あらすじ
香港・マカオに別れを告げてバンコクへと飛んだものの、どこをどう歩いても、バンコクの街も人々も、なぜか自分の中に響いてこない。〈私〉は香港で感じたあの熱気を期待しながら、鉄道でマレー半島を南下し、一路シンガポールへと向かった。途中、ペナンで娼婦の館に滞在し、女たちの屈託のない陽気さに巻き込まれたり、シンガポールの街をぶらつくうちに〈私〉はやっと気がつくのだった――。「あの旅をめぐるエッセイII コロッケと豆腐と人魚」が新たに追加された【増補新版】。※本電子書籍は、令和二年七月発行の新潮文庫(新版)を底本としています。高倉健氏との対談「死に場所を見つける」は収録しておりません。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
独特のユーモアと、カラッとした湿度の低い気まぐれな冒険心、どこか自分に対しても突き放したところがある文体が妙に心地よくて面白く読めた。
-欲望はなかった。しかし、奇妙な使命感が体を熱くした。(本文104p)
-《われわれはツーリストを大いに歓迎する一一ただしヒッピーは除く》
だが、残念なことに、ツーリストとおぼしき人物は、私を含めてすべてがヒッピー風だった。(本文121p)
-旅に出て鈍感になっただけなのかもしれないが、それ以上に、またひとつ自由になれたという印象の方が強かった。(本文180p)
怪しげな安宿、深夜到着の心もとない旅程、衛生的に不安が残る露店のジュースなど、リスクより冒険を取る若さと自由さがとても羨ましい。
Posted by ブクログ
1990年代の東南アジアの旅の記録。
2025年現在の日本人である私たちの多くも、ここに描かれる東南アジアを東南アジアとして抵抗なく認識できるが、それは東南アジアから当時から変わらないのか、それとも日本人にとっての東南アジアが当時から変わらないのか。その差は、経済的な指標を見比べるだけではなく、今の東南アジアを旅して流れる空気を直接感じなければわからない僅かな差なのかもしれない。
Posted by ブクログ
バンコク!スラタニ!ソンクラー!いづれも出張でよく行った町だったので読んでいてとても楽しかった。とくにスラタニは今でも超田舎町で、出張で訪れた海沿いの水産工場やレストランから見えるサムイ島がとっても綺麗だったことを覚えている。もう長老だった工場長補佐が連れて行ってくれたマーケット、そこで食べたチマキみたいなおにぎりや、大量に買ってくれたカレー用の香辛料が懐かしい。長い出張からの帰国後、香辛料が腐ってないことを祈りながら作ったグリーンカレーは人生で食べたグリーンカレー史上最高に美味しかった。
ベトナムやインドネシアのビジネスマン曰く、タイのビジネスは彼らの二歩先を進んでいるらしく、バンコクのビジネスマンはしっかりしているし抜け目はないし、品質や対応慣れという意味では大都市の工場の方が信頼できたのだが、それでも私はスラタニの小さな町工場の、少しゆるーい暖かい雰囲気が大好きだった。あの工場の青空食堂で感じた潮風は忘れられないなあ。
Posted by ブクログ
今回も面白かった。2巻はいろんな出会いがあった。仲良くなったと思っていたバンコクの女子学生や、日本語を勉強中の若者と、後味悪く終わったのが寂しかった一方、ペナンのヒモたちとの会話や、チュムポーン行きの列車で出会った若者たちの親切心など、良い出会いもたくさんあったようだ。香港ほどの熱気を感じられなかった著者だが、たしかに街にはそうかもしれないけど、人々との出会いは熱いものもあったように思えるけど...
