【感想・ネタバレ】ツナグ(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

かなり深いテーマだと思った。
死者は、生者の為にいるのか、と。

それぞれのエピソードで涙が出た。
やっぱりどんな気持ちを抱えようが
生と死は絶対で、これだけ儚いものだと
改めて深く落とし込まれた。

歩美の芯の強さにも感動。
立派だなぁ…

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死者と生きている人を会わせられる使者の短編集
死者に会うことで幸せになる人、つまり、親とか恋人に会うために死者を使うだろうとばかり考えていたが、高校生の嵐のように自分を守るために使者を使い、一生モノの後悔を植え付けられる感じも人間の欲が見えてよかった

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

単純な感動ストーリーかと思って読み始めたが、JKが親友を殺してしまった(?)ストーリーにはこころがきゅっと苦しくなった。
親友は道路を凍らせたことに気づいていたが、それについて触れないで一生の罪を背負わせようとしたのかな、
7年か8年間か忘れたけど、恋人をずっと待ち続けてる社会人のやつちょーーーー切なかった、死んでるかすら分からないのにツナグにお願いしたらまさかの彼女は帰省の船でなくなっていて、、ほんとに辛い。
人間いつどこで死ぬかわからないから、常にその人に対して素直でいたいなと改めて思うことができた本だった。
実際にしようと思ってもできないんだけどね、

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2026年03月02日

QM

ネタバレ 購入済み

おもしろい

こんなからくりがあったなんてなぁ。嵐と御園のお話は、嵐の御園に対する嫉妬の気持ちややり場のない怒りみたいなものは理解できるから読んでいてとってもしんどかった。御園が生きていた間は憎くて目障りで仕方なかっただろうし、いくら凍った水が死因ではなかったものの実際は御園に敵意も殺意も見透かされ、失ってから親友の存在をありありと感じ、そのうえ親友が主役を務めるはずだった劇もやり遂げた嵐はどんなに胸が張り裂けそうなほどつらかっただろう。

#泣ける

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2024年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ


 最初は一話ごとの長さが短く、内容もあっさりしているように感じ、物足りなさがあった。けれど、読み進めるにつれて物語の深みが増し、最後にかけてどんどん引き込まれていった。

 特に第三章の「親友の心得」が最も印象に残った。嫉妬という感情の怖さがリアルに描かれており、ちょうど自分自身も似たような感情を抱いていたため、共感できた。

 また、この作品を読む前に、「もし過去の選択が違っていたらどうなっていたか」を描く作品(「if」という作品)を読んでいたこともあり、「後悔をしないためにはどうすればよいのか」ということを深く考えさせられた。後悔には、やらなかったことによるものだけでなく、やってしまったことによるものもあると感じた。たとえ自分に非がなかったとしても、人を傷つけてしまったという事実は心に残り続けるのだと思う。

 中にはどうしようもない出来事もあり、結果はある程度決まっているのではないかという運命論的な考えにも至った。だからこそ、自分の行動で結果が大きく変わらないのだとしたら、できるだけ誠実で、周囲の人に寄り添える人間でありたいと思う。

 誰かに見られていなくても、どうせ同じ結果にたどり着くのなら、自分が納得できる、かっこいい行動を選び続けたいと感じた。

 物語の最後に、この不思議な設定の仕組みが明かされていた点も印象的だった。死者との再会という非現実的な要素でありながら、その使者側も特別な存在ではなく、一人の人間として描かれているところに辻村深月さんらしさを感じた。
 この作品には続編があるらしいので、ぜひ読んでみたいと思った。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4組の生者と死者の一夜限りの会合も、ツナグの受け渡しも、どれも良い。けど、1番は女子のいやぁな難しい感情漂う、嵐と御園でしょう。嵐の自分本意さと御園の嵐優先のバランスが演劇の主役に御園が立候補したことで一気に崩れ、嵐が御園の死を望み、叶うようにおとずれた御園の突然の死。御園は嵐の悪意に気付いていなかったふりをして、親友トークしての、逆襲。これ、すごい。美しい。御園は嵐の悪意は許せても、片想いの相手への思いを侵されることは許せなかったんでしょうか。辻村さんは女子の微妙な関係を描くのがうまいです。良かった。

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2026年03月18日

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