あらすじ
ゆるされぬ僕達の想いをつないでくれたのは、携帯メールだけでした。君からのメールは爆弾や蒼い傘の絵文字まじりになりましたね。雨が降ってます、僕のこころにも。でも、羽ばたいてゆける。たとえ「非常識」と誹られようと、ひどい汚名を着せられようと……。そっとひとり涙する。痛く、哀切な表題作と「ハネ」、全二篇。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大好き。とても。野ばら先生が「君」に思いを馳せるたびにきゅんとする。君が「王子たま」と呼んでくれるのにもきゅんとする。こんな純愛はないのではないかと思ってしまう。君がまさか小学4年生なことにはびっくりしたけど、この二人が年齢の垣根を超えて愛し合ってることはとても伝わりました。
この本の文体がとても好き。お洋服に対する考え方も好き。「ロリータ」と「ロリコン」という言葉を結びつけたことは今までなかったけれど、二つの違いについて教えてくれたのもありがたいことです。
「ハネ」
もよかった。
Posted by ブクログ
好きすぎた。
なんで君なんだろうってずっと疑問に思ってて私が読み飛ばしたり理解出来てないだけかなって思って戻ったりもしたけどそういうことなのね( ; ; )
報われない恋愛好きよ…
Posted by ブクログ
嶽本野ばら先生の「私」と「あなた」で紡がれていくお話は先生という人物像がハッキリしているからこそ映える限定的な美しさだけど、だからこそ読みやすくて愛しやすいお話だと感じた。
落伍者や不適合者に向けられる悪意が伝わってきてとても切なく悲しいがそれらが悲劇のヒロインを照らし出すような暗闇でもあるのだなと感動した。
Posted by ブクログ
ほのかな恋心を抱いた彼女は実は…
こんな恋愛アリか?!
いや、きっとアリなんだろうな。
うん、アリだ。
誰に蔑まれようとも、何と言われようとも
今、君に会いたいのは今。
インモラルとロマンスというのはなかなか通じ合うところがありそうですね。
主人公は純粋に彼女が好き。
だから私も純粋にこの物語に感動。
嶽本節、ロリータファッションへの愛が炸裂していますよ。
Posted by ブクログ
久々の野ばら作品読書でした。
凄く良かったです。大好きな本になりました。
『ロリヰタ。』を読んでる最中はただ切なかった。ただ正直に言葉をぶつけるだけなのに、捻じ曲げられ、裏返され、誤謬されてしまう。それはきっと人には一生ついて回ること。自分の発した言葉が誤解されてしまうことなんて日常なんだ。
どうして伝わらないのかと心を痛めても、それは違うと声の限りに叫んでも、それはきっと届かない。それが痛いくらいわかるから辛かった。
書き留めていつまでも大切に取っておきたいような文章がたくさんありました。何度も読み返したくなる小説。
『ハネ。』もとても切なかった。皆さん言うとおり、野ばら作品の王道のような小説。せっかく手に入れた幸せが目の前で壊れたなら、どう思うだろう。想っても想っても届かない。でも想わずにいられない。
それにしても世の中は汚いね。どうしてありのままを受け入れないんだろ。そしてこんなにも人の心を踏みにじれるんだろう。自分の痛みには敏感なくせに、周りの痛みには皆鈍感。世の中なんてそんなもんなのかもしれないけど、とても悲しい事実。それでも戦っている主人公は美しい。本当の天使は戦うんだ。
Posted by ブクログ
初めて読んだ野ばら本。
表題作と短編が一つ収録されてるんですが、どちらも泣けます。
人目を憚らない程に。
個人的には短編の「ツバサ」(平仮名だったかも)の方が好きです。
Posted by ブクログ
15年ほど前に読んで、懐かしくなってまた手に取りました。当時、ロリータを「ロリィタ」や「Lolita」と表記するのはあったけれど、「ロリヰタ。」とは?!と気になって読んだ記憶が。
主人公に嶽本野ばらが投影されているのは、著者のあるあるなのですが、今作はかなりはっきりとそれを感じます。業界のエピソード(しかも闇を感じさせる系)がリアルなのがあり、どこまでが…と思ってしまいます。
自分のコミュ障っぷりに落ち込んでしまう日々ですが、少し救われるような気がして久しぶりに読めてよかったです。
Posted by ブクログ
ファッション用語が多く、ロリータファッションにも疎かったので、想像が大変な部分がありましたが、知らなかった世界をのぞかせてもらった感覚です。
ロリータとロリコンを混同されるとか、着ているだけで軽蔑的に見てくる人がいるとか、目立つ人や偏見を持たれやすい人共通の大変さがここにもあるのかと思いました。
2篇とも軸は恋愛小説で、スキャンダラスな状況下の純愛がドラマチックでした。
設定もさることながら、展開もインパクト大です。
特に表題作の方は、2人の関係性が報じられたところで、状況が状況なだけに、周囲としては冷静な視点で反応するのはとても難しいだろうなと思います。
この本はYouTubeチャンネルの「ほんタメ」で、MCのあかりさんが紹介されていたのを見て気になり読んでみたのですが、あかりさんのお好きな「恋愛×地獄」とはこのことか!と分かった気がします。ちょっとハマりそうです。
Posted by ブクログ
一方はロリータファッション愛好の小説家、もう一方はロリータをしながら自作の羽を売る女子高生…が主役というまさにロリータづくしの二作品。
『ロリヰタ』は作者がモデルの実話なのではと物議を醸した話。
わたしは『ハネ』のほうが好きだったけど二作に共通しているのは『伝わらない、けれど突き通す』ということだと思う。
誤解や偏見、手のひらを返す世間。理不尽な糾弾。
言葉を違う意味でとられ、経緯や想いは無視される。
作者自身が経験してきた想いが詰まった作品。
人を間接的な情報だけで判断しないこと、誰にもそれぞれの想いが存在することを忘れないことが大切だと思った。
突き通せるほど強い想いを持てるのはそれだけですごいことだと思う。
Posted by ブクログ
最初なんて読むのか分からなかった作品
<ロリヰタ。>
魔性の女の子
野ばらさんの作品てヒロインの子が未成年
多いなって思ったかわいいよね
道徳道徳って色々世の中忙しいなぁ
<ハネ>
ハネ族なりたいって思った
流行とかその流行の終わりってさみしい
ヒロインの子の真っ直ぐな想いが眩しかったです
Posted by ブクログ
初野ばらさん。
面白かった。
モデルの君は可愛いし魅力的!
