あらすじ
あなたの「過去」は、大丈夫?
美しい「思い出」として記憶された日々――。
その裏側に触れたとき、見ていた世界は豹変する。
無自覚な心の内をあぶりだす「鳥肌」必至の傑作短編集!
大学の部活で仲のよかった男友達のナベちゃんが結婚するという。だが、紹介された婚約者はどこかズレていて――。
「ナベちゃんのヨメ」
国民的アイドルになったかつての教え子がやってくる。小学校教諭の美穂は、ある特別な思い出を胸に再会を喜ぶが……。「パッとしない子」
人の心裏を鋭くあばく傑作短編集!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
スルスル読んでしまった読みやすい!
この作者さんは読者と登場人物の肝を冷やすのがうますぎる
一見片方が悪いふうに見えても「まあ、相手も…」と思わせるような描写もありました。
噛み合わないなら噛み合わせるために言葉にしろ!と言ってしまえばそれはそうですがその場ではどうもできない事は本当に多い。
「私は悪くない」 誰しもそう思いたい
私だけじゃなくてよかった、よくない。
その考えが記憶を捏造させて偏った受け取り方をしてしまうのだから
Posted by ブクログ
若年教員として非常に考えさせられる一冊でした。
やはりクラス内には一定数のモブと呼ばれる人たちがいますし、その中から抜け出して一軍と呼ばれるグループに片足を突っ込もうとすれば強い拒絶があるのも現場の事実です。教員に懐きやすい生徒とそうでない生徒の差は子供たちの方から寄ってくるか否かによるものだと思っていたので、隅にいる生徒からするとそう写っていない可能性が示唆されただけでも気付きのある内容でした。
これまでは平等ではなく住み分けが最も不幸の少ない解決だと思っていましたが、その辺もう一度考え直してみようと思います。
とはいえ、空気の読めない言動やある程度固まったコミュニティへの割り込みなど、一集団に対して不快感を与えた当時の加害者が、後から被害者として立場を強めることについては納得しきれない部分もあり、答えのない問題に回答を強いられているような感覚でした。
結局何かしらの答えを出すことではなく、パッとしない子にも目を向けて寄り添うことの必要性と、そういった子供にも自我があって主張があり、後から噛みつかれる可能性があるということは肝に銘じて今後過ごすようにしようと思えました。
胃の痛くなる1冊。良い教訓となりました。
Posted by ブクログ
普段あるような、「モヤッ」とした感情が言語化された感じがします。自分も同じような経験があり、ハラハラしながら読みました。思う事をとてもはっきりと伝えてくる人物が2名出てくるので、そこの内容は血の気が引くような感覚で読み進めていましたが、読み終わるとスカッとした爽快感もあります。
Posted by ブクログ
最初の1行目から物語に吸い込まれた。
恐ろしい。怖い。終始鳥肌がたった。そして、人間関係の気持ち悪さをここまで言語化できるのが本当にすごい。
過去に自分が発した言葉や、会話した内容、相手を傷つけてしまっていたんじゃないかと感じたし、人と会話するのに恐怖を植え付けられるそんな小説だった。
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鋭利すぎた。
どの話も読み始めたら、次へ次へと読むのが止まらなくて、夢中で読んでしまった。
1作品読み終わると、フゥとまた覚悟を決めて、次の作品を読み始める…。
息継ぎなしで泳いでるみたいな苦しさがあった。
中でも、パッとしない子が特に効きました。
タイトルもなるほどなという感じで、
本当にホラーとかミステリーとかじゃないのに鳥肌立ちまくりし、個人的に衝撃作でした。
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怖かった。とにかく怖かったです。
不思議なタイトルだなと思って読み始めましたが、全編を読み終えると、むしろこのタイトルが全てを表していることに気付きます。噛み合わない会話のなんと恐ろしいことか…。
解説の方の幽霊の例えもわかりやすかったです。
とてもおもしろかったです!
Posted by ブクログ
タイトルと違わない短編集。どれも私のこと?と思ってしまうような身近でやってしまいがちな傷つけ方。有名人になった人を知っていたりして、昔は目立たなかった、って言いがちだしこちらとしては貶めたい訳でなく今を褒めたい為に何気なく言ってしまう事ってあると思う。親が何でも義務のように子どもに経験させる、子どもと親、どちらの気持ちもうまく描かれ苦しくなる。自分に自信がなくなり、だんだん何も言えなくなる。
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ホラーじゃない意味で鳥肌。
話が進んでいくうちになんとなくいたたまれない、その場にいたくないという感覚にさせられる。
過去は変えられない。でも、過去に発した言葉が思わぬ結果になることは知っておいた方がいいかもしれない。
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最後の東畑さんの解説込みで⭐︎5つ。久しぶりの辻村さんの作品。やっぱり文章力がすごい。ぐいぐい引き込まれる。「パッとしない子」と「早穂とゆかり」の迫力がすさまじい。胸がじわじわと不安に侵されるような、スカッとするような、いろんな感情が揺さぶられる不思議な読後感だった。
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ほんとに噛み合わってない会話
短編になっていて読みやすく、心にズキズキ刺さった
面白かった
ママ・ははが切なかった。振袖の返品はないわ〜って…
自分に娘が生まれた今、そうならないように気をつけなければ!
