あらすじ
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
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Posted by ブクログ
562P
カラマーゾフの兄弟上巻の後半と下巻が面白かった。
「なかでも最後の質問はいちばん致命的だ、それにたいしては、「多分、小説を読んでいるうちにおわかりになるでしょう」と答えるほかないからである、が、もし小説を読みおえても、そういうことがわかってもらえず、わがアレクセイが傑出しているという意見に賛成してもらえなかったら、どうしよう? こんなことを言うのも、悲しいことながら、私にはそういう見とおしがついているからなのだ。彼は私にとって注目すべき人物なのだが、はたしてそれを首尾よく読者諸君に証明できるかどうか、それははなはだもって疑わしい。問題は、彼は多分活動家とは言えるだろうが、つかみどころのない、正体のはっきりしない活動家だという点にある。もっとも、現代のような時代に明瞭さを求めるほうがおかしいのかもしれない。ただひとつ、どうやらかなり確実といってよいのは、彼は変わった人間で、むしろ変人といってもいいくらいの男だということである。ところが、この風変わりとか奇癖とかいうものは、部分部分を結合して、混乱した全体のなかになにか普遍的な意味を見いださせるよりも、むしろそれをさまたげるものなのである、変人というものはたいていの場合特殊で孤立的なものだからだ。そうではあるまいか?」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
「ここでもし諸君がこの最後の命題に賛成されずに、「それはちがう」とか、「かならずしもそうではない」などとお答えになるとすれば、私はおそらく、わが主人公アレクセイの存在意義という点では意を強うするにちがいない。というのは、変人は「かならずしも」特殊で孤立的であるとはかぎらないばかりか、かえって変人のほうが、ことによると、全体の中心となるものを内包していて、その時代のほかの者はひとりのこらず、なにかの風の吹きまわしで、どうしたわけか一時その変人から離れてしまうといったような場合もあるからだ……」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
「その人の言うことには、『私は人類を愛していますが、われながら不思議なことに、人類一般にたいする愛が強くなればなるほど、個々の人間を、つまり個別的な人間としてべつべつに愛する程度が弱くなるのです。空想しているあいだは、人類にたいする奉仕の考えが情熱的なものになることもめずらしくない、ひょっとすると、なにかのひょうしで急にそれが必要だということになれば、人々のために実際に十字架につくこともやりかねないくらいなのですが、それでいてだれとも二日とひとつ部屋で暮らすことはできないということは、経験からよくわかっているのです。人がそばにいると思っただけでもうその個人に自分の自尊心と自分の自由が圧迫されるような気がするのです。相手がどんなに立派な人間でも、たった一昼夜のうちに私はその人に憎しみをおぼえることだってできます。」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
「無神論者をも、悪を教える者をも、唯物論者をも、そのなかの善良な者ばかりでなく邪悪な者でさえ憎んではなりません、ことに現代においてはそういう者のなかにも善良な人間はたくさんおるのですからな。祈るときに彼らのことをこう唱えてやるがよい。『神よ、祈ってくれ手のないすべての者をお救いください、神に祈ろうとしない者をもお救いください』とな。そしてすぐにこうつけ加えるのだ。『神よ、傲りたかぶった気持ちからこんなことを祈るのではありません、この自分もだれにもまして汚らわしい者なのです』とな……神の子たちを愛して、羊の群れを侵入者どもに奪われぬようにしなければなりません、と申すのは、もしも懈怠や人を毛嫌いする傲慢や、わけても貪欲の眠りに落ちるようなことがあれば、四方から侵入されて、羊の群れを奪われてしまいますからな。どうか、たゆまず人々に福音書を説いてくだされ……暴利をむさぼることのないようにな……金銀を愛好して蓄財などをせぬことだ……信仰を守って、その旗を守ることだ。それを高くかかげることだ」……」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