3巻も楽しみ。
Posted by ブクログ
マレー半島を寝台列車で縦断することになり、同じような旅行をしている人のブログとかを読み漁っていた。そこでたまたま知ったこの本を、寝台列車の中で読んだ。知らなかったのだが、実はかなり有名な紀行文のようで、バックパッカーブームの生みの親らしい。読んでみると確かに同じような旅をしたいと読者に思わせるような旅行記だった。
一巻で訪ねた香港やマカオと比べると、バンコクもクアラルンプールもシンガポールも、作者にとってはどうもイマイチだったらしい。自分と同じような旅程がテーマということで手に取った本であるが、行く先々のほとんどの街が物足りないと言われていたのには、正直笑ってしまった。でも、作中の作者は僕と同年代らしく、初めて東南アジアに行ったらその文化の違いに対するもっともらしい感慨とかを記してしまいそうだが、金ピカの仏像は性に合わないと評するような正直さは、作者の気っ風の良さの表れで、むしろこのエッセイの最も魅力的な部分でもあるように思う。
僕はまだ一巻を読んでいないので、ここまでの経緯は知らないのだが、最終的にインドを経てイギリスに向かうらしい。それがどうしてマレー半島を縦断することになったのかよく分からない。作中でも同様で、なんか滞在してる街が面白くないから次の街へ行く、といった気軽さである。けど、その思い切りの良さが心地よく、特に好きだ。
例えば、作者は行く先々で色々な人と出会って、その人たちと会話を交わしたり、しばらく一緒に暮らすうちに、その人となりやバックグラウンドが少し垣間見える。しかし、誰もが重要人物そうに見えて、作者が急な思いつきで街を出ていくせいで、別れもなしにその後は一切旅行記には登場しなくなってしまう。でも、世界を横断するような旅行をしているのだから、考えてみればそんなのは当たり前なのだ。むしろ、そのあまりにもあっさりとした展開の切り替わりこそがリアルなのだろう。そういった作者の旅情を追体験できたような気がした所が、とても良かった。
それと、このエッセイの初版はかなり古いらしく、インターネットや携帯電話さえ無い時代の旅行記だと思うが、作者のタフネスさは凄い。見知らぬ街でガイドブックも無しに、手頃なホテルを見つけて、しばらくの間気ままに生活して、地元の人と仲良くなるなんて芸当は、同じような旅程ではあったが、自分にはとても真似出来ないなあって思った。沢木さんのその人並み外れたサバイバル能力を楽しむ側面もあったな。
Posted by ブクログ
マカオ編を読んでから気づいたら5年とか経ってしまっていた、、びっくり
自分が数ヶ月前に初めての一人旅をしたからか、旅行先で人の優しさに触れて温かい気持ちになったり、逆にぞんざいに扱われて寂しい気持ちになったり、そういうひとつひとつの心の動きがリアルに感じられてとてもよかった。
一人旅は考え事をする時間が多いから、というかずっとぼんやり考え事をしてるみたいな状態で知らないものをたくさん目にするから、突然自分の埋もれていた感情や思考に気付ける瞬間があることが好きなんだよな〜と改めて思った。
そういう描写、共感しすぎてにやにやしてしまった。
まさに旅の追体験ができる、その素晴らしさを一冊めを読んだ時よりもしっかりと認識できた気がする。
知らない土地での気ままな一人旅、またしたいかも!
Posted by ブクログ
マカオからタイをへてシンガポールへ
タイにもシンガポールにももう一つのめり込むところがないような感じ
沢木さんはどこに1番魅力を感じるのか?