Posted by ブクログ
初めて1日で読み切った。面白すぎた。
短編だけど、どの話もこのタイトルの意味がよくわかる。
勝手に加害者、被害者という言葉になってしまうけど、加害者は当時のことは全く覚えてなくても、被害者はいつでも当時されていた嫌な事や言葉は都合の悪いように肉付けされて、覚えられているものなんだ。
自分の経験則でもあったな、と振り返らされた。
そんな闇の部分は誰しも持ち寄っているはずだから、誰でも共感できる話じゃないかな。
どれも登場人物の心情がリアルすぎて、ぜひドラマ化して欲しいな、と思ってしまった。
とてもおすすめです。
Posted by ブクログ
面白いという言葉が正しいのかはわからないけれど、私にとっては強烈に心に刺さる一冊でした。
自分自身で気がついていながら、事実を自分の都合の良いようにねじ曲げたり、見えないふりをしている事象を、驚くほど華麗に言語化し、内側に持っている膿を気持ちが良いほどに外に出された気分になります。
4つのお話に出てくる出来事は犯罪なのかと問われれば犯罪ではないし、そこまで怖い思いをしなければならないほど酷いことをしたのか?と言われれば違うかもしれない。
しかし、誰しも同じように無自覚、もしくは無自覚のフリをして他者を傷つけていないか?また逆に傷ついた経験から心にシコリを抱えていないか?
よく考えてみる良いきっかけになりました。
また最後の臨床心理士の方による解説が素晴らしい!
なぜこんなにも心に刺さるのか。その答えが見つかった気がします。
面白い
とにかくなんかゾワゾワする。ひとつひとつの話がすべて自分にももしかしたらと思い当たるところが少しずつある。
是非みなさんにも読んでもらいたい。
ちょっと怖いくらいどちらの立場もわかるので辻村深月先生はすごいなと思った。他の作品も読んでみたくなった
Posted by ブクログ
辻村美月先生短編集、研ぎ澄まされた小刀の様によく切れた。いや、小刀でも結構深くも来ました。「ぱっとしない子」は中でも特に嫌な記憶呼び起こした。有名人にはなってないけど、再会した教師と会話、記憶の改竄、見えなくなった筈の傷を抉られた覚えあり。実はこの作品、再読だった。間違えてまた買ってしまいました。加齢❓違う違う、、読んだ記憶消したかったんだと思う。辻村先生、黒美月は妖刀だ。
Posted by ブクログ
自分の小さな発言が誰かを傷つけるかもしれない
自分を正当化するのではなく何度も考え直して振り返って相手の立場に立てる人間でありたい
相手に合わせるあまりその発言や態度で傷つく人がいることに気づけないような人間にならないようにしなくては
人の繊細さを他責にしない。
Posted by ブクログ
短編集だし、大丈夫だろう…と手を出したが、黒辻村だった
カバーを掛けていたのでタイトルをすっかり忘れたまま読み進めた。平和な、懐かしさを持って読んでいたのに、突然崖から突き落とされる。やった方は覚えていない…とよく言ったものだが、やられた側も相当な恨みの深さ。同じような話の展開で、よくも4篇も作ったな。
Posted by ブクログ
私も気付かないうちに人を見下していて、それが行動を通して伝わってしまっていたらこの本にあるように執着や恨みを買っているかもしれないと怖くなりました。
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自分にもある、眠らせた過去がゆっくりと起き上がってくるのを感じた。
でもそれをどうにもできず、ただ一緒に生活していかなければいけない苦しさも感じる。
Posted by ブクログ
まるでその場にいるような気まずーーい空気感が体験できる短編集。こちらまで変にドキドキして冷や汗が出そうな、(特に女性なら)人生でまれに遭遇するあの空気。思わず自分の過去を振り返ってしまうような、他人事じゃない怖さがある作品でした。こういう絶妙な人間同士のやり取りを言語化できる辻村深月さんがすごい。
Posted by ブクログ
ギクリの連続
怖いのは、やった側は自覚がないか、あるいは都合良く解釈するし、された側はそう思いたく気持ちが先行してしまうところかな
解説の「憎悪の奥には愛があり、復讐の根源には希望がある」
最後まで読んで腑に落ちた
Posted by ブクログ
タイトルの通りのお話が短編で全4話
一見かわいい装丁に見えるんだけどこれもまたタイトルにちなんだ装丁になってる
人こわ要素を含んだ感じだった
解説にもある通りどんなに近しい間柄であっても、心は別々なのだから、噛みあわないことはたくさん起こる。だからこそ、噛み合っていないことを訴えたり訴えられたりしながら、噛み合わせを調整していくのが人間関係と思う。
Posted by ブクログ
過去に禍根を抱えた人と、時を超えたその因果について描いた短編集。
読み終えてみると4つに通底したものがあり、それが憎しみだったり怪異だったりといった形で顕れる。
やや「スカッとジャパン」的なきらいがあるのは得意ではないが、そもそもの憎しみの溜め方やその中の機微、それが時間をかけてどう熟成されてきたかというものが様々な形で描かれていたのが印象的だった。
Posted by ブクログ
心の奥がキリっとするのがたまらんおもしろかった!おもしろいと思えるのはきっと自分がまだ当事者だと思っていないからであって、いつでもこの本の主人公になれてしまうことを忘れないでいたい。
もしくは、自分が気づいていないだけであってもうすでに主人公になっているのかもしれない。考えたくもないけど!