ロリコンだっていいじゃない。(笑)
ノンフィクションだったらもっと面白いのに。
「ハネ」が人気ですね。
私はあまり好きではない。
Posted by ブクログ
「言葉なんて、思ったことの全部が、伝わらなくて当然なんだよ」
登場人物の女の子の言葉に、私ははっとさせられた。
当然と言えば当然のこと。
同収録の「ハネ」も、そういったメッセージが込められているのではないだろうか。
不思議な格好をして、世間の事を知らなければ、
こんな子なら罪も犯すだろうと、「常識人」とされる人達は思うのだろうか…
Posted by ブクログ
ありえない内容なんだけど実話かと思うくらいリアルに書かれてた。
この人は麻薬以外にも問題になってたのか(;゚д゚)
って呆れそうになりました(笑)
もっとどうしようもない本を書いてる人だと思ってたから
すごく読んで良かったと感じた☆08'03'06
Posted by ブクログ
嶽本作品で、初めて後味が悪くなかった!初めてこんな愛の形もありじゃないか?と感じてしまった。印象に残った台詞があったんだけど・・・忘れてしまった。覚えておきたいのでまた調べます。
Posted by ブクログ
ロリータも最近では大分認知されてはきたけれど、実際にそういう系統のお洋服を着ている人がいると目立つし好奇の目で見る人も多い。
特に田舎では非常に目立つ。自分の友人にもロリータだけでなくゴスロリ、パンク系統の服も着る子がいるけれど、物珍しさのせいか盗撮されてしまうことも少なくないらしい。
ファッションに限らず、流行から外れていたり、自分に理解できないものを受け入れられず批判してしまう人は多いし、マスコミもそういう風に報道する。
自分とは異なる価値観をどう受け入れるか、はネットの普及で様々な価値観と触れ合うことが容易になった現在では非常に重要な問題であると思う。
その為にもまずは自分自身を確立させるところから始めたい。
Posted by ブクログ
ゆるされぬ僕達をつないでくれるのは、携帯メールだけでした。たとえ「非常識」と誹られようと、汚名を着せられようと愛しく、君を想う――。インモラルな純愛小説。
Posted by ブクログ
ロリヰタ。がすきというよりも、ハネがだいすき。
野ばらさんは、いいかたがわるいですが「なんとなくすきでよんでた」のですけれど
ハネをよんでいらいたまらなくだいすきになってしまいました
Posted by ブクログ
ゆるされぬ僕達をつないでくれるのは、携帯メールだけでした。たとえ「非常識」と誹られようと、汚名を着せられようと愛しく、君を想う――。
あらすじ抜粋
Posted by ブクログ
【ロリヰタ】「言葉なんて、思ったことの全部が、伝わらなくて当然なんだよ」ってところは良かった。あとはロリコンすぎてなんとも。。。
【ハネ】永遠はある。でも見つけられない人もいて、見つけても放っておくとなくなっちゃうもの。だから見失わないように、色褪せないように、永遠を守るために戦わなくちゃいけない。このお話は警察とかメディアまで出てきて大きな問題だけど、誰でも戦わなきゃいけないことってあるんだろうなって思う。
Posted by ブクログ
「うん、永遠。特に意味はないんだけど、僕は何時も、永遠に就いて考えている。永遠は存在するのか。しないのか。永遠がないことを知っていながら、それがあることを信じていたいのか」
(P.190)
Posted by ブクログ
テーマがシンプルで、わかりやすくて良いですね。
ロリヰタは、嶽本さんと少し設定がダブらせてあるので、妙な緊迫感がありました。
ハネは乙一さんの作品と共通するような切なさが好きかな。
Posted by ブクログ
なんちゅうか、自分の信じたモノを絶対に曲げない野ばらさんの信念を感じる作品。
同様に、同時収録されている「ハネ」にも同じことを感じた。ちょっと意味合いは違いますが…自分を見つめなおそうかと思いました。