【感想・ネタバレ】大江戸科学捜査 八丁堀のおゆうのレビュー

あらすじ

江戸の両国橋近くに住むおゆうは、老舗の薬種問屋から殺された息子の汚名をそそいでほしいと依頼を受け、同心の伝三郎とともに調査に乗り出す……が彼女の正体はアラサー元OL・関口優佳。家の扉をくぐって江戸と現代で二重生活を送っていたのだ――。優佳は現代科学を駆使し謎を解いていくが、いかにして江戸の人間に真実を伝えるのか……。ふたつの時代を行き来しながら事件の真相に迫る!

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ネタバレ

最高に面白かった。続きが早く読みたい。

舞台は江戸時代、両国橋に近くに住むおゆうという女性、
実はこのおゆう、二百年先の現代とを行き来し、現代の科学捜査を用いて江戸の事件を解決する、アラサーの元OLの関口優佳というとても興味深いエンターテインメント性の高い設定。

薬屋の息子が殺され、息子の疑惑を晴らしてほしいとおゆうは依頼を受ける。

現代の科学捜査(血液調査、毒物調査、指紋調査、スタンガン、盗聴器などなど)を用いて犯人を見つけ出す。一件落着かと思いきや、黒幕が、その黒幕も暴き出し解決か!と思いきやさらなる黒幕を暴き出す これでもかこれでもかと深みを増してきて読む手が止まらない。

同心の伝三郎とともに事件を解決していく、伝三郎との恋模様とどうなるかワクワクする。

おゆうが伝三郎を誘惑するが伝三郎は乗ってこず、おゆうをやきもきさせてしまうのもなんか微笑ましい。

ただ、伝三郎がおゆうに手を出さない理由が最後の方に記され驚愕した、
江戸の人間と思っていた伝三郎も又、昭和20年からタイムスリップしてきた人間だったということでビックリ!タイムスリップして12年!

伝三郎はおゆうが未来から来た人間ではないかと疑っており、何者か分かるまで手出しはしないという状況であった。

だから、おゆうが科学捜査を用いて解決していっても伝三郎はあれこれ詮索しなかったんだと腑に落ちた。

続きが気になるー

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

驚く仕掛けがたくさんあり、非常に面白かったです
最後の展開は読めなかったな〜
よく考えればありそうなんだけど、物語に夢中になってて全然予想してませんでした
どう続いてくのか楽しみです!

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2024年08月16日

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大江戸科学捜査、と題されるとおり、事件の捜査が時代劇でよくみる聞き込みや張り込みなんかではなく本当に「科学捜査」。
しかし、それを逆に証拠とすることが出来ないことにみていて少し歯がゆさやもどかしかをおぼえながらも、主人公がどうやって犯人を「お縄」にするのかワクワクしながら読み進めました。
主人公がにくからず想っている八丁堀同心の男性にも秘密があり、その秘密のせいで想いに応えられずにいる…というまさかの結末に「やられた!そう来たか!」と、作者に裏をかかれた気分です笑笑!
もう一度読み返して、伏線回収をしたいかも!

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2024年06月08日

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現代と江戸を往き来する、よくありそうな設定ですが、2度、3度と畳み掛けるテンポの良いストーリーで大変面白かったです。続編に期待します。

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2021年12月02日

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ドラマで見たので原作を読むことにした。アイデアがおもしろいし、江戸時代の情景の描写も好きである。さっそく続編をそろえたので、読むのが楽しみである。

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2020年11月01日

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時代小説の読みにくさとかあったりするのかと思っていたら、そんなことはなくすらすら読めた。そもそも主人公が現代と江戸交互に行き来しているからかな。とんでもない設定だと思うけど、ミステリとしても面白いし、現代の科学捜査の結果をそのまんま江戸に伝えることは出来ないからそこをどう攻略していくのかも見どころ。
シリーズのようなのでこのまま追いたい。2人の関係性にも。