Posted by ブクログ
おもしろ怖いと思いながら読みました。
自分も無意識に加害行為、加害的発言をしてしまったことがあるはずと思い、ざわざわと、ここまでは無いはずと信じたい気持ちが混ざり合いました。
内容に引き込まれたい人へ
誰もが人生の中で心あたりのある部分に気付かされる作品です。読み終わったあとスッキリするというよりは、改めて自分自身の行いや言動について再考させられました! 中の話はいくつか別々の話で途切れているので、繋がってはいませんが、一貫した共通点があります。
Posted by ブクログ
辻村さんの本読んでて思うのは、
こんなに人の負の感情と向き合って病まないんかな……
って
ある出来事についての心理描写が自分が体験したことのある過去みたいにクリアに詳細に綴られていて、(でもその心理は決してポジティブなものでは無く)あー確かにそういう感情が心を通り過ぎたことあるな〜と嫌な過去と共に蘇ったり、気付いてない、もしくは忘れている過去の過ちとかあるかな…と不安になったりする
でもそういう感情って大抵の人は心の防御機能としてすぐ忘れると思うのだけど、逃さずそれに向き合って辛くならないのかな……
作家ってすごい仕事だな
Posted by ブクログ
自分と相手で全く異なる感情が生まれることの恐ろしさを感じた。一方にとっては覚えてもいないことが相手にとっては一生忘れられない傷を残していることもあるし、それだけではなく恨まれている可能性もある。
なんも喋れんくなりそうだけど、とにかく言葉と振る舞いにもっと慎重にならないとな。あと調子に乗ってはいけないな。
Posted by ブクログ
傷をつけたもの、傷をつけられたものの対話形式の小説。スカッと復讐劇みたいなものかなと軽い気持ちで読んだけど、臨床心理士の方が書いた解説まで読むとかなり解像度がわかって面白い。幽霊という例えをしているわけだけど、消化できなかった想いは幽霊として復讐しにやってくる。でもその目的は希望や愛に繋がっているということ。「してきた事をわかって欲しい」という希望があるから話すのだと。私は最後の「ゆかり」と「早穂」の話が好きでした。
なるべくお互いに幽霊を生み出さないように人間関係を構築したいところ。
Posted by ブクログ
ある意味ヒトコワ。
同じ会話や記憶を共有したはずなのに、人によって受け取り方が違ったり自分にいいように解釈して記憶していたりして、ずれてることがある。
そりゃ全て相手のいいように対応できるわけないし、多少の悪意をもって対応することもあるじゃん。なのに昔の振る舞いに対して当たられるのは、「理不尽!」って思うのも致し方ないよ。その時の自分にとってはそれが正解だと思っていたりするんだから。
人って良くも悪くも複雑すぎるー。だけどそれが面白くもあるし、ちゃんと寄り添えられればより深く理解できる可能性もある。まぁそこに割く気力と体力も必要だからそれくらいに相手と向き合う気持ちがあってこそなんだけど。言われた側はしんどいわな…潔く自分の人生から切り捨てるのも必要なのかも?
読んでてこっちまで疲れた…笑
Posted by ブクログ
久しぶりの辻村深月。
ザラザラしたいや〜な感じが懐かしい。
何でこんなに書くのが上手いんだろう。
実際に自分が学生の時に感じたことがあるわけではないんだけど、何故か言い当てられたかのように、こういうことありそうっていう感情が描かれていて、毎回驚く。
Posted by ブクログ
大学の時代の友人とその婚約者について
なんとなく自分の友人と重なってしまって途中から難しく考えすぎた
そういう人いるよねっていうのと、私はこうなりたくないなと思った
第3章?の
母親の話が怖くてぞわっとした
物語なのは理解できるが、考察が難しい
人の意見を知りたい