「第一、ちゃんとした人間にとっちゃお前のその天国だって行くべき所じゃない、たとえそんなものがあるとしても。わしの考えるところじゃ、眠りこんだきり目をさまさない、それっきりなんにもありゃしないのさ、供養する気がありゃ、供養してももらおうが、その気がなけりゃ、どうともしろってわけだ。これがわしの哲学なのさ。きのうここでイワンのやつ、うまいことをぬかしやがったよ、もっともわれわれはみんな酔っぱらっちゃったがね。イワンは天狗だよ、それになんの学識もあるわけじゃなし……教養だってとりわけなんにもあるわけじゃない、ただ黙って、人の顔を見ながらにやにやしている、――それがやつのずるい手なんだ」」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
「「こういうことなんです」とアリョーシャはまるで屋根からでも跳びおりるような気持ちでしどろもどろにしゃべりだした。「いますぐここへドミートリイ兄さんを呼んでください、僕、兄さんを見つけてきます、――そしてドミートリイ兄さんがここへ来たら、あなたの手を取らせ、それからイワン兄さんの手を取らせて、あなた方ふたりの手を結びあわせてもらうんです。というのは、あなたは、イワン兄さんを愛しているだけでもイワン兄さんを苦しめていることになるからです……じゃなぜ苦しめているかと言うとそれは、あなたのドミートリイ兄さんにたいする愛し方が発作的で……ほんとうの愛し方じゃないからです……というのは、自分にそういうふうに言い聞かせて……」」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
「「あの人は気位の高い人だから、自分と戦っているんですよ、でも気立てのいい、魅力的な、心のひろい人ですわ!」とホフラーコワ夫人は半ばささやくようにして感嘆の声を放った。「ああ、わたくしほんとうにあの人が好きだわ、ときには大好きになることもあるくらいですわ、わたくしいまはまたなにもかも、なにもかもうれしくって! ねえ、アレクセイさん、あなたはこんなことご存じなかったでしょうけど、じつは、わたくしたちみんなして――わたくしも、あの人の叔母さんたちも、――リーザまでが、それこそひとり残らず、もうここまるひと月というものこういうことをひたすら願いもし、祈りもしてきたんですのよ、それは、あの人があなたの好きなドミートリイ兄さんと別れて、イワン兄さんと結婚してくれたらということですけどね、だってドミートリイ兄さんのほうはカテリーナさんの人柄を認めようともしないし、ちっとも愛してなんかいないのにひきかえて、イワン兄さんのほうは教養のあるすばらしい青年ですし、カテリーナさんを世界じゅうのなにものよりも愛していらっしゃるんですもの。わたくしたちこのことですっかり陰謀をたくらんでいるんですよ、わたくしがここを発たないでいるのも、ひょっとしたら、ただそれがあるからかもしれませんわ……」」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
「「知りたければ教えてあげますがね、ふしだらという点じゃあちらの人間もロシア人も大同小異なんですよ。いずれもみなならず者でね、ただちがうのは、あっちの連中はエナメルの靴などをはいているのに、ロシアのならず者ときたら貧乏暮らしでいやな匂いをさせていながら、それをなんとも思っていないところくらいですよ。ロシアの民衆は鞭でひっぱたかなくちゃやっていけない、きのうフョードルの旦那もそう言ってましたが、そのとおりでさあ、もっともあの人も子供さんもそろいもそろって気ちがいですけどね」」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
