【感想・ネタバレ】ツナグ(新潮文庫)のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年05月04日

映画は観たので、展開は知っていた(映画かなり原作に忠実だった!)けど、本はやっぱり心理描写がたくさんあっていいね。アイドルの話だけ映画にないけど、その話が結構よかった。そして圧倒的に演劇部の話のパンチが……

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Posted by ブクログ 2024年04月23日

全体的に泣ける。特に親友の心得に涙が出た。
親友と言う字を書くのだから、親兄弟の次に大切なのが親友。だから、共感出来たのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2024年04月21日

これまで辻村深月さんの作品を読んで思うのは、アプローチがそれぞれ違って作風が全然違うのにテーマが愛、特に家族愛が多いという印象です。
本作は死者と1回だけ面談させる事ができる特殊能力を持った一族が依頼者の望みを叶えて、その後の人生をどう明るくするかを教えてくれました。
本当にこのような特殊能力が存在...続きを読むして、残された今を生きる人の助けになれば素敵だなと思いました。
そんな特殊能力は無いんだから、生きてる間にしなければならない会話があるとも思いました。
素敵な作品です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月30日

よかった〜!一度だけ望む死者と合わせるツナグという役割。どの話も良かったけど1番えぐかったのは親友を事故で亡くした女子高生の話。この連作の中で1番救われて欲しかった枠だったのに1番業が深くてつらい話になってしまった。思春期の頃の、友達に対する痛みと妬み憧れって本当に最高に人間だって思うと同時に深刻だ...続きを読むなって思うし、こういうのを書かれるとたまらない気持ちになる。読んでる最中、『道は凍ってなかったよ』って言葉で全部が救われたって思ったのに、結局その逆で全部を無くしてしまったけども。最後にツナグ視点で、各依頼の話が読めたのはよかったな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月27日

最初はファンタジー物で苦手だな〜なんて読んでたけど、よく出来た物語で読むのには苦ではなかった。
読んでいくとどんどんツナグである歩美が気になって。最後の章でようやく全てが繋がった。読んで良かったと思える作品だった。
死んだ人ともう一度生きてる間に会えるなら誰を選ぶのか。なぜその人を選ぶのか。
私はク...続きを読むリスチャンだから天国に行けると思ってるし、大切な人たちは天国に行くと思ってる。

死。誰もが呆然と考えたことがあるトピック。こういった切り込みで考えさせられて良かった。続きも読みたい。

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

大切な存在が亡くなった時、その喪失感をどうやって埋める事ができるか。また亡くなった人は自分の事をどう思っているのか。
大事な事は「死者は残された生者のためにいる」という考え方だ。
人は何かに縋らないと生きていけない。見たことの無い神様を信じるのも良いが、具体的な誰かの存在を身近に置く方が、自分の行動...続きを読むを決める事ができるのでは無いかと思った。

本作は「死者」について考えさせられたが、ストーリーも普通に面白い。5人の登場人物がそれぞれ異なる思いを「死者」に向ける話。
死者と会う事ができる「ツナグ」のシステムや登場人物の設定、メッセージ性、物語が綺麗に繋がり、読んでいて気持ち良かった。

私の身近な人が亡くなって心が折れた時、この本が私を前進させてくれるような気がした。

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Posted by ブクログ 2024年03月23日

物語前半は、中高生向けの設定だし、登場人物にも深みが薄く、私の様な中年が読むには物足りなく感じた。

それが中盤から、どう解釈すれば良いか判らない諸行無常な物語が出てくるし、
後半にはまさか伏線と思わなかった前半の設定を回収していく。

前半で中高生向けの内容と思わせる事も、物語を楽しませる為の、作...続きを読む家としての一つの戦略なんだろうな。

この物語を書ける才能。凄い。

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Posted by ブクログ 2024年03月20日

かがみの孤城が大好きで、止まらなくなる本が欲しくて購入。1番に抱いた感想は
「辻村さん天才」
本当に頭の中どうなってるんだろう。。すごかった。自分だったらどうするかなーなんて考えながら読めた。親友の心得刺さりました。

