【感想・ネタバレ】珈琲怪談のレビュー

あらすじ

なんか、怖い話ない?

異界が覗き、怪異の似合う古い街。
男たちが喫茶店に集ってすること、とは――。

男子会で、ホラーをダベる。京都、横浜、東京、神戸、大阪、再びの京都――。なぜ多忙な四人の男たち(外科医、検事、作曲家、音楽プロデューサー)は、わざわざ遠出して喫茶店を何軒もハシゴしながら、怪談を披露し合うのか――。そして、いつも茫洋としているが、気づくとなにか肝心なことをぼそっと呟く塚崎多聞とは誰なのか?

ホラー小説家としてデビュー(『六番目の小夜子』)した著者による、深煎りネルドリップ、男子ホラーはいかが? 奇妙な味がじわじわ恐い(ほぼ実話)全6編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

喫茶店をハシゴして珈琲や紅茶、甘いものや時にワインなど飲食しながら怪談というか、不思議だ⋯と思う話をする会を4人の男がやってる、というただそれだけの本。
主人公は必ず怪談的な体験をするところがポイント。

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2025年12月11日

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ネタバレ

多聞を主人公にした他作があるとの事なのだが未読である、多作家の著者であるのでとても全作は読めないが知ってしまうと気になって仕方ない何かの機会があれば読んでみたい、4人のそれぞれかなりのステータスをもった男たちが怪談とも思えない話を披露するだけの話だがなかなか面白い、人生にある程度余裕がなければありえない話だ、最近の量子力学を知ると無碍にありえない話では無さそうに感じるから不思議だ、今年は小泉八雲の年であるため怪談話がトレンドになるかもしれない。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

恩田陸さんの小説は独特の雰囲気があって、時々無性に読みたくなる。
今回は久しぶりに多聞さん達が揃い、あちこちの喫茶店をはしごしながら怪談を話す短編集。

喫茶店に行きたくなる〜。
怪談もさまざまで、とてもいい。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

別にNHKの怪談ブームに便乗した訳ではなく、偶然に出版のタイミングが合ってしまったのだろう。本書は、幻冬舎(GINGER L。, 小説幻冬)で不定期に掲載されたシリーズを纏めたもの。帯には「17年ぶりの塚崎多聞シリーズ。連作短編集。」と書かれてある。内容は仲間4人が日本各地の喫茶店を巡って、それぞれが怪談話を披露しあうといった変なお話。その中の1人が塚崎多聞ということなのだが、塚崎多聞は他の恩田作品(月の裏側、不連続の世界)にも出ていて、これが3度目の出演となる。4人が集まっている最中にも、すぐに自分の世界に入ってしまい、仲間からは「ああ、またか」と言われる、いわゆる変な奴。なのに、時々思いがけない成果を出してくれる。さすが、恩田作品に何回も出てくるのも頷ける。

さて、本題の怪談話だが、4人が繰り出す怪談話はいずれも話が短く、恐怖度も殆ど皆無。よくこれで本一冊に纏められたなと感心するばかりである。偏にこれは恩田陸の強力な文書力に拠るものだろう。怪談自体にはあまり捉われずに、仲間4人の珍道中と思って、思い込んで読むことにより、スラスラとストレスなく読むことが出来た。勿論、時々出てくる塚崎多聞の一言がスパイスの様に作品全体を引き締めていたのは言うまでもない。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

怪談の定義は曖昧だけど、人によっては何ともないかもしれないけど怖いと感じた話や、不思議だと感じた話をただゆるゆると話す感じ。
場所やシュチュエーションによって呼び起こされる記憶の不思議さや、その人によっての違いが面白い!

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2025年11月26日

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『不連続の世界』読んでないけど不連続なので問題なかった。リアルな実話怪談だと思ったらほんとにリアルの実話怪談なんですね。怖いよー。ナニソレ系が多かった。いずれシリーズ後追いしたい。

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2025年11月22日

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連作短編。雑誌に長期に書き継がれた作品(2014-2025)。
全くバラバラの仕事を持った中年のおじさん4人が、全国の喫茶店を巡って怪談話しをする。
京都、横浜、神保町、神戸、大阪、京都と全て会社や仕事で馴染みの場所なので、何となく街や喫茶店の空気感が分かる。歴史ある喫茶店が中心。
あとがきを見ると、作者の実話が元になっているとのことで、怪談が物凄く怖い訳では無い。そんなこともあるよな、と思ってしまう。
主人公と思われる多聞のシリーズもあるようだが、多聞の突拍子もない発言で、2件の事件が解決してしまった。推理小説的な内容も兼ねているようだ。