旅行する前の経緯も書いてあった。
Posted by ブクログ
深夜特急2
マレー半島・シンガポール編。
ニューヨークからシンガポールへ渡ってきて、移住することになってみて、やはり読みたい、という衝動に駆られたのがこの本。シンガポールの記憶は、Zoukというクラブ、暑くて、訳わからず歩いた道、カジノでは短パンで入るのを断られ、小さなマーライオンを見ながらため息をついていた。20年以上前だろうか、でも、暑くて、熱気のあるこの国で戦っていくために、自分の原点の一つを読み直した。
本作は、東京から香港からマレー半島に渡った後の沢木耕太郎のシンガポールまでの旅である。バンコックからペナン、そしてマレーシアの田舎町を経由して、KLへ。そしてそこからシンガポールへ渡る。学生時代の自分は、シンガポールからインドへ一気に渡っていたけれど、彼はマレー半島をじっくりと電車で移動している。改めて読んでみると、タイもマレーシアも、あまりにも普通で感動がないことがわかる。香港の興奮が、ほとんど味わえずにイラッとしている、逆にトラブルに巻き込まれたそうな雰囲気さえする。おそらく、実際の旅は、小説よりも普通だったんだろうなと思う。それでも、旅をしていて、シンガポールという国のべたっとした暑さを感じられるのが幸いだ。本来は、日本から来ると相当暑さを感じるのだけれど、フルーツジュースを飲むシーン、ニュージーランド人と一緒に飲むビールに、汗を感じる。ここで、旅の目的を改めて考えさせられたのも、面白い。半年でかえる予定だったのだけど、その必要はない、見たいところまで、じっくり味わったらいい、そんな境地に至ったのもシンガポールだったようだ。旅は、人を育ててくれる。海外生活、世界を旅して、もう10年以上経つけれど、本書が色褪せないのが本当にすごいと思う。
Posted by ブクログ
貧乏旅で地元民の助けを借りながら安いホテルをとったり、電車やバス、タクシーに乗ったりするのだが、声をかける人が大体いい人で、マレー半島やシンガポールにはそこまでヤバい人はいないのではないかと思った。私も無計画に、地元の人の情報だけを頼りに旅がしたくなってきた。あと、香港で感動して他の国にもそれを求めちゃうのはとても共感できた。私の場合はタイが良すぎてインドネシアが物足りなかったから。深夜特急の3〜6が楽しみだ。
Posted by ブクログ
「決定的な局面に立たされ、選択することで、何かが固定してしまうことを恐れた/属することで何かが決まってしまうことを恐れ、回避した/逃げたかった」という気持ちには少し共感するがそこから日本を飛び出すほどの行動力は自分にはないと思った
Posted by ブクログ
一人旅の貧乏旅行には常に危険がつきものです。治安の良くない国で暮らす人々の生活を目の当たりにする著者の心境を、自分自身に重ねながら読み進めました。
平気で人をだます者、ドラッグ、娼婦、博打……世界は広く、深く、そして醜い。だからこそ、その中で生きるとは何かを強烈に考えさせられます。
平和ボケしている自分にとって、この一冊は世間知らずな自分の無知を叩き壊してくれるような体験でした。
世界は本当に広いのだと、改めて感じました。
Posted by ブクログ
前作に続いて、タイ〜マレーシア〜シンガポールの旅路
結局のところ香港が素晴らしいとのことだが、おそらく香港の前に行っていれば、また違ったのだろう
憧れるが、でも、つくづく自分にはムリだろうと思う
Posted by ブクログ
タイからマレー半島を経てシンガポールに至る旅が本編の舞台である。現地の生々しい生活や現地人との交流がリアルで、自分がバックパッカー旅行を行っているような臨場感を感じる。現地の連れ込み宿の癖のある宿主やタクシー、バス運転手との値段交渉、衛生観念の全くない屋台での食事等、実体験に裏打ちされた一つひとつの描写がリアルであった。
Posted by ブクログ
旅をすること。旅をしていると、土地の人に親切を受けることがよくある。親切は心からありがたいことなのだが、実は旅をしていること自体が贅沢なことだというのを忘れてはならない。
