あらすじ
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
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Posted by ブクログ
亀山版を読み終わり、読み直したいと思ったので二週目は原版に挑戦中。結末を知っているからなのか、初読時に比べてドミートリイは悪人に見えないし、イワンからは病みそうな雰囲気を感じる。
Posted by ブクログ
(いつも感想を読んでくれる)あなたへ
季節の変わり目だけど、元気にしてる?
私は今とある外国の、とある家族の元で、ホームステイをしているの!ビッグニュース!!あ、ストーリーズにもよく上げてたから知ってるか(笑)でもこうやって改めて報告するのは初めてだよね。
ホームステイはいつかしたいと思ってたことなんだけど、不安がなかったと言ったら嘘になるし、何ならモチベーションが下がってた時期もめちゃくちゃあるんだよね。
もう少し先延ばしにしようかなと思ってたの。
でも、やっぱり最近沸々とワクワクの方が勝ってきて、「行くなら今しかない!」と思って、思い切って来ちゃった!!何がきっかけだったんだろ?もしかしたら、最後に触れた文化が、あまりにも自分に近いもので、その反発が起こったのかも。
ドイツ語でね、「Fernweh(フェルンヴェー)」って言葉があるんだけど、ホームシック(Heimweh[ハイムヴェー])と真逆の意味の単語で、「これまでに行ったことのない場所やどこか遠い場所へ行くことを欲する状態」を指している言葉なんだよね。
まさしくこの「フェルンヴェー」がホームステイをする原動力になったの!!
でもね、来てみたら、やっぱり母国語で話せない国でのホームステイは寂しいこともあるし、不安もあるし、結局またホームシックになって「早く帰りたい…」ってなることもあるし、なんなら「何を話してるの?」って理解に及ばない事もあったりするんだよね。アウェー感ももちろん感じるよ。
それでも、断然ワクワクだったり、アドレナリンが出まくるほどの楽しさだったり、思い切って来た自分が誇らしいっていう気持ちだったりが勝ってる!!圧倒的に!!知らない世界の知らない文化の人たちと触れ合うことで、学びがめちゃくちゃ多いし、時としてそれがぴったりと自分の文化や自分の国の人たちと重なり合ったりしてる瞬間を感じる時に、震えるんだよね。「あ、人間の根本とはこういうことなのか…それは変わらないのか…」って痛感するんだよね。
最近では、気になる人も出てきたんだ(照)
イワンっていうものすごいクールな知的人なんだけど、この間実は彼の修羅場を目撃しちゃって、去り際に「奥さま、私はご褒美を求めてはおりませぬ。」ってうシラーの詩の一節を、ドイツ語で捨て台詞として吐いていったんだよね。
ここだけ切り取って話しても、彼のかっこよさが伝わらないかもしれないね、ごめん(笑)でもね、私はこの時、めちゃくちゃ痺れたんだよ。本当にやばかった(笑)カッコよかった…
まぁ、そんな感じでめちゃくちゃこちらでの生活、楽しんでます!!
まだ目処はついてないけど、ホームステイが終わる時は必ず来るし、帰国した後に見る景色がどう変わってるのか、すごく楽しみ!!
土産話なら沢山できると思うから、また聞いてね!!!
じゃあ、また連絡します!
あなたも体に気をつけて、元気でね!
