷選手で有名な目標達成のための
マンダラチャート
本当に、大谷選手はすごい人だ!
あまりにも凄すぎて、
自分と大谷選手を比べて落ち込んでしまった主人公。
そのことを旦那に言ったら、大笑いされた!
そんなこんなで、
自分のマンダラチャートを書いてみた途中、
過去にタイムワープしてしまった。
そこから、63歳の気持ちで、中学生から生き直す。
同じ時期に、初恋の相手もタイムワープしてきて、
2人で乗り越えていく!
奮闘するが、
昭和の男尊女卑に屈する。
女だから、損してる!大変だと、言ってるけれど、
男の人も、嫌でも辛くても、会社を仕事を辞められない。
両方の気持ちがわかった。
なんだか、羨ましい、終わり方でした。
おもしろかった。
Posted by ブクログ
ふとしたきっかけで中学生時代に戻り、人生をやり直すお話。1度目の人生での後悔を活かして自分に正直に歩む様子は、もはや中高生が読むのがおすすめかも?1度目の人生にして、2度目の強さで歩めるかもしれない。
それにしても、この時代(1970年代)の理不尽さは酷い。
Posted by ブクログ
大好きな作家さん。読む度にそうそう!正にその通り!って共感しきり。私的にタイムリーなテーマばっかりで嬉しくなる。男女格差を40年のタイムスリップという手法で比較。比較といっても実は比較するほどの変化はなかった?いろいろ問題提起も、最後は自分の価値観とか生き方に帰結する。私に突きつけられるワタクシゴト。で、ラスト。本を閉じて清々しい気持ちになる。垣谷ワールド、大好き!
Posted by ブクログ
面白かった〜
垣谷さんの 小説はよく 男尊女卑の男が出て来てでも女の人が 強くて元気で 読後はいつもスカっとします。
今作はタイムスリップして 中学生に戻り 人生をやり直すお話。過去に戻ると その後の世界が変わっちゃうんじゃ?とか 自分がいなくなってしまった令和の時代 心配されてるんじゃ?とか 読みながら思いましたが そんな事忘れる位面白かった。
あの時代 あーそうだったよねって思い出される事がいっぱい。でもそれが普通だったから 何も疑問も持たなかったけど 結構酷い時代だったんだね。
雅美が今度こそ 幸せになれますように。天ヶ瀬君が変わりませんように。
Posted by ブクログ
面白かった。
今の自分を振り返って、後悔や虚しさを感じていた63歳の雅美は、大谷選手も書いたというマンダラチャートをレシートの裏に書く。その時、タイムスリップして中学生に戻ってしまう。そこで出会ったのは、同級生の天ヶ瀬。戻った時代でも、学校や会社や社会の根強い女性蔑視や差別に直面して、自分の生きたいように生きることの難しさを痛感する。理不尽な現実に怒りを覚える雅美。
自分なら、と考えながら読み進めた。希望の持てる結末に、救われた気がした。
Posted by ブクログ
はい!!
その通り!と言いたいことが随所にありコレが言えたらなーと思えることもたくさんあって読み応え充分。なかなか変わらないよね。少しづつ少しづつでも変わってきてるから権利を得たら行使しよう。
Posted by ブクログ
「あの頃に戻れたら」と誰もが持った願いを実現させた60代女性の転生無双系物語…と思いきや、日本社会における性差別という壁に阻まれる。同じくタイムスリップした同級生の男性との対話を通じて性差ではなくお互いの理解で融和していくのも面白い。現代から見た昭和社会は異常な価値観であり、令和社会であっても社会は少しずつ良くなっていることが分かって良かった。50年後の未来に胸を張れる時代にしたい。人生やり直したとてそんなに好転しないし、人生を後悔してもそれを誰かのせいにしないよう、わくわくした人生を歩みたくなる良い小説
Posted by ブクログ
強く頷きながら読みました。
全く同じ時代を生きてきて、同じ様な事を考えていました。過去にタイムリープできたら、、、と思うが、違う人生を迷う事なく選ぶ主人公は爽快。そして初恋の相手と共有できる秘密なんて、なんてうまく運んでる事でしょうとニヤニヤ。
元の世界に戻ってからは、短くてちょっと物足りなかったなぁ。でも、すごく面白かった!
Posted by ブクログ
ファンタジーではあるけど、考えさせられる場面ばかりで良い意味でも悪い意味でも心に刺さる作品でした。自分も含め、世間がいかにアンコンシャスバイアスの塊であるかを痛感しました。
Posted by ブクログ
大谷選手で有名になったマンダラチャートと時を駆ける60台の女性の掛け合わせがとても面白い。しかしながら、SFではなく、よくありがちな夫婦間のすれ違いを2組のケースをリアルに描いていると感じた。