そして、旅先で出会う人々を警戒しすぎないほうがいい。彼らとの関わりは、新しい世界への扉かもしれないからだ。そのあたりのリスクを嗅ぎ分けるスキルは、実際の旅先でしか身に付かないものだと思う。
Posted by ブクログ
20代後半の沢木耕太郎が、自らの海外放浪の旅を記したシリーズの、第2巻です。
旅のスタート地点と定めていたのは、インドのデリー。
しかし、航空チケットの関係で、香港とバンコクを経由して、沢木はデリーへと向かうことにします。
第1巻の香港編に続き、この第2巻では、タイのバンコクに到着したところからスタートします。
今回も、初日の宿も決めずにバンコクに移動してきた、沢木青年。
現地で出会った親切な人に助けられながら、なんとか、初日に泊まるホテルを確保します。
しかしそのホテルで彼は、ホテルのボーイから「女を買わないか」と、しつこく勧誘されます。
「金が無い」と断る沢木ですが、ボーイの言葉からふと、自分が贅沢な旅をしていること、金が無い(少ない)ことを理由に、自分が他人の援助を期待していることに、気づきます。
考えを改めようと決心した沢木が向かったのは、バンコクの繁華街。
自分が足を踏み入れた異国の空気、熱情とも呼べるようなものを、沢木は味わおうとします。
この第2巻ではそんな沢木の、バンコクおよびマレー半島での日々が、綴られていきます。
香港の露店街やマカオのカジノで感じた、現地の人々の熱気。
その熱気に呼応した、自らの胸の高鳴り。
しかしなぜか沢木は、バンコクで同じような体験をすることができません。
到着後最初のゴタゴタが影響しているのか?などと考えながら、“胸の高鳴り”を探し求めるように各地を放浪する沢木の姿が、印象に残りました。
そしてこの第2巻には、沢木がこの海外放浪の旅をスタートするまでの経緯も、書かれています。
プロの”物書き”として沢木がスタートしたのは、この『深夜特急』からだと思っていたのですが、それより前から活動していたと知って、少し驚きました。
無謀なことをしているようで、自分のことを客観的に見ることができる。
自分の考えを掘り下げ、文章にあらわすとともに、今後の自分の行動に反映する。
20代半ばに書いた文章で、沢木が「世に出る」ことが出来たのは、その経験が特異なこともあるけれども、上記ができる彼の資質もあったのだろうと、自分なりに解釈しました。
このシリーズはまだ、この先も長く続きそうですね。
彼の行動を見習って?寄り道をしながら、Audibleで聴いていきたいと思います。
.
Posted by ブクログ
本人が言うように香港ほどの熱気に溢れている感じがしない場所だからか、1巻に比べると穏やかである意味では退屈なパートなのかもしれない。次巻にも期待。
Posted by ブクログ
著者が香港にのめり込んでいた分、東南アジアの旅程が退屈だと感じていたのが文章にも表れていて1と比べるとワクワク度が少なくて星4にした。
香港のコピーを求めていたことに気づいてからの著者の視点や発見がどうなるのか楽しみ。
Posted by ブクログ
「私は人々の生活に入り込み、また出ていくのが好きなのです。一定の場所で一定の人間たちと生活するのに、退屈を覚えるのです」
この世の自分を悩ませるほとんどは自由に出ていけるものなんだから、苦痛になる前に面白がってやろうじゃないか〜と思う
Posted by ブクログ
前作の香港マカオ編に比べてなかなか熱が伝わってこず、著者も街への(旅への)熱量が減少してるなぁと思っていたところラストでなるほどと思わせる。
しかしそんな中でも各訪問先で起こるあれやこれやは興味深い。
若者ならではの想いや悩みも垣間見ながら読み進める。続きも楽しみだ。
Posted by ブクログ
タイ、マレーシア、シンガポール オーディブルにて
香港篇と比べると若干のまったり感はあるけれどやはり面白い
鈍行での移動、陸路での国境越えなど、この本に影響されて自分もそんな旅をしたんだな
たぶん大学生の時一度読んで以来この巻は全く読んでなかったようで、すっかり内容忘れており、その点は新鮮だった