Posted by ブクログ
独特の言い回しがとても謎めいていて、読み始めからのめり込みました。
主人公はアリョーシャ20歳。ゾシマという長老を師とする修道僧。私の印象としては、世間知らずの優等生タイプ。優しい。
アリョーシャには2人の兄がいます。ドミトリー28歳。イワン24歳。
3人の父はフョードル55歳。荒々しさマックスの人物として描写されます。いい意味でも悪い意味でも、率直かつエネルギッシュという印象です。
ドミトリーの母親とアリョーシャ、イワンの母親は違います。
こんな登場人物の設定からしても、カラマーゾフ家はミステリアス満載で、何かしら事件が起きそうでドキドキします。この家の料理人スメルジャコフのエピソードもなかなかです。
息子と父親が言い争う場面は、舞台劇を見ているような臨場感がありました。
父親、息子共に女性とお金に関わる問題があり、人間の心の奥底にあるものを、怖いぐらいにえぐりとる描写に、圧倒されっぱなしでした。
上巻後半で、神の存在について語られるところは難解でした。
怖いもの見たさのような感じになってきていますが、今後の展開が気になります。
Posted by ブクログ
10/10
支配こそ自由。俺は神という好都合な虫ケラには沈黙の接吻を捧げよう。だがその様な愚かの行為も、神は赦してくれるのだろう。神は居ないし、死んでいると思っていたが、俺はただ神とこの世に一緒に在りたくなかっただけなんだ。
人は支配されなきゃ生きていけない、それは縄文時代から決まっている、だからこそ石をパンに変えてやろうじゃねえか。って話よ。
ただひとつ神が干渉できないものがある、それは”比類なき家族間の愛憎”だ。俺はそう思う。
Posted by ブクログ
何とか読み切った。前半スローペースでしか読めなかったけど、後半アリョーシャが兄の元を訪ねたりものを言付かったりするあたりからガンガンと。
難解だけど、これは確かに読む価値あるわ…
神の存在とは?私達は自由を必要としてないものなの?血は争えないものなのか?等、色々と疑問が湧いてきた。続きを楽しみに中巻へ… それにしてもアリョーシャ以外はキャラが濃い人ばかりで胸焼けがしそうだった。アリョーシャが可哀想。。
Posted by ブクログ
アリョーシャがマジ天使。
苦悩の秀才イワンもカッコ良き。
イワアリョ尊い...。BL小説として読む事も出来る。流石、ドスト大先生。全てのニーズに応えた小説と言える。
Posted by ブクログ
やっと読み始めることができたのも束の間、なかなか読み進められない日々が続いたが、段々登場人物一人ひとりが魅力的に思え、読み進められた。
特に印象的だったのは、誇りや卑劣かどうかを重視していること。これは中巻・下巻にも繋がる一つのポイントなのだと思う。誠実でありたいという登場人物たちの思いがこういった言葉に表れているのではないかと思う。
また、名高い大審問官のパートを読み、人間だもの、綺麗事だけでは生きていけず、パンや目の前の現実を直視・重視せざるを得ないことについて、私も否定できないなあと思った。ただ、この大審問官のパートは理解し切れていないように思う。あの長い話によって著者が伝えたかったことを掴み切れなかったと感じる。ただ、まだまだ序盤。今回の挑戦ではこのパートには理解が及ばなかったが、再読時の宿題とすることにしてとにかく読み進めてみる。少し時間を置いて再読した時に自分がどう感じるか楽しみである。
Posted by ブクログ
今まで、この新潮社文庫、光文社文庫、岩波文庫で読んできたが、今回はじめていい調子で読み進めて「大審問官」を突破できた。さすがに四回目だからか、人物もまぁまぁ頭に入っているし、このまま行けそう。しかし、よくこんなキャラクターを生み出し、描写できるなぁ、というのは感嘆。
Posted by ブクログ
人生でもっとも影響を受けただろう小説。再読は10年振りくらい。読む前は分量と文字の多さに読みきれるか不安になるが読み始めると面白くてどんどん進む。歳とったせいか若者たちよりフョードルやグリゴーリイの言動にひかれたのは自分でも意外。ドストエフスキーが描く恋愛って愛憎が表裏一体なところがある、とカテリーナの造形に思う。それにしても皆よく喋る。大審問官は何度読んでもよくわからない。
Posted by ブクログ
この訳で読んだから気付いたのか、3回以上読んだはずなので気付いたのかわからないけど、今回読み通して初めて、アリョーシャはそれほど気楽で浮世離れした青年ではなく、周りの人間に振り回され気味の苦労性な青年だとわかるようになった。
Posted by ブクログ
愛憎劇でもあり、唯神論or無神論でもあり
サスペンス要素もあり...