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2025年10月23日

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おもしろかった 江戸時代が舞台となると多少の読みにくさを覚悟していたけれど、主人公が主人公なだけによみにくいことがなかった

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2025年04月21日

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3.8点。
ストーリー展開は素晴らしく面白かったが、なんと言うか主人公の女性像が古いように感じた。初版をみれば2015年で、作者は1960年生まれとの事で、さもありなん、というところか。
江戸と現在を行き来していることのメリットがあまりないような……証拠品の鑑定はよくてもそこから江戸での活用があまりなかったように思う。でもそこが一般人らしくて良かったかもしれない。
しかし、主人公が伝三郎に惚れた理由が分からない。主人公が魅力を感じるに至るほどのキャラに思えず、なんならキャラ立ちが薄い。
でもそんなことを差し引いてもストーリーの展開はよく、2度3度奥へ進む感じが心地よかった。

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2025年04月09日

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ネタバレ

終わった~と思ったら、最後の事実に驚く。

時空を超えて、現代の捜査手法で証拠を集めていくが、江戸の世では証明するのがなかなか難しい…。

科学捜査、というお話でなくてもよかったのかも!?
おゆう=優佳の捜査がうまく行きすぎるところや、彼女のキャラが男性の考える女性像のような感じがしてあまり好きになれず…。
少しドジっ子なキャラでもよかったかなぁ…。

なにはともあれ、続きを楽しみに読みます!

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2024年12月10日

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現代と江戸を行き来して事件を捜査するタイムトラベルもの、と言って良いのかな?現代科学で証拠はあっさり揃って、しかしそれを江戸時代の人間にどうやって伝えれば良いのか、と言うところに頭を使う探偵は中々新鮮。次第に事件の裏の裏の裏まで出てきて、オイオイいつ終わるんだ?と思いましたが、色んな意味でひっくり返すちゃぶ台はいくらでも出てくる作品

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2024年01月04日

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これは面白い。後半ちょっと引っ張り過ぎ感はあるが、シリーズの始めなので、今後を期待させる意味でOK。

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2021年10月22日

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続きが楽しみ。
男性の書く女性だなーと思う。
思考回路がオトコだなと。
まわりの男性を無意識にランク付けしている感じが厭な、というか下品な印象。
ま、ある意味、正直すぎる(笑)

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2021年03月19日

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推理モノ、科学捜査、時代小説、タイムトラベル、煮えきらない恋愛モノ、等の要素が万遍なく入ってます。
って書くとなんかトンデモ本っぽいけど、ちゃんとしたエンタメ小説。このミス大賞で選考委員全員一致で隠し玉作品に選ばれただけあり、けっこう面白かったです

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2020年10月18日

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SFで時代小説のミステリーという、変わった設定のお話

展開は二転三転し、最後にはもう一つの秘密が明かされるという盛り沢山なエンタメで、面白かったです

現代と江戸を行き来するが故のジレンマが効いてますね
続編もあり

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2020年09月11日

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第13回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。
「八丁堀ミストレス」に加筆。

現代で日常に倦んでいたOL関口優佳の両親は離婚。一番大好きなのは古い家屋で暮らす祖母。その祖母から家を贈られる。祖母には大きな秘密があったのだった。

死んだら読んでと言われていた祖母の日記には、江戸で暮らすその暮らしぶりや日常で起こったことが描かれ、そしてその古い家屋に江戸に通じる小部屋が存在していた。

そこから優佳の暮らしが変わる。
江戸に行ってみると、不便ではあるが、生きていると実感できる日々。そして自由に行き来できる優香は、分析オタクで、興味深い対象を分析してるだけでハッピーになれる大学の同級生宇多川。

江戸の事件の証拠を持ってきては宇田川に依頼。
いつしか宇多川も、化学物質をことごとく排除された物質の連続で江戸にタイムスリップしてるんだろうと、秘密を共有するに至る。

