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Posted by ブクログ 2022年08月20日
内田百閒が、愛猫ノラが行方不明になってずっと泣いている一連の作品集。
昭和32年3月27日昼過ぎ、百閒の愛猫ノラは行方が分からなくなりました。翌日から内田は「ノラの事が非常に気に掛かり、もう帰らぬのではないかと思つて、可哀相で一日ぢゆう涙止まらず。やりかけた仕事の事も気に掛かるが、丸で手につかない。...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月17日
猫好き必読の本か何かで取り上げられているのを見て手にした一冊。裏表紙の説明に「消えてしまった」、「病死した」という単語を見て、ちょっと萎えて、しばらく積読。
やっぱり、猫飼いとしては、胸が痛かったですね。飼い猫が出かけた切り帰って来ない。看病むなしく病死する。いやぁ、耐えられない。
最初はノラと比較...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月11日
猫を飼おうかなと思っている人に、是非読んでほしい一冊。
猫のノラとクルツに対する、著者の愛が半端じゃない。
いなくなった猫を可哀想に思って、70代のじいさんが連日声を上げて泣いているのである。このままではおかしくなってしまう、と言いながら。
厳格だと言われた作家をここまでメロメロにした猫を、いつか先...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月01日
百鬼園先生の情の深さに失礼ながら笑いを禁じ得ず。こんなにも涙もろいなんて、阿房列車を読んでいる時には微塵も感じなかった。先生は漱石の弟子であり、リアルタイムで『吾輩は猫である』を見知っていることから、百鬼園版猫エッセイだと思ったが、ノラが失踪した辺りから先生の涙話が累々と続き、決して不快ではないのだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月17日
誰ですか猫好きにオススメとか言ったの!
文庫の裏に愉快な連作とかあるけど、愉快じゃないですよ!!
1本目の「彼ハ猫デアル」以降、(所々でかわいい猫の所作の描写が含まれるものの)胸が苦しくなる話ばかりじゃないですか……
百閒先生、ネコは特別好きではなかったとか言いながらノラとクルのために東奔西走す...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月20日
百聞先生の代表作「のらや」。学生のときに手にしたことはあるのだけど全く面白さが分からず途中でやめたけど、この年になると面白い。
謹厳かつ気難しいと表された百聞先生が、ひたすらネコの行方を気にして毎日泣く。ひたすら嘆く。ただ、それだけのことが、屈指の名文家の手にかかると、散文のお手本となる。素晴らしい...続きを読む
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