「「ところが、あの人はおれのことを、汚らわしい下男だなんて言うんですからね。あの人はおれを、謀反でもおこしかねない男と見ているようだけど、それはあの人の誤解でさあ。おれはふところに相当の金さえありゃ、もうとっくの昔にこんな所は引きはらっていますよ。ドミートリイさんなんざ、身持ちから言っても、頭の程度から言っても、貧乏さ加減から言っても、どんな下男よりも劣っているし、なにひとつできもしないくせに、みんなから尊敬されているんですからねえ。おれなどはただのコックにすぎないが、これでも運さえ向きゃ、モスクワでペトローフカあたりにカフェ兼レストランの一軒くらいは開けるんですぜ。だっておれは特別な料理法を知ってるんですからね、ところが外国人をぬきにしたら、モスクワにもひとりだってそんな特別なものを出せる者はいないんですからね。ところがドミートリイさんだったら、文なしのごろつきのくせに、まず一流の伯爵の令息だって決闘に呼びだせば相手になってくれようってんだからねえ、それでいていったいあの人のどこが私よりすぐれているんですかね? あの人は私なんかより比べものにならないくらいばかだからというにすぎないじゃありませんか。なんの役にもたたないことにいくら金をつかったかしれやしないんですよ」」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
「「人生の意義などより人生そのものを愛さなければならないっていうのかね?」「そりゃどうしてもそうでなくちゃ、兄さんの言うように、どうしても論理よりさきにまず愛さなくちゃね、論理よりさきに、そうしたときはじめて人生の意義もわかってくるものなんだよ。これはもうずいぶん前から僕の頭にうかんでいたことなんだ。これで兄さんの仕事の半分はもう成就したわけだよ、兄さん、自分のものにしたわけだ。兄さんは人生を愛しているんだからね。これから兄さんはそののこりの半分のことで努力すればいいんだよ、そうすれば兄さんは救われるんだ」」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
「「さあ、ひとつ言いたまえ、なにから手をつけたらいいか、そっちから命令してもらおう――神からかい? 神は存在するかということかい?」「なんでも好きなことからはじめて下さい、『別の出発点』からでも。兄さんはきのうおとうさんの家で、神は存在しないって言ってのけたでしょう」アリョーシャはさぐるように兄の顔に目をやった。「きのうは親父の家で食事のときにあんなことを言ってわざとお前をからかってみたのさ、するとやっぱりお前の目がらんらんと輝きだしたじゃないか。しかし、いまはお前と話をまじえることもけっして厭わないよ、これは大まじめで言っているんだぜ。僕はお前と親密になりたいと思っているんだよ。アリョーシャ、僕には親友がいないんでね、ひとつ試してみたいんだよ。な、いいかい、ひょっとすると、僕も神を認めているかもしれないぜ」イワンは笑いだした。「お前には意外だろうけどな、え?」」
—『カラマーゾフの兄弟 1』ドストエフスキー著
Posted by ブクログ
形而上学の問いは面白すぎるよねー
カント『純粋理性批判』の二律背反(アンチノミー)をベースに、テーゼ側とアンチテーゼ側を擬人化させて戦わせてるの最高に楽しい。
・仮に神が現前して人々が言葉を信じるとすれば、果たしてそれは信仰ではなくなるのだろうか。(それは自由な信仰ではなく服従か)
から派生して、
・信仰は「不確実性」を必要とするのか
・「存在を知る」と「従う」は別なのか
「信じる者は救われるのではなくて本当は、信じる者は救われると信じる者が救われるなのです。これだから宗教はずるいのよ」(『考える人』)
を思い出した
生まれる問いが全部面白いな〜
「人生の意味より人生そのものを愛せについて」
└人は世界を肯定できなくても生を肯定しうるのか
└理解できない世界の中で、それでも生きたいは成立するのか
「理解しないことは不誠実か、限界の承認か」
└分からないで止まることは誠実か
└分かりたくないは逃避か、防衛か
└しかし理解しようとすることは常に善なのか
Posted by ブクログ
一度途中で挫折しましたが数年経ってふと読みたくなり、あまりの面白さに二度目は一気に読んでしまいました。何故一度目は読むのをやめてしまったのか分からないぐらい夢中になって読みました。
文章から伝わってくる生命力が凄いです。読んでいる間は寝ても覚めても登場人物達が頭の中で騒いでおり、読み終えた次の日から数日熱を出して寝込みました。こんなに体力を持っていかれる作品に出逢えたことに感動しております。
Posted by ブクログ
「この世には2種類の人間がいる。カラマーゾフの兄弟を読破したことがある人間とそうでない人間だ。」という言葉があるそうですが、この言葉知らなくても読んだ人みんなこう思うんじゃないかな。なんていうか、ただ1つの物語を読んだっていうより、「カラマーゾフの兄弟」っていう「経験」をしたって感じだった。