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2025年11月22日

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怪談だけど、ちょっとだけ怖い怪談。ちょっとだけ怖いだけだから、読み終わった後に怖さが残らなくて面白く読めた。怖いのが苦手な人全然大丈夫な作品。

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2025年11月16日

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ネタバレ

珈琲飲みながら読めばよかった。

喫茶店で語られる不思議な怪談。スッゴい怖いでもなく、ただ怪談している雰囲気が書かれる喫茶店の雰囲気と合ってすごく面白かった。
現実は珈琲の中にある。

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2025年10月23日

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わざわざ遠出しても集まって話したいと思えれる友人がいるのって良いなと思う。話される怪談も怖すぎない良い塩梅で。ラストに必ず"何か”が起きるのもある意味王道だけど面白かった。同じ人物が登場する別作品も読み直したい。

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2025年10月19日

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今年の猛暑に少しでも涼しくなればいいと積読していた本を、やっと読みました。
すっかり寒くなってきた秋に読む怪談もなかなか風情があってよかったです。しかもほとんどが恩田さんが実際に体験したことなんだとか!いやぁ、怖い。

そして、登場人物の男性4人の空気感が心地よい。(多聞さんシリーズを読むのは初めてです)

男性数名が集まってランチとかお茶とかするのを見ない、ということを指摘していた小説もあるくらいなので、世の中的には珍しいのかもしれませんが、珈琲怪談をキッカケにこういう男性たちが増えたら素敵だと思いました。
珈琲好きは喫茶店等の雰囲気がよく伝わって、聖地巡りしたくなるはず!

私はサクッと数日で読んでしまいましたが、とてもライトで章も細かく区切られていて読みやすいので、併読の1冊としてもオススメできます。

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2025年10月12日

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―ホラー小説(緩め)―

「ようこそ、珈琲怪談へ」

男性4人が、喫茶店に集まりコーヒー(たまにビール等)を飲みながら怪談話をする話。
尾上(作曲家)、水島(外科医)、黒田(検事)と、この小説のキーマン、多聞(音楽プロデューサー)。
「これ、怪談っていいのか分からないけど…」と話し始める内容もゾワッとするモノから、え?何それ?って思う事まで様々。
恩田陸さんの、馴染みない(一般的には難しいと思う)言葉を使いながらも、情景描写が抜群に上手いところは凄く好き。字を読みながら光景が頭に浮かぶ。
それも含めて面白かった。

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2025年10月10日

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喫茶店と怪談に惹かれて、このシリーズは初めて読んだ。
喫茶店の雰囲気が小説から伝わってきて、そこにゾクっとするような怪談話。
主人公の何気ない?話が事件解決のヒントになったり、楽しく読めた。
短編なので読みやすく、あっという話に読み終わってしまった。

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2025年10月04日

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ゾクッとする···。喫茶店という外界から切り取られた空間で語られるのもまたいい。六曜社の地下は雰囲気あるなー。

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2025年10月04日

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出てくる話はほぼ実話と聞いて、ちょっとぞくっとしました
すごく怖い話でもなく、ちょっとあれっと思った話などなので、リアルに感じて逆に怖い
日傘のおばあさんの話がほっこりあたたかくてすきです

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2025年09月24日

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〔Ⅰ〕四人の、まあ成功していると言えるおっさんたちが各地の喫茶店をハシゴしながら短くて他愛ない怪談話(というより奇妙な話系か)に興じ続けるというもの好きなお話。
〔Ⅱ〕場所は、真夏の京都/真冬の横浜/五月の雨の神保町/神戸/大阪ではマヅラっぽい店や芝川ビルっぽいビルをはじめ知ってるとこが多かったのが嬉しくはある。御当地ものって面もあるなあ/晩秋の京都。
〔Ⅲ〕とても好みのタイプの本でした。たぶん、こういうのがいちばん好き。