色んなカラーの濁流に飲まれる感じです。
ぽやんと日々を過ごしている私のような日本人には
イメージわかねぇえええええ!!!
と絶叫したくなる場面も多々。
でもこれは私の教養の無さが故です。
育児の合間もあって読むのに5ヶ月かかりました。
これでも本当に頑張った...笑
農奴制の解放ってなに?
当時のロシアのキリスト教の立ち位置は?
そもそも社会主義ってなんだ?
ってところはザックリ予習してから読むべきだったな...
全てのキャラクターが色濃く
地獄のような相関図の中で
三男だけが物語の中心になって光を差し込んでくれる。
しかし、敬虔なキリスト教徒である三男の光だけで世の中は照らせず...
物語は救われない展開になり、誰も幸せにならない。
そう!まさに遠藤周作の「沈黙」のような後味。
愛憎の混沌、唯神論or無神論
どちらの側面もそれはそれは丁寧に描くことで
人間社会を立ち上がらせ
そこに神はいるのか?いや、いない?
いや、いる?いや、いない!いや、いる?
を繰り返していく両面鏡のような構造。
Posted by ブクログ
噂に違わぬ大傑作。
ただ、、、、読むのにこれほど体力消耗した読書経験はない。もはや途中からモンブランかエベレスト登頂を目指すような感覚だった。
原因はドストエフスキーの文体!!
ロシアどころか、人類そのもの、
人間社会と歴史総てを描こうと言うマクロ的な作品であるにも関わらず、
着ている服のボタンの模様あたりから(これは例えです)ミクロ的顕微鏡を使って語り始めるもんだから、文章が長い長い長いながい!!!1人のセリフで軽く10ページ位喋ってる^_^
これは一体何の話ですか?と何度ドスト兄さんに問いただしたことか。
ロシアの広大な大地と、民族の血筋と、長い長いキリスト教信仰の歴史が、トルストイやドストエフスキーに共通する長〜い文体を創り出したんだろうな。
読んだ後は、毎日グッスリ眠りに落ちるほど、
脳味噌を酷使しました。
ドストエフスキーはこう言っている。
世界は汚く、堕落しきっていて、
もはや神も救いもへったくれもない状態だよねと。
だって民衆を救うべきキリスト者自身がもはや権力にひれ伏し完璧に嘘と欺瞞で堕落してるよねと。
神がいないとすれば、もう何しても良くないか?って言う無神論的ニヒリズムや、恋と性欲によって情熱だけに生きてやる!って言う刹那的京楽主義に対して、もう信仰なんて抱いてる人は時代おくれで、無能力集団で田舎の僧院で引きこもってるお花畑の人々でしかないよねって言う指摘なのだ。
ドストエフスキーが恐らく相当のクズ(すみません!)だから、クズ達の気持ちがリアル過ぎるほどリアルに描写されてて、結局人間はこんなもんだよ、僕を含めて(ドストエフスキー自身)って言ってる気がする。
しかし、そんな世界の中で、
絶対に信じられるものはないのか?美しい無償の愛は何処かにないのか?と言う強烈な渇望が生まれてくるのだ。
それを体現しているのが、
三男アリョーシャとそのメンターであるゾシマ長老。彼らこそ、まさに愛の人だった。
そしてアリョーシャは子供にだけは、
大きな希望を託している。
大人の世界はこんなだけど、君達は希望であると感じている。だからこそ、ゾシマ長老から受けた愛と正義の種をせっせせっせと子供の心に植えていく。
(たとえクソガキであっても、アリョーシャは大好きなのです!)