最初はなんか小難しくてつまんないよくわかんない場面が延々と続いてて(それは最後までずっとそう)、絶対ここで全世界の何千万人もの人がリタイアしたんだろうなーと思いつつ、気がついたらどんどんページを捲る手が止まらなくなっていて、早く読みたくてたまらなくなっていた。毎日10時-22時で働かなきゃいけない限界の時期にちょうど読んでたし、1ページ1ページびっしり文字が詰まってるのに、毎日1日50ページをノルマにしてちゃんとその分読んでた。今は全然これより薄い本読んでるのに読むスピードが全然違って(その本には独特の読みづらさがあることも大きいんだけど)、「瞬間風速」って言葉を思い出すようなこの本を読んでたときの読書スピードに毎日思いを馳せたりしてるw
頭おかしい登場人物多すぎだし全員ヒステリックで狂ってるし話長すぎだし、感情とか論理の流れはぶっ飛んでるし、理解できない難しい概念を延々喋ってるとこも多いし…なのに今まで経験したことのないような中毒性があってビビってました。
「東大生がオススメする本No.1」「史上最高の小説」って帯に書いてあって、まぁ確かにこれ読んでると法律の勉強とかめちゃモチベ上がりそうだなと思った。でも史上最高かと言われると疑問ではある。
結局この本から何を学んだかとか、この本が何を言おうとしてたかとかははっきりとまとめられない。けどそのガツンとした衝撃だけは覚えてる。今でも何度もこの経験を思い出すし、これからもふとした瞬間に思い出す、気がつけば自分の血肉になっているような本に出会えた春だった。突然私の頭を通り過ぎた嵐のような小説だった。
Posted by ブクログ
難しいらしいし〜、頁数多くて萎えるし〜、と敬遠してきたことが心底悔やまれる
無知蒙昧な私が想像していたワケワカランお堅い文学ではなかった
とりわけゾシマ長老の言葉は、彼の柔和な佇まいとは裏腹に鬼気迫る迫真性があり、思わず息を呑んだ
Posted by ブクログ
(いつも感想を読んでくれる)あなたへ
季節の変わり目だけど、元気にしてる?
私は今とある外国の、とある家族の元で、ホームステイをしているの!ビッグニュース!!あ、ストーリーズにもよく上げてたから知ってるか(笑)でもこうやって改めて報告するのは初めてだよね。
ホームステイはいつかしたいと思ってたことなんだけど、不安がなかったと言ったら嘘になるし、何ならモチベーションが下がってた時期もめちゃくちゃあるんだよね。
もう少し先延ばしにしようかなと思ってたの。
でも、やっぱり最近沸々とワクワクの方が勝ってきて、「行くなら今しかない!」と思って、思い切って来ちゃった!!何がきっかけだったんだろ?もしかしたら、最後に触れた文化が、あまりにも自分に近いもので、その反発が起こったのかも。
ドイツ語でね、「Fernweh(フェルンヴェー)」って言葉があるんだけど、ホームシック(Heimweh[ハイムヴェー])と真逆の意味の単語で、「これまでに行ったことのない場所やどこか遠い場所へ行くことを欲する状態」を指している言葉なんだよね。
まさしくこの「フェルンヴェー」がホームステイをする原動力になったの!!
でもね、来てみたら、やっぱり母国語で話せない国でのホームステイは寂しいこともあるし、不安もあるし、結局またホームシックになって「早く帰りたい…」ってなることもあるし、なんなら「何を話してるの?」って理解に及ばない事もあったりするんだよね。アウェー感ももちろん感じるよ。
それでも、断然ワクワクだったり、アドレナリンが出まくるほどの楽しさだったり、思い切って来た自分が誇らしいっていう気持ちだったりが勝ってる!!圧倒的に!!知らない世界の知らない文化の人たちと触れ合うことで、学びがめちゃくちゃ多いし、時としてそれがぴったりと自分の文化や自分の国の人たちと重なり合ったりしてる瞬間を感じる時に、震えるんだよね。「あ、人間の根本とはこういうことなのか…それは変わらないのか…」って痛感するんだよね。
最近では、気になる人も出てきたんだ(照)
イワンっていうものすごいクールな知的人なんだけど、この間実は彼の修羅場を目撃しちゃって、去り際に「奥さま、私はご褒美を求めてはおりませぬ。」ってうシラーの詩の一節を、ドイツ語で捨て台詞として吐いていったんだよね。
ここだけ切り取って話しても、彼のかっこよさが伝わらないかもしれないね、ごめん(笑)でもね、私はこの時、めちゃくちゃ痺れたんだよ。本当にやばかった(笑)カッコよかった…
まぁ、そんな感じでめちゃくちゃこちらでの生活、楽しんでます!!