とまぁ、こんな具合で面白いシチュエーションの時代小説だ。

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2020年04月18日

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女探偵役の主人公おゆうの人物像がとても現代的な女性で、作者が男性であることが意外なほど。
あとがきでパトリシアコーンウェルをはじめとしたアメリカミステリに造詣が深いとあり、妙に納得した。
思考力や生活が合理的で、勤め人に向いてない性格の主人公を、江戸の世界で生き生きと動かしてる。
なかなか進展しない伝三郎とのやりとりも、ラストの衝撃な暴露で読者をすっきりと納得させた。
続刊を読むのが楽しみなミステリ。

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2019年08月29日

Posted by ブクログ

長かったーでもおもしろかったです☆
いわゆる、タイムスリップモノなんだけど、行ったきりではなくて自由に行き来してるという。そこはちょっと斬新だったかな。
内容は黒幕の裏にまた黒幕がいて、さらにまた…って感じで、長くても飽きずに読めました☆
ドラマ化されてるってことでそちらも見たんですが…伝三郎が竹財輝之助さんは納得ですが、おゆうさんはちょっとイメージと違ったのが残念。
最後にもしかして伝三郎さんも…⁇と思いきや当たってて、今後の2人の関係にも注目です☆それにしてもおゆうさん、仕事なにしてんの⁇f^_^;

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2019年07月17日

Posted by ブクログ

時代小説?
このミステリーがすごい系なのでミステリ?
タイムトラベルなのでSF?
とってもクロスジャンルなので面白い

でも、江戸時代の案件を現代に遡行して科学検証するのはちょっとチート

最後の鵜飼様の秘密もクリフハンガーで次を読まざるをえまい

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2019年02月17日

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突如薬屋から『倅の汚名をそそいで欲しい』と言われて
調査する事に。
それはそれで、思わぬ方向へと事件が転がっていく。

周囲からみて謎だらけなのは当然、な主人公は
あちらとこちらを行き来できる家? で
自由気ままな生活。
これはこれで楽しそうですが、現代になれていると
色々大変では? とか思いますが

同心とよさげな感じになっているのも気になりますが
事件の広がりようが驚きです。
確かにこの時代、決めつけられたらそれまで、な
気はしますが、まさかここまで広がるとは。
困った時は、こっそりと証拠品を持ち帰り
友人に頼んで…という技で、正解を選択。
そこからまた、どう誘導していくか…というわくわく。
かなり面白かったです。

最後にも驚きがありましたが。
これは、どうなっていくのでしょう??

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2018年12月05日

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時間つぶしにさくっと読める本を探してて、ジャケ買い

恋愛系?推理系?タイムトラベル系?
といろんなことを想像しながら読んでたけど
うまいこと三位一体の作品だった。
終わり方もハッピーエンドって終わるわけじゃなく
しれっと伏線を残す。
続編があろうがなかろうが、こういう終わり方は悪くない。
…続き?あるみたいねw

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2018年06月14日

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冒頭、あっさりとした軽めの文章からか、ちょっとした恋愛シーンが出てきて「これは恋愛小説か」と思ったからか、期待が膨れなかった。

風邪を引いて読める本がこの1冊しかなかったので、引き続き読み進めていくと最初の印象とは全く異なり、面白くて1日で読み終わってしまった。しかも、ミステリ満足感(トリックがよく練られているという意味)も高いときた。

犯人を捕まえても、捕まえても、新たな展開が生まれ、最後には「そこまで推理するか」と唸ってしまった。

著者はいろいろ(ほんとにいろいろと※ネタバレするので書けない)と本作に練り込んでおり、一部書評に現代の設定(宇田川くん)が都合良すぎるとあるが、それを差し引いても十分面白さを味わえる。