■塚崎多聞についての簡単な単語集

【尾上】塚崎多聞の友人。作曲家兼スタジオミュージシャン。もともと京都人。布袋様みたいな感じ。喫茶店ハシゴでの怪談会を企画した。インスピレーションが欲しいらしい。〔Ⅰ〕では文化庁に依頼された曲作りに苦心していた。絶対音感あり。ドラマにするなら俳優は小手伸也さんあたり?
【怪談】《俺さ、怪談話してると、ちょっと大袈裟かもしれないけど、「生きてる」って感じがするんだよ》p.49。《おお、これこそが怪談の効果だ。見るものすべてに意味を見つけてしまう。》p.76
【顔】《どうして、顔は怖いのだろう。》p.150
【記憶】《僕たちはどれくらいこうした偽の記憶を持っているのだろう。》p.34
【京都】《夏の京都くらい、「白昼」という言葉が似合うところもない。》p.50。《この街は今、白昼夢を見ている。しょせん僕たちは、街が見ている白昼夢の中の登場人物に過ぎないのだ。》p.52
【黒田】検事。忙しいらしい。ドラマにするなら俳優は西島秀俊さんあたり?
【坂】《坂って、微妙に怖いよな》p.179。《坂で曲がってると、誰でも減速するじゃないか。その時に、何かがちょっとずつ落ちて、角に溜まってるんじゃないのかな》p.180
【塚崎多聞】思考回路が独特らしい。大手音楽レーベルのプロデューサー。子供の頃は商社マンだった父親に連れられてラテンアメリカ暮らしが長かった。《僕って、究極のよそ者体質なんだよな。》p.16。ドラマにするなら俳優は田中圭さんあたり? …若いか? 吉岡秀隆さんあたり?
【日常】《すぐそこに怪異があっても、それはにちしの顔をしていて、ただ気付かないだけ。》p.45
【水島】塚崎多聞の友人。医師。『ブラック・ジャック』のドクター・キリコに似ている。普段はパンクロッカーみたい。甘いものが苦手。ドラマにするなら俳優は津田健次郎さんあたり?
【横浜】《そもそもがフェイクだった街。それはそれで面白い。》p.70

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2025年09月22日

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ネタバレ

「ようこそ、珈琲怪談へ」と宣言して始まる、男だけの酢強な世界。京都、横浜、神保町、神戸、大阪、京都と4人の男が遠出し喫茶店を何軒もハシゴしながら、持ち寄った怪談を披露し合う。

怪談ではあるけど、特に怖いわけでもなく、ちょっと不思議な話。多聞の話が検事の抱える事件の解決のヒントになったりして、ちょっとミステリ。
とりあえず男4人が楽しそうにワチャワチャしてるのが微笑ましい。

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2025年09月20日

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実在の喫茶店が舞台になっているので、あそこのお店かな〜と想像しながら読めて楽しかった。関西在住なので、京都、大阪、神戸の有名どころは知ってるかも...

怖いけど、眠れなくなるほど怖くなくて、人から聞いたちょっと不思議な話みたいなノリがちょうど良かった。珈琲と美味しい食事、時にはお酒を飲みながら、友人と怪談を愉しむっていいな。自分もその場にいるような気分になりました。

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2025年12月14日

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加齢のせいか、恐怖感があまりなくなって、
昔ほど怖いものが少なくなったんだ〜。
そのせいか、この本はまったく怖くなかった。
フツーに寝られそう‼️

でも、四人組の男性が、喫茶店巡って、いろんなお話ししたり、美味しいもの食べたり、甘いもの食べたりするのは、とても楽しかった。

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2025年12月07日

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中年男子のお茶会、といったところ。
女性は特にテーマを決めなくてもランチから始まって場所を変えてお茶まで、数時間もおしゃべりが続く。しかも話の内容は次から次へととめどなく続く。よくそんなに話すことがあるね、と男性から言われるほどだ。だから、男子同士で丸一日かけて喫茶店をはしごして、話し続けるにはテーマが必要なのかも。そんな違いを感じて面白いなと思った。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

まことに残念だけれど、いわゆる小説としての魅力が乏しいです。ゆるく編んだ物語であります。わたくし、ただ今晩酌でいい気分にて、レビューをしたためるにはいかがな状態かとも思うのですが、素直に物足りんぞと申し上げる次第であります。NHKの朝ドラ『ばけばけ』が面白く、それにちなんで怪談の主題に惹かれたわけです。珈琲飲んでくつろぎながら仲間内でのとりとめもない怪談談義。現実に語り合えばこんなもんですよ。ありそでなさそな怪奇譚。でもね、作品であるなら単なるおっさんの与太話ではいかんでしょう(酔ってる俺が与太ですが)。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

