【感想・ネタバレ】「レ・ミゼラブル」百六景 増補新版のレビュー

あらすじ

『レ・ミゼラブル(惨めな人々)』という題名それ自体の意味が、
黒々とした写実的な木口木版のおかげで初めて理解できたように思えた。
すなわち、ユゴーは単に貧困によって虐げられた弱者ばかりでなく、
貧困が生み出すあらゆる悪を、被害者も加害者もひっくるめた形で
描き出すつもりだったのではなかろうか――――(「はじめに」より)
19世紀フランスで大ヒットしていた「レ・ミゼラブル」。
話題作を《絵》で読みたいと欲する民衆のため、
膨大な木版挿絵360葉をつけた廉価版全巻233冊が刊行された。

それをパリの古書店で偶然発見した著者が、
挿絵230葉を選りすぐり、物語の要約を添え、
さらに当時の社会情勢や民衆の生活をわかりやすく解説。
時代を超えて人々の心に響く、愛と苦悩の物語を繙く。

作品にまつわる講演録、エッセイを収録。
・「なぜ『レ・ミゼラブル』は人の心をうつのか?」
・「19世紀初頭、フランスに生きた人びと」

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Posted by ブクログ

いま、18世紀に生きたフランスの詩人であり小説家のビクトル•ユーゴーの『レ•ミゼラブル』について、フランス文学研究者の鹿島茂の書いた解説本を読み終えたところである。10年ほど前にNHK(地上波)で放映されたドラマを見て、どうしても忘れられなかった。感動があったからこそ原作を読破しようと若い頃から思っていたがそのままになっていた。幅広い知識と当時のフランス社会の動乱についての分析力と洞察力、ユーゴーに対する熱烈な愛を感じさせる文章は、静かに心に伝わり幸福感を覚える。まさに、大長編である原作(全4巻)を1冊にまとめ、より多くの人にこの本が読まれることを提示した著者の力量であると思う。勿論、全4巻を読むキッカケにもなると思う。
ジャン•バルジャンが悪と断ち切り、真っ当に生きようとしたのは、ミリエル司教との出逢いがあり、寝るためのベッドと餓えを回避できた食事を提供されたことが大きい。ミリエル司教の教えるキリスト教の教示にも心が入れ替わるほどの衝撃を受ける。それまでの彼の人生には、あり得ないような救い手になったわけだ。長い刑務所生活を送った身から考えれば、当然のように周囲からの差別に遭う。人間の温かみに触れるなんてことはない。ジャン•バルジャンは司教から銀の食器と燭台を与えられ再興の道を切り開く。
このあとファンチーヌ、マルユス、コゼット、ジャべール等の夫々との悲劇や葛藤、恋心や友情を通して背後には革命の内紛に奔走し、やがては死を迎える。ここの所の詳細については是非、多くの人にこの本を読んでいただきたい。私にとってさいご、ジャベールがセーヌ川の早瀬に飛び込むシーンは衝撃的であった。自分のそれまでの生き方に対して修復不能と悟った結果なのであろうか。人(ジャン•バルジャン)を信頼できた瞬間の時が死ぬ時であるとは何とも皮肉ではないか !
この本の増補として講演録を載せているが、これは素晴らしいものである。非常に分かりやすくて説得力がある。『レ•ミゼラブル』への理解がより深まったと思う。あらためて、著者に敬意を表したい。












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2026年02月09日

Posted by ブクログ

本屋の店主さんにお勧めしていただいた本
中学生の頃に中身分からずとりあえず泣ける〜で大好きな映画だったけど、今になってあれはそういう背景だったのか!がわかってすごく面白い

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

『レ・ミゼラブル』の大雑把なストーリーと当時の時代背景や庶民生活などを、文章2ページ&挿絵2ページ×106章で紹介・解説している本。

各章が短くて分かりやすくて興味深くて、すらすら読み進められる。

特に、今と違う当時の生活や文化がおもしろかった。『レ・ミゼラブル』のより深い理解に役立つ。

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2025年12月31日

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