まだ目処はついてないけど、ホームステイが終わる時は必ず来るし、帰国した後に見る景色がどう変わってるのか、すごく楽しみ!!
土産話なら沢山できると思うから、また聞いてね!!!
じゃあ、また連絡します!
あなたも体に気をつけて、元気でね!
Posted by ブクログ
独特の言い回しがとても謎めいていて、読み始めからのめり込みました。
主人公はアリョーシャ20歳。ゾシマという長老を師とする修道僧。私の印象としては、世間知らずの優等生タイプ。優しい。
アリョーシャには2人の兄がいます。ドミトリー28歳。イワン24歳。
3人の父はフョードル55歳。荒々しさマックスの人物として描写されます。いい意味でも悪い意味でも、率直かつエネルギッシュという印象です。
ドミトリーの母親とアリョーシャ、イワンの母親は違います。
こんな登場人物の設定からしても、カラマーゾフ家はミステリアス満載で、何かしら事件が起きそうでドキドキします。この家の料理人スメルジャコフのエピソードもなかなかです。
息子と父親が言い争う場面は、舞台劇を見ているような臨場感がありました。
父親、息子共に女性とお金に関わる問題があり、人間の心の奥底にあるものを、怖いぐらいにえぐりとる描写に、圧倒されっぱなしでした。
上巻後半で、神の存在について語られるところは難解でした。
怖いもの見たさのような感じになってきていますが、今後の展開が気になります。
Posted by ブクログ
10/10
支配こそ自由。俺は神という好都合な虫ケラには沈黙の接吻を捧げよう。だがその様な愚かの行為も、神は赦してくれるのだろう。神は居ないし、死んでいると思っていたが、俺はただ神とこの世に一緒に在りたくなかっただけなんだ。
人は支配されなきゃ生きていけない、それは縄文時代から決まっている、だからこそ石をパンに変えてやろうじゃねえか。って話よ。
ただひとつ神が干渉できないものがある、それは”比類なき家族間の愛憎”だ。俺はそう思う。
Posted by ブクログ
何とか読み切った。前半スローペースでしか読めなかったけど、後半アリョーシャが兄の元を訪ねたりものを言付かったりするあたりからガンガンと。
難解だけど、これは確かに読む価値あるわ…
神の存在とは?私達は自由を必要としてないものなの?血は争えないものなのか?等、色々と疑問が湧いてきた。続きを楽しみに中巻へ… それにしてもアリョーシャ以外はキャラが濃い人ばかりで胸焼けがしそうだった。アリョーシャが可哀想。。
Posted by ブクログ
アリョーシャがマジ天使。
苦悩の秀才イワンもカッコ良き。
イワアリョ尊い...。BL小説として読む事も出来る。流石、ドスト大先生。全てのニーズに応えた小説と言える。
Posted by ブクログ
やっと読み始めることができたのも束の間、なかなか読み進められない日々が続いたが、段々登場人物一人ひとりが魅力的に思え、読み進められた。
特に印象的だったのは、誇りや卑劣かどうかを重視していること。これは中巻・下巻にも繋がる一つのポイントなのだと思う。誠実でありたいという登場人物たちの思いがこういった言葉に表れているのではないかと思う。
また、名高い大審問官のパートを読み、人間だもの、綺麗事だけでは生きていけず、パンや目の前の現実を直視・重視せざるを得ないことについて、私も否定できないなあと思った。ただ、この大審問官のパートは理解し切れていないように思う。あの長い話によって著者が伝えたかったことを掴み切れなかったと感じる。ただ、まだまだ序盤。今回の挑戦ではこのパートには理解が及ばなかったが、再読時の宿題とすることにしてとにかく読み進めてみる。少し時間を置いて再読した時に自分がどう感じるか楽しみである。
Posted by ブクログ
今まで、この新潮社文庫、光文社文庫、岩波文庫で読んできたが、今回はじめていい調子で読み進めて「大審問官」を突破できた。さすがに四回目だからか、人物もまぁまぁ頭に入っているし、このまま行けそう。しかし、よくこんなキャラクターを生み出し、描写できるなぁ、というのは感嘆。