やはり怪談をするとよくないものが寄ってくるんだろうか。一つ一つの話としては怖くないけど、何かが起こるんだなと思わされる。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多聞、尾上、水島、黒田の4人が、ぶらぶら喫茶店をハシゴしながら怪談を披露していく……のだが、ホラーというよりは不思議な話といった印象。
肝心の怪談がまったく怖くないので、ただ男4人がダラダラ雑談してお散歩しているだけになっている。怖いものを期待していただけに残念。喫茶店という舞台もまったく活かされていない。もっと店内の様子や注文したもの、メニューに関する表現がほしかった。漫画やドラマのような映像作品のほうが向いている作品だと思う。
ただ雰囲気は好きです。章の最後にある不思議展開もいい塩梅で良かった。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

カフェや喫茶店を巡りながら、友人関係の男性4人が一件の店につき怪談を一話ずつ披露していく短編集。
恩田先生にしては特別怖いわけじゃないけれど、
コーヒーを一杯飲みながら一話ずつ堪能するような、
軽い読み物としては良いと思いました。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

著者の作品が割りと好きなので読んでみました。

ただ個人的にはホラーが苦手なので
若干恐る恐る読んでみたけれど
中年?のおっさん4人が喫茶店を中心に
コーヒーとともに奇妙な話をするという物語
で、おっさん4人と喫茶店というのがホラー要素を軽減していて読みやすかったです。

あとがきを読んだら
著者が聞いた本当の話をもとに作られてらしくて...
そこが一番ゾッとしました(笑)

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2025年10月30日

Posted by ブクログ

怪談っていいなぁ!と思えるお話だった。何年か前にYouTubeでたまたま見つけたオーコワというチャンネルにハマってひたすら怪談を聞いていた時期がある。この小説の中で怪談のいいところをいくつか挙げていて、読んでいてなるほどなぁと思った。

この本を読み終えたあと、夫に「なんか怖い話ある?」って聞いてみた。彼が子供の頃の話だが、ある日、家の物置からぽろっと坂東眞砂子さんの『死国』という小説が出てきたらしい。暗い花畑の真ん中に着物を着た髪の長い女の人がぽつんと立っている、というちょっと不気味な感じの表紙だったのもあり、「これって誰が買ったの??」と家族みんなで首を傾げたそうだ。結局、誰が家に持ち込んだものかはわからず、なんとなく怖かった話として記憶に残ってるのだとのこと。私にはそういう体験がないのでちょっとかなり羨ましかった。

「なんか、怖い話ないか?」怪談は好きだけど、知人にそう聞いたことは意外とないなって気がついた。今度人と会うときは聞いてみようかな。面白い話が聞けるかもしれない。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

“あるかもしれない、だからいいんだよ。信じる信じないじゃなくて、分からない、でいいと思うし、そういうもんだから必要とされるんだと思うが”
まさに怪談の流儀だと思う。

珈琲×怪談は美しくもそこ知れない怖さがある。
怪談っぽい怪談よりも、日常に何気なく潜む怪談の方が何倍も怖いと思い知らされた…

特に怖いシーンは、多聞が霊感体質なのか
いつも奇妙な体験に巻き込まれるところ。
失くした傘が戻ってきたり、亡き人が見えたり…
リアルでゾッとした。

恩田さんの描く日常に潜む怖さは、
珈琲と同じくらい癖になりそうだ!

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

シリーズ別作品は読んでなくてこれが初。
全体的にふわっとというか後味が不思議なお話。
一番ゾッと寒くなったのはほぼ実話というところだった
喫茶店まわりたくなる

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

珈琲怪談
恩田陸さん

塚崎多聞シリーズ第3作品

シリーズだった。

作者の恩田陸さんのあとがきに
ほぼ実話と書いてあった

中年男子4人の会話が、
なんとなく、ほのぼのとして面白い

こんな関係、良いなーと思った

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うだうだと話す様子が妙にリアルで面白い。そうして油断してるとぞわりとする話をぶちこんでくる。
そんな不思議な経験、したことないな。でも、覚えてない、気づいてないだけで、意外とあるのかも。

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2025年09月27日

匿名

ネタバレ 購入済み

壮年期の男性四人で喫茶店を巡りながら怪談を語り合うお話。
自分も友人と集まっているような穏やかさを持っていて、ホラー成分は控えめです。

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2025年05月30日

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