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

映画化もされた有名作品をようやく読破。そうくるか〜と思わせる構成、だよね〜と共感・気づきが得られるセリフのコラボ、さすがです。

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Posted by ブクログ 2024年03月07日

74 サヲリが静かに頷いた。ゆっくりと瞬きする。ビールの缶をサイドテーブルに置き、ふいに真面目な顔になる。
「平ちゃん、死ぬつもりでしょ」
私は黙った。今日の面談が終わったら、後はどうなったってよかった。
生前のサヲリにあてた手紙に、私は、死にたいです、と書いていた。
退屈で、くだらない日常。死んだ...続きを読むところで、誰にも、家族にも悲しまれない。水城さんの姿を見ることで救われた気持ちになる、とも書いた。それが唯一の楽しみだと。
「自惚れてないよ。アタシが死んだからって、そのせいで平ちゃんが死ぬなんて考えたわけじゃない。だけど、義務は果たしにきた」
「義務?」
「アタシ、返事、書かないまま死んだでしょ。だから伝えに来た。違ったらごめんね。だけど嫌な予感したの。使者を使うのって、相当お金かかると思ってたし、機会は一回きりだって言うし。なのにそれでも、自分の身内とかじゃなくてアタシを指名してくる以上、きっともう全部、惜しくないんだなって」
「私…」
「来ちゃダメだって。こっちは暗いよ。」
サヲリが歯を見せて笑う。
「それだけ、伝えたかった」

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感想

辻村さんの天才っぷりをこれでもか、と味わえる作品。
『かがみの孤城』を読んだ時にも思ったけど、現実離れした設定を現実味のある物語に落とし込むのがうますぎる。

生者と死者の窓口となる「使者」(ツナグ)
そのツナグに、さまざまな依頼がやってくる。物語は全部で5つの短編。
アイドルの心得・長男の心得・親友の心得・待ち人の心得、そして使者の心得。

印象に残ってるのは、
まず親友の心得、これはひたすらにきつい。悲しすぎて切なすぎる。
339「会ったところで、全員が全員、満足して成仏できるとは、私には思えないけどね」という歩美のおばあちゃんのセリフがよぎって、苦しくなった。

もうひとつは使者の心得、歩美が葛藤する部分。
17歳の、死者との窓口となる少年への感情移入、その表現が本当に素晴らしい。
死者は生者のためにいていいのか、使者の役割は生きている側のエゴなのではないか。
そんな使者としての葛藤を抱きながら歩美自身も成長していく。

そして物語を貫く歩美の両親の死の謎。これも鮮やかな結末が最後に待っている。

自分がもし使者に頼むとしたら、誰に会うのだろうか、そんなことを読みながら考えていました。

ひたすらに感情が揺さぶられ、泣けるし、苦しくなるし、最後には心が温かくなる作品です。
とにかく、泣きたい!って人におすすめ。

続編も読み直そうと思っているのでまたそのうち投稿します。

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購入済み

つなぐ使者

2022年12月19日

亡くなった人に会ってその声を聞きたい悩める依頼人と死んだ人間と生きた人間を会わせる窓口の使者、そのツナグ物語には引き込まれるものを感じる。

#感動する #切ない #深い

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Posted by ブクログ 2024年03月19日

【2022年94冊目】
面白かった…はちゃめちゃに。途中でボロボロ泣きました。「待ち人の心得」が一番好きですね。最後の「死者の心得」でそれまでの話の裏側すべてを回収してくれる建付けも素晴らしかった。もっともっと読みたくなる話でした。

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Posted by ブクログ 2024年03月01日

とっても面白かった。親友の心得の所は切なく、青春っぽい感じがした。でも全体的にどの話も面白かった。飽きなかったー
星10ぐらいでもいいんじゃないかなぁ
10月末に出るツナグ2も楽しみー‼️

↑ 娘の感想

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月04日

アイドルの心得で、サヲリが平ちゃんに対して言った言葉「謝るのって癖?そうするのが楽なのかもしんないけど、あんまよくないよ。謝って解決しないこと世の中にはたくさんあるし、甘ったれんな。だいたい、周りの人間暗くする、そういうの」の所で、私もすぐに謝る癖があるので自分に言われてるようで心に刺さった。

...続きを読む友の心得は読んでいて苦しかった。友達だけどライバルで自分が上にいたい、負けたくないって気持ち、自分も学生の頃に思った事があるから分かるけどそれで殺めてしまおうか?なんて気持ちは沸いた事がないけど、最後に会えたのに嘘な終わり方に辛かった。