Posted by ブクログ
人生でもっとも影響を受けただろう小説。再読は10年振りくらい。読む前は分量と文字の多さに読みきれるか不安になるが読み始めると面白くてどんどん進む。歳とったせいか若者たちよりフョードルやグリゴーリイの言動にひかれたのは自分でも意外。ドストエフスキーが描く恋愛って愛憎が表裏一体なところがある、とカテリーナの造形に思う。それにしても皆よく喋る。大審問官は何度読んでもよくわからない。
神の存在と人間の心の葛藤
19世紀ロシアの文豪ドストエフスキーが描いた、神の存在とこの世に生きる人間の心の葛藤をテーマとした小説。「人を愛する心とは」といった命題について考えさせられました。まだ上巻だというのに、深い。しかし、カラマーゾフ一家の父と3兄弟を中心に語られる物語は親しみやすく、女性を巡る情景やそれに嫉妬する人間の心がわかりやすく表現されており、ドストエフスキー初心者にもすぐ入りこむことができました。次の中巻も期待大。原卓也さんの翻訳も非常に好感が持てます。素晴らしい翻訳、ありがとうございます。
Posted by ブクログ
罪と罰を読んでいたから登場人物は把握出来た。ただ罪と罰に出てきた登場人物と同じ名前の登場人物が結構いて混乱する。それに同じ名前だけど別人?ってのが何人かいる。
難しいのは、人間関係(主に恋愛面)だと思う。
それを把握するのが難しかった。
宗教の話は面白かった。
スメルジャコフの神に対する考え方が好き。
神を信じるか信じないか、何千年とか経っても答え出ない問答だよね。
信じてた方が幸せに死ねるだろうなとは思うけど。
難しくて断念する人がいると聞き心配だったけど今のところ読めるから安心した。
Posted by ブクログ
前半だれましたが、後半一気読み。
こんなヒヤヒヤする話だとは思わなかった。
聖書の知識があってこそ、読み切れたのかもしれない。
(以前挫折経験あり)
Posted by ブクログ
登場人物の相関図をwebで調べながら読み進めました。
女性にだらしないのがカラマーゾフの家系なのかと思っていたら後半で一気に神への信仰が加速。
きっと下巻まで最期まで読めばすべての意味がわかるのだろうと思えています。
でも長い小説だから次の中巻より先に解説本かYouTube大学に走りたくなります。。
Posted by ブクログ
まだ星はつけれない。だって上巻しか読んでないんだもの。
現時点での感想は、登場人物が多すぎる!ってことだね。なかなか読むの苦戦したもんです。
長男ドミートリィ、次男イワン、三男で主人公のアレクセイの中では、1番アレクセイが腹の底が見えない感じがありますね。
宗教的な物語なので、日本人としては感覚的に掴みづらい部分も多いのですが、価値観がほんとに違う感じが大変興味深いです。
大審問官はすごかった。
どうすごい、何がすごいってのはちょっと言葉にするだけの語彙力がなくて悔しいな。
とりま中、下も読みたい。読んだくる。めっちゃページ数多いけど。
はい、全部読み終えたので星つけました。下巻まで読むとこの大審問官の捉え方もまた変わってくるね。このでっかいストーリーすらも伏線じゃないかなと思ってしまうくらい。
Posted by ブクログ
アリョーシャが好き!!上中下でしかもそれぞれページ数も多く読み始めはちゃんと読み切れるのか不安だったけど以外と飽きずに読み続けられる。下巻も最後の方にもなるとすっかりこの世界感もお馴染みになり、もうアリョーシャに会えないのかと思うと急にさみしくて読み終えたい気持ちと読み終わりたくないがせめぎ合う。スネリギョフも好き。スネリギョフが出てくる話はだいたい哀愁が漂って泣ける。
出てくる人物みな個性強くてキャラ立っているんだけど、みんな情緒不安定でヒステリック笑