最後ある人物の告白があるのだが、作者のこの物語り(シリーズ)に対する気迫を感じ、今後のシリーズが一層楽しみな作品である。

文体が軽いのが気になるので1点減点の4点とする。

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2018年03月30日

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正直途中まで(というか、ぎり最後まで)、さっさと読んで続きはないなぁと思っていたら。
読みたくなったじゃないか。
でも、買ってまでかなぁ。
時間があって読むのがないときに買うかも。

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2017年12月01日

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全体的に軽めのノリで、肩肘張らずに読みやすい。科学捜査で真相は突き止めるものの、江戸時代なので証拠としてどう説明するのかは意外と適当。その場のノリで乗り切る感じ。そこにおお、と思わせる一工夫があるともっと良かったなと思った。

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2023年12月09日

Posted by ブクログ

江戸時代と現代を自由にタイムトラベルできるおゆうが、現代の科学を駆使して同心の事件解決を手伝いというSF時代ミステリー?
言葉遣いを始め時代考証は適当だけど、今まで読んだ事がない発想で、それなりに面白く読めるからまあいいか。
それにしても、最後に一つ驚かされた。

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2023年03月22日

Posted by ブクログ

なんとなくちょっと難しい感触。続きを読むか悩む…。
江戸と現代を行き来する話、かつ江戸の男相手に恋愛要素ありなのかーと思って読み進めてたら最後の最後でびっくりした。

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2022年05月08日

Posted by ブクログ

江戸の人情物の小説かと思ったら実は、家の扉を潜って江戸と現代に二重生活を送っている主人公。現代科学で事件を解決。設定が面白い。なかなか理解されていない技術をどう説明するか事件を解決するよりも難しい。シリーズが続いているので楽しく読んでます。

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2021年09月29日

Posted by ブクログ

まずまず。
設定が良い。江戸時代へのタイムトンネル、検査オタク。
ストーリーが二転三転して最後まで気が抜けない。
ドラマは面白かった。

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2020年11月03日

Posted by ブクログ

著者初読み。
主人公に“品の無さ”を感じてしまうのが残念。
科学捜査で得た情報をどうやって江戸時代の者に伝え伝わるのか?がメインかと思って読み始めたけど、思いがけない力技(手がかりを与えるんじゃなく、強引に正答を見せつける)だったのは、うーん。。。

なんだけど、設定や話の筋自体は嫌いじゃなんだよなぁ(^^;
続編に手がのびる可能性は残りました。

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2020年01月31日

Posted by ブクログ

シリーズ第一弾
祖母から江戸時代に行き来できる家を譲り受け、江戸の町で事件の解決に
既に活躍している点で最初では無いか
殺された息子の汚名を晴らす依頼、背景に裏の裏
最後は依頼主の裏を

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2020年01月29日

Posted by ブクログ

著者初読み。
ブログで紹介されていて、現代と江戸時代を行ったり来たりしながら、謎を解くと言う設定に興味が湧いて、読んでみた作品。
祖母が亡くなった後、家を相続した孫の優佳。その家には江戸時代にタイムスリップ出来ると言う秘密があった。
江戸時代にタイムスリップした優佳は江戸の町で起こる事件の謎解きを始める。
と言うのが、大体のあらすじ。ま、そもそもがあり得ないことなので、エンタメ作品として割り切って読むしかないんだけど、それにしても突っ込みどころが満載過ぎる。
優佳が謎を解くのは、子供の頃に刑事に憧れて、でも簡単にはなれないことが分かって、諦めて普通のOLになったけど、江戸時代なら出来るかも…と言う安易な動機。あくまでも謎解きでもなく、ただの「捜査ごっこ」。まだ30歳前なのに、江戸時代に行くために仕事を辞めてしまって、現代ではどうやって生計を立てているのかも、謎。そして、一番嫌だったのが、不必要な色恋沙汰を挟んでいること。
男性作家が女性を主人公にした場合、たまに見られるけど、今作は女性を軽蔑しているような感じがするくらい過剰だった。本筋が凝っているだけに背景で損をしているのがもったいない。

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2017年12月27日

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