汚く、希望のない世界だからこそ、
アリョーシャの愛が美しく浮き彫りになり、そんなアリョーシャを子供達も信じ、大好きになっていく過程は本当に美しい。
この世界に存在するあらゆる困難な闘争。
善と悪、愛と憎しみ、信仰と堕落、宗教と俗世、
神と悪魔、唯神と唯物。
ただ、これらの闘争を貫いて勝利に向かう最終的な力は結局、愛そのものなんだよなぁと、ドストエフスキーは語っていたような気がする。
また、あらゆる要素を含んでいる作品だからこそ、どんな年代の人がいつ読んでも、それぞれの視点からの鑑賞が可能。重層的で密度が半端ではない。
再読する度に新しい発見がありそう。
とにかく、登山と同じで一歩一歩進んでいくと、
意味を感じなかった一言一言が組み合わさって、
やがて壮大なタペストリーとして眼前に現れてきます!人生で一度は読破したい作品であることは間違いなし!
神の存在と人間の心の葛藤
19世紀ロシアの文豪ドストエフスキーが描いた、神の存在とこの世に生きる人間の心の葛藤をテーマとした小説。「人を愛する心とは」といった命題について考えさせられました。まだ上巻だというのに、深い。しかし、カラマーゾフ一家の父と3兄弟を中心に語られる物語は親しみやすく、女性を巡る情景やそれに嫉妬する人間の心がわかりやすく表現されており、ドストエフスキー初心者にもすぐ入りこむことができました。次の中巻も期待大。原卓也さんの翻訳も非常に好感が持てます。素晴らしい翻訳、ありがとうございます。
Posted by ブクログ
前半だれましたが、後半一気読み。
こんなヒヤヒヤする話だとは思わなかった。
聖書の知識があってこそ、読み切れたのかもしれない。
(以前挫折経験あり)
Posted by ブクログ
登場人物の相関図をwebで調べながら読み進めました。
女性にだらしないのがカラマーゾフの家系なのかと思っていたら後半で一気に神への信仰が加速。
きっと下巻まで最期まで読めばすべての意味がわかるのだろうと思えています。
でも長い小説だから次の中巻より先に解説本かYouTube大学に走りたくなります。。
Posted by ブクログ
まだ星はつけれない。だって上巻しか読んでないんだもの。
現時点での感想は、登場人物が多すぎる!ってことだね。なかなか読むの苦戦したもんです。
長男ドミートリィ、次男イワン、三男で主人公のアレクセイの中では、1番アレクセイが腹の底が見えない感じがありますね。
宗教的な物語なので、日本人としては感覚的に掴みづらい部分も多いのですが、価値観がほんとに違う感じが大変興味深いです。
大審問官はすごかった。
どうすごい、何がすごいってのはちょっと言葉にするだけの語彙力がなくて悔しいな。
とりま中、下も読みたい。読んだくる。めっちゃページ数多いけど。
はい、全部読み終えたので星つけました。下巻まで読むとこの大審問官の捉え方もまた変わってくるね。このでっかいストーリーすらも伏線じゃないかなと思ってしまうくらい。
Posted by ブクログ
アリョーシャが好き!!上中下でしかもそれぞれページ数も多く読み始めはちゃんと読み切れるのか不安だったけど以外と飽きずに読み続けられる。下巻も最後の方にもなるとすっかりこの世界感もお馴染みになり、もうアリョーシャに会えないのかと思うと急にさみしくて読み終えたい気持ちと読み終わりたくないがせめぎ合う。スネリギョフも好き。スネリギョフが出てくる話はだいたい哀愁が漂って泣ける。
出てくる人物みな個性強くてキャラ立っているんだけど、みんな情緒不安定でヒステリック笑
気持ちがコロコロ変わるので次の瞬間にはどんな行動に出るか予想がつかない。アリョーシャは唯一まともかと思いきや女の子に告白されるとなぜか使命を感じて急に結婚申し込んで相手にドン引きされたり、信仰心強すぎて地面にキスしながら泣いたりとやっぱり予測できない情緒…。素直で純粋な性格だけに、シンプルに実は一番やばい人なんじゃないかとも思えてくる。実際未完のこの作品の続きは父親殺しの真犯人は実はアリョーシャで、その後テロリストになるって説も多くあるみたい。
