あらすじ
気分はスケルトン探偵!
東京・四谷で発見された江戸時代の人骨。
タイムトラベラーのおゆうは、江戸でまだ
発覚していない殺人事件の調査を開始するが……!?
(あらすじ)
マンションの建設現場で約二百年前の人骨が発見された。肋骨の一本に刺し傷のような痕があり、どうやら他殺体のものであるらしい。骨と遺留品を鑑定した科学分析ラボの宇田川から依頼され、時空旅行者のおゆうこと関口優佳は、まだ事件化していない殺人について江戸で調査を始める。一方、南町奉行所の同心・伝三郎からは、紙問屋の若旦那が旗本の奥方と不義密通しているという噂を聞き……。
【著者について】
山本巧次
1960年、和歌山県生まれ。中央大学法学部卒業。第13回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』(宝島社)で2015年デビュー。他の著書に『開化鉄道探偵』(東京創元社)、『途中下車はできません』(小学館)、『希望と殺意はレールに乗って アメかぶ探偵の事件簿』(講談社)、『早房希美の謎解き急行』(双葉社)、『鷹の城』(光文社)、『急行霧島 それぞれの昭和』(早川書房)、『災厄の宿』(集英社)などがある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
相変わらず終盤で無理矢理謎解きするきらいがありますが、とても楽しかった!
三角関係の進展もますます気になります。
続きかが楽しみ。
2025-002
Posted by ブクログ
いつもの逆、過去から未来(おゆうから宇田川)ではなく未来から過去、宇田川からの依頼でまだ事件化していない殺人についておゆうは江戸で調査を始める。宇田川自身の考えで行動しているところが今迄と違う。そして南町奉行所の同心・伝三郎とのおゆうを挟んでの腹の探り合いがますます面白くなってきそう。
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八丁堀のおゆうシリーズ、11作目。
シリーズ11作目になると、いろいろ趣向を変えるのも大変になりそうだけど、今回は現代で発見された人骨から、江戸時代の殺人事件を追う、という今までとは逆の発想での展開。事件の謎解きとしてはそろそろマンネリ化しそうかと思いきや、まだまだ面白いし、鵜飼さんと宇田川さんとの攻防も楽しい。あと、歴史上の史実と毎回ちょこっと絡ませてくれるのも嬉しい。
Posted by ブクログ
巻を重ねてシリーズ11作目。もとOLの関口優佳は、秘密のタイムトンネルを使って現代と江戸時代を行き来していた。江戸では、南町奉行所同心の鵜飼伝三郎から十手を預かり、女親分おゆうとして密かに現代科学を駆使し、数々の難事件を解決してきた。
今作はでは、おゆうが鑑定等を依頼する科学ラボの宇田川から依頼を受けるところから始まる。建設工事の現場から約二百年前の他殺と思われる人骨が発見されたのだ。江戸時代では、まだ事件化していない「殺人事件」を調査することになるのだが…
今回はの事件の発端が、いつもとは逆で現代から、そしていつも依頼される側の宇田川から依頼を受ける、というのが面白いところだ。そして鵜飼と宇田川のおゆうを巡っての腹の探り合い、恋のさや当てがバチバチと。
Posted by ブクログ
宇田川の出番が増えている。三角関係のようなバランスも面白いが、優佳も宇田川もだいぶ慣れて気の緩みが出ているようだ。どう収束させるのか気になる。
Posted by ブクログ
現代で見つかった江戸時代の殺害されたと思われる遺骨から江戸で謎を解くという普段と逆パターン。
遺骨は結局令和まで見つからない訳だし、殺人事件は立証できないのでは、と思いましたが、大きな事件の中の1つであり事件の大枠をきちんと解決しています。
宇田川と伝三郎、お互いの腹の探り合いがなんとも。おゆうさんの能天気さが、またいいですね。