待ち人の心得はただ切なくて‥土谷と輝子に幸せになってほしかった。

使者の心得では、両親が事件ではなく事故だった事に辛いが少しは救われたのかな、と思った。

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Posted by ブクログ 2024年04月23日

最近の私の推し、辻村深月さんの作品です。
〇アイドルの心得
〇長男の心得
〇親友の心得
〇待ち人の心得
〇使者の心得
の5つの章で構成されています。

物語は死者との窓口役となる使者(ツナグ)を頼り依頼する人々との物語となります。
どの章も良かったのですが、個人的には「待ち人の心得」が自分にはとても...続きを読む響きました。
もしも自分が使徒(ツナグ)に辿り着けたなら、、、
作品を読みながら色々と考える事がありました。
そして最終章の「使徒の心得」は前の4章とは違い本作品の主役で使徒(ツナグ)の歩美が祖母から使徒(ツナグ)を引き継ぐまでのお話。
本を読んでいるとなんでも感情移入してしまい、主人公と自分を入れ替えて読み進めてしまうので、もし自分に使徒を引き継いで欲しいと言われたら私は引き受けるのか?など色々考えさせられる作品でした。
シリーズ化して続いてほしいと思える作品でした。

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Posted by ブクログ 2024年04月14日

使者を介して生者と死者が邂逅するお話。

「親友の心得」が特に刺さった。
心理描写が繊細で頭がもげるほど何度も頷いた。
他者との比較によって感じる優越感や劣等感。
相手からしたらどうでもいいようなことだとわかっているのに、狭い世界の中で一喜一憂してしまう嵐が自分と重なって見えた。

自分だったら誰と...続きを読む再開することを願うか考えてみたけれど、祖父や祖母、叔父や叔母……会いたい人が続々と頭をもたげてきてなかなか決められない。
主人公の言うように、これは生者側の後悔や未練を解消したいという独りよがりな考えに端を発しているのだと思う。
自分を安住させるためだけに死者を消費するのはちがうよなぁ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月04日

気持ち的には星3.8くらい。
私はミステリーかファンタジーが好きで、ヒューマンドラマのようなものはあまり読まないんだけど、辻村深月は時々読む。
死者と生者が満月の日に一生に一度だけの再会を叶える使者「ツナグ」。ここは非科学的だけど、あまり気にならず読み進められた。
ツナグに依頼して再会した人達の話が...続きを読む続く。どの章にも共通して出てくる使者が最終的に主人公的な位置付けなのかなと思ったら、やっぱり最後は「使者の心得」としてメインで登場してきた。
どうしても一番心に残ってるのは女子高生の章。
思春期特有の親友なのに嫉妬したり優越感を感じたりがすごく上手くて描かれていると思った。
悪意を持って「水を流した」ことを最後の会えた機会に謝れないままで、一生背負わなければいけなくなってしまった。やっぱり卑怯でも惨めでも自分の気持ちや過ちは謝らないといけないな。

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Posted by ブクログ 2024年04月02日

一生に一度、死者との再会を叶えてくれる「使者(ツナグ)」。再会を望む人々の想いとは。
ミステリとしても、人間ドラマとしてもよく出来ている。
これは連作の形式を取っているが実質長編小説と言っても過言ではないだろう。生者の、死者の想いが溢れる瞬間がたまらなく良かった。

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Posted by ブクログ 2024年03月18日

人生で一度だけ、死者と会えるお話。心理描写が非常に素晴らしく、一つ一つの言葉が胸に響いて、心がじんわりと温まる。読み終えるともっと日々を大切に生きようと思う。『親友の心得』が特に衝撃的で印象に残った。

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Posted by ブクログ 2024年03月12日

有名どころから読んでハードルが上がってる?
ノンノン…辻村深月は辻村深月だった
登場人物の細やかな目線仕草で伝わってくる状況、珍しくこの感じの終わり方かと思ってもまだ続きがあったり、ラストそう持ってくかーすごいだった
重たい任務を任された歩美も透明でいてしっかり答えをだす姿が頼もしかった

好きなフ...続きを読むレーズ引用
光には光の通り道があるのだと
生者のためのものでしかなくとも残された者には他人の死を背負う義務もまたある

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

結構前に読んだからもう一度読みたい。
当時読んだ感覚としてはドストライク。
「コーヒーが冷めないうちに」が好きな人なら絶対おすすめ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月02日

