【感想・ネタバレ】噛みあわない会話と、ある過去についてのレビュー

あらすじ

あなたの「過去」は、大丈夫?

美しい「思い出」として記憶された日々――。
その裏側に触れたとき、見ていた世界は豹変する。
無自覚な心の内をあぶりだす「鳥肌」必至の傑作短編集!

大学の部活で仲のよかった男友達のナベちゃんが結婚するという。だが、紹介された婚約者はどこかズレていて――。
「ナベちゃんのヨメ」

国民的アイドルになったかつての教え子がやってくる。小学校教諭の美穂は、ある特別な思い出を胸に再会を喜ぶが……。「パッとしない子」

人の心裏を鋭くあばく傑作短編集!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

スルスル読んでしまった読みやすい!
この作者さんは読者と登場人物の肝を冷やすのがうますぎる

一見片方が悪いふうに見えても「まあ、相手も…」と思わせるような描写もありました。
噛み合わないなら噛み合わせるために言葉にしろ!と言ってしまえばそれはそうですがその場ではどうもできない事は本当に多い。

「私は悪くない」 誰しもそう思いたい 
私だけじゃなくてよかった、よくない。
その考えが記憶を捏造させて偏った受け取り方をしてしまうのだから

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2026年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普段あるような、「モヤッ」とした感情が言語化された感じがします。自分も同じような経験があり、ハラハラしながら読みました。思う事をとてもはっきりと伝えてくる人物が2名出てくるので、そこの内容は血の気が引くような感覚で読み進めていましたが、読み終わるとスカッとした爽快感もあります。

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2026年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1.ナベちゃんのヨメ
大学の合唱サークルで仲の良かったナベちゃん。男の子だけどなぜか女友達みたいなナベちゃん。そんなナベちゃんが結婚することになったが、その婚約者はちょっとおかしいみたい。ナベちゃんはなぜその子を選んだのか。

2.パッとしない子
昔、図工を教えていたパッとしない子が今では国民的アイドルになった。そんな彼が母校で撮影をすることになり、美穂は卒業ぶりに彼に会う。ちょっと話しませんか?と声をかけられ、懐かしの時間が訪れるかと思いきや…
鈍感×他責による無自覚の刃の怖さ。

3.ママ・はは
真面目教の身内からどう抜け出すのか。
そうだよね、こういうの苦しいよね、、と考えさせられながら読んでいたら一転、最後の終着点はまさかのファンタジー寄りのホラーで驚愕

4.早穂とゆかり
今や成功者として世間から脚光を浴びているゆかりだが、小学生の頃は嘘つきで嫌われ者だった。
そんな過去を知る早穂は、ゆかりに雑誌の取材をすることになる。
まさに、因縁の相手との再会。
あの頃から確実に大人になったゆかりと、まだあの頃のまま、幼稚な思考のままな早穂の対比に恐ろしさを感じる。

自分と合う人、合わない人。覚えている過去と、忘れたまたは改ざんされた過去。無自覚に起こした行動や言葉。時間が経つにつれてよりズレも大きくなり、交わることも難しくなるのだと、じわじわと追い詰められるような気持ちになる本。

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2026年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間関係の齟齬、無意識の攻撃、記憶の不一致。人間のリアルな悪意を描いた、人間ホラーともいえる短編集。自分の中にも同じようなことがなかったかと考えては、手が震えるほど心を抉られた。

特に「ママ・はは」は、親として子どもに理想を押し付けず、考えていることをきちんと聞き、噛みあわせていくことを忘れないようにしたいと思わされた。

東畑開人さんの解説を読んで、さらに感じることが深まった。

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2026年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
自分の母が「ママ・はは」に通ずるタイプの「母」なので、このお話だけ奥歯を噛み締めながら読みました。

解説も興味深かったです。
各短編+解説を読むことで、これから実生活で幽霊が現れる瞬間を感じられそうです。いま幽霊飛んでったわ!と思う瞬間、ちょっと楽しみ。
そして何よりも、自分が他人の幽霊を作り出すきっかけにならないように!!気を配らねば。当たり前だけど、他人を軽んじない。

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2026年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み味が悪い感じの短編4編。
人は自分の主体で良いように判断する。
過去のエピソード、回想する側される側どちらも自分本位で、過去に傷ついた側と現在傷ついた側になっただけともとれる。
まさにタイトル通り。
最後の短編、主人公はあの後仕事続けられなくなったのか、録音を編集長に隠して開き直って悪口言いまくっているのか、とか後のエピソードを想像した。

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2026年10月18日

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