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わたしの名はジョーナ。いまプエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島にいる。“パパ”モンザーノの専制政治に支配されるこの島で、『世界が終末をむかえた日』の著者となるべきわたしは、禁断のボコノン教徒となったのだ。 “目がまわる、目がまわる”世の中は複雑すぎる。愛するサン・ロレンゾ一の美女モナが、世界中のありとあらゆる水を氷に変えてしまう〈アイス・ナイン〉が、柔和な黒人教祖ボコノンが、カリプソを口ずさむわたしのまわりをめぐりはじめる――独自のシニカルなユーモアにみちた文章で定評のある著者が、奇妙な登場人物たちを操り、不思議な世界の終末を描いた長篇。
...続きを読むPosted by ブクログ 2018年12月11日
カート・ヴォネガット・ジュニアは、スローターハウス5以下、沢山の本を出版しているが、彼の作品として一番最初に読んだこの本が強烈な印象を残している。ハインラインやハーバートのSFとは全く違っているが、カルト的な魅力に溢れた作品だと思う。映画界の「2001年宇宙の旅」や「天井桟敷の人々」、「ドクトルジバ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月23日
仕事できつかった時、この本が救ってくれた。
今悩んでいることは生きる上で本当に重要なのか?悩んでいることは周り、自分にとって何か本質的に影響を与えているのか?
そうマインドセットしたら、なんてことないくだらないことだった。
大人になったら、本質的なことが見えにくくなる。それがただのあやとり(にせもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月30日
”馬鹿なことはやめろ!すぐこの本を閉じるのだ!<フォーマ>しか書いてないんだぞ!” ボコノンの書より
本当に笑える
この本を読んで僕はボコノン教に入信することに決めました
ボコノン教徒になったおかげで可愛い彼女は出来たし宝くじは当たったし
紙は生えてくるし歯も生えてくるし目も良くなるし20歳若返る...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月22日
「ナイス、ナイス、ヴェリ・ナイスーー
こんなに違う人たちがみんなおんなじ仕掛けのなか」
軽い文体で、何かとすごい大事そうな何かがいつぱい書いてある。
何かって何かわからんけど、めっちゃ笑えるしめっちゃ泣ける。笑えることは泣けるし、笑えないことは泣けないし、泣けることは笑えるし、泣けないことは笑えない...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月13日
8月上旬に読んだ。
原爆の父であるとされるハニカー博士の投下当日の様子、こども達からの証言や関係者をめぐる旅から始まる前半
“本書に真実はいっさいない”と目次の前に明言されていることを忘れて、この時期に「たまたまー”定められたとおり”とボコノンならいうだろう」手元にやってきたこの本を読み、
原爆開発...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月09日
ヴォネガット長編3冊目は『猫のゆりかご』
出だしからしてヴォネガット節がきいている笑
本書には真実はいっさいない。
「<フォーマ>*を生きるよるべとしなさい。それはあなたを、勇敢で、親切で、健康で、幸福な人間にする」 ー『ボコノンの書』第一の書第五節
* 無害な非真実
そうだよねえ...いやそう...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月14日
「猫のゆりかご」ってなんだろう。
マザー・グースの詩に
「風が吹くと、ゆりかご揺れる、ゆりかご揺れて赤ちゃん落ちる、落ちると...」(思い出したまま)
という恐いのがある。
読み始めてすぐに謎はとける、がその後の展開に怖ろしい予感。
世界が終末をむかえるのか。
短い文章の章立て。勿論シニカル。...続きを読む
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