気持ちがコロコロ変わるので次の瞬間にはどんな行動に出るか予想がつかない。アリョーシャは唯一まともかと思いきや女の子に告白されるとなぜか使命を感じて急に結婚申し込んで相手にドン引きされたり、信仰心強すぎて地面にキスしながら泣いたりとやっぱり予測できない情緒…。素直で純粋な性格だけに、シンプルに実は一番やばい人なんじゃないかとも思えてくる。実際未完のこの作品の続きは父親殺しの真犯人は実はアリョーシャで、その後テロリストになるって説も多くあるみたい。
やかましく永遠にしゃべってる登場人物たちの話を聞いてあげるのは確かに気合いがいるけど読んだ後は人間の多面性が強く印象に残り、善悪で人を決めつけない見方を鍛えられる作品だと思う。読んで良かった。
世界の多くの人はキリスト教という作り話(信仰していない者からしたら)をなぜそんなに大切に信仰しているのかとずっと疑問だったが、そういう根本的な様々な疑問に関してもドストエフスキーの答えと哲学が記されている。
次は悪霊、白痴なども挑戦したい。
Posted by ブクログ
新年一作目。いつか読みたいと思っていた本を手に取る。いろんな分野から賛否両論を得ている本作だが、今のところまだその面白さの真髄に辿り着いていない自分が恥ずかしい。のか、単に周りが騒ぎすぎなのか。とりあえずページ数が多くて目が疲れる。
Posted by ブクログ
今のところイワンいいやつというか筋が通っているというか理解できるというか愛すべき兄なんだけどもこの先どういうことになるのか。
しかし、自分本位だったり、自ら破滅せずにはいられないっていう人を表すことをドストエフスキーは欲したのか、そういう人が実際いた、もしくは自身がそうだったのか、、、
この時代のロシアのキリスト教を取り巻く風潮がどうだったのかを知りたい
Posted by ブクログ
分からない所をネットの解説を見たがら読んでたから、読み終わるのに15時間かかった。光文社古典新訳文庫版にしとけば良かったと後悔。
色んな人が絶賛してる大審問官編は、自分の知識不足ではあるんだろうけど、拍子抜けだった。自由を与えられた人間が逆に困っちゃう的な話は結構ありがち。
キリスト教を深く知ってればもっと感動するのかな。
まあキリストよりも悪魔の思想を論理的に支持するってのは厨二っぽくてワクワクした。
中編後編から面白くなるらしいから、期待です。
フョードル、イライラするし頭おかしいけど、なんか憎めない。この後殺されるらしいから残念(´・ω・`)
Posted by ブクログ
その名著の名こそ有名だが、なかなか実際に読んだという人には出会ったことがないドストエフスキー最後の長編小説。とあるハルキストが「読んだし持ってる」ということで拝借した。
タイトルにもなってる「カラマーゾフの兄弟」たちよりはじめに、父親にあたるドスケベアル中親父(失敬。)が登場するんだけどその男の名前が著者フョードル・ドストエフスキーと同じフョードル・パーヴロウィチ・カラマーゾフなのがまずめっちゃおもろい。
上巻にはほとんど登場人物をセッティングするための説明書きだったり人柄がわかるエピソードだったりでページが費やされるんだけど、まず長男のドミトリーのサイコパスさがええ、、ってなって(しかも父親と同じ女性を好きになる)、次男イワンのインテリサイコパスさにもうわぁ、、てなるし、唯一救いがある見習い修道士のアリョーシャがいちいち父親や兄に真面目に純粋に向き合ってて健気というかちょっと痛々しい。
母親も育ちも何もかも違う一旦バラバラになった兄弟が集まってドタバタしてるんだけど、兄弟全員言ってることは別々なのに自分の主張のルーツを「だって俺たち兄弟はカラマーゾフだから」で根拠づけてる一体感が謎。血の運命ってそんなに抗えないもんなのかな。
上巻最後第5章の中の「大審問官」っていうイワンが詩の体をとってキリスト教に関する思想をすごい剣幕で独白するシーンかなり圧巻だったけど、聖書のバックグラウンドわからないから凄いことはわかるけど腑に落ちない箇所がちょっとあったから最後まで読んだらもう一回戻る。
台詞重いししんどいエピソード多くて時間かかったけど面白かった!