最後の章を読み始めたら止まらなくなって一気に読み切ってしまった。

母親が鏡を覗いた理由が父の浮気を疑ったからだと思わせるミスリードのおかげで、両親の信頼関係と思いやり故の行動だったという解釈に感動した。

歩美が会いたい死者として両親を選ばず、最終的におばあちゃんを選んだことは素敵な終わり方だと感...続きを読むじた。

「自分だったらどうするか」を考えさせられる一冊
まだ会いたい故人がいるほど長く生きていないが、いずれそういう人ができたら、そして自分が死んだ時に会いたいと願ってくれる人がいたら嬉しい。

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Posted by ブクログ 2024年04月22日

最初は、使者(ツナグ)を利用する側の話だったが最後の章で使者側の視点で話があり、一体使者は何者なのか、どういった経緯で使者になったのか、どうやって死者と繋がるのかということがよく分かった。最後の章で今までの話を使者側の視点で追えるので最後スッキリした。
一人一人の人生が気持ちや思考とともに鮮明に描か...続きを読むれていて、読んでいて楽しかった。

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Posted by ブクログ 2024年04月17日

生者と死者を引き合わせる使者の話...
と、一言でまとめられる話ではない。
死者との再会を希望した4人と使者自身、5人のストーリーが描かれており、最後の使者の話の展開は想定外な内容で面白かった。
死者との再会といえば、感動ものかと想像していたが、再会の後味の悪い残酷さも書かれていて、とても面白い。

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Posted by ブクログ 2024年04月17日

出だしからファンタジー世界で、すぐに引き込まれて読みやすかった。けど過去に読んだ同じ作者の作品では衝撃は弱め。
女子高生の話が一番印象に残った。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

個人的には、そこまでハマらなかった。
ただ、「親友の心得」と「待ち人の心得」のストーリーは印象に残った。

自分だったら誰に会うかなって考えると、やっぱり親や夫含め家族の誰かだろうなと思う。

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Posted by ブクログ 2024年03月20日

読みやすい。親友の心得がずっともやもやする。なんか言葉では言い表せないけどすっきりしない。歩美君好きだ、。

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Posted by ブクログ 2024年03月12日

短編だけど最後使者を通じて全ての話が繋がる感じが良かった。
面白かったけど口コミで期待しすぎていたかも。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月11日

全てがいい話ではないところが良かった。嵐と御園の話は読んでて心がモヤついた。御園は人を褒めることで自分を守っていた可能性もあるし、嵐も人を下に見てる。お互い性格悪いもの同士だから、共依存だったんじゃないかな。だから御園は蛇口を止めたし、嵐と会うことにした?もしくはちゃんと親友になるために本気で話をし...続きを読むたかった?ただ歩美のコートの件で、死んだ後も馬鹿にされたと感じたのかも。嵐は見栄っ張りで救えない。
1番印象に残った短編は、嵐と御園だけど、アイドルも、長男も、待ち人も、使者も、必ず救えない闇や後悔があって、心に刺さった。この人の傷ついた人、傷つける人の描写はとても好きだなあ。
冷たい校舎の時は止まる、がまた読みたくなった。

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Posted by ブクログ 2024年03月03日

青山美智子さんの作品からはまりだした「連作短編」作品。ネットで「連作短編/おすすめ」と検索したら出てきた作品が「阪急電車」とこの「ツナグ」だ。先に読んだ「阪急電車」は、これぞ「連作短編」だというほと面白い作品だったので、この「ツナグ」にも相当期待が大きかった。

早速、読み進めてみると・・・あれ? ...続きを読む読んでも読んでも主人公が同じ、ただの短編じゃないか! 最終章になって、やっと今までの物語全部がつながっていく。でも、これって「連作短編」と言い切れるのだろうか? なんかちがうんじゃないか? 生きている人と死者を会わせる「使者」が主人公の作品で、その内容も面白かったが、いかんせん「連作短編」を読みたかったので、いささか消化不良気味。そんなわけで★3つとしたが、「連作短編」にこだわらなければ、★4つはつけられる良作であることは間違いない。

続編もあるそうなので、ちょっと興味はある。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月02日

死者と再開する短編集。同じ感じで進んでいくのかと思ってたら、途中から主役交代というような視点の転換がありあきずに読めた。
実はこの時はこういう心境だったのか!というのが面白い。
ラストはスッキリしたし、意外性もあるんだけど、二転三転にこだわりすぎた感じで、主人公たちの心情が軽すぎる気がしてしまった。

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