やかましく永遠にしゃべってる登場人物たちの話を聞いてあげるのは確かに気合いがいるけど読んだ後は人間の多面性が強く印象に残り、善悪で人を決めつけない見方を鍛えられる作品だと思う。読んで良かった。
世界の多くの人はキリスト教という作り話(信仰していない者からしたら)をなぜそんなに大切に信仰しているのかとずっと疑問だったが、そういう根本的な様々な疑問に関してもドストエフスキーの答えと哲学が記されている。
次は悪霊、白痴なども挑戦したい。
Posted by ブクログ
新年一作目。いつか読みたいと思っていた本を手に取る。いろんな分野から賛否両論を得ている本作だが、今のところまだその面白さの真髄に辿り着いていない自分が恥ずかしい。のか、単に周りが騒ぎすぎなのか。とりあえずページ数が多くて目が疲れる。
Posted by ブクログ
今のところイワンいいやつというか筋が通っているというか理解できるというか愛すべき兄なんだけどもこの先どういうことになるのか。
しかし、自分本位だったり、自ら破滅せずにはいられないっていう人を表すことをドストエフスキーは欲したのか、そういう人が実際いた、もしくは自身がそうだったのか、、、
この時代のロシアのキリスト教を取り巻く風潮がどうだったのかを知りたい
Posted by ブクログ
分からない所をネットの解説を見たがら読んでたから、読み終わるのに15時間かかった。光文社古典新訳文庫版にしとけば良かったと後悔。
色んな人が絶賛してる大審問官編は、自分の知識不足ではあるんだろうけど、拍子抜けだった。自由を与えられた人間が逆に困っちゃう的な話は結構ありがち。
キリスト教を深く知ってればもっと感動するのかな。
まあキリストよりも悪魔の思想を論理的に支持するってのは厨二っぽくてワクワクした。
中編後編から面白くなるらしいから、期待です。
フョードル、イライラするし頭おかしいけど、なんか憎めない。この後殺されるらしいから残念(´・ω・`)
Posted by ブクログ
その名著の名こそ有名だが、なかなか実際に読んだという人には出会ったことがないドストエフスキー最後の長編小説。とあるハルキストが「読んだし持ってる」ということで拝借した。
タイトルにもなってる「カラマーゾフの兄弟」たちよりはじめに、父親にあたるドスケベアル中親父(失敬。)が登場するんだけどその男の名前が著者フョードル・ドストエフスキーと同じフョードル・パーヴロウィチ・カラマーゾフなのがまずめっちゃおもろい。
上巻にはほとんど登場人物をセッティングするための説明書きだったり人柄がわかるエピソードだったりでページが費やされるんだけど、まず長男のドミトリーのサイコパスさがええ、、ってなって(しかも父親と同じ女性を好きになる)、次男イワンのインテリサイコパスさにもうわぁ、、てなるし、唯一救いがある見習い修道士のアリョーシャがいちいち父親や兄に真面目に純粋に向き合ってて健気というかちょっと痛々しい。
母親も育ちも何もかも違う一旦バラバラになった兄弟が集まってドタバタしてるんだけど、兄弟全員言ってることは別々なのに自分の主張のルーツを「だって俺たち兄弟はカラマーゾフだから」で根拠づけてる一体感が謎。血の運命ってそんなに抗えないもんなのかな。
上巻最後第5章の中の「大審問官」っていうイワンが詩の体をとってキリスト教に関する思想をすごい剣幕で独白するシーンかなり圧巻だったけど、聖書のバックグラウンドわからないから凄いことはわかるけど腑に落ちない箇所がちょっとあったから最後まで読んだらもう一回戻る。
台詞重いししんどいエピソード多くて時間かかったけど面白かった!