#カラマーゾフの兄弟
#ドストエフスキー
#ロシア文学
#読書記録
Posted by ブクログ
量はもちろん、質としても読み応えがあります。
宗教やロシア、ヨーロッパ文化などの知識を入れて再読すれば、内容の理解度も変わってくると思います。
疲れたので(笑)、ひとまず別の本読んでから、中巻に進みます。
Posted by ブクログ
「罪と罰」「地下室の手記」に続くドストエフスキー三作目。チェーホフも間に挟んだりして、だいぶロシア人への免疫もつけた上で臨んだ。時代と場所は違えど物語のスケール感や台詞回しの大仰さという意味ではバルザックを挟んだこともプラスに働いた。
膨大な人数の登場人物をここまでのピッチと情報量で描き出し、数ページにも及ぶセリフを交えながら生き生きと動かす。読書量がまだまだ足りない自分にもわかる。こんな小説はドストエフスキーにしか書けない。
内容に立ち入ってレビューするには重厚すぎる本作だが上巻に関してはやはり大審問官の件が最重要かと。
宗教の効用は人間が信仰と引き換えに不死を手に入れるといったある種の取引関係にあるのではなく、人間が自らの頭で考えなくてもいいように神の名の下にソリッドな価値基準が設定されることにある、と大審問官は考えているのではなかろうか。その意味では神の存在そのものは問題ではなく、人間が祈りを捧げる対象が必要なのだろう。であるからこそ、大審問官は迷える庶民のために率先して異端審問を行い、庶民たちを導いていく。そこにはごく一般的に考えても道義に反したこともあるかも知れないがそれもまた必要悪であると。ラジカルな考え方ではあるがそれもまた一つの正義。キリストといえども大審問官を批判できないのではないか。
中巻に期待!
Posted by ブクログ
重たすぎる腰を上げて読み始めた。2回挫折しているのでこれで3回目。今回こそは読み切りたい...。ちなみに前回のチャレンジから10年以上経っているのでストーリーは何一つ覚えていない。
まーじで本名に加えてニックネームまで書くの禁止にしてほしい...!笑 ただ最初の200P強に渡る紹介文が後々響いてくるので読まずに進むのは惜しい、というところ。父と長兄の醜すぎる争いと共に、徐々にストーリーが動き始める。
大審問官...うーん、とても難解だし捉え方があってるのかすら分からないけど興味深い。
キリストは全ての罪を背負い人に自由を与えたはずなのに、人は自由すぎると途端に迷いだす。そのため指導者を置いて指南すると、迷わなくて良いとたちまち服従する。...これって、現代人にも言えることなのかも。選択を誤って非難されるのは怖いし考えを放棄するほうが楽だけど、迷うことも必要なのかな、と。
ただ、明日パンの1つも食べられず、天上のパンを祈る生活になったらどうだろう。やっぱり信仰より地上のパンを選んでしまうかも。なら信仰って何のためにあるんだ?答えのない問いが続く...。
Posted by ブクログ
上〜下 読み切りました。
自分の力不足ゆえ頭に入って来ず。
無念。
もはや読み始めてしまったから今更引き返すわけにはいかんという意地で読み切りました。
Posted by ブクログ
ミステリーだと思ってはいけない? エンターテイメントとしてのミステリーだと思って読み始めたけど、途中からこれはそういう作品じゃないんだなぁと思った。時代背景を踏まえて宗教的な視点や習俗という視点から読むと深みを感じられるのかもしれない。