Posted by ブクログ
バンコク・ペナン・シンガポール編
今回も期待を裏切らない珍道中の旅
「金がない」著者は、いつも売春婦が出入りしている様な如何わしい安宿に滞在するので、しつこい誘惑が多い
そして薬の誘惑も多いので、読んでいてハラハラしますσ(^_^;)
我慢しろ〜我慢しろ〜
でも本当は一回や二回ぐらいは誘惑に負けてしまったのではないかと、勝手に思っています
今回は旅慣れて来たと同時に、自分自信と向き合う事で、心の成長が見られます
バンコクでは、ことあるごとに「金がない」と言い続けて来た自分
金がない自分が、その土地の人の親切を受けるのは当然だと心の何処かで思っていたのではないかと気づきます
シンガポールでは、自分と同じ様に旅をしている若者に、一種の旅の仕方の知恵を伝えたり、兄貴風を吹かせます
何処に行っても著者の基準は気に入った香港であり、香港のコピーを求めていたので、バンコクもペナンもシンガポールもつまらなく感じでいたことに気付きます
そして香港とは違う文化をもつカルカッタを次の旅先に選びます
何が起こるか、楽しみです♪
Posted by ブクログ
娼婦たちと野郎どもの章が1番好きだった。自分も男だったらこういうのに飛び込めたのかな。
筆者が旅のことを考えた時の「属することで何かが決まってしまうことを恐れ、回避したのだ」という一文が、知り合いの就職してない友達と重なった
Posted by ブクログ
香港を出て、バンコクからマレーシア、シンガポールへ。昔の貧乏旅行の雰囲気を感じる旅行記です。安宿を探してどこでもまず値切ってなるべく土地のものを求めて、なぜか土地の人の好意をもらって。もっとも私の頃はもうヒッピーなんていませんでしたが。
一方で小説だからか、都合の良いところを切り取った感じもつきまとうところが、もうひとつ入り込みづらいところかもしれません。
あと、最後の高倉健さんとの対談は良かったです。
Posted by ブクログ
分かります!
旅行先がどうも合わないこと!
せっかく旅行してるのに自分が気を揉んでその国に合わせて楽しむなんて必要はないですよね、ことに世界一周ならば。
私は国内旅行で多々そういう思いを感じることがありますが、好きな旅先への旅行との合間には必ず新天地への旅行に行っています。
経験や感性を凝り固めないためにも、でも私はバンコクは大好きでした 笑笑
Posted by ブクログ
2巻はバンコクから始まるマレー半島縦断の旅、そしてシンガポール。
著者自身が「香港の幻影ばかり追い求めていた」と書いており、どうやら東南アジアはもう一つピンと来なかった模様。
どちらも(当時の)発展途上国だが、香港では逞しさやエネルギッシュさといった明るい面がもっぱら描かれ、東南アジアではその暗部がフィーチャーされている。タイのチュムポーンで出会った性病の子持ち娼婦のあたりはちょっとしんどい。
そうした悲哀への著者の向き合い方も、結局は上から目線の憐憫、先進国に暮らす者の驕りなのではと思わないでもない。でも同時に、自分自身も沢木氏の立場だったらきっと同じようなことを考えるんだろうな、とも思えて余計にグロい。
総じて暗めで著者の内省も多く、「旅に出たくなる本」という感じではなかった(面白くないということではない)。これも旅に不可欠な一つの段階という感じがし、インド編への期待が高まる。
Posted by ブクログ
印象的だったのは、著者がニュージーランドの若者二人組とシンガポールで出会った時の話です。
期限はあまり気にせず、何年かかけて世界を見て廻ろうとする若者二人組。
旅は期限ありきで考えがちだけど、時間や資金に余裕があるなら、彼らみたく心ゆくまで旅をしようと考えるのも清々しくて良いなと思いました。
それから、世界を旅する中で好きな国に出会えるのは良いことだけど、その国を出発した後もそのイメージを求めてしまうと、せっかくの海外を放浪する旅の面白さが減ってしまうことにも繋がるのかなと思いました。
一つ一つの国はそれぞれ異なった文化や歴史があって、その違いを楽しめるのが深夜特急のように海外を放浪する旅の特権なのかなと感じました。