#カラマーゾフの兄弟
#ドストエフスキー
#ロシア文学
#読書記録
Posted by ブクログ
量はもちろん、質としても読み応えがあります。
宗教やロシア、ヨーロッパ文化などの知識を入れて再読すれば、内容の理解度も変わってくると思います。
疲れたので(笑)、ひとまず別の本読んでから、中巻に進みます。
Posted by ブクログ
「罪と罰」「地下室の手記」に続くドストエフスキー三作目。チェーホフも間に挟んだりして、だいぶロシア人への免疫もつけた上で臨んだ。時代と場所は違えど物語のスケール感や台詞回しの大仰さという意味ではバルザックを挟んだこともプラスに働いた。
膨大な人数の登場人物をここまでのピッチと情報量で描き出し、数ページにも及ぶセリフを交えながら生き生きと動かす。読書量がまだまだ足りない自分にもわかる。こんな小説はドストエフスキーにしか書けない。
内容に立ち入ってレビューするには重厚すぎる本作だが上巻に関してはやはり大審問官の件が最重要かと。
宗教の効用は人間が信仰と引き換えに不死を手に入れるといったある種の取引関係にあるのではなく、人間が自らの頭で考えなくてもいいように神の名の下にソリッドな価値基準が設定されることにある、と大審問官は考えているのではなかろうか。その意味では神の存在そのものは問題ではなく、人間が祈りを捧げる対象が必要なのだろう。であるからこそ、大審問官は迷える庶民のために率先して異端審問を行い、庶民たちを導いていく。そこにはごく一般的に考えても道義に反したこともあるかも知れないがそれもまた必要悪であると。ラジカルな考え方ではあるがそれもまた一つの正義。キリストといえども大審問官を批判できないのではないか。
中巻に期待!
Posted by ブクログ
ようやく上巻を読み終えた。
これほど読むのに骨が折れる小説は久しぶりだ。でも、すごく引き込まれるし、面白い。登場人物がそれぞれ個性的。会話する組合せで、それぞれがどんな話ぶりなるのだろうか、と考えると楽しい。
物語上は、まだ二日しか経っていない。
大審問官の章は、とりわけ難解。でも、本書の肝でもありそうなので、もう1回読んでみることにする。
Posted by ブクログ
大分前に購入して少しずつ半分まで読んで途中やめにして本棚にしまっていたもの。『上巻に4ヶ月、一気に3日で中下巻』という帯文を目にしたので、また最初から読んでみた。やはり途中が大変だったがそこを越えるととても面白く読めた。中下巻は土日で一気に読んでしまった。
Posted by ブクログ
読み始めて約2カ月かかって上巻を読み終わりました。圧倒的な文圧で、毎日少しづつしか読み進められなせんでしたが、カラマーゾフ的俗物感と、神の存在に関する論争が読み応え抜群ですね。どんな展開集結されるのか、また2カ月かかりながら中巻に挑みたいと思います。
Posted by ブクログ
重たすぎる腰を上げて読み始めた。2回挫折しているのでこれで3回目。今回こそは読み切りたい...。ちなみに前回のチャレンジから10年以上経っているのでストーリーは何一つ覚えていない。
まーじで本名に加えてニックネームまで書くの禁止にしてほしい...!笑 ただ最初の200P強に渡る紹介文が後々響いてくるので読まずに進むのは惜しい、というところ。父と長兄の醜すぎる争いと共に、徐々にストーリーが動き始める。
大審問官...うーん、とても難解だし捉え方があってるのかすら分からないけど興味深い。
キリストは全ての罪を背負い人に自由を与えたはずなのに、人は自由すぎると途端に迷いだす。そのため指導者を置いて指南すると、迷わなくて良いとたちまち服従する。...これって、現代人にも言えることなのかも。選択を誤って非難されるのは怖いし考えを放棄するほうが楽だけど、迷うことも必要なのかな、と。
ただ、明日パンの1つも食べられず、天上のパンを祈る生活になったらどうだろう。やっぱり信仰より地上のパンを選んでしまうかも。なら信仰って何のためにあるんだ?答えのない問いが続く...。
Posted by ブクログ
上〜下 読み切りました。
自分の力不足ゆえ頭に入って来ず。
無念。
もはや読み始めてしまったから今更引き返すわけにはいかんという意地で読み切りました。